火曜日, 12月 11, 2007

Woody Guthrie

Wireの JPG

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1930年代から50年代にかけてのアメリカンフォークソングを少しでもかじった経験がある人は、ウディ・ガスリーという名前をどこかで聞いているでしょう。ガスリーこそアメリカンフォークソングの始祖とも言うべきひとで、アメリカ中をギターを抱えて旅してまわり各地に埋もれている民謡を掘り起こし、また社会の底辺の人びとの生活の歌をつくり、それこそ現代のあらゆる音楽に多大な影響を与えた伝説の人です。曲は1000曲以上にもなるそうです。それまで恋愛だけのカントリーミュージックや黒人のブルースしかなかったアメリカ音楽に、ひとびとを啓蒙する社会派ミュージックという新しい扉を開けたのがガスリーです。一時期ピート・シーガーと一緒に放浪の旅をしていました。ボブ・ディランも非常に尊敬していて死ぬ直前まで面倒をみていたそうです。ジョン・スタインベックの「怒りの葡萄」の映画(1940年制作)を観ましたか。あの中で歌っているのがガスリーです。This Land Is Your Landはあまりにも有名ですね。

ウディ・ガスリーはスタジオ録音レコードはたくさん残しましたが、どこにもライブ録音が残されていません。息子でやはりフォクシンガーのアーロ・ガスリー(もう60歳ですって!!)でさえお父さんのステージを観たことがないといっているくらいです。

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ところが2001年、ガスリーのライブ録音が発見されたのです。ある大学生がこっそり自分の録音機でコンサートを録音していたのです。じつは当時はテープ録音ではなくワイアー録音でした。髪の毛のようなステンレスのワイアーに磁気で録音する方法です。そのワイアー録音が、ガスリーの娘にある日匿名で送られてきたのです。それがなんの録音か内容が書いていなかったので、不審に思っていましたが、なにしろ今はディジタルの時代、そんなワイアー再生機など博物館くらいしか見つかりません。1年かけてやっとそのワイアーを再生できる機械を探し当て、そして聴いたガスリーの家族はびっくりしました。いままで聴いたことがなかったお父さんのライブ録音だったからです。

さて、それからが大変でした。なにしろものがものだけに扱いが大変です。専門家たちに頼んで、現代の再生テクノロジーを駆使して音を修正し、5年たってやっとCDとしてこの9月に世に出せることになったのです。このCDは今年のグラミー賞の歴史的アルバムのベストにノミネートされています。この中のいくつかがちょっとだけウッディ・ガスリーのウェブで聴けますよ。

土曜日, 11月 17, 2007

レン博士のインタビュー

いよいよ来週ホ・オポノポノの日本クラスが東京ではじまります。レン博士とは、5月のロスアンゼルでのクラス以来の再会になります。さて、どんなワークショップになるのでしょう?とても楽しみです。今回は、友人たちもたくさん一緒に参加してくれています。遠くは北海道や沖縄からも来てくれる人もいるんです。

先日、今年3月にコスタリカで知り合ったヒーラーのカレンさんが、レン博士のインタビュー記事(以下)を送ってくれました。さりげないレン博士の言葉の裏に、とても深遠な真理が隠されているように思われます。



「100%の責任とホットファッジサンデーの約束」
イハレアカラ・ヒュー・レン博士のインタビュー
                    キャット・サンダーズ


自由にしてくれた恩人になんとお礼すればいいのだろう?寛容の精神と驚くような当意即妙の言葉で、人生の道のりを永遠に変えてくれた人になんと感謝すればいいのだろう?
イハレアカラ・ヒュー・レンは私にとってそんな人間だ。必要なときに思いがけず現れる魂の兄弟のように、イハレアカラは、1985年3月、私の人生の大転換期に現れた。
彼と会ったのは、「ホ・オポノポノによる自己覚醒」というワークショップで、イハレアカラは先住ハワイ人のカフナ(秘儀の守り手)の故モルナ・シメオナと一緒に教えていた。

私にとって、イハレアカラとモルナはいのちの律動のようなものだ。ふたりはとても大切だが、私は普通の人間としてはかならずしも見ていない。しかし二人からの影響は夜中に聞こえるアフリカのドラムのようにいつも私の中に規則正しく脈打っている。
最近、光栄にもモルナによって創られたThe Foundation of I inc.からイハレアカラをインタビューするように依頼された。そのうえ、そのために彼がハワイからわざわざ会いに来てくれるという。

イハレアカラ・ヒュー・レン博士はFoundationの代表であり経営者である。モルナとともに長年にわたって数千人のひとびとに教えて来た。その中には、国連、ユネスコ、世界平和に関する人類統一国際会議、世界平和会議、伝統インディアン医療会議、ヨーロッパ平和ヒーラーズ協会、ハワイ州教職員協会などがある。
また発達障害者や触法精神障害者とその家族とのさまざまなレベルでの実践経験がある。教育者としての彼の活動のすべてに、ホ・オポノポノのプロセスが支えとなり脈打っている。

簡単に言うと、ホ・オポノポノとは「正しくする」、「間違いを正す」という意味である。古代ハワイ人によれば、過ちは過去からのつらい記憶に冒された思いから起こるとされる。ホ・オポノポノは、不安定と病気を生んでいるこの苦しい記憶、すなわち過ちのエネルギーを解放する方法を教えてくれる。

現代に合わせたホ・オポノポノのプロセスに加え、モルナは自己存在の3構成部分も含めるように導かれたが、それはセルフ・アイデンティティーのキーポイントになっている。
その3部分とは、現実世界のあらゆる微細分子に存在し、ユニヒピリ(子/無意識)、ウハネ(母/意識)、アウマクア(父/超意識)と呼ばれる。

この「内なる家族」が正しく揃っているときは、聖なる存在(Divinity)と波長が合っている。このバランスがとれていると、いのちが流れ始める。このように、ホ・オポノポノはまず個人のバランスを回復することを助ける。そしてそれからすべての創造物の順になる。

私が知る限りもっともパワフルな許しのプロセス(ホ・オポノポノ)とこの3構成システムを紹介して、イハレアカラとモレナはつぎのことを教えてくれた:私のいのちのすべての部分、そして全宇宙、を癒すもっともよい方法は、100%責任を持つことと自分自身に働きかけることである。
さらに、二人は自己を大事にする簡単な智慧を教えてくれた。インタビューの後にイハレアカラが礼状にこう書いてくれた、「自分を大事にすること。そうすれば、すべてが恩恵を受けるのです」

あるとき、私が参加していたクラスの途中でイハレアカラが出て行ってしまい午後中いなくなってしまった。ユニヒピリ(子/無意識)が彼にホテルに戻ってゆっくり昼寝するように指示したからである。もちろん、彼は出て行かなければならない責任があった。そしてモレナがかわって教えることになった。
そのとき以来、彼が出て行ったことが深い印象として私のこころに残っている。
他人のことをまず考えなさいと教えられた家庭や文化で育った私のようなものにとって、イハレアカラの行動は驚きでありまたうれしいことであった。彼は昼寝をしただけだが、私には忘れられない自己を大事にすることの教訓になった。


(キャット)イハレアカラ、1985年にあなたに会ったとき、私は代理店のカウンセラーとして4年間働いた後で独立したばかりでした。そのときあなたはこう言ったのですよ、「あらゆる治療はごまかしだ」。そこで私は「なんてこった!じゃあどうすればいいのだ?」と思いました。あなたが正しいことは分かっていたので、おもわず仕事を辞めようとしました。まあ、けっきょくは辞めなかったのですが、あの言葉でそれからの私の患者さんに対するやり方がすっかり変わりました。

(イハレアカラ)セラピストとしての私が、あなたが病気で私がそれを治療するという考えをもったときにごまかしが起きるのです。そうではなく、あなたが私のところに来たのは、私のこころに起きていることを見る機会を与えてくれるためだと思えれば、それはごまかしにはなりません。そこには大きな違いがあります。
あなたが他人を救うため、他人を癒すため、他人を導くためという信念のもとでセラピー(治療)をするのなら、あなたがもたらす情報は知性、意識からくるでしょう。
しかし知性には問題を真に理解することも解決することもできません。知性はあまりにも次元が低いので問題を解決するにはまったく役に立たないのです。
ホ・オポノポノやそれに類するプロセスによる変容によって問題が解決されても知性は気づきません。そのとき、その問題とそれに関連するすべてが解決されるのです。しかも、微細なレベルまで、原始に遡ってまでです。
ですから、まず最初にもっとも大切な質問とは、「なにが問題ですか?」と訊くことなのです。人びとに訊ねると、よくわかりません。わからないので、問題をどう解決しようかとします。

(キャット)問題があたかも「外にある」ようにですね。

(イハレアカラ)そうです。たとえば、この前92歳のおばあさんの娘という人から電話をもらいました。その人はこう言いました、「私の母が何週間もおしりがひどく痛くなっています」。彼女の話を聴いている間,私は聖なる存在(Divinity)にこう訊ねます。「私の中の何がこの女性の苦しみの原因をつくっているのでしょう?」そして、「私の内にあるその問題を解決するにはどうしたらいいのでしょう?」と訊きます。そして、その質問への回答が与えられ,私は言われたとおりやるだけです。
一週間後に同じ女性から電話がきて、「母がよくなっています」と言うかもしれません。でもそれで問題がふたたび起きないとは言えません。なぜなら同じ問題のように見えても、複数の原因が関係していることがあるからです。

(キャット)私もいろいろと慢性的な病気と痛みに悩んでいます。それには、いつもホ・オポノポノとほかのクリアリングプロセスを使って、原始以来私自身が原因をつくってきたあらゆる痛みを解放するようにしています。

(イハレアカラ)そうですね。私たちのような者が治療という職業にあるのも、自分自身が多くの痛みの原因をつくって来たからなのです。

(キャット)なるほど!

(イハレアカラ)それを知っていることは素晴らしいことです。それに、私たちが人びとの問題の原因をつくっているのに、それに対してお金を払ってくれるなんて!

ニューヨークのある女性にこのことを言ったら、こう言いました。「まあ、彼らが知っていればいいのに」。でも、だれもこのことは知りません。精神分析医や精神科医は、自分が他人を治すためにいるんだと思っています。
ですから、あなたのような人が私のところへ来ると、私は聖なる存在(Divinity)にこう言います。「キャットの苦痛の原因になっている私の中で起きているものが何であれ、
どのようにそれを消すことができるかどうか教えてください」。そして与えられる情報がなんであれ、あなたの痛みが消えるまで、あるいはあなたがもういいと言うまで、それを行うのです。その際、問題をあきらかにすることが重要であり、結果はそれほど重要ではありません。そこがキーポイントです。

(キャット)私たちは結果をコントロールできないからですね。

(イハレアカラ)そうです。できるのはお願いすることだけです。

(キャット)それに、どの痛みや病気が変化するのかも分かり得ません。

(イハレアカラ)ええ。ある女性が効果あると言われて薬草を飲んでいても、なにも好転しない場合があります。そんな時も、質問は、「私の中のなにが、この女性に薬草が効果無いようにしているのでしょう?」それに私は集中します。クリーニングを続け、口を閉ざし、変容プロセスが起きるのを待ちます。知性が関わった瞬間、このプロセスは停止してしまいます。
ヒーリングが効果を示さない場合におぼえておくことは、複数の過ちが関わっている可能性があることです。複数の問題やつらい記憶が苦痛の原因になっている場合です。私たちはなにも知り得ません。なにが起こっているのか知っているのは聖なる存在(Divinity)だけです。
先月ダラスで講演した際、霊気マスターという女性と話しました。私は、「質問があります。問題を抱えた人があなたのところへやってきたとき、問題はどこにありますか」と訊ねました。私が、「問題をつくっているのはあなたなんですよ。つまり、あなたのクライエントはあなたの問題を解決するのにあなたにお金を払うんです」と言うと、彼女は困った顔をしました。だれも理解したひとはいません。

(キャット)100%の責任ですね。

(イハレアカラ)問題の原因をつくっているのは自分だと100%知ることです。責任があること、そしてその過ちを正す責任があることを100%知ることです。みんなが全員100%責任あることを知ったらどうならか、想像できますか。

10年前、私は自分とある取り決めをしました。もしだれも判断せずに一日過ごすことができたら、自分にホットファッジサンデー、それも超特大のをごちそうしようというものでした。でもいままでできたことが一度もありません。ますます頻繁になっている自分に気づいているほどで、とても判断なしに一日を過ごすことはできません。
ではどうやったら人にわかってもらえるでしょう。私たち自身が問題に100%責任あるということを。
問題を解決したかったら、それがなんであれ、自分自身に働きかけるのです。もし問題が、たとえば、他の人とのことだったら、自分自身にこう訊くのです。「この人が私をいらいらさせるのは、私の中になにがおこっているからなのだろうか?」人があなたの人生に現れるのは、あなたをいらいらさせるためだけです。それが分かればどんな状況でも一変させ、解放させることができます。簡単です。こう言えばいいのです、「起きていることがなんであれごめんなさい。どうか許してください」

(キャット)それは声を出して言う必要がないんですね。それに問題がなにか知る必要もない。

(イハレアカラ)それが素晴らしいところです。理解する必要がない。インターネットのようなものです。どうなっているのかさっぱり分からない。でも聖なる存在(Divinity)に行って、「ダウンロードしてください」と言うと聖なる存在(Divinity)がダウンロードしてくれて、必要な情報が手に入るわけです。でも、私たちは自分自身がだれなのか分かっていないので、「光」から直接ダウンロードするわけにはいきません。それで外に出るのです。
モルナがよく言ってました、「これは自分だけの仕事です」。うまくやっていきたいのなら、自分だけの仕事をすることです。自己に働きかけるのです。

(キャット)100%責任をとることが唯一うまくいくことだと分かっていますが、このことで苦労していたことがあります。私が過剰に責任感の強いタイプだからなんです。
あなたが自分だけでなく、いかなる状態や問題にも100%責任があると言うのを聞いたとき、「うひゃー!これはクレージーだ。これ以上責任をひきうけろなんて言われる筋はない」と思いました。
でも、そのことをよく考えれば考えるほど、過剰に他人に対して責任感を感じるのと自己に対して全的な責任をとることにはおおきな違いがあるのが分かってきました。ひとつは行いの良い少女のようなもので、もうひとつは自由になるということです。
あなたが精神異常犯罪者のためのハワイ州立病院で精神科医スタッフとしていたときの話しをしてくれました。そこで働き始めたときは、犯罪者棟は暴力がはびこっていたのですが、4年後にあなたが去って行ったときには、まったくなくなっていたそうですね。

