木曜日, 7月 24, 2008

ココペリの語り

「六ヶ所村通信no.4」のGIF

今回の東京平和映画祭と安房平和映画祭でもとりあげられたテーマのひとつは”核”問題でした。東京と館山で鎌仲ひとみ監督をゲストに迎え、「六ヶ所村通信no.4」が上映されました。鎌仲さんは、六ヶ所再処理工場の問題にやっと若い人たちの関心が芽生えてきて、実際に行動する若者たちが出て来たことを報告したかったと言います。映画の中では、自分たちの海が汚染されることに疑問を抱いたサーファーたちが、"WAVEMENT"という六ヶ所までのツアーを計画します。

放射能で汚染されることをたぶんもっとも敏感に肌で感じるサーファーたちは、サーフィンのメッカ、ハワイでも行動を開始しました。サーフライダーズファンデーションのメンバーである鴨川の上田真寿夫君は先週ハワイ大学での「六ヶ所村ラプソディー」上映会開催のためにホノルルに行ってきました。そのことが現地のテレビニュースでも放送されています。
これがそのサイトです。)

放射能汚染についての最大で、もっとも根本的な問題は、低レベル放射能の危険性に関する科学的で政治的な合意がいまだないという事実です。政府と原子力業界そしてそれらに依存する科学者たちは、口を揃えて、放射能は薄めて環境に流せば人体に影響がない(安全)と主張してきました。これは、低レベル放射能は健康を害しないという意味です。

これに反して、低レベル放射能でも危険である、どんなに薄めても安全という基準(しきい値)などない、しかもその汚染は未来へ延々とつづくと主張する少数派のひとたちがいます。
そのなかのひとりで、劣化ウランの健康に与える影響を国際的に訴えているローレン・モレさんが、低レベル放射能の妊婦に与える影響を明らかにしたあるインディアン出身の若い女性科学者の話を送ってくれました。

******************************************

「環境中ウラニウムに汚染されるひとびと:増加する不妊症と生殖器ガンの危険」
                         

Leuren JPG

ローレン・モレ
守護人と世話人

「ホピのためにナバホは大地を守ってくれている。われわれは、かれらに行って欲しくない。かれらにとってもここは聖なる土地だ。自然の神が怒るまえに去らなければいけないのは、白人たちだ。偉大なるスピリットによって、われわれはこの大地の世話人をまかされた。われわれはそれを祈りと儀式で守っている。それをお前たちは露天掘りとウラニウムの採鉱屑と発電所で汚し、レイプし、破壊した・・聖なる大地を!そしていま、最後の数少ないインディアンたちを追い出そうとしている、お前たちの汚れた仕事のために」

                            トーマス・バニヤッカ(ホピ)
ココペリの語り

Kokopelli JPG

(ココペリは豊穣の神、アナサジの岩絵(グリフ)に描かれている古代の背中の曲がった笛吹き。赤子の誕生、農業、狩猟動物の繁殖を司る神で、南西部インディアンから崇拝されている)

Kokopelli JPG

ウラニウム採掘でひどく汚染されたナバホ・リザベーション(インディアン保留地)に育った少女が、アマサニ、祖母を乳ガンで失ったとき、9歳だった。彼女の母親もその後2回も乳ガンを患っていた。ステファニー・レイモンド・ウィッシュが北アリゾナ大学で分子生物学者になろうと決心したとき、乳ガンの根本原因を見つけることにその研究を捧げようと思った。

ルード ドゥー ナズィヒイ ー ”癒されない痛み”

レイモンド・ウィッシュは、ニューメキシコ州腫瘍記録データがナバホ族レザベーション(居留地)のニューメキシコ編にあることを発見した。それによると、こどもの生殖器ガンが全米平均より17倍増加していることを示していた。レイモンド・ウィッシュについて「ガンの跡を追って」を書いたジャーナリストのウィリアム女史は、”これらはホルモン系に関係する極めて稀なガン”と報告している。

また別の1970年から1982年の記録データでは、これらのガンがニューメキシコのすべての先住アメリカ人の間で2.5倍増加していた。1981年のデータは、ウラニウム鉱山尾鉱(クズ)と各家族の異常出産例とが密接に関連している可能性を示していた。乳ガン(図7)は、心臓疾患につぐナバホ女性の2番目のキラーである。

1970年以来ニューメキシコインディアンの子宮および卵巣ガンが2倍から3倍に増加しているが、白人やヒスパニック系には何の変化が無かった。これが米国保健福祉省( U.S. Health and Human Services)を促し、ナバホ保健局とニューメキシコ州当局が共同で腎臓病の調査研究をする予算を与えた。

