月曜日, 12月 25, 2006

12月26日人類のライフスタイル

今年の紅葉は見事です。とくに、紅葉(もみじ)がこれほど色鮮やかに緑から黄色そして深紅に変化して目を楽しませてくれたことはかつてなかったかもしれません。ときどき目を見上げるような枝振りのりっぱな紅葉に出会うともうほれぼれして、思わず車を止めて眺めいってしまうほどです。いやいや鴨川の初冬も素晴らしいと見直しました。でも、これって温暖化現象のはしりなのかも。

さて、我が家の道路はあいかわらずすごいことになっていて、この前も初めて訪れたひとが目の前の土のかたまりに絶句していました。市役所がパイプをつないで橋を作ってくれたのですが、それもだいぶ山崩れに押されて歪んでしまい、からだを斜めにしないと通れない状態です。困るのは、夜中遅く帰ってきたとき、しかもだいたい子どもたちはぐっすり車で眠ってしまっていますから、抱いて橋を渡って他の車に移すという大変な作業になります。きょうは朝からひどい雨、もう橋の下が濁流になっています。今夜から本降りになるとラジオがいってましたが・・・

日本の政治状況を深刻に悩んでいます。教育基本法改正(改悪)法案と防衛庁の省格上げ法案があっさりと国会を通過してしまったからです。このふたつは憲法に抵触するものだけに、国民とメディアの関心の無さには、驚きまたがっかりしました。法案が強行採決された翌日、朝日新聞はわずか3面にあまり大きくない記事を載せただけでした。こんなことでいいのでしょうか。いったいみんなは何を考えているのでしょう。もうこの国には自身で変えようというエネルギーがないのでしょうか。無関心でいられるはずがないと思うのですが。

それは、煎じ詰めると、ひとびとの生き方、ライフスタイルに行きつくではないかと思います。ハイテク、ハイコマーシャル、スーパー情報化社会にどっぷり漬かって、マネーゲームと格差社会に振り舞わせれたひとびとに、何かを協力し合って未来社会を創ろうなどという思い入れはもう期待できないのでしょう。

世界を観れば、来年は人類史上、画期的な年になるそうです。それは歴史上はじめて人類の大半が都市に住むことになるからです。世界の各地で人口が1000万を越えるメガ都市が多く出現しています。ほんの200年前には、ひとりの人間が一生のあいだに出会う人間の数は平均して200〜300人でした。それが今では毎朝東京駅で行き交う人の数といったらもう何万人になります。

19世紀以前、100万都市は世界でローマだけでした。近代都市で100万の人口を抱えた最初の都市は、1820年のロンドンでした。今日では、世界には414の100万(以上)都市があります。近代の都市人口の爆発的増加は、地球生態系と自然生息域の犠牲のうえに成り立っています。メガ都市の大人口を養い、その活動を維持するためには、莫大な地球エネルギーの消費が必要です。シカゴのシアーズタワーが1日に消費する電力は、近郊にある人口15万2千人の小都市の電力消費量に相当するそうです。人類は、地球上の純一次生産量、つまり太陽エネルギーが光合成で植物有機物質に変換される量、のほぼ40%を消費している計算になります。ほかの生物の分まで略奪しているわけです。

高層オフィスビルやレジデンス、それにガラス、セメントと人工照明と電子ネットワークシステムの陰で確実に失われて行くもの・・それは自然です。毎日50から100種の生物種が絶滅しています。1年間では18,000から55,000種です。2100年には地球上の3分の2の種が絶滅することになります。

もうこれ以上地球を汚し、資源や生物を搾取するばかりの都市人口集中化を止めないと大変なことになります。それには、これまで征服対象だった自然とどうやって向き合い、お互いが共存できるか真剣に問い直す事に人類種の運命がかかっているでしょう。

日曜日, 12月 03, 2006

12月4日ポロニウム210

24日からほんの数日ですが、サンフランシスコに格安チケットで行ってきました。折しも感謝祭ホリデーで、いつもは学生たちで賑わう滞在先のバークレーはしーんとしていました。木々がすっかり色づいてとても鮮やかに街を飾っていたのが印象的でした。もうすっかりクリスマスムードです。

当地の新聞サンフランシスコ・クロニクルでトップニュースになっていたのが、先週、世界を震撼させたロシアの元KGBスパイ、アレキサンダー・リトビネンコの暗殺事件です。さて、暗殺に使われたとされる放射性物質ポロニウム210についてはいろいろと議論が沸騰しています。NYタイムズにタバコに含まれるポロニウムについての記事がありました。それによると、この事件でもっともうろたえているのはアメリカのタバコ業界だというのです。じつは1960年代からすでに相当量のポロニウムがタバコに入っている事実をタバコ業界は知っていたというのです。昨日、放射線科学者のローザリー・バーテルが、ポロニウムはウラニウムとラドンガスの崩壊生成物で、リン酸塩と強い親和性があるので、リン酸化学肥料に多く含まれていると教えてくれました。タバコの葉には大気中の汚染物質を吸着する部分があるそうで、リン酸肥料(化学肥料)を多く使うタバコ栽培ではラドンガスを吸着しそれがポロニウムに崩壊すると考えられます。

実際にタバコにどのくらいのポロニウムが含まれているかというと、アメリカンタバコカンパニーが1968年に極秘調査した結果によると、タバコ1本につき.04pCi(ピコキューリー)のポロニウム210を吸うことになるといいます。フィルターはまったく役に立たない事もわかったそうです。当然ですが。

ところで、ポロニウムは、キューリー夫人が発見した最初の放射性物質で当初はラジウムと呼ばれていました。放射線量単位のキューリーはそこからきています。

これは非常に微量なようですが、半減期138日のポロニウム210は肺がんを起こすのに十分なアルファ粒子を放出するのでプルトニウムよりも危険だと言えます。

一日1箱半のスモーカーは、毎日約300回のレントゲン照射を胸に浴びていることになるそうです。本当かしら?

