ブッシュ政権が、また危険な核兵器実験を隠密にしようとしています。核兵器というのは正確ではありません。実際に使われるのは核兵器ではなく、模擬核兵器と言っていいでしょう。ワシントンでは議会の正常な機能、つまり政府の行政チェック機能が失われてしまっているので、問題になっていませんが、果敢な市民たちの反対運動でこれまで実験をなんとか阻止してきているのが現状です。
この計画はDivine Strake Project(聖なる車輪計画)という、とんでもない名前がついていて、地下のトンネルの上に700トン(!!)の通常爆薬を爆発させてその影響を調べるというものです。
たしかにこれは核兵器実験ではないけれど、核爆発のシミュレーション(模擬実験)であることは間違いなく、アメリカが新世代核兵器開発へ明らかに準備していることを内外に示すことになります。
さらに問題なのは、予定されているネバダ実験場です。ここは冷戦時代に数百回もの核実験が行われた場所で、700トンもの爆薬を発火させたら、これまで地表にある死の灰(放射性降下物)が舞い上がって地球レベルで汚染することが予想されます。
ブッシュ政権は、来年早々にも「聖なる車輪計画」を強行しようとしています。日本でも、問題にしてなんとかくい止めなければ。
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