両者は1,300人のナバホ族と160カ所の飲料用井戸を調べ、病気のデータと飲料水中の汚染物質(ウラニウム、ヒ素など)分析をまとめることになっている。まだ4分の1の井戸を調査したばかりだが、放棄された鉱山から0.8キロメートル以内に住んでいる人たちから腎臓病と糖尿病を予測する著しいデータが出ている。

これは、地域のウラニウム汚染源が、多くの家族が自分たちの井戸があるナバホレザベーション区域の地下水を汚染していることを示唆している。人口の多い市街地区域に住む白人やヒスパニック系が使っている市営水道のおかげで、非インディアンでは子宮ガン発生率が低いことが説明できる。

Breast Cancer JPG

アーネスト・スターングラス博士は、半透膜フィルターシステムを使えば水中のウラニウムなどの重金属やほかの汚染物質を除けるだろうと勧めているが、これは1件あたり500ドルの政府の負担になる。博士は、汚染されている先住アメリカ人たちにこの浄水システムを提供する方が、アメリカ政府にとって、公共衛生調査研究費や恒常的なウラニウム汚染による高額な医療費を負担するよりもはるかに安くつくだろうと主張する。

ハツカネズミの研究と新しい成果

レイモンド・ウィッシュが2008年5月に博士号を修得したとき、彼女は、ウラニウムがエストロゲンホルモンかく乱物質(ディスラプター)であり不妊だけでなく乳ガン、卵巣がん、子宮がんの致命的な原因であることを明らかにする画期的な論文を共著ですでに発表していた。彼女と研究者たちは、米国環境庁水質基準30ピコキューリー/リットル(あるいは約1ベクレル)以下、言い換えると、米政府の考える最小の健康リスクレベルの劣化ウランで汚染された飲料水をネズミに与えた。その結果、

「ウラニウムの入った水を飲んだネズミは、一次卵胞の選別的減少、子宮体重の増加、子宮内管腔上皮細胞高位の増加、膣開口部の拡大、持続的膣細胞角質化を含むエストロゲン反応を示した。抗エストロゲンICI182,780を同時に投与するとウラニウムや合成エストロゲン、ジエチルスチルベストロールへの反応を抑えることができた。さらに、ウラニウム汚染水を飲んだ母ネズミはたくさんの通常の子ネズミを産んだが、それら一次卵胞は普通の飲料水を飲んだコントロールのネズミよりも著しく少なかった」

かれらの下した結論は;

「アメリカ南西部フォーコーナー地域のコロラド高原で数十年間行われてきたウラニウム採掘と処理のために、ウラニウム濃縮とこれらの研究で用いられた汚染経路は環境的に関連している。ウラニウムが内分泌かく乱化学物質であることをわれわれのデータは結論づけており、環境ウラニウムに汚染されている人びとは不妊や生殖器ガンのリスクが増えるので、追跡調査が必要である」

アンドレア・ゴア、オースティンのテキサス大学の神経内分泌学者で元国立科学ファンデーション顧問は、これを画期的な研究だと考えている;

「これは微妙な科学です。(ダイヤーとレイモンドーウィッシュの)仕事は、ほかの優れた研究室グループとも一致しています。内分泌かく乱の分野はそのメカニズムがいまだすべて解明されていないので、批判を受けますが、その結果は本当です。だからこそ動物実験研究が重要なのです。研究室の動物で見られる反応は人間でも起こりうるのです。なぜなら、私たちはともにまったく同じホルモンを持っているからです。エストロゲン受容体(レセプター)もよく似ています」

地球規模の人口減少、人類破滅の凶器

Ovulation JPG

1945年以来、カリフォルニア大学と米国核兵器研究所はほかの核をもつ州と共同で、惑星地球とその大気を、その生物学的影響が未知であるウラニウムと核分裂物質で汚染しつくしてきた。

これは非常に重要なことだ。なぜなら低レベルのウラニウム汚染は、それがたとえEPA(米国環境庁)の飲料水基準以下であっても、ほんのわずかでもエストロゲンやホルモンかく乱因子になるからである。それは、単に多くの生物種のメスだけにではなく、地球上に影響することを意味している。

レイモンド・ウィッシュが明らかにしたことは、ひとつの生物学的システム(生殖系)のある影響であるが、それは人間や動物たちの非常に複雑なシステムのうちのより大きな相関的なシステムの一部分にすぎない。彼女の研究が示唆することは、これから何世代にわたって、恒常的な低レベル放射線の被曝によって、不妊と女性の生殖器ガンが増加し、未来の世代の生殖能力が低下していくだろうという予言である。

