木曜日, 5月 31, 2012

ハワイ米の初稲刈り

 待望の稲刈りを28日に行いました。この記念すべき日にたくさんの方々が参加してくれました。もちろんハワイで稲が育っているのを見るのはみなさん初めてです。この日はまたハワイライスチーム(HART)の立ち上げも兼ねています。

千葉鴨川で20年近く毎年欠かさずつづけてきた米作を昨年はできませんでした。それをハワイの庭で再開できたので感激です。縄文時代からつづいていると言われる日本の米作は、日本人の精神文化の礎とも言えるものです。そのことは田植えを一度でも経験した方はきっと理解できるでしょう。


刈った稲をティーリーフ(ハワイでは神聖な植物とされ、病気になるとこれを寝床に敷いて治療します。フラダンサーの腰にまいている葉です)の柄でしばり竹の支柱でかさがけしました。このプロジェクトに最初から多大な支援をしてくれている画家のヒロキさんが、自分の農園から竹をもってきてくれました。(じつは先月もおいしい竹の子をたくさん頂きました)


沖縄の籾が豊かに稔りました
   
さてどのくらいの収穫量になるのか楽しみです。

土曜日, 5月 26, 2012

ハワイライスチーム(HART)プロジェクト

ハワイの米作りを復活させようという構想は数年前からもっていました。持続可能で自給自足的な暮らしのモデルを実現するには、何と言っても主食のお米が第一ですからね。ところが、日系移民の人たちがハワイのタロイモ水田でやっていた米作のことを、地元にいる日系のお年寄りに訊いてもだれも知らないと言います。ハワイのお米はすべてカリフォルニアからの輸入です。

そこで、ともかく自分でやってみようと、ハーモニクライフセンターハワイの裏庭にミニチュア田んぼをつくり、2月末に田植えをしました。その苗がもうこんなに黄金色になっています。


ハワイには色とりどりのたくさんの鳥がいて、いつも目と耳を楽しましてくれますが、ちょっと心配なのは彼らが稲穂を食べてしまうことです。いまのところ、鳥たちの被害も虫害もありません。もっとも、初めて見る稲穂がなんだか分からないのでしょう。

裏に2.5x3.3mの大きさの穴をほって木枠でご覧のようなミニ田んぼをつくりました。

斜面なので水平にするのがちょっと苦労
掘った土を田に戻します。石だらけなので大変。

先住ハワイ人たちの神聖な食べ物とされるタロ(芋)は、やはり神聖な場所とされるハワイ島北端にあるワイピオバレーでいまもつくられています。ここには素晴らしい滝がいくつもあって水が豊富だからです。

ワイピオバレー
100年前、この神聖な場所で日本人移民たちがお米をつくっていたのです。その米作を甦らせることができたら素晴らしいだろうといろいろとツテを探していたところ、なんとうれしいことに、ヒロに住む友人のジュンさんの紹介で、空いているタロ水田を使ってもいいというオーナーが見つかりました。

 さっそく先週、そのタロ水田の見学に行ってきました。

鴨川の風景に重なります
案内してくれたデービッドさんとジュンさん
               
来月田植え予定の場所

とりあえずテストということで来月田植えをすることになりました。これがきっかけになってハワイに米作が広がるのが私たちの夢です。

火曜日, 5月 22, 2012

ハワイ米作の歴史

私たちが目指すのはあらゆるレベルの自給自足的な暮らしです。千葉鴨川のリモ農園(ハーモニクスライフセンター)では、ほとんどの野菜や米などを約1反(300坪)の棚田の畑と田んぼでまかなっていました。昨年ハワイ島コナのハーモニクライフハワイに拠点を移しましたが、米作はつづけたいと思っています。

100年以上前に、日本から大挙して(一時は20万人)サトウキビのプランテーション労働者としてハワイにやって来たという移民の人たちは、田んぼで米をつくっていたそうです。じつは高層ホテルが立ち並ぶワイキキビーチも昔は田んぼだったと聞いてビックリしました。

                  1890年代のワイキキ

ところがハワイではお米をつくっている人がもういません。昔は米作をどのようにしていたのか知りたいと思い、日系のお年寄りに出会うたびに訊ねるのですが、誰も知らないと言います。どうやらハワイの米作は日系移民1世の代で終わってしまったようです。

