デヴィッド・グリフィン博士は911事件の公式説明の虚偽をもっとも論理的、科学的に論証している権威あるアメリカの学者といってもいいでしょう。昨年日本で出版された「9・11事件は謀略かー『21世紀の真珠湾攻撃』とブッシュ政権」は、グリフィン博士のベストセラー"The New Pearl Harbor"の日本語版ですが、私はその訳者のひとり、きくちゆみの翻訳を手伝ったおかげで、博士の論考をつぶさに学ぶ貴重な経験をさせてもらいました。また、昨年は博士のカリフォルニアの自宅を訪れて、本人の誠実な人柄に触れる機会も得ました。今年の11月1~3日にはグリフィン博士の日本での講演も決定しており楽しみです。そして、できれば国会でも講演してもらいたいと思っています。
ところで、911事件の謎にはいろいろとありますが、なかでも興味深いもののひとつは、ハイジャック機内から電話があったという話しです。最近出版された、 "9/11 Contradictions: An Open Letter to Congress and the Press"「911の矛盾:議会とマスコミへの公開質問状」(未邦訳)の中で、グリフィン博士はこの問題での明らかな矛盾をあらたに提示しています。
2001年9月11日当日、CNNは「テレビのコメンテーターで弁護士のバーバラ・オルソンが法務次官で夫のテッド・オルソンに彼女の飛行機がハイジャックされたと通告してきた」と報道しました。
そのときのテッド・オルソンの話しによれば、妻がアメリカン航空77便機から携帯電話を2回かけてきて、「乗客全員とパイロットを含む添乗員全員が武装したハイジャック犯たちに飛行機の後部に押し込められている。武器はナイフとカッターナイフだ」と語ったとされています。
テッド・オルソンの陳述は、かれがなにしろ法務次官という要職にあること、そして犠牲者の妻のバーバラ・オルソンがCNNの有名なコメンテーターだったことで、ブッシュ政権の対テロ戦争を押し進めるうえで国民の支持を得るために非常に重要な位置をしめていました。
このテッド・オルソンはその数日後ラリー・キング・ライブショーで、「いやあれは妻から法務省へのコレクトコールだったから機内電話からの電話だった」と供述を変えています。(これは当時のジェット飛行機からは携帯電話が通じないということに気づいたからだと推測されます。)
さて、アメリカン航空77便はボーイング757型機ですが、じつはこの飛行機には機内電話が設置されていなかったことがアメリカン航空社が確認しているのです。
となると、テッド・オルソンの勘違いで、やはり妻の電話は携帯電話からということになります。
ところが、この携帯電話説もFBIの報告ではあり得ないことになるのです。
2006年、20番目の911テロリスト犯として逮捕されたザカリアス・ムサウイの裁判で、FBIは4機のハイジャック機からのすべての電話通話の報告書を提出しました。その中で、アメリカン航空77便のバーバラ・オルソンに関してはただ1回の通話だけ存在し、しかもそれは「不通」であったことを明らかにしました。ですから、FBIによればテッド・オルソンは携帯電話からも機内電話からも1回も通話を受けていないことになるのです。
しかし、9月11日にFBIはテッド・オルソンに面接し、FBI係官がテッド・オルソンが77便の妻から2回電話を受けたと報告しています。つまり、FBI自身がテッド・オルソンの供述を否定しているわけです。
考えてみるとこれはとんでもない話ではありませんか?だって、FBIというのは司法省の1部分です。そのFBIが、司法省の元法務次官(法務長官の次)が言っていることを嘘だと報告しているのですから。
このことだけですでにアメリカでは司法が機能していないことが分かります。もっとも日本はさらにひどいという人もいますが。
さて、もしテッド・オルソンの電話説がウソということになると、とても大きな問題に発展します。77便はワシントンから離陸して、途中で旋回してワシントンに戻りペンタゴンに激突したことになっているのですが、その根拠がワシントンに向かう機内のテッド・オルソンの妻からの電話だったからです。そうなると77便はワシントンには戻らなかった可能性がでてきます。つまり、ペンタゴンに激突したのはなにか他の飛行物体ということになるのです。
そして、バーバラ・オルソンからの通話がウソということは、911の公式説明もウソということになりますね。
はたしていつまでこんなウソがまかり通る世界がつづくのでしょう?
月曜日, 4月 07, 2008
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