糖尿病で治療をほとんど受けられない妊婦はひ弱な新生児を産むので、糖尿病とウラニウム被曝との関係も重要である。ウラニウムが、膵臓とまた別のホルモンであるインシュリンの生成および働きに与える影響によって、ほかの内蔵システムも大きなダメージを受ける。環境中のウラニウムは、すでに世界中で急増する糖尿病の要因になっている。WHO(世界保健機構)は世界の糖尿病発生率が2030年までに10倍増加するだろうと予想している。

動物たちも環境ウラニウム汚染の影響を受けている。かれらは人間たちと同じホルモンと類似のエストロゲン受容体をもっているからである。6,500年前の恐竜絶滅以来のかつてない生物種の大量絶滅減少がこの惑星で起きつつある。それを示す徴候の例はどこにでもある。たとえば、報道されたロスアンゼルス市の飲料水中のウラニウムレベルの増加があるが、イラクとアフガニスタンでの劣化ウラン弾爆撃からの影響で2007年だけでも2倍に増えた。

2006年のイラクとアフガニスタンの爆撃から7~9日後にイギリスの大気中から劣化ウランが検出されている。タスマニアでは糖尿病が急増していると報告されている。1993年からタスマニアンデビルの数が、恐ろしい口内ガンで半減しているが、それはアーストラリアのウラニウム採掘と精錬がともに倍増した時期である。南半球の対気流で放射能ダストはほんの数日でタスマニアに到達する。

放射能はほかのもとは異なる。消すこともできないし、除くこともできない。つねに放射し、殺し続ける兵器だ。妊婦、胎児、こどもたちが、この世界人類滅亡兵器の主な標的である。カリフォルニア大学こそ、未だ終わっていない原子爆弾計画のマンハッタン計画の本拠地である。それは永遠にその名を残すであろう・・「世界を毒で汚染した大学」として。

水曜日, 7月 23, 2008

平和映画祭

PEACE BEDのJPG

この連休中は東京平和映画祭への参加でずっと暑い東京に泊まっていました。今回来られた参加者の年齢層が、当初にくらべると格段に若くなっていることで、5回目になるこの映画祭が確実に世間に浸透していっているなという感触を得ました。どうしたら平和という問題を若い人たちに考えてもらえるだろうかというのが当初からの課題でしたから、これは本当にうれしい変化です。今回未公開の「PEACE BEDアメリカVSジョン・レノン」が上映されることをもっと広く宣伝していたら、たぶん大勢のジョン・レノンファンが押し寄せたことでしょう。ところで、この映画を観て、オノ・ヨーコの存在がジョン・レノンの社会政治的意識変革にどんなに貢献していたのかがよく分かりました。もちろん彼らのメインテーマである非暴力という概念は、ガンジーなどの思想に影響されているでしょうが、その奥に日本人独特の平和思想や平和の文化がなんとなく感じられるのは私だけでしょうか。"Imagine"はオノ・ヨーコの詩がヒントとなってできた歌だとききます。ベトナム反戦デモで何十万の人びとが"Give Peace A Chance"を歌うシーンは圧巻です。それは公民権運動でキング牧師が歌った"We Shall Overcome"を思い起こすものでした。

これを書いていたら、アメリカ、デンバーのコロラドでKGNUというFMラジオ局のDJをやっている宮前ゆかりさんから今朝ニューフロンティアーズの曲を番組で掛けましたというメールをいただきました。彼女はTUP(平和をめざす翻訳家連合)でも活躍している方です。以下のリンクで1:15あたりで聴けます。
http://kgnu.org/cgi-bin/play.m3u?show=SleeplessNights&date=2008-07-22

東京平和映画祭と重なるように南房総館山で開催されていたのが、安房平和映画祭です。こちらも素晴らしい内容のプログラムでした。この感想はのちほど。

今日は朝早くから、家の道路舗装、壁板の柿しぶ塗り、麦の脱穀と暑い中での作業で少々つかれました。麦は、穂がたくさん揃っていたので、豊作だと喜んでいたのですが、いざ脱穀してみると期待に反して、収穫量が少なくちょっとがっかり。

