オークランドより。今朝は冷たい雨がだいぶ激しく降っています。アメリカのマクロバイオテック創始者である久司道夫さんの息子さん、久司玄夫(Larry Kushi)さん宅にやっかいになっています。くしくも私と同じ「玄」ですが、「はるお」と呼ぶそうです。お父さんとは日本とアメリカで2度ほど会っていますが、玄夫さんはお父さんと瓜二つ。声までそっくり。静かな落ち着きのある紳士です。サンフランシスコにある製薬会社の研究所で病気がどのように発展するかという研究をしているそうです。たまたま、娘さんのアンジェリカさんが大学の冬休みでニューヨークから来ていて、にぎやかになりました。クシニッチがベガン(動物性たんぱくを食べないベジタリアン)になったのは、そもそもお父さんの久司道夫さんのマクロバイオティックに感化されたからで、1999年に久司さんが日本人で始めてワシントンのスミソニアン国立博物館に永久保存されることになったとき、その記念講演をワシントンで開いたのがクシニッチ議員だったのです。そのパーティの席でクシニッチと始めて出会ったそうです。クシニッチは自分に影響を与えた本のひとつに久司さんの本「One Peaceful World」をあげています。そういう縁もあって玄夫さんはここサンフランシスコでクシニッチ・キャンペーンの中心人物としても活躍しています。でも、今朝の地元新聞San Fransisco Chronicleにはデニス・クシニッチのことは皆無。まったく問題にされていません。いやはや前途多難。まあ考えてみれば、軍事費を削って社会・教育費にまわそうなんていう候補はこの国ではまったくのラディカル、言わば社会の敵と呼ばれてもおかしくない存在です。
昨夜はサンフランシスコにいるロバート・キクチ、ナンシーというパーフォマンス・アーティスト夫妻が私たちのためにパーティーを開いてくれました。ロバートは日本人とフィリピン人の混血(しかもゆみと同じ姓)奥さんは中国人の素敵なカップルです。彼等はみずからをストーリー・テラー、つまり語り手と呼んでいます。世界中といっても主にアジアですが、の伝承話や民話をもとに二人で音楽をまじえた楽しくそしてとてもコミカルな寸劇風に作り上げます。昨夜はカンボジアの民話で「Trouble Talk」という人間が自然界でどのように問題を作って来たかというテーマのパフォーマンスをやってくれました。ふたりとももちろんクシニッチ応援派。みんなで力を合わせて平和の世界を実現しようと遅くまで語り合いました。参加してくれた人たちは全員すでに社会で相当活躍しているアクティビストたちばかり。内容の濃いそしてじつに気分の良い集まりでした。いつかロバートとナンシーたちと一緒にコンサートをできたらいいなあ。
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今日の午後は、サンフランシスコ州立大学のコミュニケーション・クラスにゆみがゲストスピーカーとして招かれ、午後1時からの授業でアメリカの対外政策とDUについて話しました。クシニッチサポーターのシンディがここの卒業生だった縁で実現したのです。最後に「Last Night I Had・・」を歌ったら拍手喝采。若い人は吸い取り紙のように情報と知識を受け取ってくれます。生半可の知識で物知り顔をするインテリ大人たちより、この若い未来の創造者たちのほうがやりがいがあるようです。とても好評だったのでシンディがまた学校でのトークを企画してみると言ってくれました。そして私たちはサンフランシスコを後にしてレンタカーで南に280号線を30分ほど下り、今夜の宿泊先のパロアルトのダニエル/スーザン宅に到着しました。二人はやはり熱烈なクシニッチ支援者。ゆみが昨年始めてクシニッチに会いに渡米したときお世話になったところです。ここに来たわけは、今夜ここの高校で「すべてのテロリストの陰にブッシュあり!」というおもしろい催しがあると聞いたからなのです。子どもたちをスーザンたちに預けて、久しぶりにふたりで出かけて来ました。コメディあり反戦ソングあり、もうすべてブッシュをコケにするプログラムばかり。千人は入るなと思われる会場はほとんど中年から年寄りの観客でいっぱいでした。3月26日から3日間、サンフランシスコで「9・11同時多発テロ国際調査会議」というのが開かれるのですが、これはそのための資金集めも兼ねているそうです。今夜のスピーカーのひとりのエリック・ハフシュミットは、9・11事件を調査している個人で、あの日世界貿易センタービルに2機目が衝突する様を捉えたビデオを紹介しつつ、誰も2機目が隣のセンタービルに激突することなど予想もだにしなかったのに、なぜこのビデオを撮ったひとはそれを事前に知って正確なカメラアングル(ちょうどジェット機が突っ込む80階にアングルを向けていた)でこれを撮影したのか、と疑問を呈していました。偶然にしてはできすぎています。彼はこれはどうみてもリモートコントロールされた飛行機がタワーに突っ込んだので、撮影者はそれを事前に知っていてカメラをセットして待っていたのだと主張しています。現在の世界の混乱はすべてこの9・11多発テロ事件に端を発しているのですから、このような疑問は徹底的に解明してもらいたいです。それにしても3月に開かれる国際会議にはマイク・ルパートをはじめこの件に関してはエクスパートの錚々たるメンバーが始めて集結するようで、できたら私も参加してみたいです。そこでまたびっくりするような新事実が発見されるかもしれません。
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