以下は昨日届いたエジプト・カイロ発の記事ですが、どうやらイスラエル軍は子どもたちも狙って撃っていたようです。パレスチナの子どもたちが将来またテロリストになって復讐することを恐れたからなのでしょうか?
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「頭に弾丸が入った子どもたちが・・」
ガザに近いエジプトの病院の医師たちは次々と運ばれてくるパレスチナの子どもたちの頭をCATスキャンして驚いた。その多くが頭に弾丸が入っていたからだ。
先週の1日だけでも、サイナイのアル・アリシュ病院では、CATスキャンを9歳と10歳と14歳の子どもたちにしたが、そのどれもが頭に弾丸が見つかった。この子たちはイスラエルの地上攻撃の最中に運ばれてきた。
イスラエル政府は、イスラエル軍は民間人を狙うことはないと言っているが、ガザで起きている惨劇を見ればそれは明らかだ。
ガザの3週間のイスラエル攻撃による何百人の犠牲者が救急治療にエジプト国境を越えてラファまで運ばれた来た。
先週、運び込まれた9歳のアナス・ハレフの頭にも弾丸が見つかった。外傷専門チーム主任のアーマド・ヤヒア医師は、彼女の祖母にこの子は助からないだろうと言った。
「弾丸で脳の大部分が損傷しています。弾は頭に入って来て、頭骸骨に当たって方向を下に変えてます」と語る。
神経外科医教授のヤヒア医師は、その弾丸が至近距離から発射されたと信じている。「もし弾丸が脳内部で方向転換したのなら、それは相当な速度であったはずだし、その貫通力も大きかったでしょう」
「この子たちが狙い撃ちされたのかは分かりません。でも、弾が頭の正面から入って、その後ろに行っているケースがあるんです。ですから、銃が真っすぐ子どもを狙ったと思います」
メディカルチーム主任のアイマン・アブド・アル・ハディ医師は、「ある子どもは頭にだけ2つの弾丸を受けてます、他にはなにもない。私たちはこれは何かあると思いますね」
彼はガザの医療チームが、スタッフや医療備品が少ないのに大勢の命を救っていることを賞賛した。「でも、頭に弾を受けた子どもたちが助かる率はほとんどありません」
「頭に弾を受けても生き残る子どもがここで3人いたら、ガザでは97人が生き残れないでしょうね」
小さいけれど、医療設備が整っている病院の医師たちは弾丸はそのままにして、できるだけの治療をして患者を安定させ、彼らをカイロの病院に送り出す。込み入った治療には外国まで送ることもある。
生き延びた子どもたちが完全に回復することはまずない。そのような傷を受けたほとんどの子どもたちは一生障害を抱えることになる。
他の子どもたちはまた違う恐ろしい傷を受けている・・3歳にもならないサメールのように。彼女はガザの家の外で後ろから撃たれ、救急隊員が来るまで3時間も待たなければならなかった。
彼女の叔父のハッサン・アベデュラボは、サメールがイスラエル軍が撃った弾が彼女の脊髄に当たり、半身不随にしたと言う。彼女の2歳と6歳の姉妹たちは、北ガザのジャバリヤにある彼女たちの家を潰そうとするタンクから逃げようとするところを至近距離から撃たれて殺された。
彼らの母親も2回撃たれたが生き延びた。アベデュラボは、彼女たちの祖父が恐怖に怯えてかたまっている家族たちの前で白い旗を振ったが、その片腕を撃たれて失った、と言う。
サメールはベルギーの病院に移されたが、アル・アリシュで治療したエジプトの医師たちは、彼女は二度と歩けないだろうと言う。
サメールには彼女に起こったことが分かっている。
「ユダヤ人たちが私を撃った」アラビア語で言った。「そして私の小さな妹も」
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訳文責: 森田 玄
原文:Gulfnews.com
1 件のコメント:
はじめまして。
この子供たちに、世界の苦しんでいる子供たちに申し訳なさでいっぱいです。何にも加担していない彼らが、大人の世界に翻弄されっぱなしで。
こんな深い悲しみを背負っている人たちが下敷きになったまま、ひとつの国が普通に存在し続けることはできませんよね、、、、。
更に大きな苦しみや悲しみが生まれないことをただただ祈ることと、
パレスチナに向うたくさんの救援活動を支援したいと思います。
あとは、自分の子供に自分が生まれもった豊かさを分け与えるように教えていきたいと思います。
胸が痛むばかりです。
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