そこでハワイの米作の歴史をひもといてみました。参考にしたのは「ハワイの稲作:歴史的資源のガイド」(キャロル・ハラグチ著)という政府刊行の文献です。




19世紀半ばまでハワイの経済を支えていたクジラ(鯨油)産業が、1860年代、灯油によって鯨油がとって代わられ、急速に衰退してからは、主に砂糖と米の生産がハワイの主産業になりました。1860年代半ばから、カリフォルニアで米の生産が始まる1920年代まで、米は砂糖に次ぐハワイ諸島の重要な農作物だったのです。8つあるハワイ諸島の中で地質的に古く水が豊富な、つまり農業に適したカウアイ島とオアフ島でまず米作が始まりました。中でもカウアイ島のハナレイバレーはハワイ最大の水田が開発され1960年代までそれはつづきました。

私たちの近所に住む日系のエセルさんはカウアイ島出身で、小さいときに米作りの水田を見たことがあると言います。

じつは、最初に米作りを始めたのは日本からの移民ではありません。ハワイには日本の里芋の原種とされる伝統的なタロイモの水田がどこにでもありました。そこで米の栽培に最初に目を付けたのはホルスタイン博士という白人です。彼が中国から稲籾(もみ)を手に入れホノルル近郊のタロイモ水田で始めたのが最初とされています。その後、米が栽培できることが人々に知られると、それまで半ば見捨てられていたタロイモ水田が急に注目されて高い値段で取引されるまでになり、米作産業が急激にハワイの主要産業として成長し始め、アメリカ本土にまで輸出するようになりました。1862年には、111,000ポンド(49、950キロ)の精白米と812,176ポンド(365,500キロ)の籾米がカリフォルニアに輸出されました。当時のハワイには、稲籾を処理するいわゆる籾摺りと精米工場が完備していなかったので、ほとんどが稲籾のままでサンフランシスコの精米工場に輸出されました。

1860年代から70年代にかけて、ハワイの米作は飛躍的に伸び、1887年には過去最高の1,300万ポンド(585万キロ)の米が輸出され、1889年にはルイジアナ州とサウスカロライナ州に次いで全米第三位の米生産地になりました。

当時はまだ日本からの移民がなかったので、実際に米作をしたのは中国人の移民たちです。彼らは3年間の就農契約でハワイにやってきた中国の米作農家の労働者たちでしたから、契約が過ぎてもハワイに残ってタロイモ水田を借り米作りをつづけました。彼らが最適な場所として選んだのがカウワイ島のハナレイバレーです。

                    今日のハナレイバレー



                                                  今でもタロイモが栽培されています


日本人移民が始まるのは、1882年にアメリカ議会で中国人排斥法が制定されてからです。アメリカ本土には当時たくさんの中国人が、主にカリフォルニアのゴールドラッシュ時代の鉱山や大陸横断鉄道建設の労働力として中国からやって来ていましたが、アメリカ人たちの労働を奪っているという政治問題が持ち上がり、結局そのような差別的な法律が通り、中国人は働けなくなってしまったのです。当時のハワイはハワイ王朝が主権を握っていましたが、アメリカの強い影響下にあったために、同様に中国人移民たちを排斥しました。

中国人に代わるサトウキビのプランテーションの労働力として、日本人が最初に移民して来たのは1885年です。その年に、日本の明治政府とハワイ王朝との間で日布移民条約が結ばれ、ハワイへの移民が公式に認可されたからです。当時、日本政府の斡旋した移民は官約移民と呼ばれ、1894年に民間に委託されるまで、約29,000人がハワイへ渡りました。1884年、最初の移民600人の公募に対し、28,000人の応募があり、946名が東京市号に乗り込み、ハワイへと渡りました。日本人労働者は、以降急激にその数を増し、5年後には日本人移民人口はプランテーション労働人口の42%、またハワイ総人口の1/7にまで増えました。


                                       1885年サトウキビプランテーションの日本人労働者


皮肉なことに、急激な日本人の移民増加がハワイの米作産業の衰退を加速することになったのです。

日本人はそれまで中国人が栽培していたロンググレインという長粒米に代わって、短粒米のうるち米を栽培していましたが、うるち米がカリフォルニアで大型機械農業によって大量生産されるようになると、ハワイの米は価格的に太刀打ちできなくなり、カリフォルニアから安い米を輸入するようになったため、自然とそれまでの手作業による日本人の米農家が消滅していきました。