(イハレアカラ)つまり、100%責任をとったのです。自己に対して働きかけただけです。

(キャット)囚人たちとの治療では、あなたと一緒になることはなかったそうですね。

(イハレアカラ)そうです。オフィスには結果を見に行っただけです。もし彼らがまだうつ状態のようであれば、さらに自分に対して働きかけました。

(キャット)いわゆる物(無生物)にホ・オポノポノがどう使われているか話してくれませんか。

(イハレアカラ)あるときホールで講演をしようとしていたときのことです。私は椅子たちに話しかけていました。「だれか見過ごしているものはいるかい?私に聞いて欲しい問題を抱えているものはいるかい?」と訊ねました。椅子のひとつがこう答えました、「今日この前のセミナーで金銭上の問題を抱えた人間が私の上に座っていたので、もうくたくたです」。それで私がその問題をクリアしてあげると、その椅子がまっすぐ立っているのに気づきました。すると、「いいよ。つぎの人間がきてももう大丈夫だ」と言うのが聞こえました。
実際私がやろうとしていることは、部屋に教えることです。部屋とそこにあるあらゆるものににこう言います、「ホ・オポノポノを習いたいかい?私はもうすぐ行かなくてはならないんだ。自分たちでできるようになったら素晴らしいだろう?」すると、あるものはそうだと言い、あるものは嫌といい、あるものは「疲れちゃったよ」と言います。
そこで私は聖なる存在(Divinity)にこう訊ねます。「かれらが学びたいと言っていますが、どうやって教えればいいのでしょう?」すると、普通はこういう回答がきます。「青い教則本(Self I-Dentity Through Ho'oponopono)を置いておけば良い」。それで、レクチャーをやっているあいだ、その青い教則本を椅子かテーブルの上に置いておきます。テーブルがその間静かに、なにをやっているのか理解してくれていることに私たちは感謝しなければいけません。

ホ・オポノポノは本当にとてもシンプルです。古代ハワイ人にとって、すべての問題は思考から始まるとされていました。しかし考えを持つこと自体は問題ではありません。ではなにが問題なのでしょう?問題は、私たちの思考には、すべてつらい記憶や人びと、場所、ものごとの記憶が染み込んでいることなのです。
知性だけを働かせてもこの問題は解決できません。なぜなら、知性はただ管理するだけだからです。ものごとを管理することは解決することとは違います。問題を無くしたいのですから。ホ・オポオノポノで起こることは、聖なる存在(Divinity)がその苦しい思考に働きかけ,(そのエネルギーを)中和し浄化してくれるのです。人や場所、ものごとに結びついているエネルギーを中和するのです。そうやってホ・オポノポノの最初のステップはエネルギーの浄化作用をします。
すると素晴らしいことが起きます。その(マイナスの)エネルギーが中和されるだけでなく、解放されるのです。つまり白紙の状態になるのです。仏教ではこれを「無」と呼んでいます。そして最後に、聖なる存在(Divinity)に入ってもらってその「無」を光で満たしてもらうのです。
ホ・オポノポノをするのに、何が問題か,何がまちがいか知る必要はありません。必要なことは、自分がいま経験している肉体的、精神的、感情的なあらゆる問題を認識するだけでいいのです。問題に気づけば、すぐクリーニング(浄化)を始めることがあなたの責任です。ただこう言えばいいのです、「ごめんなさい。どうぞ許してください」。

(キャット)ですから知性が本当のやることは問題を解決することではなく、許しを請うことなんですね。

(イハレアカラ)そうです。私がこの地球でやる仕事は二つあります。まず最初は過去の償いをすること。ふたつめは眠っている人を目覚めさせることです。ほとんどの人が眠っているんですよ。その人たちを目覚めさせる唯一の方法は私自身に働きかけることです。このインタビューがよい例です。今日の約束の数週間前から、私はクリーニングをずっとやってきました。ですからいまあなたとここで会ったときは、ふたつの水たまりが一緒になったようなものです。いっしょに経験しそして去って行く。それだけのことです。

(キャット)10年間インタビューをやってきて、私が準備をなにもしなかったのは今回が初めてです。なんど訊ねても、私のユニヒピリ(子/無意識)はなにもせずただ行ってあなたに会えばいいと答えるのです。私の知性はなんとか準備しなければと大騒ぎでしたが、結局そうしませんでした。

(イハレアカラ)それでいいんですよ。ユニヒピリはまったくおもしろいですね。ある日、ハワイの高速道路を走っていたときのことです。いつもの出口に向かおうとすると、私のユニヒピリが歌うような声で、「もし自分だったらそっちには行かないよ」と言うのが聞こえました。「でもいつもここを出るんだけどなあ」と私は思いました。そして約50ヤードあたりまで近づいたとき、「ハロー!自分だったらそっちに行かないよ!」とまた聞こえました。2回目のチャンスです。「でも僕らはいつものこの道だよ!」私は大声でしゃべっていたので、まわりの車の人たちが変な目で私を見ています。25ヤードまで来たとき、大きな声で聞こえました、「自分だったらそっちに行かないよ!」でも私はそっちに行ったのです。そして結局2時間半車の中にいるはめになりました。大きな事故があったのです。前にも後ろにも動けませんでした。ユニヒピリが最後に言いました、「だから言ったでしょ!」そしてそれから何週間も私に話しかけてくれませんでした。聞いてもらえないなら、わざわざ話しかけることもないというわけです。

またあるとき、テレビでホ・オポノポノについて語ることになりました。子どもたちがそれを聞いてこう言いました、「お父さん、テレビに出るんですってね。ちゃんと靴下が揃っているか確かめてね!」私がなにをしゃべるかは問題ではないんです。靴下がちゃんと揃うかが彼らには問題なんです。子どもたちは人生でなにが大事か自然と知っているんですね。

(このインタビューは1997年9月The New Timesに掲載された)訳文責:森田玄

木曜日, 10月 04, 2007

ホ・オポノポノ談話会

みなさんへ

ハワイの伝統ヒーリング、セルフ・アイデンティティ・
ホ・オポノポノに興味がある方へお知らせです。

いったいホ・オポノポノとは何のか、こころに平和をもたらす
とはどういうことなのか、など気楽に話し合い理解を深めませんか。
談話会・勉強会を以下の期日・場所で開きます。
どなたも歓迎です。

呼びかけ人:森田 玄

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「ホ・オポノポノ談話会」

10月19日(金)18:00〜21:30pm

場所:九段上集会室:洋室B
   千代田区 〒102-0074 九段南2−9−6  
   ★最寄駅:東京メトロ半蔵門線・東西線・都営新宿線【九段下駅】から徒歩13分
        都営新宿線・JR【市ヶ谷】駅から徒歩15分
地図:https://www.shisetsu.city.chiyoda.tokyo.jp/culture/servlet/PStartServlet
 このURLの「はじめに」の下の「施設案内」を開く⇒左側の上から5番目の「九段
上集会室」を開く。

★団体名:「あめつちの会」
★★参加者が場所などを「麹町区民館」に問い合わせたりしないようにお願いします。
参加費:無料

お問い合わせ:森田 玄 04−7097−1011,080−5081−4404

アメリカからレン博士が初来日し、11月24・25日に東京でクラスが行われます。
また23日には明治学院大学白金キャンパスで講演会があります。

詳細は高木みのりさんのサイトをごらんください:http://blog.hooponopono-asia.org/?eid=667810

火曜日, 9月 04, 2007

9月4日 世紀の発見

いやはや、もう9月です。稲穂もすでにすこし黄色っぽくなってきました。8月の高温と日照りで田んぼはすっかり地割れしていますが、じょうぶな稲は健気に育っています。ただ、夏の草取りが間に合わず、水草がびっしり生えて稲の分けつがいまいちでした。そして、いよいよイノシシの登場です。もう一部の田で稲が踏み荒らされています。そこで、ガーデンライトという太陽光発電で点灯する野外灯に赤セロファンをかぶせて田んぼの周りに設置しました。イノシシは赤色光を嫌うとなにかで読んだからです。でも、これもどこまで効果あるのかな??

世界が変わるということは、たぶん、ほとんどのひとびとが気づかないところで起きていて、ある日、それがひとびとの口に上るようになって、ようやく気づく、といったようなものかもしれません。

先月、科学誌サイエンスに「光速を超える実験に成功」という論文が2人のドイツ人科学者によって発表され、イギリスのテレグラフ紙がその記事を載せました。例によって一般科学界では、そんなことはあり得ないという”科学的”常識論で、それはすぐさまに否定され、まともに議論もされず、これまで主流メディアからも話題にされていません。

しかし、これは世紀の物理科学の大発見に値するものかもしれません。この実験が世界の研究者たちによって追試され、その結果が再確認されたら、いまの科学の根底概念がひっくり返るからです。

このドイツ人科学者は、コブレンツ大学のグンター・ニミッツ博士とアルフォンス・スホーフェンタール博士で、90cm離れたふたつのプリズムの間を、マイクロ波フォトン(光のエネルギー束)を瞬間的に飛ばす実験を行ったと語っています。これはいわゆる量子トンネル効果の実験で、光速を超える速度が観測されたことになります。

この結果の意味は、光より速いものは存在しないというアインシュタインの特殊相対性理論が崩れてしまうことです。アインシュタインは、それまで絶対だと思われていた、空間と時間を数学的解釈から変数値、つまりスピードで変わるものだとし、唯一変わらないものは光速だとしたのです。

光が波動か粒子かという、科学史を飾る議論が長い間つづいてきましたが、光の粒子説を唱えたのは、ニュートンとアインシュタインそして現代量子力学の科学者たちだけなのです。他のほとんどの科学者は光を弾性媒質の波動と考えて、デカルト以来のエーテルの存在を信じてきたのです。

光の専門家である光学分野の科学者たちのほとんども光は波だと思っていて、そのように実際に扱い、何の問題も起きていません。

ところが、現代科学では光は粒子だと認定され、光子が波形運動をしながら飛んでくると解釈しています。なにしろ光子カウンターという計測器まであるくらいですから。

光の波動説を信じない科学者は、空間媒体(エーテル)の存在を認めたら自分たちの数学理論が根こそぎ崩れてしまうと思っている数学者たちです。

デカルトは、大気の振動波や水面の波動を観察し、宇宙空間にも空間媒体が存在し、光はそのエーテルを揺する波動だと考えました。実際、光の三大特徴である、回折や干渉やドップラー効果という性質は波の共通特徴であり、それだけでもすでに光の波動説は揺るぎなく盤石なものでした。その考え方は、ホイヘンスやフックに受け継がれて、アインシュタインが出現する20世紀初頭まで良識ある科学者たちによって守られてきたのです。

それが、”光電効果”という不思議な現象を光の波動説では説明できないために、光は粒子説に後戻りさせられてしまったのです。その元の理論がアインシュタインの光量子仮説で、同じ粒子説でも質量が零(0)の光子(フォトン)が波形運動してくるという波動説と粒子説の中間の形式をとったものです。

質量のない光子が質量をもつ電子をはじき飛ばすことなど常識で考えても不可能なはずなのに、エーテル説をなんとしても否定したい当時の数学者たちの思惑と粒子の時代という時代背景もあって、あっと言う間に波動説を凌駕してしまったのです。

光電効果の謎解きは、簡単に説明すれば、それは光を吸収した金属原子が強烈に励起して、外殻電子をはじき飛ばす現象です。原子核の周囲を取り巻く電子の軌道磁界は光波動を吸収することで磁場の回転が増幅され激しく励起します。原子の電荷が増大すれば電荷反発によって電子が飛び出すのは当然です。

つまり、「光 対 原子」の構図で考えれば、波動説で充分に説明がつくのに、科学界は「光 対 電子」の構図でしか考えようとしていないのです。

その理由には、当時の20世紀初頭の科学界が、空間媒体を主体とする波動説を打ち消そうという風潮が流れていたことがあります。電子や陽子や原子核といった計測できる粒子の存在が明らかになるにつれて、数学者が軒並みに台頭してきた背景があります。光や粒子の運動を数理で明確に表現しようとする気風は、空間媒体を認める理論とは真っ向から対立するものであり、やっかいな光の波動説は目の上のタンコブ的な存在でした。相対論にとっても量子力学にとっても空間媒体は数学に弊害を及ぼすものだったのです。

今回の光速度を超えた実験は、科学をまともな道へと呼び戻すきっかけになるかもしれません。

木曜日, 8月 23, 2007

8月23日 平和の礎

自己の平和の礎とは、
自己の全存在における究極的なバランスの結果です。
それは、”私”の内なる聖なるもの(神性)の輝きであり、
からだ全体からそとに現われ、波動のように引きつけます。

脅威を与えていたり、否定的でバランスを失っている人や場所、ものごとに直面したときは、
自分のこころに自己の平和の礎(神性の平和)を想像し、
そのものに対して、自己の平和の礎または神性を向けなさい。
それが、個人や場所、ものごとに向けられると、
それはその向けられたものの内部の中心に届き、
それとの調和をもたらすのです。
その結果、向けられたものの波動エネルギーや振動全体が自動的に融解し、
こころに(平和の礎を)投影するだけで
平和でバランスのとれた態度があらわれます。

いろいろな場所に行き来し、旅行し、人びとや状況に出会うとき、
自己の平和の礎は、
それが投影される個人や対象物を完全に守ります。

また、それはつねに好ましい結果をもたらします。

自己の平和の礎は自由を表出させ、
対象物から悪習、否定性、制限、限界、偏見を解放させることができます。

さらに、そのものの内にある自己なる神性から離脱しているところに
調和をもたらします。

(セルフアイデンティティ・ホ・オポノポノより)

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ご案内:レン博士によるセルフアイデンティティ・ホ・オポノポノのクラス
いよいよ日本で行われることになりました。11月24〜25日の二日間です。
レン博士の日本でのクラスはこれが最初で最後になるでしょう。