問題は、このNYタイムズ記事ではポロニウムがいったいどうやってタバコに混入したのかということに口を濁していることです。リン酸肥料に含まれているから土中から吸収されたと推測していますが、ローザリー・バーテルが指摘しているように、ウラニウムから崩壊したラドンガスがタバコの葉に吸収され、さらに崩壊してポロニウム210になったと考えられるのです。つまり、大気中のウラニウムが元凶なのです。ということは、この60年間、数多くの核実験と世界中の原発そして最近の戦争で使われた劣化ウラン兵器によって世界中で拡散したFallout(放射性降下物)が、まわりまわってタバコに入ったのです。このことは誰も口に出しませんね。本当の問題はタバコだけのことではないからです。

水曜日, 11月 22, 2006

11月22日ディキシー・チックス

毎月一回、東京代官山で開かれるBeGood Cafeで「ワールドリポート」というコーナーを受け持っています。この日曜日(19日)は、アメリカでもっとも人気があるテキサス出身の女性ボーカルグループ、ディキシー・チックス(Dixie Chicks)の話題から始めました。驚いたことに会場の若いひとたちはほとんどディキシィー・チックスを知らないんです。彼らがどんなに大スターなのか、それはアーティストとしては最高のスーパーボールで国歌を歌う栄誉を2003年に与えられたからです。
これがそのときの映像:

2003年といえば、そう、そのあとアメリカがイラクを爆撃し侵入した年です。すると、ディキシィー・チックスはポップアーティストとしてはタブーとされることをやってしまいました。数万人の観衆を前に、「アメリカ大統領がテキサス出身なんて恥です」と言ったんです。それから、全米のメディアを含めあらゆるところから彼女らへのバッシングが始まったのです。まず、放送局が彼女たちの曲を流すのを止めました。ファンが電話リクエストしても掛けないのです。あるところでは、ラジオ局がディキシィー・チックスのCDを捨てるようにと町にそれ用のゴミ箱まで用意しました。彼女たちは一夜にして人気スターから売国奴と罵られるようになったのです。ところがおもしろいことに、それでもコンサートは超満員で、CDは売れつづけ、やっぱり1位になってしまったのです。先月、ディキシィー・チックスのドキュメンタリー映画「Shut Up And Sing」(だまって、歌え)が全米公開されましたが、アメリカのテレビ局はこの予告編広告放送を拒否したそうです。

これが「Shut Up And Sing」の予告編です:

この中で笑ってしまったのは、このくだりです;「赤十字が私たちの100万ドルの寄付を受け取ってくれないのよ。・・・そりゃそうだ、赤十字の名誉総裁がジョージ・ブッシュだもの」

この中間選挙で民主党が12年ぶりに議会を制しましたが、その票を左右したのが若い人の層だったという結果がでています。アメリカの若者たちが、ブッシュにはっきりとNOというメッセージを送ったのです。今の政治世界はアメリカも日本も腐りきっていますね。あまりにも露骨な金と権力の世界。それを変えるのは若いエネルギーでしょう。

そういう中で、3日前のエイミー・グッドマンのデモクラシー・ナウで登場した民主党議員デニス・クシニッチの言葉は、力強く説得力がありました。いまワシントンではイラクにさらに2万の増兵をすべきか議論になっているのですが、同じゲストの元上院議員ジョージ・マクガバンがアメリカはベトナム戦争の二の舞を避けるべきという意見に続いて、クシニッチはそもそも嘘で始めた戦争に大義などない、膨大な戦費をさらに増やすのではなく、疲弊している国内の教育、社会、医療、雇用などの問題に振り向けるべきだと主張しました。

民主党が議会の最大党となっても、そう簡単に政治は変わらないでしょう。でも、平和・反戦を一貫して訴えるクシニッチの存在は、これからかならず注目されていくと思います。大事なことは、アメリカには彼を支える国民がたくさんいるという事実です。

木曜日, 11月 16, 2006

11月16日晩秋の畑仕事

昨日、やっと小麦を蒔くのを終えました。なんだかんだと雑用が多く、それにお客さんの出入りもあってなかなかできなかったのです。昨年穫れたアオバ小麦、大豆を穫ったあとです。これでパンを焼いてお客さんが感心し喜ぶ顔を見るのが楽しみのひとつです。そしてタマネギ苗とニンニクの植え付けも終了。タマネギは総計700本植えました。そして、今日はずっと前に収穫して軒下にほったらかしになっていた大豆を足踏み脱穀機で落としました。イノシシに大豆畑が荒らされて収量は絶望的だと思っていましたが、それなりに穫れたようです。もっとも当初の予定していた味噌用の分量にはほど遠い感じですが。ついでに小豆も収穫して、これはまあまあの出来、軒下にひとまず置いておいて、また天気の良い日にでもサヤをとりましょう。キヌサヤインゲンやスナックエンドウ、ソラマメなども植えました。そろそろ畑仕事もやることが少なくなってきました。今年は柿がひとつもなっていないのでちょっと寂しい畑ですが、柚はたんわり実っていました。もう早くも桃の芽が出始めていました。

今月はひさしぶりに新潟でハーモニクスヒーリングのワークショップがありました。せっかくだからと家族で出かけ、帰りは湯沢温泉に泊まりました。ちょうど山が紅葉に染まってじつに美しい景色だったので、ロープウェイで頂上に登って散策しました。折よく、絶好の天気に恵まれ、ちょっと肌寒い感じでしたが、はるか連峰を見渡せたのは幸運でした。

気の流れが滞る状態ーそれを病気といいます。その気の流れが滞っているところは、一種の緊張状態にあります。それをストレスともいいますね。もっとも、生きているということは、緊張と弛緩を瞬間瞬間に繰り返しているとも言えます。ただ、あまりに緊張状態がつづくとからだは弛緩できなくなってしまうのです。この弛緩をリラックス、つまり緩めることと言い換えてもいいです。ヒーリングとか癒しとは、つまり、緊張を弛緩させること、リラックスすることなのです。ところが、現代超科学テクノロジー文明の超スピード社会に適応できない現代人は、緊張の連続の生活を送っているといっていいでしょう。リラックスする余裕がないのです。からだの芯から緊張状態がつづいているのです。

私たちのヒーリング講座は、いかに長年溜まったストレス・緊張を解消していくか、ということに集約されます。怖いのは、緊張を除くために人はすぐ薬に手をのばすことです。たしかに便利で即効性があるので、その場の問題解消になりますが、それはあくまで対症療法で、あとで大きなツケがまわってきます。それは緊張を緩めているのではなく、緊張をほかのもので隠しているだけにすぎないからです。それは、アイロン療法や操体法といった簡単なヒーリングで解決できることをもっと多くのひとに知ってもらいたいです。

水曜日, 11月 08, 2006

11月8日マイケル・ムーアからのメッセージ

どうやら今日のアメリカ中間選挙で野党の民主党が過半数を制したようです。直前まで、また投票機械の不正で共和党が何かやるんではないかと不安もありましたが、ひとまず一安心。さっそく、今さっき、マイケル・ムーアから感激の手紙が届きました。(以下抄訳です)