この麦(アオバ)はパンつくりのためのものです。でもこのあいだ、オーストラリアに行った際買ってきた無農薬全粒小麦粉でパンをつくったらその美味しいこと!ふくらみも万全です。アオバ小麦は国産小麦のなかでももっともパン用向きのグルテン分が一番多い小麦ですが、とてもかないません。やはり、日本の風土では、あのパリッとしたパンの感触と味の小麦は難しいようです。どうしてもしっとりした感じで、やはりうどん向きなのですね。

火曜日, 7月 08, 2008

捕鯨問題

最近のグリーンピースのスタッフ逮捕とその捕鯨問題に関して、また以下のようなコメントをもらいました。このことはプロパガンダによる扇動というとても重要な意味も含まれているので、私の感想を書きたいと思います。

1:欧米でも捕鯨をしていましたが、油(脂)だけを捕って後は捨てていました。捕鯨が闇の勢力によるものだったとしたら、欧米諸国はなぜそのことに対して反省・謝罪を『国レベルで』やらないのでしょう(謝罪等をしたという話を聞いてません。ただ、政治家が『グリーンピース』などからの献金ほしさに、「気分が変わった」だけでは?)。

*捕鯨問題でよく引き合いに出されるのが、このような欧米諸国と日本との比較です。要は、捕鯨反対は根拠のない日本バッシングではないかというものですね。逆に言えば、日本の捕鯨擁護派(捕鯨当事者の水産庁をはじめとする利権関係者)は、そういう主張で問題をすり替えようとしてしています。
過去の捕鯨のことを言い出したら、それこそ日本は捕鯨先進国で、ダントツで南氷洋を荒し回っていたのです。あまりにも日本が乱獲するので、制限枠を設けようと国際的な取り決めが行われたのが、国際捕鯨委員会です。

2:『グリーンピース』の活動資金の調達先の中には、かなりいかがわしい企業や組織が入っているのではないでしょうか。
温暖化防止を求める組織の中には、原発関連企業から相当の活動資金が出ていると聞いたことがあります。
私は、個人または小規模の組織でやっている分にはかまわないのですが、大きな組織になった途端に腐敗していった組織をいくつも知っています(環境保護団体に限らず)。

*あまり信頼性や根拠の無い情報に振り回されようにすることが、いま非常に大切です。偽の情報(ディスインフォメーションといいます)がたくさん飛び交っているからです。情報がどこから来たのか、誰が言っているのか確認することが肝要ですね。あとは、自分自身のこころに訊くしか無いでしょう。
そうやって、外部からのかく乱情報によって、いくつもの組織が潰されてきました。これは世界中でいまもつづいている意図的な組織破壊の常套策です。現在、労働組合の規模とちからが以前とくらべて格段に落ちてしまった背景には、そのような組合潰しがあったと思われます。組織内部に偽情報を流してお互いがスパイのように思わせてかく乱させる方法です。NGOも影響力が大きくなってくると必ずやられます。

3:『シー・シェパード』による捕鯨船の妨害行為がありましたが、捕鯨を止めるのなら方法はいくらでもあったはずです。なぜ捕鯨船に向かって酪酸などを投げつけて乗組員をケガさせる事を行ったのでしょうか。これでは目的が正しくてもテロ行為と受け取られてもおかしくありません。

*まず知っていただきたいことは、シー・シェパードとグリーンピースはまったく異なる団体だということです。ここにも、グリーンピースに悪いイメージを植え付けようという偽情報かく乱戦略が見て取れませんか。グリーンピースに以前所属していたポール・ワトソンがつくった環境保護団体が シー・シェパードです。捕鯨阻止のためなら違法行為もいとわないという方針が、テロ集団と呼ばれる由縁です。

このほか、日本には捕鯨を生業としているひともいるんだから,その人たちのことも考えるべきだという意見がありました。

ここにも誤情報が見られます。水産庁がやっている南氷洋での大掛かりな調査捕鯨と日本に残っている伝統捕鯨とは違います。いまでも、ここ南房総の和田町では昔からの伝統的なクジラ漁がつづいています。これは沖合にちかづく小型のツチクジラを捕獲するもので、江戸時代からつたわっています。ちなみに、クジラのタレとここでは呼ばれているクジラの乾燥肉が名物になっているんですよ。ビーフジャーキーのような味です。

もちろん、グリーンピースなどの反捕鯨派はほそぼそと続いている伝統クジラ漁をやめろなど主張していません。南氷洋での捕鯨に反対しているのです。

捕鯨擁護派はこのふたつをごっちゃに論じて、論点をすり替えようとしています。

そして、鯨肉の需要があるかのような報道について、もうひとつの知られていない事実は、かつて捕鯨船団で潤った大手捕鯨会社は、水産庁からの捕鯨誘いに対しては、捕っても需要がないから採算がとれないとみな断ったことです。事実、水産庁が毎年捕獲したクジラ肉は倉庫に山積みになっているんだそうです。

