ソビエト連邦が解体され崩壊した19年前、第二次世界大戦後の世界を覆っていた重苦しい冷戦が終結し、やっとこれからは明るい平和な時代がやってくるのだと世界中の人々の期待が高まりました。軍事費は削減され、飢餓や貧困の解消、医療などに振り向けられるだろうという「平和の配当」が盛んに論じられたのがその頃です。
その平和な方向に向かうかと思われていた世界の潮流を一気に逆転させる衝撃的な事件が起きました。
2001年9月11日の911事件です。
その時点でアメリカの軍縮を求める平和的論議は一瞬にして消滅しました。
世界が対テロ戦争の時代に突入したからです。
そして911をきっかけにアフガン戦争、イラク戦争が始まりました。対テロ世界戦争の名の下に、日本もそれまでの平和的外交政策を根底から変換して戦地のイラクに自衛隊を派遣することを、国民の大半の反対を押し切って決めました。
私は2004年8月、ロスアンゼルスに滞在中、それまでの911事件の理解を根底からひっくり返す映像に出会いました。『911ボーイングを捜せ』です。それ以来、911関連のビデオや出版などを通して、いわゆる911真相究明の活動をパートナーのきくちゆみとやってきました。それはひとえに、世界の平和への潮流を一瞬で戦争に逆転させた911事件そのもの事実が、政府そして主要メディアのいわゆる公式説明とあまりにも食い違うからです。
世界を戦争に巻き込み、イラクやアフガニスタンの何十万という無実な市民を犠牲にし、”テロ”という実体のない仮想敵の恐怖を生み出した911事件が、もし嘘のうえに引き起こされたのであれば、これまでの戦争、そして今もつづいている戦争の根拠がなくなることを意味します。その意味で、911の真相究明を求める真の調査が必要だと私たちは信じています。そうすることで、世界を911以前の平和の潮流に戻せるでしょう。
これまでたくさんの人たちのご協力を得て、ある程度真相究明のメッセージを一般に伝えることができました。しかし、まだまだ私たちの力不足のため、そして何よりも、まったくマインドコントロールに陥っている新聞・テレビなどの主要メディアが頑に無視する態度をとっているために、「911の疑惑」が広く人々の目や耳に入る機会は限られているのが現状です。
そして、私たちが出会ったのがイタリア制作の映画『ZERO:9/11の虚構』です。ヨーロッパで話題になったこの映画をぜひ日本で劇場公開したいという要望があって、今回日本語版を制作しました。
2007年度制作のこのドキュメンタリー映画は、難しい解釈を避け、だれでもその場で納得いくような”事実”を分かりやすく解説しています。共同監督をしたフランコ・フラカッシとフランチェスコ・トレントは「この映画では、仮定も、想像も、憶測もしていない。ただ公式説を示し、それに疑問を投げかけているだけだ。公式説のどこに、どんな嘘があるか、私たちは証明するよう努力した。」と語っています。
さて、東京恵比寿にある東京都写真美術館ホールで上映が決まったものの、果たしてどのくらいの人が来てくれるのかまったく予想がつかず不安の日々でしたが、9月11日に蓋を開けて以来連日盛況の入りで、ホールの人たちも「こんなことは始めてです」とびっくりするくらいの反響の2週間でした。
そして、今日から10月15日までの2週間、東京渋谷のシアター・イメージフォーラムで第2弾の上映が始まります。
世界の平和の潮流をつくるのは私たち一人ひとりの気づきのエネルギーです。
あなたもぜひ足を運んで”目から鱗”の経験をしませんか?
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