2006年11月8日

みなさん

やりましたね。私たちがやったんですよ。不可能が可能になった!アメリカ国民の大半が、ブッシュ与党を議会から見事に追い出したんです。そしてたぶん今日のうちに、上院でも同じ奇跡が起こるでしょう。
どちらにせよ、アメリカ国民がふたつのことをきっぱりと主張したんです:この戦争を止めること、そしてブッシュさんに我れらが愛するこの国をこれ以上破壊させないという。
この選挙はつまりそういうことだったんです。それだけですよ。本当に。そのメッセージはもうワシントンを揺るがしてます、そして混乱する世界に希望を与えてます。
さてこれからが本番なんです。しっかりこの民主党が正しい方向にいくように私たちの手綱を緩めないようにしないといけません。そうしないといつもとんでもない方に行ってしまうんです。ブッシュが戦争を始める手伝いをしたくらいなんですから。いまその過ちを正す時期です。
まあでも、今日ばかりは勝利を喜んでお祝いしましょう。他国に先制攻撃などもってのほかと考える人間たちにはなかなかない勝利ですよ。
みなさん、よくやりましたね。ほんとうにがんばった。今日、みなさんがアメリカの主流であることを確認できて本当に誇りに思います。今週は票集めによくぞ努力してくれました。
みなさんの中には、2003年2月の戦争開始直前にやった反戦大デモ行進以来ずっと頑張って来た人たちがいます。あのときは国の10〜20%しか私たちを支持する人がいなかった。あのときは孤独でつらかったね。暴言を吐かられた仲間もいた。
それが今や国の60%がわれわれと同じ立場だ。つまりみんな仲間だ。じつに愉快で、なにかおかしいけれど、希望が持てる感じだ。
この国の歴史上はじめて女性の下院議長が誕生するようだ。堕胎を禁止しようという保守のサウスダコタが負けた。
最低賃金引き上げ法案が通過したね。スキャンダルで失脚したトム・ディレイとマーク・フォーレイの後に民主党が入った。デトロイトのジョン・コンヤーズが議会司法委員会議長に選ばれるだろう。民主党のミシガン州知事がアムウェイ会長を破った。僕が住むミシガンの小さな町ではじめて民主党が入ったよ。
もっともっとあるよ。今日一日いいニュースがつづくだろう。うれしいねえ。これからは議会が国民の声を聞くようにさせなければね。
今日ついでになにかひとつやるんだったら、あなたのところの議員にメールか手紙を送って、この選挙の意味をはっきり伝えて欲しい:戦争を止める、そしてジョージ・ブッシュにこれ以上思いつきのことをやらせないようにすること。

おめでとう、ともう一度!さて、民主党を選んだからにはそれなりの仕事をやってもらわないとね。

勝利を祝して!

マイケル・ムーア

日曜日, 10月 29, 2006

10月24日奇跡

今日の「あなたが幸福でありますように」のケートさんからのメッセージです。

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「人生には二通りの生き方があるだけだ。ひとつは、奇跡などないという生き方。もうひとつは、すべては奇跡だとする生き方」  〜アルバート・アインシュタイン

「周りを見てご覧なさい。あらゆる場所に奇跡があるでしょう。小鳥たちの唄に、星たちの輝きに。つぼみが花になるのを見てご覧なさい。赤ちゃんが誕生する瞬間、その最初の泣き声の奇跡を聞いてご覧なさい。奇跡は見つけられるのを待っているんです。それを探すことを止めてはいけません。もっとだいじなことは、それを見つけることを止めないことです。そうすることこそ、貴方自身が奇跡であることを理解する道だからです。それに始めて気づく輝きの瞬間、なにか素晴らしいことが起こるでしょう」
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奇跡は、じつは私たち自身の問題なんですね。ある人には奇跡でも、他の人にはそうでない。見方の問題です。そうならば、なるべくすべてを奇跡として受け入れる方が人生が奇跡になりますね。

話しは、ちょっと外れますが、アインシュタイン(1879~1955年)という人はよくも悪くも話題になる人のようです。相対性理論そのものは、フランスの数学者ポアンカレの数式をそっくりそのものを拝借したものだそうですし、アインシュタインの奥さんも有名な数学者で、じつは相対性理論の数式は奥さんが作ったものだそうです。それで、アインシュタインがノーベル賞をもらって多額の賞金を受け取ったのですが、それをそっくり奥さんにもっていかれたそうです。

苦い奇跡もあるんですね。

日曜日, 10月 22, 2006

10月22日山の暮らし

とうとう怖れていたことが現実になってしまいました。棚田の稲がイノシシに踏み荒らされて壊滅です。ほんの10日ほど前には、田んぼの一部だけが潰されていただけなので、そろそろ稲刈りに取掛かろうと思っていた矢先でした。こういうこともあるのですね。最初、現場を見た時はさすがにショックでした。米作りは4月の苗代作りから始まって6ヶ月間の長丁場の勝負です。例年空梅雨に泣かされていたのですが、今年は長雨がつづいて田んぼに豊富に水が溜まって喜んでいたのです。この分では例年並み以上の収穫かなと期待が大きかっただけに落胆さも。皮肉なことに、去年穫れた米がちょうど底をついた日でもありました。

米作りを始めてかれこれ十数年になりますが、稲が全滅ということはかつてありませんでした。天候不順でどんな不作な年でも、それなりに収穫できていたのです。イノシシの害は、以前から各地で聞いていましたが、このあたりはサツマイモが食べられたり、畑が荒らされた程度で、それほど深刻な例がなかったので、ちょっと甘く考えていました。

昨年は、かつてなく稲作には理想的な天候がつづいて、大雨で土手が崩れてだいぶ稲がつぶされてしまいましたが、それでも豊作でした。ということは、山の自然も非常に豊かな年だったわけで、たぶんイノシシにとっても餌が豊富な環境だったのでしょう。ですから、当然、たくさん繁殖したはずです。それが、今年になって春の長雨と低温のせいで山の餌が無くなってしまった。これらのことが合わさって、イノシシが群れをなして里に下りて来て普段は食べない稲を食い荒らしたのだと推測されます。

考えてみれば、このような野生動物や冷害などによる凶作は歴史的にも常に起こっていたわけです。私たちは、仕方が無い今年は米を買おうと、注文すればいくらでも簡単に手に入る時代に住んでいますが、昔は大変だったでしょう。凶作が2年もつづけばそれこそ餓死者がたくさん出たなどと聞いています。口減らしに赤子を間引くことはどこでも当然なこととして行われていたようです。日本は長い間、事実上鎖国していたわけですから、自給自足だったわけで、食料が足らなければ当然養える人口も限定されたわけです。太古の時代から、人口はほとんど目立って増加していません。(グラフ参照)

Population Graph GIF


人間の数とそれを取り巻く自然環境が、一定のバランスで調和されていたのです。人間は、食糧難に際して人口を意図的に調節してきました。そうやって自然環境も守られてきたわけです。そういった人間と自然とのバランスが急激に崩れ始め始めるのは、近年になってからです。