月曜日, 7月 23, 2007

7月23日ドームハウス

バックミンスター・フラーのJPG

愛媛県の松山にドーム建設の仕事でこの週末いってきました。
アメリカ・オレゴンにオレゴンドームというドームの会社がありますが、私はもう20年近くその日本エージェントになっています。普段は、ほとんどこのビジネスには積極的にかかわっていないのですが(ほかのことで手一杯!)、どうしてもドームを建てたいという方のためにお手伝いさせていただいています。これまでに、全国で10棟近いドーム建設にかかわってきました。20世紀のレオナルド・ダヴィンチといわれるバックミンスター・フラーが開発したジオデシックドームは、まだまだ日本では数が少ないですが、本格的なドームが初めて日本に紹介された20年前から、私もその魅力にとりつかれたひとりです。じつは、このドームを初めて日本で建てたのが友人のジャズミュージシャン、ジョン海山ネプチューンでした。ジョンの紹介でオレゴンドームのオーナーと親しくなり、ついでに日本の代理人になった次第です。

Dome House


衣食住というライフスタイルの基本にこだわる人には、なにか共通のものがあるようです。こういう私も、鴨川で築200年を越える茅葺き農家を直し直し住んでいますが、建て売り住宅やマンションでは満足できない人たちは、自己の住処はたぶん自分の延長みたいなものと考えているのでしょう。おもしろいことにドームに興味を持つひとにも、ある一種独特の雰囲気が共通して感じられるのです。なかなか言葉に表しにくいのですが、自然派ロマンティシズムとでも言ったらいいでしょうか。

なによりうれしいことは、ドームに興味をもつ人とは初対面でも昔からの親しい友人のようにたちどころに垣根がなくなり、即ドームの話しはもちろんのこと、あらゆる話題に忌憚なく会話が弾み、しかも「そうなんですよ」とお互いうなずき合うケースが多いことです。普段でもドームなんて聴いたこともないという人がほとんどですから、「え?あなたもドームを建てたい?なに、フラーのファンですって?」などということになれば、それこそ何時間でも話しはつきなくなるのです。
まあ、それほどドームは奥が深いとも言えますね。

まあ、はじめてドームを見た人は、ちょっとぎょっとするのかもしれません。普段見慣れている家というイメージからはほど遠いですからね。でも、世界を見渡せばドーム式家屋というのは珍しいものではありません。近代建築は四角いのが通常ですが、第三世界や先住民の村に行くと丸い家はごく当たり前です。エスキモー(イヌイット)のイグルーもそうですね。わたしたちの祖先の縄文人たちも丸い縦穴式住居に住んでいたではありませんか。

いまから50年前、数学家でもあったフラーは、もっとも無駄のないそして安定した構造物ということで球体に行きつき、さらにそれを純粋に数学と幾何学を応用して平面で割面して三角形で構成されるジオデシックドームを考えついたわけです。

無駄がないとは、まず建築材の量があります。ドームは柱がなく、壁と屋根が一体になっているために、その分全体が軽くなり、従来の建造物より30%少ない材料で建ちます。ドームの構造材料が少なくて済むということは、それだけ森林資源への負荷が少ないわけです。また、オレゴンドームの構造材は基本的に2x4、いわゆるツーバイフォー材だけでできています。つまり、古いおおきな木は伐採せず、30〜40年で育成された森から伐りだされた新しい木材だけを使っています。オレゴン州ではそのように30〜40年単位で森林を循環させ、まさに持続可能な森林育成をやっているのです。ドームは在来工法の建物にくらべて環境に優しい建築物といえます。
また材料が少なく、しかも基本構造がパネルキットになっていることは、建築にかかる時間がそれだけ早くしかも簡単になったわけです。
さて、ドームの特徴はなんといってもその強靱性・安定性です。四角形は弱い構造形です。長板を4枚釘で留めた長方形のどこでも力を加えれば簡単にかたちが崩れてしまいますね。在来工法の建物は基本的にこれと同じかたちです。では、板を3枚釘で三角形に留めたらどうでしょう。どこに力を加えてもびくともしないはずです。ちからが均等に分散されてしまうからです。
自然はそのことをちゃんと知っているんですね。生命はその基本構成単位を球形にしてその強さと効果を最大にしています。たとえば、雨粒は地表に落ちるためのもっとも抵抗を少ない球状ですし、光と熱をもたらす太陽も強力な風も円運動です。そう考えると、人間が球形の家に住むのは自然なことなのかもしれません。自然は四角形などつくりませんから。

こういうデータがあります。1989年カリフォルニアのサンタクルズで震度7.1の地震が起きました。在来工法の普通の家はほとんど完全に破壊されたにもかかわらず、この地域に建っていたドームハウスはすべて無傷でした。1992年またもや震度7.4の地震が南カリフォルニア、ヤッカバリーを襲いました。震源地からわずか3.6キロメートルにあったドームハウスはすべて無事でした。しかし、同じ地域の在来工法住宅はすべて壊滅したのです。

1992年、記録的に巨大なハリケーンが南フロリダ(アンドリュー)とハワイ・カウワイ島(イニキ)を襲いました。時速321キロメートルという信じられないような強風と竜巻が住宅地をすべてなぎ倒して行きました。いや、ほとんどすべてと言うべきでしょう。ほかの家屋が破壊されたのにもかかわらず、ドームハウスだけはこのハリケーンにびくともしなかったのです。
あるドームハウスは、時速339キロメートルという猛烈な風と竜巻に同時にさらされたのですが、戸と窓が吹き飛ばされただけでした。箱形の普通の住宅はすべて基礎しか残っていませんでした。

じつは、この年に私もたまたまカウワイ島に行きました。イニキが通り過ぎたその直後だったので、いかにそのパワーがすごかったのか目のあたりにしました。あのパームツリー(ヤシの木)が根こそぎ倒れていたのには思わず身震いしたことをおぼえています。

球体は自然が考えだした最も効率の良いかたちです。

それは最小の表面積という意味があります。従来の長方形の家にくらべるとその表面積がドームハウスは30%少ないのです。これは、エネルギー効率が30%高いということになります。

フラーは、「もっとも可能な短い時間で、生態系に負荷をかけず、だれにも迷惑にならないような家つくり」を目指したそうです。

ドームハウスはその夢を実現しました。

ところで、話しはかわりますが。松山と言えば道後温泉。温泉と聴くと目がないわたしはもちろん2回も入ってきました。100年以上まえに建ったという本館はまわりの近代式温泉ホテルにぐるりと囲まれて異彩をはなっていました。やはり、建物の雰囲気も大切です。日本最古の温泉とうたわれている神の湯に浸かってきました。

ありがたい。

火曜日, 7月 17, 2007

An Important Message About "Fire The Grid"

Some time ago a friend sent me a link to a web site called "FIRE THE GRID."

Actually I had heard of this appeal for a global prayer/meditation on July 17th from several different sources. The purpose of this event is to help save our planet, which is in dire straits at the moment, by concentrating our collective energy through prayer and meditation for one hour on July 17th.

"Grid" means originally something woven or latticed but in this case it seems to be used to indicate the energy field surrounding the Earth that might be called "Energy Lines."

This mass prayer/meditation event is to empower these "Energy Lines" (which also might be called the aura of the Earth) through "firing the grid."

We have been told that this global prayer/meditation should take place for an hour from 11:11am on July 17th 2007 Greenwich Standard Time.

Though I searched over for its reason why this event should be occurring during this specific time period, I came across nothing that sounded like a reasonable explanation, except for perhaps that it was inspired from some sacred source or thinking.

So, it is here I wish to clarify real meaning of this event by an unprecedented new theory that explains the structure of the universe.

There is a citizens' group in Japan that is endeavoring to re-establish a new science based on traditional eastern philosophy (the i-ching) that will replace the modern science of today. This group is called the "Future Earth Research Institute (FERI)." I am a director of this research group. The explanation that follows is a simplified explanation and FERI will be publishing a detailed scientific theory in the future.

Here is what we believe to be the background to the July 17th 2007 event. (We are having to invent new words to describe the new concepts, and are still in the process of integrating the overall theory, so, the explanation below, may seem somewhat inadequate and ‘far fetched’ at this point, in the light of current Newtonian thinking...)

FERI agrees that such "Energy Lines" exist around the Earth. However, they are not shaped as grid but as a vortex of energy current/flow around the Earth, and are made up of fine particles of "Ki."

Fire The Grid GIF



In our ancient eastern philosophy and it is also our fundamental concept of universal energy, every substance existing in the universe, from particles and atoms to the Solar system and Galaxies, is considered to be made of a vortex current/flow of this "Ki."

Our universe was created in the process of an explosion and expansion of almost infinitely compressed "Ki" particles by the "Big Bang."



Through its expansion process "Ki" current was divided into two separate currents, right and left, or yin and yang, which accordingly created basic nuclei particles, protons and neutrons and furthermore, positrons and electrons, that caused the formation of "material."

All elements are created from these four basic nuclei particles, which eventually grew into stars and galaxies.

Our solar system consists of a central body, the sun, and nine planets revolving around it. Issac Newton, considered as the father of modern science, explained their revolving movements with his gravity theory, that says the planets carry out their orbital movements by the attractive forces (or gravity) originating from or due to the mass of the Sun. It would not be wrong to say that modern science today is pretty much based on Newton's gravity theory that there is an attraction force between objects.

We are proposing a new universal theory called the "Life Theory," which disagrees with Newton's gravity theory.

Fire The Grid JPG



According to our "Life Theory," our Solar System is nothing but the vortex currents of "Ki" energy revolving around the Sun. All the nine planets, including the Sun itself, are floating in vortex energy currents revolving around their central points.

Through physical dynamics, a centripetal force is created whenever any rotational movement such as a vortex current exists. This force is directed inward, centripetally, toward the center point of the revolving system. This centripetal force is actually "gravity."

When the Solar System vortex was formed, "Ki" particles were compressed into the center point of the Solar Vortex System forming a "core" which eventually evolved and grew into the Sun.

At the same moment when the Solar System, "Mother" vortex was formed, many "Child" vortex systems were also formed. Similarly those "Child" vortices respectively created cores of their own by centripetal forces (gravity), which eventually grew into formation of the planets. Our Earth was created in the same way. Accordingly, the moon was created so to speak from a "Grandchild" vortex current of its Solar Vortex Current.

As such, the Solar System itself constitutes a huge revolving system, and what is revolving is a "space field", which could be called the Sun's Vortex Current of "Ki," and further smaller Child Vortex Currents within its revolving system, respectively constituting each planet. Therefore, the Sun does not "spin" of its own accord, but rather the Sun is a part of the revolving system, a vortex current of "Ki," which by its particular movement induces the spin of its central body. In the same way, the Earth does not "spin" of it own accord either, but what is revolving is its vortex current of "Ki." The revolving movement of the Earth in its orbit around the sun is not caused by attractive forces. The Earth is simply "floating" in the vortex current revolving through the Solar System.

Every star has its own lifespan. As time passes, the vortex currents of each star or planet lose energy, resulting in the slowing down of their revolving movements. This then decreases their centripetal force (gravity). This centripetal force, which has been compressing and confining the enormous energy of the Earth's core is now losing its power. Indeed, our Earth is facing catastrophic events on a planetary scale because of this as the loss of centripetal force (gravity).

The core of the Earth is made of highly condensed deuterium (heavy hydrogen) which is the formative source of the Earth. This core of deuterium of the Earth could be actually called "a small Sun."

What happens if the centripetal force (gravity) compressing the core becomes weaker?

The enormous energy in the core will be released towards the surface of the Earth, resulting in unprecedented disasters such as earthquakes, volcanic eruptions, tsunami and so on. Many such events in recent years on the Earth have been a reflection of this phenomenon. Even global warming might be caused by the energy release due to the expansion of the core.

These phenomenon on the earth are expected to intensify and then peak in the year 2012.

However, there is a way to increase the revolving energy of the Earth‘s Vortex Current.

A long time ago, at the same moment when the Solar Vortex Current started revolving, the Child Vortex Currents (Planetary Vortex Currents) also started revolving.

Though the vortex current movement seems to be a circular movement, actually it is an angular movement based on the linear movement of "Ki" force. The birth of Child Vortex Currents follows a certain universal order. The "Diagonal Force Lines" of the Mother Vortex Current (the Solar System Current) induce Child Vortex Currents. Both these "Diagonal Force Lines" get aligned on the same plane periodically. When the "Diagonal Force Lines" of the Solar System Current and the "Diagonal Force Lines" of the Earth Vortex Current line up, the revolving movements of both vortices return to their original primitive state.

The next alignment will occur a little past 11am on July 17, 2007, Greenwich Standard Time.

This is simply a periodical event when the "Diagonal Force Lines" of the revolving current for the Earth, as it moves in its orbit around the Sun, get in line with those of the Solar Vortex Current.

Fire The Grid JPG



There are no other planetary alignments at this time. When the revolving of the Earth Vortex Current returns to the same position it started from, there is an opportunity for the Earth Vortex Current to obtain the revolving energy from the Solar Vortex Current.

We believe the peak of the "Grid" alignment time will be around 11:11 am Greenwich Standard Time. So rather than follow the instructions as given on the "Fire The Grid" homepage, which proposes that we should start praying/meditating at 11:11 am we recommend starting at around 10:40 am, thirty minutes earlier and continuing for one hour or more and concentrate our efforts at the actual peak time of 11:11 am.

Considering that the fast slowing of the Earth Vortex Current is a critical issue for every life on our planet Earth, it is important that it receives a substantial boost of energy from its Mother Vortex Current.

What is the best way for us help?

Please imagine you are the Earth surrounded by its vortex current of "Ki." Send out your energy to speed up its counter clockwise revolving movement. For those of you that know of or have studied Sufi dancing, you can also actually dance, but in this case spin your physical body in an anti-clockwise direction.

If there are several people in a group participating in this prayer, it is recommended that they make a circle and join hands, which will magnify the effect.

If many of us will collectively hold these thoughts in our consciousness or "send" out this energy and desire, it will accelerate the revolving speed of the Earth Vortex Current which will in turn help to stabilize the Earth.

Let's join together in Love and Peace for the benefit of all people, for the earth, and for the cosmic system that we are intrinsically part of!