1930年代、ハワイ大学がハワイ米の再生計画を実施し、カウアイ島のハナレイバレーを中心に一時は1,000エーカー(120万坪)の米作水田が開発再生されました。

今日、ハワイには米作水田の名残りはどこにも存在しません。唯一米作全盛時代の名残りが見られるのは、ハナレーバレーの中心にあるハラグチライスミル(精米工場)博物館だけです。

ここで気がつきました。この歴史的報告書を書いたキャロル・ハラグチさんは、ハラグチライスミルを創設したハラグチ家の方なんですね。後世の人々にハワイの米作の偉大な歴史を伝えるためにお書きになったのでしょう。


明日は私がハワイの米作に挑戦するブログを書きます。  

木曜日, 5月 03, 2012

マシュー君のメッセージ(57)

北海道電力は4月25日、全国にある54基の原発の中で唯一稼動している泊原発3号機を5月5日の深夜に停止させ、定期検査に入ると発表しました。いよいよ日本の原子力発電所がすべて停止するという前代未聞の事態になります。私たちはこの日のために、ずっと脱原発運動に関わってきたことを思うと感無量です。 そして全原発停止という状態はいろいろな意味で重要ですが、なんと言っても電力会社と政府が長年原発がないと電力が足りなくなると国民に言い続けて来た根拠が明らかに破綻していることが最大でしょう。福島の例を見るまでもなく、どうしてそれほど危険で、金の掛かる技術を地震国の日本が必要なのか、という誰でも理解できる基本議論になるからです。

でも、これは日本にとって、再生エネルギー技術で世界のリーダーになる絶好のチャンスにできると思います。そのためには、まず国民がこの機会の意味を本当に理解し、地方と国レベルでの再生エネルギー開発に対する共通認識を高めることが大切です。 また、原発依存の現在の科学界を、未来を見据えた新しい自然エネルギー開発に向けて方向シフトさせなければいけません。優秀な科学者や技術者たちが一刻も早く原子力呪縛から目覚めて、人間性に根ざし地球環境に調和する真の科学を追求するようになってほしいです。

マシュー君は、日本にはもう大きな原発事故は起きないと言ってくれているのですから。

さて、今月からメルマガマガジン「マシューの宇宙通信」を発行することになりました。これまでのブログで紹介してきたメッセージやほかの(未邦訳)メッセージとマシューブックから、現在の混乱する世界と日本の状況に照らし合わせて、とくに私のこころに響き、そして私たちの生きる指針になると思えるものを選び、私のコメントを挟んで毎週発行します。有料(毎月500円)ですが、これは私たちの活動を支える資金にもなります。どうぞよろしくお願いします。(なお、今月中は無料です。)

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マシューのJPG
2012年5月1日

愛のパワーと表現、魂の進化、ライトワーカーたちの知識と可能性、恐れるものはない

1. マシューです。この宇宙領域にいるすべての魂たちからこころからのご挨拶をします。最近世界中で何百万の人々が盛大にアースデイを祝いましたね。そして今日はグローバル・ラブ・デー(世界愛の日)です。そしてもうすぐワールド・リバレーション・デー(世界解放デー)です。あなたたちの地球への愛、お互いの愛、そしてあらゆる国の人々が喜びを持って恐れなしに暮らせるような自由への愛・・そのような愛を祝うこれらのイベントを僕たちは祝福します。

 2. 許可を得て、2003年4月11日付グローバル・ラブ・デー・ファンデーションの最初のニュースレターから一部ここに引用しましょう。

    愛は私から始まります。世界中の人々が一緒になって、私たちの心の中にある愛を認め、祝い、分かち合いましょう。今日は、愛が私たちすべてを結びつけるつながりであることを思い出す特別な日です。愛はまた、それが触れるあらゆるものを癒し、変容させる素晴らしいパワーでもあります。