私たちの稲田は、急な斜面に位置していて、しかも水源もないという、不便を極めている(大げさかな)ようなところですから、その収穫量も限度があり、したがって、それによって養える家族数も限られることになります。

山の暮らしの自然とのバランス。そんなことを考えさせられた今回のイノシシ騒動でした。

木曜日, 10月 19, 2006

10月19日

今日送られて来たアメリカ平和省ピースアライアンスからの呼びかけ文の要旨です。

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10月10日、ブッシュ大統領が、最近の学校内での一連の暴力事件について、さまざまな暴力防止対策が必要だと述べたことに対応して、いまこそ大統領に平和省が必要だという手紙を送ろうと呼びかけています。

そして、その文案として、こうアドバイスしています。

自分の言葉で、読んだ人が平和省がいかに効果的に学校や地域の暴力を減らせるか分かるよう、以下のポイントを参考にして書いてください:

最近の学校での連続銃撃事件やFBIの報告からでも、暴力事件が急増していることが指摘されています。暴力の根源的原因には、高度に考え抜かれた積極的な対応が必要です。それこそ平和省の役目なのです。

省庁レベルの平和省設立法案は上院下院ですでに提出されています。現在75人の下院議員と2人の上院議員が署名しています。

国内外の紛争を非暴力的に解決しようという組織的な取り組みは現在のところアメリカ政府にありません。

平和省法案は、現存の各省庁と民間団体との緊密な協力を目指します。現在の手当たり次第の方策に欠けている、平和と暴力防止への新しいアプローチが可能になります。

当然、平和活動はいまある機関で可能ですし、もうやっている部分もあるでしょう。しかし、平和省の管轄になれば、それらはより高度なレベルの相乗的効果をもたらし、それによってアメリカ市民の考えも変わってくるでしょう。ニクソン大統領によってできた環境省によって、私たちの環境への取り組みがすぐ始まったわけではありませんが、少なくとも国家的な優先事項になったことは明らかです。だからこそ、平和のために平和省が必要なのです。

この参考例がみなさんの考えにふさわしいのであれば、「平和を選ぼう、もう無視できない」とどこかに書き入れてください。

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世界があらゆる場面で暴力的になってきています。これはいったい何を意味するのでしょうか。言えることは、この暴力現象が、ひとびとの心に多大な影響を与えていることです。それがまた相乗的に暴力を蔓延らせている原因になっているかもしれません。確かに、人類レベルでの精神が不安定になっていることは否めません。なにか地球レベルでの意識の危機的変容が起きつつあるのでしょうか。多発地震や気候変動、そして放射能や化学物質などの地球レベルでの影響が人類の精神バランスに及んでいると考えられないでしょうか。

でも、こういうときこそ、真の思想哲学や科学が現れるのかもしれません。

火曜日, 10月 10, 2006

10月10日

我が家は、いまちょっと大変なことになっています。昨年から続いている家に入る道の地滑りが、ここのところの大雨でにわかにひどいことになってもう車が通れない状態なのです。ここは公道なので、本来は県の災害事業として修理することになっているのですが、それがなかなかやってくれません。とりあえず、鴨川市のほうで道路修復工事をやってもらっているのですが、これがまた大変な作業で、見ていて申し訳ないほどです。6日の火曜日は前の晩からの雨がますます本降りになってきていました。その前の日にも宅急便の車が泥にはまって、近所の友人のトラックで引っ張ったのですが上がらず、下の尾形さんのトラクターでやっと救い出したばかりでした。午後になって、土砂降りの中、市の方で業者さんが数人、ユンボを使って大きな排水用の土管を2本も埋め込みそのうえに特殊シートを敷いてくれたのでやっとうちのホンダが通れました。その日は東京で翌日の911国際会議のスタッフ打ち合わせがあるので、どうしても出かける必要があったのです。

Road Damage JPG
土砂崩れ

東京での会議はなんとか成功裡に終えて、8日の日曜日に今回の会議に札幌から来てくれたトシさん、ローレン・モレ、家族と鴨川に帰ってきたら、案の定、道路はずたずたに破壊されていて、まったく通行不可能になっていました。今日、市にまた工事を頼まなければいけません。

山に住むというのは、こういう自然とじかに向き合いつきあって行くということです。まわりの地元の村の人は、あんなところによく住んでいるねえ、とどちらかというと呆れて言います。

たしかに、都会の生活にくらべれば私たちの生活スタイルは、”呆れるほど”不便で、しかも危険がいっぱいかもしれません。でも、この刻々生きている自然の懐に入って、自由に遊ばせてもらっているんだと思えば、その瞬間、多少の(そうでもないかな)不便さや危険さは、かえってありがたい経験に変容します。

Rice Damage JPG
イノシシの踏み荒らした跡

初めて我が家に来てくれたトシさんを田んぼに案内したら、ところどころイノシシに荒らされて稲がつぶされていました。毎年のことだけれど苦労して育てた稲が倒れているのをみるのはちょっとショックです。したの畑の青大豆もやはりイノシシの被害でほぼ全滅状態。ことしは我が家自前の大豆で味噌を、と楽しみにしていたのに、これもがっかり。そう、自然とつきあうのは忍耐です。

いつも素晴らしいメッセージを贈ってくれるKateさんから今日のことば;

「私たちは排除の社会に住んでいます。他人はなるべく寄せ付けないようにしようという考えがあります。『あなたはこのクラブには入れません、会員じゃなければ、お金がないとだめです、あなたの容姿がちょっとまずいんです』
でも、それとは反対のやり方でやっていくと、門が開かれるんですね』ジェイ・リノ(アメリカの有名なテレビコメディアン、司会者)

分かってもらおうとしたら、最良の方法は他人の言葉をよく聴くことです。受け入れてもらおうと思ったら、自分自身のこころをすべての人にオープンすることがベストな道です。人生はこんなパラドックスなんですね。もっとも欲しいものを手放したとき、それがふいと戻ってくるのです」

木曜日, 9月 28, 2006

9月28日Newsweekアメリカ

昨日書いたことと矛盾するようですが、アメリカのメディアは国民に知らせようという意識がないのでしょうか?まあ、基本的に外国で起きていることに無関心という国民性もあります。

今週のニューズウィーク国際版とアメリカ国内版との表紙です。

Newsweek Covers JPG

アメリカ版の表紙:ロスアンゼルスからニューヨークまで徹夜便で帰ってきたフォトグラファー、アニー・レイボビッツは疲れ、風邪気味でもある。ボーグ誌のためのアンジェリナ・ジョリーの撮影に2日間掛かった。

外国版の表紙:ジハード勃興ーアフガニスタン侵略から5年、タリバンが勢力挽回、タリバンとアルカイダのリーダーが自由に作戦行動できる聖域拡大。

これはいったい誰が決めているんでしょうね?