Thank You.

Gen Morita
Director
Future Earth Research Institute (FERI)(No English page at present)

土曜日, 7月 14, 2007

7月14日 グリッド(7月17日20時)

友人から"Fire The Grid"というホームページが送られてきました。

7月17日の世界的な祈りの呼びかけについては、いろいろなところから耳にしていました。危機的状況の地球を救うために、みんなでエネルギーを送ろうという呼びかけが、この「ファイアー・ザ・グリッド」です。

このグリッド(Grid)、本来は編目とか格子の意味ですが、ここでは地球を取り巻くエネルギーのことで、それを地球の龍脈・エネルギーラインと呼ぶそうです。

つまり、祈りを送って「地球の龍脈に点火する」ことで地球のオーラのようなエネルギーラインを再生しようというのです。

そして、日本時間で7月17日午後8時11分(グリニッジ標準時間の2007年7月17日11時11分)から1時間、世界平和の祈りが行われるそうです。

でも、どうして17日のその時間なのかどこを見てもよく分かりません。ただ、そういう啓示があったと書かれているだけです。

さて、今までの物質主義に偏った西洋科学を見直し、古来の東洋哲学や易学に根ざした新しい科学を打ち立てようという壮大(?)な計画をもったグループがあります。未来地球研究所といいますが、私はそのメンバーのひとりです。

これからの話しは、私たち未来地球研究所が提唱する「生命論」による7月17日の出来事です。

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グリッドとか龍脈、エネルギーラインとか呼ばれているものは存在します。でも、それは編目状ではなく、地球を取り巻く渦状のエネルギー流で、その構成因子は「気」の粒です。

宇宙のあらゆる存在物質、素粒子・原子から惑星・恒星・銀河系にいたるまで、すべてこの「気」の渦流でできていると考えられます。

FTG GIF



この宇宙は、そもそも「気」の粒が超密度に固まったものからビックバンによって爆発膨張してできたものです。その「気」の流れ(拡散流)が左右、陰陽の二つに分かれて陽子と中性子という双子の渦流を誕生させ、さらにその渦流が陽電子と陰電子という電子渦を発生させたのです。これらの4つの基礎素粒子が物質のもとと言えるでしょう。



つまり、陽子や電子はパチンコ球のような物体ではなく、”渦系物質”なのです。そして、このような渦回転運動系は磁場を構成するために、ちょうど磁石のようにN/S極が形成され、さらにこれらが磁極結合して重水素原子核(重水素ガス)が誕生してきました。宇宙のあらゆる物質はこの重水素ガスを素材にできています。

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太陽系は、太陽を中心としてその周りを公転する9個の惑星からなりたっています。近代科学の祖といわれるアイザック・ニュートンは、太陽がこれらの惑星(地球は4番目)を引力で引っぱっているという万有引力理論でその回転運動を説明しました。物質と物質は引力という力で引き合っているというこの理論によって、現代科学は立脚しているといっても過言ではないでしょう。

「生命論」は、このニュートンの引力説は間違っていると考えます。

太陽系は、太陽を中心とする「気」の渦流、これを私たちは「太陽磁場」と呼んでいます、であり、9個の惑星も太陽自身もその巨大な渦流(磁場の回転)に浮いて公転運動(太陽は自転)しているにすぎないのです。また、太陽系という母渦がビッグバンによって形成されると同時に無数の子渦が形成されました。渦のような回転運動は、渦流の中心に向う力、いわゆる求心力(向心力)を生じます。(これが実際の重力です)。太陽系渦ができるとその求心力によって「気」の粒が中心に圧縮され、それが中心物体コアをつくって太陽に成長したのです。同様に、太陽系渦流にできた子渦流にも、求心力によってそれぞれのコアができ、それらが成長して各惑星ができました。地球もそのようにして子渦流からできてきたのです。月は、いわゆる太陽渦の孫渦流からできたことになります。

このように、太陽系というのは、太陽を中心とする巨大な渦流、さらにその中にある子渦流でできているわけです。したがって、地球が自分で自転しているわけではなく、地球渦流(地球磁場)が回転しているのであって、地球はその中で浮いているのにすぎません。また、地球が太陽の周りを公転しているのも、ニュートンが言う引力によってではなく、回転する太陽渦流に地球が浮いているのにすぎません。

さて、あらゆる星には寿命があります。渦流は時とともにだんだんエネルギーを失い、回転速度が遅くなっていきます。そうすると中心に向う求心力も弱まってきます。

じつは、地球はその星としての寿命の最後を迎える時期にきています。つまり、地球渦流(地球磁場)の回転が遅くなってきているために、地球内部のコアを圧縮・とじ込めてきたその求心力が衰え始めています。地球のコアは、地球を成長させた元になる重水素が超密度に詰まったもので、いわば小さな太陽と思えばいいでしょう。そのコアを抑え込んでいた求心力が弱まるとどういうことになるのでしょうか。巨大なエネルギーが地球の中心から外に向って放出されることになるのです。それは、地表では地震や津波、火山爆発などの大自然災害を引き起こすでしょう。近年の世界各地で頻繁に起こる自然災害は、これが反映しているわけです。いま問題になっている地球温暖化現象もこのコア膨張が原因と見られます。(人類が生産する炭酸ガスが温暖化現象の要因とは考えられません。)

この地球渦流回転速度の低下から起きる一連の現象は、2012年あたりからピークを迎えることが予想されています。

ところで、地球がその渦流の回転エネルギーを増す方法があるのです。

その昔、太陽系渦流が回転を始めたその瞬間に、子渦(惑星渦流)が発生し回転をはじめました。渦運動とはいっけん等速度円運動のように見えますが、もともとは直線流を基本にした角運動による角張った四角形をしています。子渦(地球渦)の発生には一定の秩序があって、基本認識としては母渦(太陽系渦)の「対角力線」が子渦を発生させるために、両者の対角力線が揃って配列する時期が周期的に必ず訪れることになります。つまり、太陽渦流の「対角力線」と地球渦流の「対角力線」が合致することであり、両者の渦巻きの回転運動が一番最初の原始的な状態に戻ることを意味しているのです。

その合致点ピークが日本時間の2007年7月17日の20時をすこし過ぎたころに起きるのです。

ただ、これは単に、太陽系の地球公転軌道流の「対角力線」と地球渦流のそれとが合致して直線状態になるという現象にすぎなく、月や他の惑星配列一致が起こるわけではなく、いつもの周期的な合致にすぎません。しかし、地球渦流の回転がその本源の原点に戻る時間帯であり、唯一太陽渦流からの回転持続エネルギーを獲得できる瞬間でもあります。

(ここで注意したいことは、「ファイアー・ザ・グリッド」が呼びかけている時間帯20時11分〜21時11分では、その合致点ピークを過ぎてしまう可能性があるので、できれば少なくても30分早い、19時40分ころから祈りや瞑想を始めた方がよいでしょう。)

FTG JPG




今日の地球渦流の急速な衰退を考えれば、ここでしっかり母渦流からのエネルギーを受け取ることが地球生命にとって死活問題になるでしょう。

では、私たち人間はどうしたらいいのでしょう。

それは、私たちひとりひとりが自分を地球であるとイメージして、「グリッド時間帯」に左回転(反時計まわり)のスピードを増す想念を送ることです。(地球渦流は左回転だからです)。

あるいは、実際に自分自身のからだを回転させることでもかまいません。その際、おヘソの下の丹田(生体エネルギーの中心体コア)を軸にするとさらに効果が増すでしょう。

地球上のひとりでも多くの人がこのイメージを送れば、きっと地球渦が増幅回転されて地球の寿命が延びることでしょう。

あらゆるものは「気」の流れです。私たちの意識も「気」です。その「気」持ちこそエネルギーです。

ありがとうございます。

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さて、この「生命論」の研修会が横浜でこの22日に開かれます。興味がある方はどうぞいらしてください。グリッドの話しもでるでしょう。案内はこれです (PDF 264Kb)。

金曜日, 7月 13, 2007

7月13日京都での講演

さて、この連休中に、なにか平和とヒーリングのことで話して欲しいと京都に招かれているので、その案内を書きましょう。

7月15日は、京都のNPO日曜大学で「平和省を日本に」と題して講演します。場所は左京区一乗寺堂ノ前16:日曜大学キャンパスで午後3時から4時半まで。私は平和省プロジェクトの代表でもなく、単なる運営委員ですが、日本に平和省を創ろうというアイデアを最初に言い出したひとりであることはたしかです。
案内はここです。

翌16日の朝は10時半から午後1時まで、京都市北区柴野のエイコンズ・ビレッジで、ついこの5月にロスアンゼルでワークショップを受けて来たハワイの伝統ヒーリング「セルフ・アイデンティティ・ホ・オポノポノ」の話しをします。

以下はその案内です。

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「ホ・オポノポノ」にであってみよう!

「ホ・オポノポノ」は、古来からの赦しと和解の智慧としてハワイやポリネシア地域で広く知られています。これは部族内や部族間の紛争解決手段として使われてきました。

「セルフ・アイデンティティ・ホ・オポノポノ」は、従来の「ホ・オポノポノ」とはすこし違います。
このハワイの埋もれていた伝統ヒーリングを現代に甦らせたのが、カフナの故モーナ・シメオナです。

「セルフ・アイデンティティ・ホ・オポノポノ」は、人と人との関係ではありません。
それは、あなた自身、私自身だけのヒーリングプロセスです。あらゆる問題、あらゆる起きること、起きたことは、私に100%責任があるというのです。

それは過去の記憶が繰り返されているのに過ぎません。その記憶(データ)を消去しないかぎり、「問題」はいつも繰り返されるのです。

「セルフ・アイデンティティ・ホ・オポノポノ」のプロセスは、その誤った記憶(データ)を消し、本来の人間としての真の平和をもたらすものです。

参考ウェッブサイト http://www.hooponopono.org
(Classに日本語の説明があります)

お話  森田 玄 
(千葉県鴨川でさくちゆみさんと一緒に自給自足生活・平和省設立に尽力)

日時  7月 16日 (月・祝日) 朝10:30〜1:00

場所  エイコンズ・ビレッジ  京都市北区紫野西野町49 075-493-2983
(バス停 船岡山  立命館に向かうバス道、バイク屋を入る)
料金  1500円
               主催 エイコンズ・ビレッジ 阿部ひろ江 075-493-2983
                  本物を感じる会   池邊幸惠 090-9056-3621

火曜日, 7月 10, 2007

7月10日 "Sicko"

SickoのJPG

日本ではまだあまり話題になっていないかもしれませんが、マイケル・ムーア監督の最新作"Sicko"(なんて訳すんでしょうね。精神的異常者という意味らしいですが、たぶんマイケルは保険会社の経営者を指して「狂ったやつら」と呼んだんでしょう)が、最近全米で封切りされて以来大騒ぎになっています。

映画の内容についてはここで詳しく書きませんが、アメリカの保険会社がいかに悪どく、利潤目的に、貧しい病人たちから金を巻き上げているかを極めてあからさまに暴露したセンセーショナルなドキュメンタリーです。

その反響を伝えるあるメールが今日届いたのでご紹介しましょう。Sicko Spurs Audiences Into Action

テキサスといえば保守の牙城です。なかでもケネディ大統領が暗殺されたダラス市は、カウボーイハットの男たちが "W"のスティッカーを貼った大型四駆車を乗りまわして、イラク戦争とか地球温暖化などは市民の話題にはなりません。ちなみに、“W”サインはブッシュのことです。すこしでも大統領のことを批判したら袋だたきになるようなところなのです。 

この記事を書いたひとは、もちろんいわゆるリベラル派で、いつもは住んでいるダラスでは肩身が狭い想いをしているわけですが、"Sicko"を観に、それもどう人びとが反応するか興味があって、一般の人の行くようなモールの中にある映画館に行ったそうです。そのときの様子がこう書かれています。

「席に座ると、お決まりのカウボーイハットをかぶった50代とみられるいかにも保守的な男がうしろに入ってきました。そして映画館内に響くような強いテキサスなまりの声で隣に座ったその男の妻に『これを観にわざわざきてやったんだぞ。ありがたく思え』と言ったのです。

"Sicko"が始まりました。でも、私のうしろに座ったこの典型的なレッドネックのテキサス男はしゃべり通しなのです。それで私は聴いていました。

最初の10〜20分間、この男は彼の妻にむかってマイケル・ムーアをけなし続け、ムーア監督のお得意の独り言のシーンにくると鼻をならして不快感をあらわにしました。

でも、映画が進行するにつれ、この男の抗議の声がだんだん小さくなり静かになっていきました。映画の中頃になって、"Sicko"がこの男の心を変化させたことに私の耳がきづきました。

45分を経過したころになると、このレッドネック男は、なんと、ほかの観客と一緒になって思わず拍手しはじめたのです。もう映画をあざけるようなことはせず、スクリーンに向って『そうだ!こんちきしょうめ!』と叫び始めたのです。まるで世界がひっくり返ったようです。ここはテキサスなんです。大統領は神様みたいなもので民主党を支持するのはみんなテロリストだなんていうのですから、マイケル・ムーアなぞは人民の敵ナンバーワンのはずです。


映画が終わる頃になると、その人民の敵ナンバーワンがジョージ・ワシントンかアブラハム・リンカーンかジョン・F・ケネディか、それをみんな足したものになっていました。

最後のエンドロールになると観客はぞろぞろと出て行きトイレに向いました。小便をしながらも、このレッドネック男は映画の感想をしゃべりまくり、それを私も聴いていました。彼がたまたまとなりで用をたしていた40代の黒人と話し始めると、まもなく全員が用足ししながら、なんてあらゆることがひどいんだと話し始めたのです。

わたしはちょっと距離をおいて、みんなと一緒にトイレから出ました。トイレの外では・・映画館が大変なことになっていました。

女性トイレの前が、"Sicko"を観た観客でいっぱいになって、即席の市民集会場に様変わりしていたのです。

こんなことは見たことがありません。ここはあのテキサスなんです。フランスでもなければどこかのリベラルな大学のキャンパスでもないんです。ところがいまここで、まったく見知らぬひとびと同士が興奮して映画のことを話し合っているんです。まるで今観たことでなにかやらないとこのまま家には帰れないという感じです。