ところで、今回のグリーンピースの逮捕劇ニュースでは、もっとも問題にされるべき調査捕鯨の鯨肉の横流しのことがまったく語られていません。そこに国の補助金が絡んで、官民癒着の醜い構造が垣間見えてきているのですから、ぜひマスコミは尻込みしないで追求して事実を明らかにしてほしいです。

それと、グリーンピース側は大きな告発の証拠品獲得のためには多少の犯罪的行為は許されると主張しています。たしかに論理的にはそうです。でも、それではあまりにもナイーブではないでしょうか。グリーンピースの今回の相手は水産庁、つまり現政府です。そのうしろには警察、司法、マスコミがついていると想像することはなかば当然でしょう。今回の窃盗容疑行為は、それがどんなに合法的に、また道徳的に、理由があることだとしても、グリーンピースの足を引っ張って、信用を貶めようと狙っていた連中には、格好の材料を与えたことは確かです。どうしてそれが読めなかったのか不思議です。飛んで火にいる夏の虫ですよ。

グリーンピース・ジャパンは遺伝子組み換え問題やエネルギー問題にも果敢に取り組んでいるNGOです。どうか、みなさんもプロパガンダに影響されることなく、応援してやってください。

月曜日, 7月 07, 2008

レン博士講演会

ホ・オポノポノの教師、イハレアカラ・ヒュー・レン博士が一昨日から来日しています。

5日(土)は、中野のZEROホールで開催されたケビンこと中西研二さんのヒーリング活動15周年感謝イベント「みんなつながっている」に招待されていたので行ってきました。(本当は以前から知合いのゆみが招待されたのですが、大阪出張で私が代理で参加したのです)中西さんとは初対面でしたが、じつに気さくで温かいこころをもった懐の深い方だと感じました。イベントのなかで自身の人生遍歴を披露してくれました・・破局的な試練に耐えられず家族を捨て、家を捨て、すべてを捨てて蒸発人間になってホームレスにまで落ち、絶望のあげく陸橋の上から死のうと身を乗り出したら、うしろから警察官に危ないからと止められた。死に損なって呆然と生きていたら、学生時代の旧友に救われた、そして父親の霊が枕元に立って以来、さまざまなひとの声が夢のなかで聴こえるようになった・・それを聞いて、「神との対話」を書いたニール・ドナルド・ウォルシュとにているなあ、と思いました。

中西研二さんのJPG

ゲストのひとりが、やはりゆみがお世話になっている歌手のミネハハさんでした。さすがというか貫禄というか、素晴らしい歌唱力に加えて、こころから溢れ出る優しさと愛が感じられるステージでした。ミネハハさんは、歌手としての活動だけでなく、インドのブッダガヤに貧しい子どもたちのための無料教育施設をつくるなど多面的な奉仕活動も実践しているひとです。楽屋でちょっと話す機会がありました。「歌だけでなく、世界でいま起きている知るべきことは知って、そのうえで出来るだけのことをやっていこうと思っているのよ」・・ステージとまったく変わらない天使でした。

最後のゲストが、レン博士だったのですが、イベントの途中で司会者が、レン博士がパスポートを無くして前日の飛行機をミスし、なんとか今日の飛行機に乗ることができいま会場に向かっているからもうすこし待って欲しいと言うのです。4時にゲスト講演することになっているのに、時計はもう6時。その間ずーっと1000人もの参加者が待ち続けていたのです。結局レン博士が到着したのが6時半過ぎでした。20分ほどの短いレクチャーでしたが、例の特有な語り口でホ・オポノポノの神髄を易しく解説してくれたのできっと会場のみなさんも満足でしょう。

レン博士が以前書いたホ・オポノポノを簡単に説明した文章がこれです。

レン博士のJPG

「新しく甦ったホ・オポノポノとは、悔悟と許しと変容のプロセスであり、”愛=神性”に嘆願して、濁ったエネルギーを無に変換し、それを愛そのもので置き換えてもらうことです。”愛=神性”は、これを、まず霊的なこころである超意識から始め、こころに流れ込むことで完成させます。さらに、”愛=神性”は、知的こころである顕在意識に流れ込み、そこから思考エネルギーを解放します。最後に、感情のこころである潜在意識に入っていき、感情に汚染された思考を空にし、愛そのものでいっぱいにするのです」