水曜日, 9月 27, 2006

9月27日偏向するメディア

先日、普段接することの少ない実社会(こういう表現もおかしいですね。本当は私たちの世界が実社会だと思っているんですが)の人たちと懇談する機会がありました。みなさん相当の肩書きある方々ばかりです。話しが世相や政治のことになると、「朝日新聞はずいぶん偏向している」「やはり読売がいちばんバランスがとれているようだ」「東京新聞などは極左だね」という言葉が全員から出てきて、正直びっくりしました。うーん、と考えさせられました。それはこの人たち、つまり今の日本の社会を代表すると言ってもいいエリート連中が、ここまで右傾化している現実にショックを受けたからです。そして国際的な視点がとても欠如していることにも気づきました。読売しか読まないのであれば、相当偏向していることは想像出来ます。

私は、毎日海外からのインターネットニュースを読んでいるので、世界がいまどう動いているのか、暴力的な大国のグローバリズムや軍事・経済政策がどのように小国(第三世界)に影響を与えているのか、日本の一般紙以上の情報をオンラインでつかんでいるつもりです。

その視点からすれば、日本のマスコミはまだ鎖国状態といっても過言ではありません。たしかにアメリカのジャーナリズムは危機に瀕していると言われますが、日本のジャーナリズムに比較すれば政府批判という本来あるべき路線を堅持しようという気骨あるジャーナリストがたくさんいます。うらやましいほどです。NYタイムズもたしかにイラク戦争開始時にはブッシュ政権をよいしょし過ぎと批判されていましたが、ちゃんとその後社説で自己批判しましたし(日本のマスコミで、ブッシュのいいなりにイラク戦争に加担した小泉政権を無条件に支持したことを自己批判したTV局や新聞があったでしょうか)、最近では政権批判の色を強めています。日本と同じく、与党共和党が議会専制になって野党の政治批判が機能していない現在、メディアの政権チェックが唯一の救いになっていると思います。もちろんそれを支える国民の眼があるからですが。

昨日の読売の社説は、新しい安倍内閣をべたほめでした。こういう日本を代表するメディアが政権の走狗に成り下がっている状況を、実社会で活躍している連中が当然とみていることに背筋が寒くなる思いがします。

火曜日, 9月 19, 2006

9月19日

自分の足跡と影が大嫌いな男がいた。

ある日男は思った。
「思いっきり速く走れば、きっと俺の足跡も影もついてこられないだろう。そうすればもう二度と見ることもあるまい」

男は力いっぱい速く走った。しかし、男の影と足跡はなんなくついてくる。

それでも男は必死になってさらに速く、どこまでも走った。

そして、突然ばたりと地面に倒れた。
男の心臓はすでに止まっていた。

もし、男がしずかにじっとしていれば、足跡もなかっただろう。
もし、木の下で休んでいれば、影は木陰に吸い込まれて消えていたろう。

〜ベンジャミン・ホフ「プーのタオ」より

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もし、静かになって、ゆっくり深呼吸してこころとからだをリラックスさせれば、ちょうど木陰のように、答えが問題をすべて包み込んで消してしまうでしょう。そしてこころから自由になるのです。

May You Be BlessedのKate Nowakさんからの便りより

Kateさんのメッセージ(英文)を受け取りたい方はこちらへ
http://clicks.aweber.com/z/ct/?jSd9bcEK9SiwM.J1Hvmkug

木曜日, 9月 14, 2006

9月14日MSNBCキース・オルバーマン

9月11日のアメリカは、さすがにいろいろありました。もっとも強烈な印象を受けたのは、ブッシュ大統領のテレビ演説で、こんなことをいけしゃーしゃーと言っているんです。

「911事件とイラクのフセインが関係なかったことは分かった。しかし、当時フセインが世界にとって危険な存在だったことは明らかだ」

911の仕返しに戦争をしたのに、しかも、イラクに大量破壊兵器がなかったことが政府自身認めたことなのに、いまでもこんなことを言っているのですね。まったく自分の過ちを謝罪する態度は見られませんでした。(このときのブッシュ大統領の顔は、いままでで最悪の形相でした。)

911ボーイングを捜せJPG

すると、MSNBCテレビのカウントダウンという人気コラムで辛辣な論評で有名なキース・オルバーマンが、大統領に果敢にも噛み付きました。

「よくもこんなことを、大統領閣下。愛国心を掻き立てて国民を一致団結させ、それを怖れと猜疑心に変え、それを3回の選挙スローガンにも利用し、そして、まちがった戦争と必要のない死に追いやった。よくもこんなことをやってくれた、貴方は、それとも貴方の取り巻きか、911事件を都合良く利用したね?テロリストがうまくやったように・・いまもそうだ・・グランドゼロに今でも記念碑も再建築がないかぎり。そう、かれらは成功した、いや今も成功している、この政府が911を使って、アメリカ国民をお互いに敵対させることに成功しているかぎり」

こんな勇気あるテレビコメンテーターがアメリカにはいるんですね。正直、びっくりです。

でも、オルバーマンの言葉はそっくりそのまま日本のだれかにあてはまるのでは?

日曜日, 9月 03, 2006

9月3日「聖なる車輪計画」

ブッシュ政権が、また危険な核兵器実験を隠密にしようとしています。核兵器というのは正確ではありません。実際に使われるのは核兵器ではなく、模擬核兵器と言っていいでしょう。ワシントンでは議会の正常な機能、つまり政府の行政チェック機能が失われてしまっているので、問題になっていませんが、果敢な市民たちの反対運動でこれまで実験をなんとか阻止してきているのが現状です。

この計画はDivine Strake Project(聖なる車輪計画)という、とんでもない名前がついていて、地下のトンネルの上に700トン(!!)の通常爆薬を爆発させてその影響を調べるというものです。

たしかにこれは核兵器実験ではないけれど、核爆発のシミュレーション(模擬実験)であることは間違いなく、アメリカが新世代核兵器開発へ明らかに準備していることを内外に示すことになります。

さらに問題なのは、予定されているネバダ実験場です。ここは冷戦時代に数百回もの核実験が行われた場所で、700トンもの爆薬を発火させたら、これまで地表にある死の灰(放射性降下物)が舞い上がって地球レベルで汚染することが予想されます。