レッドネック男とその黒人は、女性トイレの前のひとだかりの中にかれらの妻たちを見つけました。私は、私の妻が出てくるのをうしろで待っていました。

やがて、話しは見知らぬ人びとの群れのうちの10〜12人を中心になっていき、私たちがそのまわりに立って耳をそばだてるかたちになりました。

レッドネック男がトイレで知り合ったあの黒人が大きな声で叫んだのでみんながいっせいに静かになりました。30〜40人の目がこの黒人に注がれました。

『俺たちがこれを観て、それでなにもしなかったら』彼は言いました、『何の意味がある?なにか変えなければいけない』。沈黙があり、するとあのレッドネックの妻がEメールのアドレスを交換しようと言い出しました。突然、みんなが全員のアドレスをメモしはじめ、また集まってなにかしようということになったのです。なにをするのか分かっているひとは誰もいないようでしたが。

私はなにか稀に見る奇妙な抗議集会デモに足を踏み入れたような気になりました。ただ、それはヒッピーたちではなく、なにかにこころを深く動かされたあらゆる年齢、人種、階層、職業のひとびとが一緒になった集まりでした。

私の30年にわたる人生で、この映画ほどひとびとに一体感を与えたものは考えられません。それはまるで新しい政治運動の出生に出会わせたような経験でした。9・11以後でさえ、すくなくてもテキサスでは、このような反応はありません。もし"Sicko"に本当にこのようなパワーがあるのなら、マイケル・ムーアは驚きを超えたすごいことをやったものです。もし、それが人びとを変え、テキサスでも超保守の温床とされるところでひとびとにこのような影響を与えることができるなら、"Sicko"は単なるすごい映画というだけではなく、これを観ることが人生でもっとも重要なことのひとつになるでしょう。」
・・・・・・・・・・・・・・・
なにかがアメリカで起こりつつあることを、これが多少誇張された話しとしても、感じませんか。

金曜日, 6月 29, 2007

6月29日5000万人

いま連日国会で大騒ぎしている年金問題。なにしろ5000万人ぶんの年金記録が消失していたのですから、これは大問題であることは明白です。その責任を政府や担当諸官庁に問うことはできます。でも、たぶんそれは虚しい結果しか得られないでしょう。なくなったものはもう戻らないからです。

もうそろそろこの国民は、美しい国日本という幻想から目を覚ます必要があるでしょう。とくに、戦後民主主義という幻想・・・政府は国民の代表するものという幻想から。国民を欺き、コントロールすることしか考えていない権力集合体が実体ではありませんか。

5000万という数字はじつに驚くべき数字です。じっさい、ほとんどの人にはその規模や影響をリアルに想像することさえ難しいでしょう。

そのような数は、民主主義という概念とは両立できません。民主という意味が、5000万という数字に埋まれてしまいます。

人間が、本来あるべき自由で平和な存在であるためには、どのような”民主主義”が必要なのでしょうか。

でも、そのような政治社会システムの概念を探求することよりも、まず、個々の、ひとりひとりの「生きること」の意味をあらためて問い直すことが急務なのかもしれません。

5000万の中のひとりという存在・・そんなちっぽけな人間存在にしてしまったのは、すべて私たちの責任です。

水曜日, 6月 13, 2007

6月13日やっと雨が

この週末にかけて、やっと待ちに待ったまとまった雨が降ってくれました。ありがたい。おかげで、田んぼは息を吹き返し,夏の野菜苗も元気を取り戻しました。先週、一番上の棚田にある苗代が、ついに水がなくなり乾燥しはじめてしまったので、裕太くんと苗を土ごと一番下の田の苗床に移すという”苗救出作戦”をしました。今年の梅雨入りはまだまだのようです。

この二日間、水がたっぷり溜まった田を代掻きし、埼玉からきてくれたコメくん、陽子ちゃんも手伝ってくれて、クロヌリも終えました。これで、いちおう田植えの準備はできました。

でも晴れがつづいたお陰で、収穫した小麦を天日干しできたし、タマネギ、ニンニクの収穫も終えました。きょうは裕太くんが小豆を蒔くために耕耘機で畑の準備をしています。ゆみちゃんは昨日もうすでにポタポタ落ちている梅を拾って、梅干しつくりの準備をはじめました。もうそんな季節なのです。

ハワイで習って来た”ホ・オポノポノ”プロセスを毎朝起きるとすぐ実践しています。これは、主に祈りと呼吸のプロセスです。気のせいか、まだ2週間ですが、心身ともにリフレッシュしているように感じます。この"HA"ブリージングという呼吸法は、簡単なので、まわりの人に教えてあげています。その効果はロスアンゼルスから帰りの飛行機で早くも現われました。レンさんのクラスで、この呼吸法は時差の影響を消してくれると教わったのです。13時間もの長い飛行時間、そしてさらに成田から鴨川まで3時間の電車となれば、どうしたって時差と旅の疲れで体調がおかしくなるのは当然です。ところが、翌日からまったく普段の生活に戻ったのです。ロスアンゼルスとの時差17時間が消えてなくなりました。これには自分もびっくりしました。

レンさんの説明によると、”HA"ブリージングによって聖なるエネルギーがからだに取り込められます。すると、まるでそこだけが周りから隔絶されたエネルギー場になり、時間と空間のエネルギーに影響されなくなるのだそうです。

これは”気”のせいでしょうか。そうです、まさに”気”のせいです。

日曜日, 6月 03, 2007

6月3日麦刈り

昨日からの好天日和を幸い、麦刈りを始めました。今年のアオバ小麦の出来は上々。パン用としてたっぷり1年分は確保できそうです。梅雨に入る前に刈り取って、乾燥させ脱穀しないと大変なことになります。いつだったか、雨続きで結局ほとんど穫れなかった年もありました。このまま天気がつづけば、2〜3日で脱穀できるでしょう。刈るときにもっともやっかいなのは、麦に巻き付いている雑草、カラスノエンドウという蔓科の草を1本1本取り除く作業です。普段から雑草とりをまめにやっていればいいのですが、自称手抜き自然農法でとんとほったらかしだったものですから、今になってツケがまわってきたのです。青空の下での麦刈り、こどもたちも手伝って、とはなかなかいかないけれど、一緒に遊んで、本当に気分最高の一日でした。

でも、田んぼの方は雨がないと困るのです。まだ稲苗は10センチくらい。水がなくなるとピンチです。ということで、この時節はとても複雑な心境になるのです。

今年の春は、思っていたほど暖かくならず、とくにこの山間部は鴨川でも水が冷たいところで有名らしく、先日知り合った地元のおじさんから言われたほどですが、そのせいか苗の成長が芳しくありません。稲の苗を全滅してしまったとある友人は言っていました。でも6月ですから、そろそろ夏日のような日がつづくでしょうからだいじょうぶでしょう。

先週末、たった3日間のあわただしい旅でしたが、ハワイの伝統ヒーリング、ホ・オポノポノのクラスを受けにロスアンゼルスまで行ってきました。この3月にハワイで会ったヒュー・レンさんのクラスがあるというので急遽行くことにしたのです。あれからレンさんに言われたことが頭を外れず、これはもう一度レンさんに会って確かめないとどうしようもないと思っていたからです。

会場はロスアンゼルス郊外のカラバサスという高級住宅地にあるヒルトン・ガーデンというホテルの一室でした。朝10時から午後5時まで、緊張感あふれる二日間のクラスでした。参加者は約50人、なんとなくスピリチュアルな世界の人たちが集まったという雰囲気です。日本からくる人はいないだろうと思っていたら、ベティさんというハーフのひとが友人から勧められたといって来ていました。

レンさんはすぐ僕に気づいて「よく来たね。ありがとう」ととても喜んでくれました。気が詰まるような、非常に内容の濃い、そして驚きと意外な二日間が終わって、本当に来てよかったと思いました。教えてもらったことをどこまで実践できるか、わかりませんが、非常に重要な意味深いメッセージが託されていることは感じています。

クラスの最後に、レンさんにお別れのあいさつを言う際、前から気になっていたことを訊ねました。「3月に会ったときに蘭が私に見えると言っていましたが、それはどういう意味なんですか」「あれは、うす紫という色を象徴しているんだよ。優雅さという意味だ。とても崇高なものだ。君は大きな責任を負っているんだよ」

その責任をどうとるのか?そして、なにに対する責任なのか?まだまだ真理への探究の道のりは険しく先が長いです。

土曜日, 5月 05, 2007

5月5日平湯温泉

この連休は、ゆみちゃんの講演に付き添って富山と長野に家族旅行してきました。そこでもっとも印象に残ったのが、富山のイソップさんがすすめてくれた平湯温泉です。富山市で活躍されている素晴らしい方々との出会いのあと、バスに乗って奥飛騨連峰のそそり立つ谷あいを進んで、雪を抱く山並みの景観を楽しみながら、1時間ほどで当地に到着。よほど冬のあいだに積雪があったのか、町のあちらこちらに山のような雪が残っています。気温は10度以下で、震えるほどではないですが、じっとしていると冷えるといった感じ。近くのカラマツ林の遊歩道を歩くとフキノトウがあちこちに芽を出していました。

いつものように私たちの旅はできるだけシンプルにということで、温泉街でただ一軒しかないという民宿を予約していました。ところが、これが予想に反して大当たり。

その2階にはかけ流しの露天檜風呂が家族貸し切りであって、しかもその隣が私たちの部屋だったのです。温泉とくに露天風呂には目がない私たちは朝から温泉三昧。しかも当夜は満月という設定で、雪山を眺望しつつ、湯に身を浸す・・これ以上の贅沢は、考えられません。日本人に生まれてよかったなあ、と実感したふたりです。

いつも思うのですが、こういった露天風呂を味わうという日本人の伝統文化は、数百年という長い時間をかけて古人が培ってきたものですね。それは、何気ない風呂場の檜の柱や壁板、お湯の流れ出るところの岩や竹、木の巧妙な細工、そして外国では絶対見られない箱庭のような流し場のつくり、どれをとっても歴史の時間の流れに洗練され選択されていった侘び寂びの絶妙なアートです。それが単なる建物とか絵画彫刻ではなく、自然の湧き出る湯を楽しむという風情ある自然との会合に昇華させたのは、先人たちのお陰です。感謝!

翌朝、いつも6時前には目が覚める私は、ざぶんと朝風呂にしゃれこみました。その日はまったくの快晴で、ふと山並みを見上げると昨日は気づかなかったのですが、はるか遠くに天を突き刺すように真っ白に輝く山が目に映りました。エベレストを思い起こさせるその姿があまりにも見事だったので、ゆみちゃんを呼んでふたりでゆっくり観賞させていただきました。

私はかっこからてっきり槍ヶ岳だと思っていたのですが、あとで宿のご主人に訊いたら、笠岳だと教えられました。

露天檜風呂と満月と笠岳。また訪れてみたい思い出の地です。

木曜日, 4月 26, 2007

4月26日ミツバチの受難

それは最初アメリカで昨年の秋から顕著になりました。ミツバチが忽然と姿を消す現象があちこちで発生し、いまでは全米の半数の州で問題になっているのです。西海岸の商業用飼育ミツバチの60%がすでに無くなり、東海岸では70%にもなっています。さらにヨーロッパ(ドイツ、スイス、スペイン、ポルトガル、イタリー、ギリシャ、イギリス)も大きな打撃を受けているようです。

その本当の理由は、まだ誰も分かりません。ダニ、寄生虫、温暖化、遺伝子組み換え植物なども考えられましたがどれも説得力がありません。

これは4月16日のインデペンデンス紙(英国)が報道した記事です。

それによると、ミツバチがいなくなるのは、なんと携帯電話の電波が原因だというのです。
つまり、電磁波が原因だというのです。

じつは、この時期はミツバチの分蜂が盛んになるのですが、我が家には例年ならうるさいほど飛び回っているミツバチの姿さえほとんど見かけません。最初は、気温がまだ低いせいなのかなと思っていましたが、それにしても昨年から急激に群れが減っているのは異常です。

そしてこの記事を読んで合点がいきました。この1〜2年のあいだに携帯電話の発信塔がそこら中に立ち始めたのです。この近くにも昨年ついに立ってしまいました。ミツバチ群が姿を消した時期とぴったり重なるのです。鴨川で養蜂をやっている友人の桑原くんに訊ねたら、やはり数が減っていると言っていました。

ドイツの研究では、以前から高圧電線の近くではミツバチが異常な行動を起こすことが知られていました。じっさい、巣箱の近くに携帯電話を置いておくとミツバチは決して巣に戻らないそうです。すでに90年代に電磁波の影響に関する研究をアメリカ政府と携帯電話会社の依頼で行ったジョージ・カーロという科学者は「今では電磁波が原因だと確信している」そうです。

電磁波の危険性については、以前から多くの科学者たちから警告がなされてきていますが、もちろん政府と業界は危険性は「科学的」に実証されていないと切り捨て、その結果として今全国で例の発信塔がニョキニョキと立ち並ぶという恐ろしい状況になっているわけです。日本にも「電磁波なび」という、市民グループがつくったサイトがあるのを最近みつけました。そこで、電磁波の安全性は科学的実験で実証されているという業界の実験内容を見て唖然としました。細胞に電磁波を40日間浴びせてもなんの異常が起きなかったから人体にも「安全」だと主張しているのです。この研究者と会社は本当に電磁波の安全性がそんな杜撰な実験で実証できるとこころから信じているのでしょうか。

ミツバチの突然の世界的な消滅はもっと深刻な問題に発展する可能性が大きいです。農業植物の受粉はほとんどミツバチの働きによるものだからです。それがなくなったらいったいどうなるのでしょう?