     私たちはだれでも、このエネルギーをそのまま表わすときには、強力な愛の力になります。結局私たちは何もする必要はありません。愛を感じ、愛になるようにすればいいのです。それほどシンプルなことです。グローバル・ラブ・デーはただ単に、「愛は私たちそのものであり、それを分かち合うためにあることを、私たちの人生のあらゆる瞬間に思い出そう」と言っているのです。

3. そうです、愛する魂たちよ。愛はそんなに簡単なことです・・ただあるがままにすればいいのです。愛という言葉はよく話され、書かれ、読まれていますが、愛のパワーとそのたくさんの表現法が正しく認められていないかもしれません・・たぶんそうでしょう。愛と光は、創造主の根源的エネルギーの言わばふたつの面で、コスモス(大宇宙)の中でもっとも強力なパワーです。地球が第四密度に到達するまでほとんど時間がない、この瞬間ではとくに、愛があらゆる魂たちのアセンションへの鍵であることを理解することが重要です。私の母に、彼女と僕が愛と光について話した本のその部分をここに入れてくださいと頼んだのはそのためす。 
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 4. [以下は『マシューブック3:新しい時代への輝き』改訂版からの抜粋です]     

スザンヌ:私たちがただ単に人を愛することで自動的にその人たちに光を送るのだと私は解釈していたのだけれど、どうやらそれだけではなさそうね。

マシュー:お母さん、誰かに対する愛情がその人に光をもたらすというのは確かに本当だよ。でも、それ以上のことがあるかもしれないと思うのも間違いではないんだ。お母さんは、光を効果的に送るためのプロセスを理解する必要はないけれど、それがどのようにはたらくのかを説明するね。

光はあなたの精神の中にある。なにかが喜びをもたらしたり、あなたに特別なことをなにか思い出しているときに、楽しいと思う感情のことだ。あなたの飼い犬が鼻をすり寄せてくるとか、お気に入りのシンフォニーを聴くとか、美しい夕陽を見るとかするときどう感じるのか考えてみて・・まるで自分の全存在が輝いているように感じるね。それが起きているんだ。ただ経験することによって、実際に光でお母さんがいっぱいになっているんだ。

光は魂からやって来る。そして気持とつながり、からだの中を流れて美しい感情や“あ、そうか!”というひらめきを生む。そのような情感を得るためになにかしなければならなかったわけではない。それを誘い出したものが何であれ、なにか特別な努力をしてその感情をつくったわけでもない。ただあなたの魂が光を受け入れるようになっているだけで、そうなるんだ。

 光・・いまここでは愛のことを話しているのだからそれを愛と呼ぼう・・が人から人へ伝わるのは、原因と結果の関係とまったく同じだ。でも、それを誰かに向けることで始めたいと思うかもしれない。そうすると、瞬間的にあなたの思考と感情の波動エネルギーがその人に届く。意図と強さをもった思考形態に伴ってエネルギーがあなたから流れ、あなたが送るものとまったく同じ光の量が送りたい”エネルギーの住所”へ直接届くんだ。“間違った住所”はあり得ない。なぜなら、その意図と感情は完全に明確だからだ。もちろん、受け取る側がこれを意識的に知ることはないけれど、受け取る側の魂はそれが“届けられる”ことに気づいている。

 スザンヌ:そうね、わかったと思うわ、マシュー。あなたは“光を受け入れる”ことについて話してくれたけれど、それによってどうなるのかよく分からないわ。あるいは、それがどんな感じなのか分からないと言うべきなのかもしれない。光を受け取っているのか、そして毎日の暮らしの中でそれをどう使っていくのか、私たちがどう知ることができるのか説明してくれる?

マシュー:喜んで,お母さん。もっとも簡単に言えば、光を受け入れることは、第三密度の限界を超えるスピリチュアルな成長をもたらす。これらの限界には、違いに対する偏見と嫌悪感や欲からの行為、他人をその選択から批判すること、怒りや復讐心、冷酷さと不正行為と嘘で人を出し抜くこと、他人の支配とその自由意志の否定、心では魂の意志に反しているのを知りながらドグマ(教義)や命令に盲目的に従うことなどがある。そして第三密度の限界の最大のものが恐れだ・・実際、僕が言ったそれらのネガティブ(破壊的)な感情と行為はすべて恐れから来ているんだ。