ブッシュ政権は、来年早々にも「聖なる車輪計画」を強行しようとしています。日本でも、問題にしてなんとかくい止めなければ。

金曜日, 9月 01, 2006

先週、六ヶ所村に行ってきました。

数年前のこと、知合いで廃棄物処理業者の社長さんが六ヶ所村の核廃棄物処理の仕事を手がけていて、あそこは何にもない荒涼としたところだよ、と言っていたのが頭に残っていたので、なにか緑のない石がごろごろしているようなイメージをずっと抱いていました。青森と言えば恐山があるので、なんとなくそのイメージも重なっていたのかもしれません。

ところが、訪れてびっくり。なだらかな丘陵に美しい田園風景がつづいています。一見してここは豊かな自然環境に恵まれた地域だと分かりました。この春、ローレン・モレの講演でお世話になった福澤定岳さんの案内で「花とハーブの里」の菊川慶子さん宅に泊めてもらいました。自家用菜園は野菜の花盛りで、そこに日本ミツバチが乱舞しています。

福澤さんの案内で原燃施設周辺を初めて見学。緑豊かで平和な村との対比がこころに痛みます。原燃PRセンターのすぐ近くにある「六ヶ所村立郷土館」に寄って、そこで驚くべき事実に出会いました。

青森県には、いたるところに遺跡が発見されていますが、ここ六ヶ所村にも100カ所を越える縄文時代の遺跡が発見・発掘されているのです。規模では青森県最大いや日本最大級の遺跡だそうです。ところが、ここが原燃の開発予定地に指定されるとこっそり埋められてしまったのです。

もし、だれかこの遺跡群の重要性を早く指摘し、それこそ世界遺産にでも申請していれば、世界中から六ヶ所村が注目されて核施設の誘致話などどこかに飛んで行ったことでしょう。

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今日の夕陽は久しぶりに観る錦絵にような黄金色でした。そして、風呂場からは半月がくっきりと木々の向こうに浮かんで見えました。こういう日は、なにかとても得した気分になります。9月に入って急に風が変わりました。8月の蒸せるような熱風から、肌に快い涼風になりました。あっという間の自然の変わり目です。

今年の畑は散々です。トマトもキュウリもナスもいまひとつ元気がありません。下の田んぼではもう稲刈りが始まっています。天日干しされた稲を観察すると、気のせいかいつもよりやや背が短いようです。うちの畑で元気がいいのは、ツルムラサキとモロヘーヤぐらい。まいにち食べています。こういうツル科は見るからにエネルギーに溢れているようです。からだにいいわけです。うちの棚田は、稲穂がやっと出そろって、可憐な白い花が咲いています。

日曜日, 8月 13, 2006

8月13日夏の1日

一日一日と世界が走馬灯のように動いて、自分はその中心にすわって眺めている。そこで不動のものは何なのでしょう?私の存在・・・魂のようなもの・・が、もしかして、絶対的存在なのでしょうか?

TUP仲間からの情報:最近世界を騒がしているイギリスのテロ事件で、犯人がジェット機爆破に使おうとしていた液体爆薬は、トリアセトン・トリペロキサイド(TATP)というものらしいです。ところが、専門家によれば(この人は火薬処理専門の消防士)、このTATPは、非常に不安定な物質で、とても持って歩き回れるような代物ではないそうです。飛行機に乗る前に爆発してしまう可能性が高いというのです。

犯人の名前が、政府関係や警察でなく、どうして犯人たちの口座がある銀行なのか?これもなにか不自然だし、今回のテロ犯人捕縛には、だいぶ不可解な点が指摘されているようです。はっぴょうのタイミングにしても、どうみてもこれは、ブレア/ブッシュ政権のテロ犯行だと思わざるを得ませんね。レバノン、イラク問題が吹っ飛び、そして秋の中間選挙と、完全に仕組まれたプロットでしょう。

さて、昨日は台風の大雨で痛んだトマトをひもで結わき直そうと準備していたら、千葉市文化センターでシンポジウム司会をしているゆみとゲストの加藤登紀子さんから急に、「最後にWe Shall Overcomeを歌って欲しい」と電話があり、急遽計画変更。子どもたちを保育園でひろって、車で千葉に向いました。お盆で高速は混むかなと危惧していましたが、杞憂におわり、思いのほか早く千葉に到着。このところ、さっぱりステージとは縁がなく、久しぶりにギターを出したらカビだらけ!!ひどいミュージシャンです。途中の高速道路でのどの調子をなんとか整えて、ステージは無事に終えました。声は日頃歌っていないと、のどの筋肉が堅くなってしまって、スムースにでないものです。でも、なかなか良かったと感想を参加者からいただいたので、一安心。行く途中車の中で、We Shall Overcomeの歌詞を説明したら喜ばれるだろうと、あれこれ考えて、こんな内容を準備して行ったのです。

私たちはくじけない
それは、こころの奥底で、
かならずいつか願いが叶うと信じているから

だから、私たちは平和に生きて行く
こころの奥底で、
かならずいつか勝つと信じているから

私たちは手を取り合って進む
もう怖れなどない
こころの奥底で、
かならずいつかやり遂げることを信じているから

でも、結局この言葉を話すタイミングがなくて、これはなしでした。


超満員の会場のお客さんが、みな手を取り合っていっしょに合唱してくれたのです。感動して涙が出ました、と言ってくれた人もいて、やはり音楽のパワーは違うなあと改めて感じ入りました。これからは、もうすこし心を入れ替えて歌をうたうようにしましょう。

音楽の話といえば、いま、たまたま吉田秀和の「モーツァルトを求めて」という本をかじりかじり読んでいます。そこに「グレゴリオ聖歌から出発して以来、ヨーロッパの音楽は、生命的な緊張と弛緩ーないしは解決の交替の表現として発展してきた」と書いてありました。「解決の交替の表現」とは一体どんな意味なんだろう、といまだに頭でこの言葉が宙に浮いていて困っています。言葉は難しい。音楽の方がまったく簡単ですね。

月曜日, 7月 31, 2006

7月30日地球温暖化

どうやら梅雨も終わりという感じです。気温は下界では30度を越しているようですが、我が家は24度。ここに住んで本当によかったなあ、と思う季節です。今日は大豆の差し苗と田んぼの草取りをしました。この時期にはアブがブンブン飛んでくるので、気をつけないと刺されます。まあ、ハチのようには痛くはありません。アブを払いながらの田んぼの草取りはちょっと面倒です。いまのことろ稲の分けつと成育はまあまあです。梅雨が長引いているお陰で、田んぼにはいっぱい水が溜まりました。あと2週間以内にもう一度しっかり雨が降ってくれると理想的です。このままいけば昨年並みの収穫が見込めるでしょう。4月に田植えを終えている農家の田んぼでは、すでに穂が出そろって早いところはもう黄色くなっているのもあるくらいです。