・・・・とここまで書いて、今日なにげなく朝日新聞を手に取ったら、「天声人語」でこのミツバチ大量失踪事件のことが書いてあるではありませんか。ところがその原因は不明として、インデペンデンス紙記事の電磁波の影響ではないかということは書いていませんでした。天声人語の書き手は、この記事のことを知らないはずがありません。ただ、書けなかったのでしょう。電磁波の危険性を少しでもほのめかせば、その余波は大きく、大問題になることは間違いないからです。この人は怖くて書けなかったのですね。

ところが、ふと朝日の同じ1面の上段に目をやると、そこには大きく「送電線の磁界規制へ/経産省・国際基準と連動」と書いてあるではありませんか。送電線など電力設備の周りに生じる磁界について、経産省はWHOなどの基準に合わせて規制する、というものです。これは、言葉を濁しているものの、はっきり言えば、電磁波の人体への影響が各国で問題になりつつあることで、政府も重い腰を上げざるを得なくなったということです。

ミツバチが人間に身を挺して危険を訴えているのですね。

日曜日, 4月 08, 2007

4月8日クロ塗り

今日は雨上がりの素晴らしい春日でした。午前中に杏菜を近くのグラウンドに送って行くと、入り口が満開の桜並木になっていて、通る人を花のトンネルで包み込むような感じで、すごい贅沢な気持ちにさせてくれました。

午後は、しばらく放ったりかしになっていた田んぼでクロ塗りにとりかかりました。田んぼの壁面を土で塗り込めて水止めしますが、房州ではそれをクロ塗りと言います。代掻きをやって柔らかくなった土を鍬ですくうようにして塗り込んで行きます。毎年この作業をやるのが今の時期で、木々の若芽や若葉が陽の光に輝く美しい風景を堪能しながら
のクロ塗りはまさに至福のときです。

稲作りを始めてかれこれ10数年になります。畑で野菜を育てるのも、土や花や虫たちと一緒になって、自然と戯れるという平和な境地になれますが、田んぼで稲をつくる場合は、そのひとつひとつの作業すべてが自然の奥深くと繋がる感覚になれるのです。稲作りと言うとひとびとはどのように収量を増やすかという議論になってしまいがちです。もちろんたくさん穫れることには越したことはありませんが、稲作りはもっと奥の深い、スピリチュアルと呼んでもいい神聖な境地に導いてくれるのです。そんなクロ塗りから始まる一連の田んぼつくりの妙味は、やってみないと分からないでしょう。

木曜日, 4月 05, 2007

4月5日バハカリフォルニア

メキシコ領バハカリフォルニアは未開発の自然溢れる素晴らしい地域で、そこにあるサン・イグナシオ・ラグーン(潟湖)は絶滅が危惧されるコククジラ(Gray Whale)の繁殖場として知られています。ここはコククジラが子どもを産む地球で最後の残された聖域なのです。

Grey Whale JPG

一昨日、アメリカの大きな環境団体である天然資源保護委員会(Natural Resources Defense Council/NRDC)からうれしいニュースが届いていました。メキシコ政府がこのラグーンを含む109,000エーカー(1億3千万坪)という広大な土地を保護地域として提供することを決定したというのです。この団体は絶滅が危惧される動物を保護する運動で世界的に知られていますが、長年のコククジラ保護運動がやっと実ったわけです。これでクジラたちもひとまず一安心。

バハカリフォルニアは以前あることで関わり私にもとても馴染みのあるところなのです。

Baja Map JPG

1990年ころ、私はゴルフ場問題グローバルネットワークという文字通りの国際環境団体の世話人をやっていて、日本はもとより海外のゴルフ場開発問題に関わっていました。おかげで、東南アジアやハワイ、アメリカ、ヨーロッパを旅し自然豊かな地域を訪れ、観光開発問題に取り組む活動家や知識人、そして自然と共存している地域の人たちと交遊できたことは一生の財産になっています。

ある日、ロスアンゼルスのプロ・エステロスという環境団体から1通の手紙をもらいました。「メキシコのバハカリフォルニアに日本の鹿児島にある岩崎産業というディベロッパーが、広大な土地を買収しメガゴルフリゾートを開発しようとしている。当地は生態系の聖域で、その広大なエスチュアリ(河口潟)は渡り鳥の貴重な生息地で、とくにラグーンはコククジラの繁殖場でもある。もし、ここが開発されたらそれは全生態系にとって壊滅的な結果をもたらすであろう。私たちはメキシコ政府をはじめ国際的にこの開発計画を止めるために運動しているが、どうか日本人にもこのことを知ってもらい協力してほしい」という内容でした。たまたまロスアンゼルに行く用事があったので、この環境団体の人たちと会って詳しい情報を手に入れることができました。もちろんバハカリフォルニアのことを知ったのはそれが初めてでした。たまたま兄がメキシコ在住だったので、現地やメキシコ政府側の状況なども調べてもらうことができました。

当時の日本はバブル経済で、まさにネコも杓子も土地投機に狂騒していた時代でしたね。私はさっそくゴルフ場開発問題に関わっている鹿児島の仲間にこの岩崎産業という会社を調べてもらい、同時に新聞社やニュースレターにこの情報を流しました。驚いたことに、この会社は奄美大島でゴルフ場開発をしようとしてすでに現地で大騒ぎになっていることがわかりました。いわゆる悪質な乱開発業者だったのです。なんとか朝日新聞の記者が記事にしてくれました。しかし、当時は日本列島総リゾート開発ブームで、なんとゴルフ場開発計画だけでも1000カ所もあったのです。じつは私が住む鴨川市でも5カ所のゴルフ場とマリーナ建設計画が持ち上がっていて(私が環境問題に関わるようになったきっかけがこれでした)、全国そのような似たり寄ったりの状況でしたので、バハカリフォルニアのことは実際にはそれほど人びとの関心を呼ぶことはなかったようでした。あの時代は、今から思うと、環境を守るよりも、バブル経済でいかにお金を儲けるかということの方にひとびとの心が捉えられていたようです。やがてバブル経済が弾け、幸いなことにこの岩崎産業がどうやら経営的に危機に陥ったようで、奄美大島とバハカリフォルニアの開発計画から手を引きました。

実は今回のニュースで知ったことですが、その後あの三菱がここに大製塩工場を建設しようとしていたのです。つまり日本企業が10数年間もの間、この世界で唯一残されたコククジラの生息地を脅かし続けていたのです。日本人がまだまだエコノミックアニマルと思われているのは仕方ないでしょうね。

金曜日, 3月 23, 2007

3月24日クシニッチがブッシュ弾劾?

昨年11月のアメリカ中間選挙で野党民主党が大躍進し、これでブッシュ政権もいよいよ死に体かと期待されたのですが、多くのひとたちの予想に反して、肝心の民主党自身がフラフラとブッシュ政権との直接対決を避けるようなことばかりやるのでがっかりしている、というのが大方の見方です。

ブッシュ大統領とチェイニー副大統領を弾劾しようという声はだいぶ前から議会内でも上がっていて、とくにこんど議会司法委員会の委員長になったジョン・コンヤーズ議員などはその最先端でがんばっています。ところが民主党のペロシ議長が弾劾はあり得ないと中間選挙の直後早々に宣言してしまったので、それで弾劾運動は腰砕けのような感じになっていました。

ところが、一昨日おどろいたことに、あのデニス・クシニッチが「こうなったら戦争を阻止するには、ブッシュたちを弾劾するしか方法がないのかもしれない。どうだろう、みなさんの意見を聞かせてくれ」と呼びかけたのです。

すると、シンディ・シーハンがすぐ以下のような公開書簡をデニスに送りました。(それを訳しました。)

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親愛なるデニス

世界に多大な死と破壊をもたらすことになった「恐怖と畏怖」から4周年記念日にこの手紙を書いています。
わたしたちは、あなたがイラクへの侵略と占領に反対してとった勇気ある行動とイランへの侵攻を止めようとしている努力に感謝します。
3月15日の議会で、あなたはイランへの先制攻撃がいかに間違っているか、いくつかの理由を正しくあげて、さらなる軍事行動も辞さない構えのブッシュ政権を阻止するためには、「弾劾」しかないかもしれないと発言しました。
イラン侵略は避けるべきだと言うあなたのあげた理由は、ジョージ・ブッシュたちがイラクへの不法で社会的倫理に反する侵略と破壊的占領に対して弾劾されるべきという理由とまさに同じです。
弾劾をこの110回議会の最初の優先議題にすべき理由は重々ご承知でしょう。
戦争開始以来5年目にあたり、何十万人が死に、国は破滅状態であるのに、われわれの憲法と人間性に反する犯罪には終わる気配もありません。
じっさい、ブッシュ政権は暴力をさらにエスカレートし、議会にそのためのさらなる大きな予算を要求しています。
この国とこの惑星の関心ある私たち市民は、あなたに一刻も早く弾劾法案を議会に提出して、この統治するだけで奉仕しない政府を阻止することを要請します。
ブッシュ政権の罪を逃れている犯罪のために、アメリカ合衆国は世界中で憎まれ非難されています。この過ちを正し、アメリカをふたたび希望と尊敬をもって迎えられる国にするには、わずかな機会しかありません。
アメリカ国民と世界があなたに期待しています。どうか期待を裏切らないでください。

シンディ・シーハンと関心ある市民たちより

火曜日, 3月 20, 2007

3月20日親業

きょうは、杏菜ちゃんの卒園式でした。ほんのこの前入園式をやったとおもっていたら、もうこんなに成長していたのですね。この数年、毎日送り迎えをしてきた私も卒園式です。

毎朝起きると台所の寒暖計を見るのが日課ですが、このところ毎日零度以下です。3月ってこんなに寒かったのでしょうか。地球温暖化が叫ばれていますが、確かにそうかもしれません。この2月は異常に暖冬だったそうですね。先週アメリカから帰って驚いたのは、いつもは冬になると必ず枯れてしまう庭のレモングラスが青々と茂っているではありませんか。昨年蒔いた小麦もなにか例年に比べると、背が高いようです。今日桃のつぼみがもうふくらんで明日にでも開花しそうになっているのに気づきました。

温暖化問題については、賛否両論があって科学的データの取り方でまったく異なる結果が出てしまいます。地球規模の温度変化測定はじっさい非常に難しいことだそうです。確かに北極の氷山は融けて来ていますが、南極では逆に増えているそうなんです。ただ確実に言えることは、地球規模で気候変動が起きていることだけは確かなようです。

さて、2ヶ月も留守するともちろんやる仕事がたくさん溜まっていて、それこそなにから手を付けていいものやら途方に暮れている状態。毎冬来てくれる留守番役のアコちゃんが、薪をたくさん用意してくれていたのでこれは大助かりです。

田んぼに水を入れる前に、周りの杉の木を切らなければいけないので、これが仕事始め。大家さんがたぶん30年前くらいに植林した杉が大きくなって田んぼの周囲を暗くしているからです。チェーンソーだとものの1分も掛からずに切り倒せてしまいます。何本も切って行くと、さすがになにか罪悪感を感じてしまうので、ときどき休んで、木に話しかけながらやっています。山の急な斜面ですから、足場が悪く、気をつけないと危険な仕事です。

さて、この日曜日は、友人で親業シニアインストラクターの瀬川文子さんの講演を鴨川の城西大学キャンパスに聴きに行きました。親業というのは、親とこどものコミュニケーションを効果的にとっていくための親のトレーニングと言っていいでしょう。

瀬川さんの話しには、身につまされるような非常にためになる言葉がちらばめてありました。親業は親とこどものコミュニケーション技術ですが、もちろんそれだけではなく、夫婦や他人とのコミュニケーションにも同じように適応できます。

私たちはなにかこども(相手)の行為を見て嫌だ、困ったと感じたとき、それをこども(相手)の問題だとして、反応しますね。「まあ、どうしてこんなことをするのか」と、まず怒りがきます。でも、それはよく考えると困っていて嫌だと思っているには、私本人なのですね。それを「ダメ!」とか「なぜするのか」というように言ってしまうと、その瞬間こどもとのコミュニケーションは途絶されてしまうのだそうです。

そこで大事なのは、相手の行動によって、私がどのように影響を受けるのか、そして、これが最も大切ですが、私がどのような気持ちになっているのかを伝えることだと言うのです。あなたがどうこうしたから、のではなく、私がどう感じているのかを伝えることで、つまり怒りの前の感情ですが、こどもが安心して心をひらきコミュニーションが途絶えることなく続いて行くのだそうです。
要点は、いかにこどもとの会話をつづけるかがポイントだそうです。こどもに命令、説教、提案、理屈、脅迫、非難、ほめる、激励、尋問、ごまかす、などという対応をするとその瞬間コミュニケーションが止まってしまいます。
それではどうしたらいいのかと言うと、それが実に簡単なことで、相手の言ったことを繰り返す、だけでいいのだそうです。

こどもが、「こんなにたくさん宿題できないよ」と悩みを訴えて来たら、「勉強するのがあなたのするべきことでしょう」など頭ごなしに意見や命令などするのでなく、「そう、たくさん宿題がでちゃったんだ」とそのまま返してやるのです。
するとこどもは、話しを聴いてもらえると思って安心しほっとします。そしてなにが次に起きるかと言うと、聞いてもらえることで、こどもは自分の悩みを整理しやすくなり、こころが落ち着いてきて、自ら解決の糸口をみつける力を発揮できるようになるそうです。

「うん、でもなんとかやってみるよ」というふうに、こどもは自分で解決法を考えられるのです。

悩みの答えは、悩みそのものの中にあるのです。子どもが安心して親と会話する中で自然と解決法がこどもに見えてくるのですね。

そこには、たぶん、こどもの能力を信頼するという気持ちも必要でしょう。

瀬川さんは、子連れのご主人と結婚されたので、いわゆる継母だったわけです。もう思春期の娘を突然もつ母親役を演じることになって、彼女は精一杯母親として出来る限りのことをやったつもりですが、娘さんは反発し、完全な親子断絶になって口もきかなくなってしまいました。瀬川さんは愛情が足らなかったのではないかと深刻に悩んだそうです。そして幸いなことに親業と出会うことで、親子のコミュニケーションがとれるようになり、それ以来人も羨むようななんのわだかまりもない親子関係が維持できているそうです。

瀬川さんは、じつは愛情が足りなかったのではなくて、愛情を伝えるコミュニケーションのスキルが足りなかったのだと後で気づいたそうです。そして、過去と相手は変えられないが、自分と未来は変えれることにも気づいたそうです。

こどもはいろいろな悩みを抱えるものです。それを忍耐強く聴いてあげることが大事だと言います。

我が子たちを観察していると、感情は一過性だとつくづく思います。そこを思いやって肯定的な感情表現をしてやると、こども(相手)は即変化して行きます。
「そうしてくれるとパパは助かるよ。うれしいな!」というふうに。

