火曜日, 10月 14, 2008

エクアドルの自然の権利

Vilacamba ButterflyのJPG

今朝やっと最後に残った小さな棚田の稲刈りを終え、すべて”はせ掛け”が完了しました。(この連休に手伝いに来てくれたみなさん、ありがとうございました)終わった途端雨が降って来たので,滑り込みセーフでほっとしました。今年は6月の田植えからの最も大事な分けつ期にまったく雨が降らず、天水頼りの上の田んぼは地割れを起こしてしまい、半ば収穫は諦めていました。そのうえにイノシシの襲来です。でもそれなりに、そうですね豊作年の約3割くらいは穫れた感じです。水が補給できる家の下方の田んぼは、背丈も実のなりもほぼ理想的で、うれしいほどの量になりました。面積で言えば、正確には分かりませんが、たぶん5畝くらいでしょうが、これだけでも家族の半年分は確保できたようです。先日、大山(鴨川西部の山間地)に住む友人の宮大工の棟梁を訪ねたところ、夏の日照り時のために大きな池をつくっていました。そこでこの冬の間に溜池をつくとろうかなと思案中です。

予想外の喜びは、はじめて5月に移植したレンコンがりっぱになって収穫できたことです。ここも7月の日照りでからからに干からびて、葉はなんとか育ちましたが、花も咲かなかったのでだめかなと思っていたのです。

さて、話しは海外に飛びますが、アメリカ人でベストゲームの創始者で”バタフライ”の著者のノリ・ハドルさんは、友人のリチャードと理想郷をつくろうと2年前にエクアドルに移住しました。着々と進む彼らの素晴らしいプロジェクト(El Jardin)の近況を送ってくれたので興味がある方はこれを観てください。ノリさんは、以前日本にも住んでいたことがあり、日本語も堪能ですが、彼らのプロジェクトにぜひ日本人も参加して欲しいと呼びかけています。

RiverViewのJPG


南アメリカのエクアドル共和国はまだ行ったことがありませんが、一度行ったらその自然の豊かさに魅了されるよと、オーストラリアの環境活動家アンニャ・ライトさんが確か言ってました。彼女の旦那さんはエクアドル人です。

ところで、9月28日の日曜日にエクアドルで歴史的な、いや世界でも歴史的な憲法改正国民投票が行われました。それは、エクアドルの熱帯雨林や島、川それに空気にまで、人間に与えられている”人権”を認めるべきかどうかという国民投票で、圧倒的な国民の賛成を得て憲法改正されたそうです。これによって自然の権利が法的に導入され、自然が単なる物的資産から法的に守られた存在になったわけです。ちょうど基本的人権のような、”基本的自然権”ですね。

この法案には、”自然の共同体とエコシステムは、エクアドルにおいて、存在し、繁栄し、進化する不可侵の権利を有する。これらの権利は自動的に発効され、それを順守し実施することがすべてのエクアドル政府、地域共同体および国民の義務である”と書いてあります。

すごいですねえ!

でも、これはどこの国でも昔は当たり前の考えだったのです。そこには、人間の想像力とパワーをはるかに超える、”妙なる、畏れ多い自然”という概念があったからです。

自然に”神的”な存在を観る感覚を失った現代人こそ、迷える魂です。

(このニュースはガーディアンからです)

2 件のコメント:

  1. 農家が教える自給農業のはじめ方(中島 正著)という本が図書館で目にとまり、読んでみました。農業の経験は全くない私ですが、具体的でインパクトがありました。自給自足が自立につながることを認識しました。

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  2. 匿名さん

    私もまったくの都会人で40歳代で自給的農業を始めました。職業としての農業は、プロの農業家でも難しいですが、自分たちの基本的な食の自立と言う意味では、だれでも始められることです。必要なことは、まず興味を持つこと、感謝のこころ、これだけで充分。ほかでは絶対味わえない深いこころからの喜びがもたらされますよ。疑問があったらなんでも訊いてください。

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