地球温暖化が最近とみに話題になっています。その温暖化の元凶とされるのが二酸化炭素の排出量で、京都議定書でも各国政府が排出量を守ることが骨子になっています。アメリカではゴア前副大統領が、いま話題の温暖化をあつかった映画(An Incovenient Truth)に出演し、世界中をまわって温暖化の脅威を喧伝しています。メディアもすっかり温暖化は二酸化炭素が原因という説に落ち着いたようです。

しかし、温暖化問題に疑問を唱える科学者も大勢いることも事実です。まず、本当に地球が温暖化しているのかという疑問があります。何万年というレベルで過去から地球の温度変化を見ると、じつは小氷河期に向っていることが明らかです。また、地球レベルで温度が上がっているのか、下がっているのか知ることは極めて困難なことのようです。確かに日本やアメリカ、欧州などでは年々平均気温が上がっているようですが、地域によっては逆に寒くなっているところもあるのです。

Global Warming14 GIF


さらに、温暖化が二酸化炭素による温室効果によるものなのか、という疑問があります。じつは、過去の地球レベルでの温度変化と二酸化炭素の量の関係をみると、確かに相関関係がはっきりと見られるのですが、その関係は温度が変化するとそれに連れて二酸化炭素の量が変化するというのです。つまり、地球温度が上がると二酸化炭素濃度が上がるわけです。その逆ではないということです。そうすると、二酸化炭素が温暖化の元凶だという主張の根拠がなくなってしまいます。いわゆる温室効果によって温暖化が起きると言うことには疑問があるわけです。

Global Warming14 GIF


さらに、人間社会が排出する二酸化炭素の量が、果たして地球レベルの二酸化炭素の総量に対してどれくらいのものだろう、という問題があります。じつは、人間達がいくら産業や自動車の排ガスなどで二酸化炭素を垂れ流したとしても、自然界が排出する量に比べたら微々たるものだという研究結果があります。それによると人間の出す量は自然界全体の1%にも満たないというのです。たとえば、火山がひとつ爆発すればその排出する二酸化炭素の量は莫大で人間達の出す量など比べ物にならないそうです。

でも、もちろん、だからといって私たちが二酸化炭素をじゃんじゃん垂れ流してもいいというわけではないことは自明です。

水曜日, 7月 19, 2006

7月19日デニス・クシニッチ

中東地域の危機的紛争にブッシュ大統領はなにもしようとしません。デニス・クシニッチ議員は、ブッシュ大統領に停戦を双方に呼びかけるよう要請する決議を今日議会に提出します。以下その決議文とデニスの議会演説です。

原文:

http://www.truthdig.com/report/item/20060718_truthdig_exclusive_kucinich_bush/

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デニス・シニッチ下院議員(民主党/オハイオ選出)は、ブッシュ大統領がイスラエルとレバノン間の紛争行為の停止を関係者全員に訴え、アメリカ合衆国が関係諸国と同時交渉するよう申し入れる決議を水曜日に議会に提出する。

同一決議

大統領が、中東地域に於ける現在の危機に際して暴力の即時停止を関係国すべてに呼びかけ、アメリカ合衆国が関係諸国と無条件で同時交渉に入るよう要請することを、下院議員(上院同一)たちによって決議する。



議会は、大統領に対して、

(1)要請する。

(A)中東地域の現在の危機に際してすべての関係国に暴力の即時停止を呼びかけること

(B)合衆国外交官が関係国と無条件で同時交渉に入ること

(C)その同時交渉を進めるために高レベル外交官を派遣すること


(2)イスラエル、パレスチナ代表、レバノン、イラン、シリア、ヨルダン、エジプト各国政府からの代表を含む全関係国の会議を早急に開始すること


(3)関係国会議の間、国境を越える小競り合いを避けるために、南部レバノンに国際平和協力隊を派遣することを支持すること

(クシニッチ議員による演説、7月18日下院議会にて)

議長殿、われわれは確信をもって戦争を遂行しているが、平和への道を見失っている。もし、われわれが存続を望むのなら、このパラドックスを解決する必要がある。戦争を起こし、また戦争を支持することは、死への密かなる憧憬であり、恐ろしい自滅願望である。

平和の創造には憐憫の鏡が必要である。それは、自己を、あらゆる苦しみ、あらゆる希望をもって、相手の立場に置き換えること、そして、怖れではなく、われわれの深い愛から行動することである。

21世紀のテロリズムに対する戦いは、20世紀の対共産主義闘争の様相を呈し始めている。それは仮想敵の創造、生け贄、夥しい破壊である。われわれがむやみに戦争に邁進するだけ、対テロ戦争が誤りの戦争になってきた。

われわれは平和創造の力を試すこともいまだ始めていないので、生け贄を強奪するものに成り下がっている。戦争を始め、戦争を傍観し、戦争に驚愕し、自己制御不能になっているのだ。

われわれは最強の国家である、しかし自らのために保持する力もないし、同盟国に与える余裕も無く、原因と結果の法則(因果律)からの例外になっている。世界の運命はバランスの上に成り立っている。われわれが戦争でなく平和を、死ではなく生を意識的に選択しないかぎり、そのバランスは相互確証破壊(MAD)に向って傾いて行っている。

(訳文責:森田 玄)

7月19日世界の危険な潮流

ブッシュ大統領という人物はどこまで本気でどこまで冗談なのか分からない人です。ロシアでG8会議が開かれていましたが、その記者会見でブッシュが「イラクにデモクラシーと宗教の自由がもたらされたが、同じようなことがロシアでも起こることを望む」と発言したら、すかざずプーチン大統領が「正直なところ、我々はイラクのようなデモクラシーだけはご免だ」とやり返し、記者団がみな大笑いしました。

ブッシュは、もしかすると本当にイラクにデモクラシーがもたらされていると信じているのかもしれません。そうでなければあのような発言を堂々と国際社会にするでしょうか。

イラク戦争前夜の2003年1月、ブッシュは反フセイン派のイラク人政治亡命者たちとサダム・フセイン後のシナリオについて会議をしていました。ところが、イラク人たちはブッシュがスンニ派やシーア派という言葉をよく知らないことに驚いたそうです。