そういえば、日本の男性はいかに感情表現が下手か思い知らされます。
誰もが、心の悩みを聞いてくれる相手を求めているのだと思います。この親業は人間関係を上図にはかっていくための貴重なテクニックです。平和省プロジェクトでも瀬川さんの話しをしてもらいたいですね。

土曜日, 3月 10, 2007

3月9日イラン問題

アメリカのブッシュ政権がイランとの戦争を準備しているとさまざまな論評が飛び交っていますが、今日のガーディアン紙に掲載されたノーム・チョムスキーの記事に興味ある視点が書いてありました。

ブッシュ政権とメディアは、イランのアフマディネジャド大統領を悪の権化のように非難しています。例えば、彼がイスラエルは存在すべきではないと言ったという記事が大きくセンセーショナルに西側メディアでは報道されています。
ところが、イランの大統領という立場は、私たちが一般に考えている大統領とは、ずいぶん違うことを理解しないといけません。これはイスラム教国家の政治文化を理解しないと分からないことですが、イスラム教では、アラーの神の教えを日常社会に実践することがもっとも崇高な生き方とされています。イスラム社会では政教分離などという思考はありません。したがって、政府とは、それ(神の教え)を手助けする機関であって、もっとも権威を持つのはイスラム教の最高組織なのです。
現在その最高位にいるアヤトラ・アリ・カメネイ師が最高権力者と言っていいでしょう。そのカメネイ師が、イスラエルがパレスティナとの紛争問題に国際的なコンセンサス案を受け入れるのであれば、イスラエルとアラブ諸国との関係正常化に務めると、イスラエルの存在を認める発言を公式にしているのです。
ところが、西側のメディアはいっさいこのことは報道しないで、アフマディネジャド大統領の挑発的な言葉ばかりを取り上げています。
これらの相反する発言は、イランの政治内情を考えれば推測できることですが、たぶん経済不振で国内問題を抱えるイラン政府は国民に対してはタカ派的スタンスを取らざるを得ないのではないでしょうか。政治外交レベルと宗教外交レベルの二枚舌外交でバランスをとっているのでしょう。イラン人はなかなかしたたかです。

事実イランは2003年に、経済制裁を課して敵視外交をつづけるアメリカ政府に対し、核問題やイスラエル・パレスティナ問題などすべての懸案事項に対して交渉をする用意があるとワシントンにアプローチしているのです。ところが、ブッシュ政権はこの提案を握り潰してしまいました。
2004年には、今度はEUがイランとの交渉で、イランが核濃縮プロジェクトを放棄する代わりに、EUは、アメリカ・イスラエルのイラン攻撃を阻止するという一種の安全保障協定を取り決めました。しかし、あきらかにアメリカの圧力でこの約束は反古にされ、イランは核濃縮を再開してしまいました。

チョムスキーは、イランの核兵器開発を本当に避けたいと思うのなら、このEUとイランとの取り決めをワシントンに納得させ、実質的な外交交渉のテーブルにつかせることが大事だと締めくくっています。そうすることで、イランが国際経済の仲間入りを果たすことができると。

金曜日, 3月 09, 2007

3月8日ハワイの歴史

ハワイの滞在もあと数日になりました。ハワイがどのようにアメリカに合併されたのか、その真相を知る人はアメリカや地元ハワイでもあまり多くありません。最近出版された"Overthrow"(ステファン・キンザー著)という本がその詳しい過程を教えてくれています。

19世紀末まで、ハワイ諸島(当時はサンドウィッチ諸島と呼ばれていた)がハワイ王朝が支配する独立国だったことはよく知られています。そこにアメリカのニューイングランド地域から、キリスト教布教にたくさんの宣教師(ミッショナリー)たちがやって来ました。彼らとその子どもたちは、ハワイ先住民たちがやっていたサトウキビ栽培が大きな利益を生むことに目をつけ、巨大なプランテーションを作り上げて、アメリカに輸出することで巨大な富を築きました。

ところが1980年代はじめにアメリカが砂糖輸入に高関税を課したため、ハワイの砂糖は事実上売れなくなってしまい、プランテーションのオーナーたち(宣教師たち)は財産を失う危機に瀕し大騒ぎになりました。

そこで彼らはワシントンに出向き、ときのベンジャミン・ハリソン大統領に直訴して、ハワイ王朝への反乱を支持するよう取り付けました。ハワイに戻った「革命支持者たち」(プランテーション宣教師たち)は、アメリカ大使とアメリカ海軍と示し合わせて、王政の政情不安定という口実を唱えて勝手に新政府宣言を行い、ハワイ市民の安全擁護のためという理由で海兵隊を招き入れてしまいました。当時のハワイ王朝の女王が対抗手段を取る前に、アメリカ政府は即このハワイ新政府を承認してしまったため、事実上ハワイ王朝政府は消滅し、ハワイはアメリカ軍に擁護されたプランテーションのオーナーたちが牛耳る新しい独立国となったのです。

しかし、この革命騒ぎの真相がワシントンに明らかにされたことから、連邦議会は強引にハワイをアメリカ合衆国の植民地にするハリソン大統領のハワイ併合法案を却下してしまいます。ハワイはその後数年間独立国として存在せざるを得ませんでした。というのは、次の民主党グローバー・クローブランド大統領が反帝国主義者でハワイ併合に反対して協定を破棄してしまったからです。そして,次の共和党大統領マッキンレーの代になると、フィリピンを取ろうとするアメリカが、スペイン・アメリカ戦争を始めていて、ハワイはカリフォルニアとフィリピンとの中間に位置する重要軍事拠点とみなされ、革命事件から5年経ってやっとハワイは併合されることになります。

この"Overthrow"(転覆)という本は、アメリカが関わった政府転覆の仕方には、ひとつのパターンがあることを主張しています。それは、通常考えられている、軍が何らかのかたちで介入して、あとからアメリカのビジネスが入って行くと言うのではなく、その逆だと言っています。ハワイ、キューバ、フィリピン、グアテマラ、チリ、ホンデュラス、南ベトナム、アフガニスタン、イラク、パナマ、イラン,プエルトリコを例にとってアメリカがどのように外国政府を転覆させてきたか、その構造を分析し、その結果として、それがどのように世界情勢に影響を与えてきたか述べています。

日曜日, 3月 04, 2007

3月3日ホーポノポノ

ハワイ島コナにいます。

ここは火の神ペレがいるところ。そのお膝元のボルケーノに先週行きました。ハワイ先住民に伝わる癒しの秘術ホーポノポノを教えているDr. ヒュー・レンさんと会うためです。

レンさんはもともと精神科医で、精神医療を必要とする犯罪者の州立病院で働いていました。

「私は大学や病院で25年間精神学を勉強してきました。しかし、ショックなことに、実際にそれらの知識や技術は、現実の病院の囚人たちにはまったく意味を成さなかったのです。そして、ハワイの伝統的な癒し、ホーポノポノを教えるカフナ・シメオナに出会い、人生が一変したのです」

なにが起こったのでしょう。レンさんがホーポノポノを始めてから奇跡が起きたのです。つぎつぎと犯罪者たちが精神的に立ち直り、一人去り二人去りして、ついにはその病院が閉鎖されてしまったのです。

現われたレンさんはどうみても日本人にしか見えません。温和な言葉付きでユーモアにも溢れています。

「いま起きているすべてのことはあなたが起こしているんです。あなたにすべて責任があるんです。ですから、すべてを引き受けなさい。ただ、"I'm sorry. I love you."と言えばいいんです。あとは「永遠なるもの」がすべてうまくいくようにやってくれます」と語りはじめました。

「魂はだれでも純粋無垢。だから誰にでもそこに神を見なければいけません。汝の敵を愛するんです」

ホーポノポノのホームページには、以下のように書いてあります。

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Dr. イハレアカラ・ヒュー・レンさんの言葉

ホーポノポノは本当はまったくシンプルです。
太古ハワイ人にとって、問題は考えにありました。
でも、考えそのものは問題ではありません。では、何が問題なのでしょう?
それは、私たちの考えはすべて人や場所や物事のつらい過去を背負っているからです。
知性だけではその問題を解決することはできません。知性はただ管理するだけだからです。
物事を管理することは問題解決にはなりません。それらを無くしたいのです。
ホーポノポノを行うと、聖なる存在がそのつらい考えを浄めてくれるのです。
あなたが人や場所や物事を浄めるのではありません。
あなたが、その人や場所や物事に関わるマイナスのエネルギーを中和させるのです。
ホーポノポノの最初のステップはそのエネルギーの中和作用です。
すると素晴らしいことが起きます。
そのマイナスエネルギーが中和されるだけではありません。
それは帳消しされて、新しい出直しになるのです。
仏教ではこれを「虚空」と呼びます。
そして最後のステップは、聖なる存在にその「虚空」を光で満たしてもらうことです。
ホーポノポノでは、何が問題か誤りか知る必要はありません。
肉体的、精神的、感情的に、どのようであれ、いま経験している問題に気づいていればいいのです。
それに気づいていれば、すぐクリーニングを始めることがあなたの責任です。
それは、「ごめんなさい。どうか許してください」と、そのマイナスエネルギーが浄化されるまで言い続けるのです。

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レンさんに会って以来、その言葉がいつも頭を巡っています。

するとあるアフリカの部族の風習が書かれた記事が目に留まりました。

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南アフリカのバベンバ族の癒し方

ある者が無責任な行為や不正を犯すと、その者は村の真ん中にひとり何も繋がれずに置かれる。

村人はあらゆる仕事や行事を中止し、大人も子どもも、すべて村の真ん中に集まり、問題を起こした者を囲んで大きな輪をつくる。

そして、村の者たちは年齢に関係なくひとりひとり、大きな輪の中心にいる問題を起こした者に対して、その者がそれまでの人生で行ったすべてのよい行為を、大きな声で述べ立てる。

思い出せるかぎりの出来事や経験をあらゆる細部にわたって正確に話すことが求められる。

その者のすべての善行、優しさ、勇気さが注意深く事細かに述べられる。

その者の成し遂げたことや良い面について、誇張したりねじ曲げることは許されない。

すべての村人が、問題の者について思い出せるかぎりのあらゆる良いことを完全に述べ終わるまでこの儀式は終わらず、ときおり何日も掛かることもある。

儀式が終わると、部族の輪が外されて喜びの儀式がとり行われる。

問題を起こした者は、象徴的にまた実質的に部族に迎え入れられる。

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まだやっとスピリチュアルな世界を覗き始めているところです。

木曜日, 3月 01, 2007

2月28日アリアス大統領

1948年に憲法で軍隊を破棄した国ということで、戦争や内紛の歴史に彩られる他の南アメリカ諸国とはコスタリカは確かに一線を画していると言えます。同じ平和憲法を保持しているのに、どうして日本とこうも違うのでしょう。それは日本の場合、新憲法が制定されてすぐ実質上の軍隊である自衛隊が創設され、当然撤退するはずだったアメリカ軍がアメリカの戦略上の理由からそのまま居座ってしまっているからです。日米軍事同盟を日本が固守するかぎりそれは変わらないでしょう。

President Arias JPG

オスカー・アリアス大統領

コスタリカに来てよく耳にしたことは、コスタリカ人がとてもPassiveつまりおとなしい国民だということ。また気づいたことは、この国には英雄が存在しません。どの国にもかならず国民的英雄の銅像があちこちあっていやでも目につくのですが、コスタリカにはどこにも見当たらないのです。それは取り立てて目立つことを非常に嫌うとともに、誰かが特出することもよく思わない、という国民性があるからだとラスール・ファンデーションのリタさんが言っていました。そういう国が、70年代と80年代の内乱と紛争が吹き荒れた中南米の国際情勢にいかに巻き込まれずに平和にくぐり抜けて来れたのでしょうか。それこそ非暴力による紛争解決の鍵なのでしょう。とくに隣国ニカラグア内戦の際は、ニカラグア反政府軍(コントラ)を後押しするアメリカ政府がコスタリカに基地を作ろうといろいろ圧力を掛けて来たのですが、コスタリカ政府はきっぱりと”憲法に則って”拒否しました。このおとなしい国民のどこにそんな気概が隠されていたのか驚きです。

当時その平和外交を国際的に展開したのが後にノーベル平和賞を受賞したアリアス大統領です。その類いなる指導力を買われて現在再び大統領に選ばれています。日本を出る時は、さぞアリアス大統領は絶対的な国民の人気を集めているのだろうと思っていました。ところが、驚いたことにコスタリカではまったく不評なのです。期待していたのにまったく裏切られたという声があちこちで聞かれました。どうやらその理由は、最近アリアス大統領が積極的に進めようとしているアメリカとの自由貿易協定のようです。もしそれが調印されたらコスタリカの文化経済に打撃的な影響を及ぼし、独立性が脅かされるというので、国民の大半が反対しています。

アリアス大統領は現在でも国連を舞台に非武装・軍縮外交を積極的に進めています。もちろん、それは自国の平和憲法を実践している実績があるからこそできることで、実質骨抜きにされた平和憲法をもつ日本が、同じ平和外交をやろうとしても確かに説得力がないでしょう。でも、そのアリアス大統領がどうして国民の大半が反対している自由貿易協定をアメリカと強引に結ぼうとしているのでしょうか。私はそこに、彼が置かれている立場上の苦渋の選択があるのではないかと想像しています。平和と経済を天秤にかけているのではないかと。実際コスタリカには豊かな熱帯林があるだけで、これといった資源も産業もありません。(そのわりには車が多いのには驚きですが、あとで聞いたらみんな見栄で無理して買っているそうです。自動車は100%の関税が掛かるので超贅沢品)そのような貧しい国はおしなべて観光業つまりツーリズム、そしてコーヒーといった換金作物で経済を支えているのが通常です。そしてメディアが決して取り上げないことがあります。それはアメリカ軍基地の存在です。貧しい第三世界の国々を見渡すと、ほとんどの国にアメリカの軍基地があります。言い換えれば、アメリカ軍に土地を提供することで経済が成り立っているところが多いのです。世界のどこを見渡しても、貧しい国は軍事基地とツーリズムでなんとかやっているのが通常です。軍事産業とツーリズムはそのように密接につながっています。でもコスタリカは平和憲法上それができません。アリアス大統領の苦渋の選択はそんなところではないでしょうか。きっとすごいアメリカ政府からの圧力があるんだと思います。基地をとるか、経済をとるか。

