昨日のレイバー・デー(勤労感謝の日)のテレビ声明で、オバマ大統領はシリアへの米軍の介入は大統領として人道的見地から、また国防上の理由からも避けられないと決断したと初めの部分で言っておきながら、その数分後、エイブラハム・リンカーンの有名な言葉、”人民の、人民による、人々のための政治”がアメリカ政府の基本であるから、いまは議会にその最終的結論を委ねると発言しました。アメリカ政府と主要メディアは、シリアの化学的兵器使用とその被害は絶対に人道上許せないという論調で盛り上がってきたところでしたから、急に言わば”ハシゴを外された”感じになっています。
今日のマシュー君の説明でそれが納得いきました。
化学的兵器という奥の手で、あえて世界の注目を浴びさせて流れを変えたわけですね。
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2013年9月2日
シリア
それが、アラブの春とあなたたちが呼ぶものの背後にあった動機であり、いまシリアの内戦を世界の注目の的にしているのです。あの国の僕たちの兄弟姉妹が殺し合いをしているのは僕たちにとって非常に悲しいことですし、それはあなたたちにも同じでしょう・・この大量殺戮と何百万の避難民の窮状にこころを動かされない人はいません。この悲惨な人道的状況が大きなジレンマをつくっています。ほかの国々が道義的責任から介入すべきではないか?そうすることで内戦をさらに国際戦争にエスカレートさせないか?
軍事介入するパワーのある各国政府は関与をこのような視点から見ていますが、同時に自国の国内事情にも気を配らなければならず、国民が厭戦的であることも承知しています。その政府指導者たちは、軍事介入を抑制しているものがそのような考えを超えていることやシリアの戦闘は表に見えていることを超えていることを知りません・・あなたたちの世界の人間はすべてエネルギー流によって影響されているのです。
醒めた言い方になりますが、この戦争ははるか昔に始まったエネルギーの結果であり、その流れに割り込むことは避けられなかったのです・・どんなに非人道的であろうと、化学的兵器の使用はそれに沿ったものだったのです。僕たちは決してその狂気を許しているわけではありません。この戦争の対峙者が両方で注いでいる激しいエネルギーは中断されなければならず、その勢いを止めなければならなかったのです。そうすることで戦闘が収束し始め、そのエネルギーが自然に尽きていくのです。
このような悲劇的状況にあってもかならず希望的徴候があるとすれば、こういうことでしょう。あなたたちの世界は化学的兵器によって無実の人々が殺されることにこれほどショックを受けているのですから、もう二度とこれは地球上で繰り返されないでしょう、
エネルギーは“供給された”方向に進みますから、日々のシリア情勢を分析したり、どの組織がどの組織に何をしたのか推測することにエネルギーを費やすのは逆効果になります。シリアの人々とあなたたちの世界にとってはるかに役に立つことは、悲しんでいる魂たちのための癒しや話し合いによる平和の達成、そしてそれぞれの役割を演じている対立組織の和解のために祈るエネルギーです。
僕たちの無条件の愛は、僕たちの愛する地球ファミリーの一人ひとりにいつでも向けられています。
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愛と平和を
スザンヌ・ワード著
訳文責: 森田 玄
(転載自由:原典を明記してくださるとうれしいです。)
3 件のコメント:
森田玄様。
いつも、楽しみに拝読しております一読者です。シリアについてのオバマ大統領の言動に注目していましたが、マシュー君のメッセージで安心しました。
オバマ大統領は、これを演じることで世界中の人々の「想い」が平和を希求する方へ向かうだろうと理解している、と考えて良いのでしょうか。
マシュー君の言うとおり、「エネルギーは供給された方向へ進む」のですね。
これからの日々は人類の安寧を祈りつつ、自分の日常も同様になるよう過ごしてゆきたいものです。
匿名さん
コメントありがとうございます。
ご指摘の通りだと私も思っています。もしかしたら、オバマ大統領はいまの地球人類の葛藤をそのまま演じてくれているのかもしれません。誰の内部でも起こっている闇と光の対極化、それは決して生易しいものではありませんが、を象徴的に見せてくれているのでしょう。
オバマ大統領の会見での苦渋をなめた疲れ切ってる表情、
いつもの饒舌な物言いが、なりを潜め、歯に物がはさまった様な物言い、なにか彼の本心では無いものを非常に感じます。
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