 僕が言ったそれらのネガティブな問題の範囲で方向を変えることが、光を受け入れて、スピリチュアル(霊的)に成長することだと考えるのはもっともだ。ポジティブな変化は進歩であることは確かだけれど、もし個人的や世界的な状況についての恐れを抱いたままであれば、とても思っているような程にはいかないだろう。スピリチュアル(霊的)な進化とは恐れのない生き方を学ぶことだ。それは宇宙で最大のパワーフォース(力)である愛のパワーを完全に信頼して生きることの学びだ。

光・・お母さん、ここでは愛と言おう・・の“日常的な”使い方についてだ。あなたたちの世界では愛は尽きることがない。でも、それが正しく認識されていないのは、愛という言葉があまりにも当たり前に使われていて、”アーティチョークを愛してる”とか“あの歌を愛している”というように、むやみに濫用されているからだ。だから、何が愛ではないのかをまず言っておこう。

 食べ物と娯楽はたしかに大きな喜びを与えてくれる。気分を高めてくれる楽しみの価値を下げるつもりは毛頭ないけれど、そのようなつかの間の感覚は愛ではない。

他人に肉体的に惹かれることも、結局は関係を長い間保つことの不安を抱えることになるので、愛ではない。愛は相手を支配することではなく、家族や友人を哀れんだり心配することでもなく、仕事で成功することでも所有することでもない。

 愛は名声や社会的地位、金銭的な富、あるいはあなたたちに対する他人の意見に左右されることはない。愛は信仰のための運動でも布教でもない。

愛は、神秘的でスピリチュアルな教えやカルマ経験の意味、あらゆる時間と空間を同時に含むコンティニュウム(時空連続体)や宇宙の法則を理解することを必要としない。

では、愛とはなんだろう?

もっとも簡単な言葉で言えば、愛とは神が創造したあらゆるものと神自身が分かち合うことだ。愛は宇宙の癒す力(ヒーリング・フォース)だ。愛は魂の内にあって、他人を愛したり、他人からの愛を受けとるときに自然に湧き出る感覚をただ認めることを必要とするだけだ。愛の能力に限界も境界もない。

 愛の表現として、愛は親切さ、公平さ、正直さ、思いやり、手助け、優しさをもって他人に接することがある。もし愛に”成分”があるとすれば、これらがその神性な成分の作用している表現だろう。

あなたたちと神と神の創造物すべてとが分け隔てできないことを知ることは愛だ。地球が感覚ある意識を持った生命体であること、そしてそこの生命体をすべて敬うことが愛だ。

魂のレベルでほかの人を知ることは誰もできないことに気づくこと、したがって、人を判断せず、その不正と見なされる行為だけを問題にすること、それも愛だ。

人の内なる神性さの声に耳を傾けることは愛だ。自己を愛するこころを育むような生き方を選ぶことは愛だ。ほかの人が喜んでいるのを見て喜ぶことは愛だ。 ほかの人に喜びをもたらすことをすることは愛だ。自分とほかの人たちを許すことは愛だ。心から惜しみなく持っているものを分かち合うことは愛だ。見返りを期待せずに良いことをすることは愛だ。

こころと気持ちに平和を感じることは愛だ。夕陽を見たり、小鳥のさえずりを聴いて静かに感動することは愛だ。そして、微笑みはもっともシンプルでもっとも輝いている愛の表現の一つだ。

あなたたちが遭遇するこういった状況やほかの多くの状況のどれにあっても、あなたたちが直感的に愛が作用していると分かるときは、あなたたちは神に対する愛、そして神の愛を顕現しているのだ。

お母さん、とりわけ驚くようなことは何も言っていないと思うよ。でも、愛が素晴らしいほど豊富にあるあなたたちの世界だけれど、今の時期はそれに闇が影を投げかけているようなので、導く光としてなにか参考になるものがあるのもいいと思う。
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ありがとう、お母さん。

5. スピリチュアリティ(霊性)と形而上学的なことについて本を読むのは、たしかに興味深く、気持を高めてくれますが、魂の進化には必要ないことです。神秘的なものを垣間みるクラスやワークショップに参加したり、グルや指導者に人生の不思議なことを解説してもらったり、“マスター(師)たち“によってもたらされる覚醒を求めたりするのも同じです。”“をつけたのは、そのような高く進化した魂たちは自分たちをそのようには呼ばないからです。スピリチュアル(霊的)な成長は、こころーー愛を送り、受け取る魂の座があり、肉体的生存能力の中核で、セルフ(自我)の中心ですーーから生きるという、それぞれの個人的な経験です。つまり、愛に生きることが魂の進化です。