アメリカの権力のおごり(アロガンス)と無知が近年世界の暴力的混乱の起因になっていることは多くが指摘していることです。

アメリカの論客で作家のトム・エンゲルハートは、「軍事力信仰という原理主義が近年の著しい傾向だ。ブッシュ政権はひとつの原理主義政権として登場した。それはキリスト教原理主義という意味ではない。じっさいカール・ローブ、ラムズフェルド、チェイニーなどはキリスト教原理主義者とは言えない。しかし、彼らは全員軍事力の効用をひとえに信じている。かつて歴史上ないほどの強大な軍事力とそれを支えるハイテクノロジー、それに軍産複合体と巨大な軍事予算によって衝撃と畏怖の体制を築き上げた。彼らはその巨大な軍事力で世界を望みどおりにできると確信した。それから、あの今世紀のパールハーバーと言われる「911」が起こった。突然にして彼らの前に恐れおののく民衆が現われ、彼らに追い風が吹く。すべてが可能になった。神が導いたのだ。そして、予防戦争という神聖なブッシュドクトリンを作り上げ、軍事力を2002年の国家安全保障戦略の中で最高優先とした。同時に大統領は2002年の一般教書演説で「危機が迫っているときに、私は黙って待ってはいない。アメリカは、世界でもっとも危険な政権に世界で最も危険な兵器でわれわれを脅すようなことはさせない」と書いています。

ところがその後はどうなったかと言うと・・・・

世界はますます暴力が蔓延る危機的な状況になっています。イスラエル、レバノン、パレスチナ、イランそして北朝鮮。ブッシュ政権の単独行動主義とは結局武力以外の何ものでもなく、ペンタゴン主導で世界を軍事力のみで関係づけて来たけれど、しかしいまや戦力不足に落ち入り、袋小路にはまっています。中東情勢の悪化はアメリカの指導権の低下を端的に表しています。今まで軍事力外交だけでやってきたつけがまわってきたわけです。

アメリカの圧倒的武力による軍事政策が世界に与えた影響は計り知れません。ブッシュ政権以前のアメリカの軍事介入はそれなりに極秘に、公でも国際的な認知のもと(少なくとも国連主導型という形式をとって)に行われてきました。しかし、いまや世界中が紛争を武力で解決するという、非常に危険な兆候になっているようです。

日本の軍事化も言うなれば、世界の潮流に乗っているわけです。非常に危険な潮流に。それが世界の終末に向っていることを、誰もがうすうす知っているはずなのに。その流れを食い止めるパワーを人類がいつ獲得できるでしょうか。祈ることしかないのでしょうか。

金曜日, 7月 14, 2006

7月14日幸福度

何をもって幸せとするかは個人個人で変わるでしょうが、国ごとの幸福度となるとやはり統計的な数値に頼るほかありません。最近、イギリスのNew Economics Fundation (NEF)というところが国ごとの幸福度数を発表しました。

この数値は、国がその資源を、国民の長寿と肉体的健康と満足感のためにいかにうまく使っているか数値化したものだそうです。

それによると、なんと国民的幸福度第一位は南太平洋のバヌアツでした。それにくらべ、先進国のG8諸国はリスト下位に並んでいます。アメリカは178カ国中で150位、フランス128位、イギリス108位、そして日本は、ニュージーランドの次で95位です。

さてこの幸福度の算出法ですが、NEFによると、平均寿命と満足度を合わせた数値を、人口維持とエネルギー消費に必要な土地面積、「生態系面積」と呼ぶそうですが、で割ったものです。下にリストを載せました。

日本の場合、寿命や満足度はたぶん他の国よりも高いのでしょうが、如何せん、人口のわりに土地が狭くまたエネルギー消費も莫大なために生態系面積が大きく、幸福度41.7という数値になったのでしょう。当然のことに、貧困や疾病に歴史的に悩まされ、平均寿命が37歳というアフリカのジンバブエのような国は最下位になっています。島国が上位にたくさんありますね。豊富な生態系が人の(もちろんすべての生命の)幸福にとても大事ということです。

CONTENTMENT AROUND THE GLOBE:

Vanuatu: 68.2

Colombia: 67.2

Costa Rica: 66.0

Dominica: 64.5

Panama: 63.5

Cuba: 61.9

Honduras: 61.8

Guatemala: 61.7

El Salvador: 61.7

St Lucia: 61.3

Vietnam: 61.2

Bhutan: 61.1

Western Samoa: 61.0

Sri Lanka: 60.3

Antigua & Barbuda: 59.2

Philippines: 59.2

Nicaragua: 59.1

Kyrgyzstan: 59.1

Solomon Islands: 58.9

Tunisia: 58.9

Indonesia: 57.9

Tonga: 57.9

Tajikistan: 57.7

Venezuela: 57.5

Dominican Republic: 57.1

Guyana: 56.6

Seychelles: 56.1

China: 56.0

Thailand: 55.4

Peru: 55.1

Suriname: 55.0

Yemen: 55.0

Fiji: 54.5

Morocco: 54.4

Mexico: 54.4

Maldives: 53.5

Malta: 53.3

Bangladesh: 53.2

Barbados: 52.7

Malaysia: 52.7

Palestine: 52.6

Argentina: 52.2

Belize: 52.0

Trinidad & Tobago: 51.9

Chile: 51.3

Paraguay: 51.1

Jamaica: 51.0

Nepal: 50.0

Mauritius: 49.6

Mongolia: 49.6

Uruguay: 49.3

Ecuador: 49.3

Uzbekistan: 49.2

Grenada: 49.0

Austria: 48.8

India: 48.7

Brazil: 48.6

Iceland: 48.4

Switzerland: 48.3

Italy: 48.3

Iran: 47.2

Ghana: 47.0

Bolivia: 46.2

Netherlands: 46.0

Madagascar: 46.0

Cyprus: 46.0

Algeria: 45.9

Luxembourg: 45.6

Bahamas: 44.9

Papua New Guinea: 44.8

Burma: 44.6

Belgium: 44.0

Slovenia: 44.0

Oman: 43.9

Germany: 43.8

Croatia: 43.7

Lebanon: 43.6

Taiwan: 43.4

Haiti: 43.3

Syria: 43.2

Spain: 43.0

Hong Kong: 42.9

Saudi Arabia: 42.7

Gambia: 42.5

Cambodia: 42.2

Albania: 42.1

Jordan: 42.1

New Zealand: 41.9

Japan: 41.7

Congo: 41.6

Egypt: 41.6

Turkey: 41.4

Denmark: 41.4

Brunei Darussalam: 41.2

Georgia: 41.2

Korea: 41.1

Bosnia/H'govina: 41.0

Senegal: 40.8

Azerbaijan: 40.7

Gabon: 40.5

Libya: 40.3

United Kingdom: 40.3

Laos: 40.3

Canada: 39.8

Ireland: 39.4

France: 36.4

USA: 28.8

Russia: 22.8

Estonia: 22.7

Ukraine: 22.2

Dem. Rep. Congo: 20.7

Burundi: 19.0

Swaziland: 18.4

Zimbabwe: 16.6

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