Cecilia JPG

コスタリカのアリエス大統領の姉(妹?)・セシリア・アリエスさんときくちゆみ


さて、改憲問題に揺れる日本のことを思うとこころが重たくなりますが、コスタリカでアリアス大統領の妹さんのセシリアさんに会いました。憲法9条が無くなってしまうかもしれないという日本の事情を伝え、なんとかアリアス大統領に日本に来てもらって国会で演説してもらえないかと訊ねると協力しましょうと言ってくれました。実現するよう祈りましょう。

土曜日, 2月 10, 2007

2月9日

中南米コスタリカ首都サンホセのちょっと郊外にあるサンタアンナという小さな町の宿に来ています。山肌のうっそうとした熱帯雨林の中に建てられているすべて木造りのこのマラニョンというホテルはオーガニックで有名だと説明されました。つまり環境にもやさしいホテルというわけです。零下5〜6度だったワシントンDCからこの国へ着いたのですから、もちろんからだは喜んだのですが、なによりもここの大自然とそれに寄り添うように生きているコスタリカ人の雰囲気に、いっぺんに馴染んだと言うのが本当のところです。なんだか鴨川に帰ったような村のたたずまいが懐かしい感じです。

3面がガラス張りの部屋から遠くに山並が見えます。空は真っ青。気持ちよい風がすきまから吹き込んできます。まわりはバナナ、マンゴー、アボカド、パパイヤなどの緑と花でいっぱい。そこをハチドリが鋭い鳴き声で飛んで行きます。昨日はサンホセ中心部に出てレンタカーを借り、にぎわう街を歩きました。最初は普通車を予約していたのですが、地元の人が田舎の道は穴がいっぱいあって車の下をこすっちゃうよと言うものですから、結局スズキ・ジムニという4輪駆動車になりました。ちょっとショックアブザーバーが疲れているようですがまあこんなところでしょう。9日間で保険も込みで375米ドルです。

コスタリカでもっとも感激した食べ物はパイナップル。これまで食べたどのパイナップルよりも味が濃く思わずサラ一杯食べてしまいました。野菜、といっても乾期で数は限られているようですが、どれも新鮮で美味しい。アメリカのサラダはなんとなく物足りなかったのですが、コスタリカの野菜はエネルギーが溢れているといった感じ。

ゆみちゃんは別にスペイン語を習ったわけでもなく、若い頃ちょっとスペインを旅行したくらいなのに、コスタリカ人とぺらぺらしゃべっているんです。これはじつは本人もびっくりしているくらいで、どういうわけかスペイン語がすっと頭に入ってくると言うのです。スペインを旅していたとき、ああここにいつかいた、というDe Javu経験があったそうですが、おかげで大助かりです。なんしろ通訳代が節約できるから。

話は、アメリカでのことに飛びますが、ワシントンDCを離れる最後の日。朝6時のマイアミ行きのフライトだったため、その晩はほぼ徹夜で、朝3時に子どもたちを起こし(もっとも杏菜はなんとか起きましたが真生は眠りから醒めず抱いて)てタクシーに乗せるまでがまず大変でした。前夜から雪が降り出していて道路は真っ白。タクシーはのろのろと慎重に動いて行きます。雪になったため温度が上昇したのか幸い凍っていないのでそれほどスリップする様子はありません。ゆっくりと運転する運ちゃんの「こどもは大変だよねえ。どこからだい?」という会話からはじまって「俺はカメルーンから出稼ぎに来たんだよ。こどもは10人だ」にびっくり。よく聞いてみると奥さんが3人いると言います。「アフリカじゃねえ、かみさんが一人だけなんていうのは馬鹿にされちゃうんだよ。俺のとうさんには20人のこどもがいたよ」「もっともアメリカでも2〜3人ワイフをもっているじゃないかい。秘密にね」「アフリカでは子どもも大人もみんな一緒に仲良く暮らしているよ」

そしてもっともこのアフリカから来たタクシーの運ちゃんにびっくりしたのは、なんとデニス・クシニッチを知っているというのです。普通のアメリカ人でさえもしらないのに。しかも私たちが参加した平和省会議のことも、ゲストのディーパック・チョプラまでも知っているのです。ゆみちゃんは話のなりゆきにびっくり、この運ちゃんはよほどのインテリだと、早速インタビューする価値ありだとコンピュータを取り出しました。
というわけで空港までの雪道ハイウェイーをのろのろ走りながら大笑いの道中になりました。

「カメルーンの田舎はすべて自給自足だよ。そして村の真ん中にかならず大きな木があるんだ。その幹にちいさな小屋がある。食べ物があまったら村人はそこに置いていくんだ。食べ物がない人のためにだ。そうやってみんな助け合って暮らしているのがアフリカだ。それに比べてアメリカ人はどうだい?狂っているとしか言えないね。それも根本的なところで」

運ちゃんの話はどれも納得することばかり。アメリカに来てもっとも感動する場面だったかもしれません。住所ももらったのでいつかカメルーンに行こうという話になりました。

さて、今日はこれからモンテズマというビーチに向います。そこに1週間滞在する予定で、そこからいろいろ探索しようというわけです。平和憲法を持つ軍隊のないコスタリカ。そうはいっても隣のコスタリカから難民が流入して犯罪などいろいろと問題になっているようです。経済問題も大変そうです。副大統領との会見を予定していたのですがどうやら難しいらしいので、とりあえず、この国をできるだけ見て回ることにしましょう。

水曜日, 1月 31, 2007

1月30日ロスにて

長寿の秘薬

『最近、警察は永遠に若さを保てるという「長寿の秘薬」を売っている男を逮捕した。
警察が調べると、この男は過去に4回も同様な薬事詐欺行為で捕まっていた事が判明した。
1794年、1856年、1928年、1983年に・・・・・?』

アメリカ人はジョークが大好きですね。毎日こんな話をお互いやりあって喜んでいる、まあ陽気な国民です。

この日曜日の反戦デモも、これがそうなの?と思えるほど参加者が趣向を凝らした衣装や気の効いたプラカードで思いっきり楽しんでいる風でした。これなら誰でも参加したいと思えます。ワシントンでは約30〜50万人も参加したそうです。私たち家族は、ひさしぶりに再開した友人家族と現地で合流して、1時間のサンフランシスコ・デモ行進をしました。1万人ほどいたようです。ちょうど3年前にも、同じ場所でイラク参戦反対のデモに参加したのですが(このときは25万人)、真生はまだ2歳で乳母車を押しての行進でした。ですから子どもたちも慣れたもので文句も言わず行進を楽しんでいましたが、さすがに最後の方は疲れて抱っこになってしまいました。

今回のアメリカへの旅で感じるのは、国民がおしなべて反戦になっていることです。3年前にくらべれば大きな違いです。いままでノンポリで政治的なことには無関心という主婦たちが、ブッシュは間違っていると言い始めています。国民の意見と政府がこれほど乖離してきたことは、近年稀ではないでしょうか。

ところが、ブッシュやチェイニーは強硬です。なんとしても戦争はつづけると言っています。一方で、ブッシュ政権を支えていた側近たちが、CIAエージェント漏洩事件の連邦裁判で追いつめられ真実を語り始めているので、いつ爆弾逮捕が起きてもおかしくない緊迫した状況にもなっています。さて、議会がどこまで政府を糾弾し行動できるのか、これから目を離せません。国民の関心を逸らすためにイラン攻撃をすることも考えられます。まあ、とんでもない大統領をもったものです。

明日は、注目のワシントンDCに行きます。アメリカ平和省会議に参加するのが目的ですが、もうひとつ、エディーという自然エネルギー研究者を訪ねることになっています。彼は永久磁石とレーザーを利用して永久エネルギー装置を開発中の天才です。

土曜日, 1月 27, 2007

1月26日サンフランシスコ

アメリカに来て早いものでもう10日になります。いまはサンフランシスコ郊外のサンブルノという松林に囲まれた小さな町に滞在しています。比較的温暖なロスアンゼルスから車で海岸線を北上してやってきましたが、さすがにここは寒く、たぶん気温は8〜10度くらいでしょう。今日は朝から冷たい雨が降っています。

ここから西へ、サンフランシスコ湾を越えたところにローレンスリバモア核兵器研究所があります。最近、そこが驚くべき発表をしました。劣化ウランの爆発実験を野外でやるというのです。問題は、このニュースを誰も知らないことです。私は、長年放射能の危険性を訴えているジャーナリストのボブ・ニコルズにバークレーで会って知りました。彼が書く記事はほとんどサボタージュされてしまうそうです。核問題に関してはまったく知らぬ存ぜぬのアメリカのメディアがこの発表を記事にする事はありません。イラクや各地でたくさんの被害者を出している核兵器が、目と鼻の先で爆発実験されるというのに、その影響を確実に受ける700万のサンフランシスコ市民は何も知らされないのです。ボブは、サンフランシスコ選出のもっとも革新リベラルとされるバーバラ・リー下院議員にこのことを訴えましたが、いまのところ何の返事もないそうです。

なによりも驚かされるのは、サンフランシスコという大都市の郊外(車で30分)に核兵器研究所があるという事実、それがもう半世紀以上にわたって核物質を環境中にばらまいてきている事実、そして、誰もそのことを問題にしないという事実です。劣化ウラン問題を国際的に訴えているローレン・モレは、かつてこのリバモア研究所員でした。研究所の周りの放射線汚染を調べてびっくりしたそうです。リバモア市でも一時それが問題になったのですが、結局安全値以内ということになったそうです。

じつは今日ローレンスリバモア研究所を見学に行こうかなと思っていたのですが、ゆみがそんな危険なところはごめんだというのでやめにしました。

明日は、全米で反戦平和デモが計画されています。私たちもサンフランシスコ市内へ地下鉄で行きます。雨でなければいいのですが。ちょうど3年前同じ反戦デモに参加しました。25万人のデモです。アメリカはいまでも戦時下です。市民のほとんどはもう止めようと言っているのに、ブッシュ政権は2万3千人のイラク増兵を決めました。さて、明日はどのくらいの人が参加するでしょう。

月曜日, 1月 15, 2007

1月15日沖縄

1月7日からの沖縄滞在も、あっという間に帰る日になってしまいました。ここでの楽しみはいろいろありますが、食い道楽の私たちにはなんといっても沖縄料理。普段は肉を食べる事はほとんどないのですが、じっくり野菜と煮込んで脂分を落とした豚肉料理には目がありません。ラフテー、てびち汁、ソーキ汁(そば)など沖縄独特の他では味わえない料理です。もちろんゴーヤ料理も大好物。沖縄は冬が野菜の旬なので、本土ではないものがここでは豊富に手に入ります。おかげでゆみも私もだいぶ体重が増えたようです。そうそう、ソーキとは沖縄語で肋骨のこと。沖縄の神話伝説を読むと、キリスト教聖書と同じ事が書いてあるのにびっくり。この世に男が最初に現われて、その肋骨のひとつから女が生まれて来たと。フランシスコ・ザビエルよりもっと前にキリスト教をこの島に伝えた人がいたのでしょうか。沖縄、とくに那覇の町を歩くと、教会がやたらと多いのにきづきます。それにひきかえ仏教寺院はほとんど目にしません。沖縄は神の国という意識がそうさせているのかもしれません。一昨日は、いつも那覇でお世話になるオペラシンガーの金城久美子の案内で、もっとも聖なる島とされている久高島に船で渡りました。ここは女性の神人たちによるさまざまな神事で有名です。久美子さん自身も久高島でスピリチュアルな経験を来るたびにすると言います。小さな島をみんなでレンタルした自転車でゆっくり回りました。穏やかな陽気のもと、植物の緑と海の青さそして珊瑚の砂の白さの絶妙な配色におもわず思考停止になります。ここが初めて神が地上に降りた、いわゆる天孫降臨の地だと言われるのももっともだと思いました。ありがたい命のエネルギーをいっぱいもらって船で那覇にもどりました。今回も沖縄の素晴らしい人たちに出会い、助けられ、楽しい旅ができました。ありがとう。さあ、これから寒い国へもどります。

金曜日, 1月 12, 2007

1月11日日本の教育費

1月7日の朝日新聞、日曜版の「あっと@データ」記事から。経済協力開発機構(OECD)が去年発表した、大学の学費など高等教育費の家計負担率を加盟国各国と比較した表が載っていました。ちょっと驚きです。というのは、どうやら私たちは、日本が歴史的に教育に国をあげて力を注いでいる国というイメージをもっていると思うからです。ところが、実際はどうでしょう。

加盟国の中でもっとも教育費の家計負担率が高いのが日本で60.3%なのです。そして2番目が韓国、次にアメリカ、オーストラリア、イタリア、イギリス、フランス、トルコ、デンマーク、ギリシャ(なんと100%公費で賄っている)となっていました。公費負担、つまり国が教育に掛ける割合は、日本は39.7%で最下位の韓国についで2番目。でも、ここ数年で公の負担率はさらに減りつづけているそうです。

教育財政支出削減で大騒ぎしているアメリカでさえ半分は公費です。国内総生産(GDP)比でも日本は0.6%で最低なのです。要するに、世界の標準から見て、日本ほど国が教育に不熱心なところはないのです。実質的には、国民の家計で教育が支えられているわけです。

国の将来を担う子どもたちの教育を公費で賄うのは当然というのが世界の常識です。ところが日本ではそれが無視され、そして誰も文句を言わない。なんと異常な国でしょう。

日本ほど私立大学が多いのはほかにないそうです。大学生の72.4%が私立大に通っています。専門学校も90%以上が私立で、結局、進学者の80%以上が学費の高い私立に通っているのです。

これで日本が世界有数の高い大学進学率を誇っているなどと自慢しているけれど、私たち国民(親たち)が乏しい家計から、泣く泣く子どものために学費を支払っているのが実態なのです。

あの教育基本法改正騒動はいったい何だったのでしょう。政府は実質的に世界最低の教育予算をさらに削って、子どもたちに国を愛する教育を指導するのだそうです。

こんなメチャクチャの教育政策に翻弄されている国民を情けないと思うべきなのでしょうか?