地球温暖化が最近とみに話題になっています。その温暖化の元凶とされるのが二酸化炭素の排出量で、京都議定書でも各国政府が排出量を守ることが骨子になっています。アメリカではゴア前副大統領が、いま話題の温暖化をあつかった映画(An Incovenient Truth)に出演し、世界中をまわって温暖化の脅威を喧伝しています。メディアもすっかり温暖化は二酸化炭素が原因という説に落ち着いたようです。
しかし、温暖化問題に疑問を唱える科学者も大勢いることも事実です。まず、本当に地球が温暖化しているのかという疑問があります。何万年というレベルで過去から地球の温度変化を見ると、じつは小氷河期に向っていることが明らかです。また、地球レベルで温度が上がっているのか、下がっているのか知ることは極めて困難なことのようです。確かに日本やアメリカ、欧州などでは年々平均気温が上がっているようですが、地域によっては逆に寒くなっているところもあるのです。
さらに、温暖化が二酸化炭素による温室効果によるものなのか、という疑問があります。じつは、過去の地球レベルでの温度変化と二酸化炭素の量の関係をみると、確かに相関関係がはっきりと見られるのですが、その関係は温度が変化するとそれに連れて二酸化炭素の量が変化するというのです。つまり、地球温度が上がると二酸化炭素濃度が上がるわけです。その逆ではないということです。そうすると、二酸化炭素が温暖化の元凶だという主張の根拠がなくなってしまいます。いわゆる温室効果によって温暖化が起きると言うことには疑問があるわけです。
さらに、人間社会が排出する二酸化炭素の量が、果たして地球レベルの二酸化炭素の総量に対してどれくらいのものだろう、という問題があります。じつは、人間達がいくら産業や自動車の排ガスなどで二酸化炭素を垂れ流したとしても、自然界が排出する量に比べたら微々たるものだという研究結果があります。それによると人間の出す量は自然界全体の1%にも満たないというのです。たとえば、火山がひとつ爆発すればその排出する二酸化炭素の量は莫大で人間達の出す量など比べ物にならないそうです。
でも、もちろん、だからといって私たちが二酸化炭素をじゃんじゃん垂れ流してもいいというわけではないことは自明です。
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