6. 70年以上前に、人々の意識レベルに気づきを呼び起こし始めたのは愛、すなわち光の高い波動エネルギーです。そのとき、はるかかなたの強力な宇宙文明社会人たちが、あなたたちの故郷の惑星にそのいのちを救うエネルギーを送ったのです。地球の住人たちの集合意識を高め、彼女(地球)とあなたたちをここまでアセンションの道に導いたのは、地球に絶えず増大する強力な光でした。

7. コンティニュウム(時空連続体)にあるこの宇宙領域では、僕たちはあなたたちが過去現在未来と呼ぶものを同時に観ることができます。あなたたちがコンピュータのいくつかのモニタースクリーンで同時に違うものが見られるように、70数年前地球が深い第三密度から出て新たな旅に出発する際は、地球がどんなに光がなくなっていたのか、そして同時に、地球の黄金時代間際にある、今日の素晴らしい輝きに向かうあらゆる進歩段階を、僕たちは見ることができます。

8. この宇宙でかつて、深い闇の束縛からこれほどのスピードで立ち上がったり、これほどの支援を無数の光の存在たちから受けた世界はありませんでした。世界のスピリチュアルな再生に参加するためにこれほどたくさんの高く進化した魂たちがほかの宇宙文明社会からやってきたこともかつてありません。あなたたちは宇宙の歴史をつくっているのですよ。

9. さて、いわゆる地球の現実的な問題ですが、何十億の人々に影響を及ぼしている混乱、暴力、経済的困難を終わらすことの言わば“赤ちゃんのような歩み”に対するあなたたちの忍耐に僕たちは敬意を表します。主要メディアの検閲はまだ存在していて、紛争解決や困難を克服する取り組みの報道はあったとしても、たとえば殺人や有名人のスキャンダル、大げさな政治論議の報道にくらべれば微々たるものです。いまだに、起きていることのほとんどが水面下に隠されています。

10. けれども、人類への犯罪、腐敗、盗みを想像を超える規模で犯した人間たちが一般に大きく暴露されなくても、いま報道されている点をつなげば、光の勢力の進展ぶりが分かります。その人間たちが影響力ある地位からひきつづいて排除されています。また同時に多くの国々でも多数の人間たちに対するきめの細かい調査と尋問が行われています。これらの場合はすべて決定的証拠がなければなりません。あなたたちの法的および司法機関にいるライトワーカーたちが24時間体制で迅速な逮捕と裁判と有罪判決を進めるためにはたらいています。あらゆる手続きはあなたたちの国内と国際法に照らし合わせて進めなければなりません。その車輪はゆっくり回転しがちですが、そうでなければ混乱と無政府状態になるでしょう。

11. あなたたちの世界は、進化によって変容しているのです。革命によってではありません。革命の目的は一握りの人たちを利するだけの国の護衛を変えるものでした。でも執拗な闇はいつでもそのままなので、権力を引き継いだグループによって人々の支配はつづいたのです。いま起きていることによって、闇の人間たちに対して彼らの行為の責任が問われるだけでなく、同じような世界支配の企みをもつほかの人間たちにはだれも、あなたたちの世界の運命の針路を決して決めさせないようになるでしょう。

12. ほとんどの人々は集合意識の大きな進歩のことについてまったく気づいていませんが、それが結局あなたたちの指導者たちと宇宙文明社会の代表たちとの現在進められている話し合いを導いたのです。惑星地球を取り巻いている宇宙船にあるテクノロジーによって、大量破壊兵器が作動不能にされていることや、地球物理的な活動の影響を拡散していること、核爆発からの放射性物質とケムトレイルの有害物質を含む、あらゆる種類の汚染の毒性を減少させていることを、ほとんどの人々は知りません。

