先週、六ヶ所村に行ってきました。
数年前のこと、知合いで廃棄物処理業者の社長さんが六ヶ所村の核廃棄物処理の仕事を手がけていて、あそこは何にもない荒涼としたところだよ、と言っていたのが頭に残っていたので、なにか緑のない石がごろごろしているようなイメージをずっと抱いていました。青森と言えば恐山があるので、なんとなくそのイメージも重なっていたのかもしれません。
ところが、訪れてびっくり。なだらかな丘陵に美しい田園風景がつづいています。一見してここは豊かな自然環境に恵まれた地域だと分かりました。この春、ローレン・モレの講演でお世話になった福澤定岳さんの案内で「花とハーブの里」の菊川慶子さん宅に泊めてもらいました。自家用菜園は野菜の花盛りで、そこに日本ミツバチが乱舞しています。
福澤さんの案内で原燃施設周辺を初めて見学。緑豊かで平和な村との対比がこころに痛みます。原燃PRセンターのすぐ近くにある「六ヶ所村立郷土館」に寄って、そこで驚くべき事実に出会いました。
青森県には、いたるところに遺跡が発見されていますが、ここ六ヶ所村にも100カ所を越える縄文時代の遺跡が発見・発掘されているのです。規模では青森県最大いや日本最大級の遺跡だそうです。ところが、ここが原燃の開発予定地に指定されるとこっそり埋められてしまったのです。
もし、だれかこの遺跡群の重要性を早く指摘し、それこそ世界遺産にでも申請していれば、世界中から六ヶ所村が注目されて核施設の誘致話などどこかに飛んで行ったことでしょう。
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今日の夕陽は久しぶりに観る錦絵にような黄金色でした。そして、風呂場からは半月がくっきりと木々の向こうに浮かんで見えました。こういう日は、なにかとても得した気分になります。9月に入って急に風が変わりました。8月の蒸せるような熱風から、肌に快い涼風になりました。あっという間の自然の変わり目です。
今年の畑は散々です。トマトもキュウリもナスもいまひとつ元気がありません。下の田んぼではもう稲刈りが始まっています。天日干しされた稲を観察すると、気のせいかいつもよりやや背が短いようです。うちの畑で元気がいいのは、ツルムラサキとモロヘーヤぐらい。まいにち食べています。こういうツル科は見るからにエネルギーに溢れているようです。からだにいいわけです。うちの棚田は、稲穂がやっと出そろって、可憐な白い花が咲いています。