土曜日の夜、NHK-TVで「米軍基地について考えたことはありますか」という討論生番組があったので、早々と子どもたちを寝かしつけて観ました。ゲストの額田防衛庁長官が、いかに政府が沖縄住民などのことを配慮して基地縮小政策を進めているかと熱弁するのですが、圧倒的な「基地はいらない」という声に、その官僚的なことばはむなしく聞こえていました。驚いたことは、視聴者からのアンケートでこれからの日本のとるべき指針として「平和外交」がほかの「日米同盟強化」と「独自防衛」を抜いて圧倒的に多かったことです。やはり一般の人は軍事化には反対なんだと気を強くしました。ただ聴いていて非常にやきもきしたことがあります。米軍基地が必要と不必要という議論以前の問題です。いったいアメリカの基本的対外政策を日本人ははたしてどの程度知っているのでしょう。
アメリカは第二次大戦以降200以上の海外軍事行動に関与しています。そのほとんどは最近のアフガニスタン、イラク戦争のように先制攻撃をしかけての侵略戦争です。しかも、その相手はすべてアメリカにとっては赤子の手をひねるような第三世界諸国ばかり。その現実的目的はアメリカの利害や既得権を守るためですが、おもてむきには自由と民主主義という「大義」のためです。でもアメリカの軍事介入によって民主化された国などひとつもありません。むしろ、傀儡政権を樹立させ独裁者を擁護してきたのが事実です。(日本も自由民主党という傀儡政権があります)これらの詳しいことはフランク・ドリルの作品「テロリストは誰?」を観て頂ければ納得するでしょう。困ったことに、これらの軍事作戦のほとんどが秘密裏に行われたので世界の人びと(アメリカ市民を含め)が知らないのです。保守共和党支持で愛国者の代表だったベトナム帰還兵フランクもまったく知らなかったと述懐していました。私たちの眼からうろこを出させてくれたのは、ジョエル・アンドレアス著のコミック「戦争中毒」でした。アメリカでこのふたつの作品に出会ったのが、アメリカの対外政策の本質を問うきっかけになったのです。
NHKの会場にいた参加者がもし戦争中毒を読んでいたらきっと発現内容が違っていたことでしょう。そうであれば、「米軍基地を考えたことがありますか」ではなく、「なぜ米軍基地があるのですか」という問いになったでしょう。
日本はアメリカの占領政策で自由と民主主義を根付かされてもらった、ということになっていますがはたしてどうでしょうか。強大なアメリカ軍を常に全国に駐留させているこの列島に、本当の自由と民主主義が存在しているのでしょうか。小田実が「自由と民主主義だけではだめなんです。それに平和主義がなければ」と言っています。経済的繁栄を自由と民主主義に取り違えているのではないでしょうか。私は、平和主義という言葉を一歩進めて「非暴力」というべきだと思います。平和の名の下にアメリカも日本も侵略戦争をしてきたのですから。
玄さんおはよう御座います。池邊です。電話した時お出になられなかったし、今回わたしの東京のPC環境が悪くて、連絡とれなくて、玄さんのメルアド分からなくて、ここをかりて連絡します。今石橋さん宅です。毎日、東京で出席するところがあって、昨日は石橋さん宅で、インドムンバイの石谷上人のすごいお話を聞いたりしていました。ところで。あずかったものを宅急便で送りましょうか。それとも残りいくつかだから、このまま預かって、関西でさばかせていただいても嬉しいのですが。お金と映画券(会員申し込み分)だけを現金書留で送っては如何でしょうか。どうぞ携帯に電話くださいますか。
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