みなさま、2011年、明けましておめでとうございます。本年も、本年こそ、新しい時代への先駆けとするようにしたいですね。
いま、私はマシューブック3となる『新しい時代へのイルミネーションズ』(副題:この混乱の時代を理解するために)の原稿の最終校正をしているところです。早ければ一、二ヶ月で出版できると思います。どうか楽しみにしていてください。
以下はその中から神のメッセージの一部です:
”まじかに迫った日々は、あなたたちが地球で知っている暴力、憎しみ、悲しみ、破壊、専横、死の最終章だ。平和が早く来るように、愛と調和が地球に行き渡るように祈る人たちすべてに、こう言おう。あなたたちの祈りは聴こえている・・それらは私自身の祈りだ・・そして、これを願う私たちの思い通りにそれらは叶えられるだろう。私はあなたたちと供に、そしてあなたたちの中に永遠にいるのだから。”
そして、今日読んだTruthoutの記事にとても共感したので、以下に訳してみました。
「ウィキリークス、イデオロギー的合法性と帝国の危機」
2011年1月2日 フランシス・ショア著 Truthoutから
どのような帝国でも、それが経済的、軍事的パワーによってその支配を維持しようとする時、彼らの規定の合法性を保証するためには、なんらかのイデオロギー的合法性にも頼らざるを得ない。そのような合法性はその同盟国や渋々従う信奉国の間では、地政学的な帝国の評価としてしばしば組み込まれているものだ。その評価がいったん崩れ始めると、帝国の合法性が失われることになる。
第二次世界大戦後のアメリカ帝国はその経済的および軍事的優位性の上に確立された。その帝国が金融と地政学的体制の基盤をつくり、それがそれ自身の権益だけでなく世界の財政と国際政治と民主主義体制を支配した。もちろん、冷戦初期中には多大な矛盾が露出したが、西欧諸国の多くはこの帝国の基本的な構造とそのイデオロギー的合法性を受け入れて来た。その合法性の危機が、ベトナム戦争とニクソン政権によるブレトンウッド協定の弱体化をめぐって起こったことがあったが、冷戦の終結と過去10年間の見境のない地政学的一極支配が台頭してきて初めて、アメリカ帝国の本当の凋落が明らかになった。
アメリカ合衆国の過去数年間の経済的混乱と軍事的地位の下落を考えれば、ウィキリークスによる国務省の内部文書情報の最近の暴露をめぐるアメリカの政治家たちのヒステリックな反応は驚くことではない。しかし、NYタイムズのスティーブン・アーランジャーの記事にあるような、”帝国主義的な傲慢さと偽善の露呈”に対する西欧の反応には注目に値するところがある。アーランジャーは、イデオロギー的合法性の問題を強調するベルライナー・ザイタング紙からの重要な論説を引用して、”アメリカはその建国の神話のひとつを裏切っている・・情報公開の自由だ。いまそうやっているのは、冷戦終了以降はじめて世界の情報支配を失う危機に直面しているからだ。”と書いている。
アメリカ合衆国の偽善について、イギリスのコラムニスト、ジョン・ノートンはガーディアンで、2010年1月21日のヒラリー・クリントン国務長官によるインターネットによる情報公開の自由についての発言と、その後のウィキリークスによって行使されたその自由を非難するという180度の驚くべき変換振りを指摘している。ノートンはインターネット上でのそのような情報公開の自由を規制すべきだと息巻いている西欧のほかの政治家たちを大目に見ているわけではない。彼は、”ウィキリークスが本当に暴露しているのは、西欧民主主義がそれほどまでに空洞化しているという事実だ。・・その秘密のベールがついに外されると、彼らの反射反応はメッセンジャーを殺せだ”と書いている。
ジュリアン・アサンジに対する重なる嫌がらせと脅しは、すべてではないが、とくにアメリカの政治家たちからのものだが、それが民主主義の空洞化とフリースピーチ(言論の自由)の新しい仮想世界への怖れを物語っている。アサンジの弁護士のピーター・ゴードンは2010年12月11日のメルボルン・エイジにこう書いている、”アサンジュの告発、投獄、暗殺、あるいは彼の家族の投獄を言い立てている世界の著名な政治家たちの姿は、一種の野蛮であり私たち全員の品位を汚すものだ。さらに、マスターカードとビザという大企業がウィキリークスとの取引契約を打ち切る反トラスト法違反を強引にさせられたことは本当に恐ろしい”。
しかし、情報公開という重要な問題を超えるのが、ウィキリークスによる何十万にのぼる外交文書の公表後のアメリカの世界支配の確固たる支持国たちによる同盟の弱体化である。ガーディアンがポーランド関係の文書の一部を公開した時、保守派のドナルド・タスク首相でさえこう述べている、”我々は深刻な問題に直面している・・いくつかの国のようなイメージでも、アメリカのような評判でもない。ポーランドとアメリカといった親密な同盟関係を含む、国と国との関係の本質に関する幻影がはがされるという問題だ。”
オーストラリア政府は、ウィキリークスがアメリカ・オーストラリア間の外交文書を公開する前に、それらを見せてもらいたいとアメリカ政府に要請したが断られたので、一連の暴露に打ちのめされている。労働党政権の内部では狼狽を超えて、アメリカの傲慢さと無能さに対する感情が膨れ上がっている。
たぶんウィキリークスを閉鎖させジュリアン・アサンジを告発しようという動きは、世界とそれ自身の国民の間で崩れつつあるその合法性につっかい棒を立てようという死に際の帝国の最後のあがきかもしれない。だから、エリック・ホルダー米司法長官の、ウィキリークスによって”アメリカ国民のためにはたらく人々の生命が危機に晒され、アメリカ国民自身をも危機に晒されている”という大げさな非難があるわけだ。ウィキリークスが明らかにしたことは、外交官たちがアメリカ帝国のもうひとつの道具であることだ。実際、その無謀で非合法的、非人道的行為を世界中で行って自国民を危険な目に晒しているのはその帝国自身だ。
帝国を必死に維持しようとするあまり、ウィキリークス事件をめぐってアメリカの政治家たちはわずかに残った帝国の合法性を取り崩している。彼らはまた、国家への背信行為の定義を広げて、アサンジとウィキリークスのような、とくに帝国の偽善を暴く場合には情報公開に献身的な人間たちをも含むことを検討している。フィリピン人の学者・活動家のウォルデン・ベロは、ウィキリークスを超えて、帝国の危機は世界にとって”よい前兆であるだけでない。それはアメリカ国民にとってもよいことだ。アメリカ市民たちがほかの国民たちと主人としてではなく、対等に付き合える可能性を開くからだ”と語っている。
アメリカの主人たちがパニックになっているのなら、家にいる奴隷たちは”帝国への裏切りは人類への忠誠”の旗の元に決起する時かもしれない。もしそれが少し挑発的すぎるようであれば、私たちは、大英帝国からのアメリカ独立戦争を思い起こすべきだ。英国領バージニア印紙税法決議に反対する自分を弁護してパトリック・ヘンリーはこう言ったとされている、”これが国家への裏切りなら、それを最大限利用しようではないか”。
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