13. 何人かの宇宙船搭乗員たちが着陸して、公式に歓迎されるように、計画が慎重に立てられていることやこれらの 宇宙人たちがあなたたちの惑星浄化を助けるためのテクノロジーを持って来ることを、地球の人々のほとんどは知りません。ほかの宇宙文明社会のメンバーたちがあなたたちの中に暮らしていて、その中には新しい戦場を開くことで足場を取り戻そうとするイルミナティの企てを挫いている人たちがいることを知って、ほとんどの人たちはショックを受けるでしょう。

14. 地球が第三密度をほとんど抜け出ていることや、この宇宙を支配している物理法則では闇の低い波動エネルギーをもつもので第四密度の高い波動エネルギーに入れるものはないことを、ほとんどの人たちは知りません。低い波動エネルギーには、(第三密度の)肉体、行為、計画、ドグマ(教義)、法律、習慣、儀式などが含まれます・・人類を支配しようという闇の陰謀によってつくられたあらゆるもの、からだとこころと精神に有害なあらゆるもの、何千年にわたってあなたたちの世界を第三密度に閉じ込めて来たあらゆるもの、が数ヶ月以内に終わるでしょう。

15. あなたたちはこのすべてをもうだいぶ前から知っていますね。僕たちがあなたたちに言って来た反駁できない証拠をあなたたちが辛抱強く待っていることに僕たちが称賛の声をあげているのは、それがあるからです。その待つこともほとんど終わりです・・大きなドラマがすぐ間近に迫っているからです。

16. あなたたちが持っているような知識を持っている人は、あなたたちの社会にはほとんどいません。なので、これから明らかになる重要な真理や改革、そして宇宙ファミリーのメンバーたちを紹介することに対して、一般大衆の反応は混乱、否定そして多かれ少なかれ恐れになるでしょう。そのとき、あなたたちの影響力で、人々を落ち着かせることがとても重要になります。僕たちが何度も言って来たように、あなたたちはどんなことに遭遇しようとも、それに対処できることはもちろん、助けを求める人たちすべてを助ける万全の準備ができているのです。あなたたちが魂の合意で何を使命として選んだのか知る必要はありません・・その場になれば、多くの転生からのスピリチュアルなパワーと叡智と経験が、すぐ使えるようになるのが分かるでしょう。

17. 今では、地球外の闇の存在たちからのインターネット記事やメッセージの恐ろしい情報、あるいは主要メディアの切迫した報道によって動揺するライトワーカーがほとんどいないのは非常に心強いことです。でも、多くの人々がそうなるように、ライトワーカーの中には最新の予測や主張が根拠ないことを証明されるまで、慌てて恐怖の中に飛び込んでしまう人たちもいます。前のメッセージで僕たちは、そのような類いのたくさんの意図的な偽情報や終末論シナリオについて詳しく述べたので繰り返しませんが、イランを巡る軍事的威嚇のエスカレートとか日本の原子炉爆発から放出される放射線、アルカイダのテロ計画といった最近の恐ろしい予測は、現実にならないでしょう。

18. あなたたちの中にいる闇の人間たちは、恐れのエネルギーで大きくなったり、地球のアセンションの旅を迂回させたり遅らせることができるのですが、いまは恐れが彼らの燃料を補給できる時を超えています。けれども、恐れは個人的な運命にはまだ強力な役割を演じています。無条件の愛から言いますが、どうか自己の見極める力を養い、答えをこころの内に求めてください。あなたたちがそれをハイアーセルフ、神性さ、内なる叡智、神自身、あるいは内なる声に到達するなど、どのように表現しようと、それはあなたたちの魂であり、そこであらゆる真理が明かにされ、あなたたちの意識とつながっているのです。

19. そして、これが私たちを再び愛に戻します・・自分を愛することです。愛が十分あれば、恐れは存在できません。でも恐れの瞬間が来たら、それを排除する助けを求めてください。神とその使いたちの永遠なる愛の腕が、あなたたちがいつでもそうであり、これからもずっとそうである神と女神として、あなたたちが生来もっている自己に力を与える能力に優しく導いてくれるでしょう。

20. あなたたちのアセンションのこれらの最後の行程には、全宇宙の計り知れない数の光の存在たちがスピリット(霊体)であなたたちと供にいます。そしてその多くがあなたたちの脇で一緒に歩いているのですよ。
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愛と平和を
スザンヌ・ワード著

訳文責: 森田 玄

(転載自由。出典を明記してくださるとありがたいです。)