”新しくなったホ・オポノポノ”とは、現在ハワイのいわゆる伝承ヒーリングとして知られるホ・オポノポノとは、基本的にそれが根ざす世界観が異なることを意味しています。レン博士の提唱する”セルフ・アイデンティティー・ホ・オポノポノ”は、レン博士の師であるハワイ人カフナの故モーナ・ナラマク・シメオナが古来の”秘伝”を、現代風にアレンジし、はじめたものです。セルフ・アイデンティティー・ホ・オポノポノが、あらゆる出来事を個人の内面の問題として捉えるのに対し、伝承的ホ・オポノポノは個人間の問題として、調停役の第三者の介入を求めるところが異なります。

来る11日(金)に東京新宿で行われるレン博士の講演会に通訳を頼まれています。こころの平和を求めている方にはぜひ参加していただきたいですね。

日曜日, 7月 06, 2008

ザ・ニューフロンティアーズのCD発売

The New FrontiersのJPG

今日は手前味噌の宣伝です。(そう言えば今年早々漬けた味噌がいい味になってきました)

私の青春はフォークソング一色で、それこそ1日中がちゃがちゃ仲間たちとやっておりました。そんなとき、いつも頭を悩ましたのが練習所です。若い連中が昼間から大きな音をガンガンやるんですから近所からクレームがくるのは当たり前。そこで練習所としてマンションの1室を借りたんです。学生時代にどうしてそんなことができたかと言うと、それだけの稼ぎがあったからです。日本ではなく外国で。

60年代後半、ベトナム戦争真っ最中のころですね。学園が、反ベトナム戦争運動と反安保・反政府闘争で吹き荒れていた時代です。友人たちが連日デモに出かけて行くのをしり目に、僕たちはラジオやカレッジコンサートなどの出演のための練習で忙しい毎日でした。完全なノンポリです。そして、全学連の連中が聞いたら怒り心頭になったであろう場所で荒稼ぎしていたのです。

ある日、偶然知り合ったアメリカの軍曹のつてで基地内(当時は米軍キャンプと呼んでました)のクラブで演奏したら、これが大受け。以来米軍キャンプでの人気者になったのです。僕たちがやっていた音楽が当時の若者(アメリカの団塊世代)がともに育ったアメリカンフォークソングだったからです。いまから考えると、そしていまアメリカが関わっているイラク戦争も併せて、当時のアメリカ軍兵士や将校たちのこころには、つづいている戦争の緊張感と日本に滞在している安堵感との入り交じった感情があったことでしょう。僕たちの音楽がかれらの魂をなにか揺すぶったのだと思います。

当時サラリーマンの初任給が2万円くらいだったと思います。僕たちの米軍キャンプのギャラが一晩で100〜200ドル。(当時のレートは1ドル=300円)どうして若僧の学生たちにマンションが借りられたかわかりますね。米軍キャンプのエンターテインメント施設には下級兵士用クラブと将校だけが入れるオフィサーズクラブがありましたが、前者はおもにディスコ風、後者はりっぱなステージを供えたディナークラブでした。僕たちはオフィサーズクラブ専門で、しかもエンターテイナーとしてはトップのランクに入れてもらっていました。たまには広いディスコ会場でベトナム戦争帰りの若い兵隊たち、みんな僕たちとおなじ世代です、を前に演奏しました。いつも最後の曲は"I'm Going Home"で終わるのですが、そのとき若い連中が指をVサインにして大騒ぎしていっしょに歌うのです。あとで訊いたら、あと二日で故郷に戻るんだよ、という意味だったんです。

関東区域にはもっとも大きな立川・横田キャンプ、三鷹のグリーンハイツ、朝霞キャンプ、厚木と横須賀キャンプなど米軍施設がありましたが、もっとも権威があるというかハイクラスなのが赤坂山王ホテルのクラブでした。

のちのち、プロの道を進もう、さらにアメリカに行こうと決心したのも、この米軍キャンプでの経験があったからです。

さて、何十年の時の流れがあって、去年暮れのある日、昔の仲間のひとりで、今もギタリストとして現役で活躍している吉川忠英くんから突然電話がありました。

「そろそろまたニューフロンティアーズをやろうか」
「うん、やろう」

20年ぶりに、ことしの3月新宿のBack In Townというライブハウスで演奏をやりました。来場してくれたみなさんにはあらためてお礼を申し上げます。その練習をやっているとき、レコード会社のディレクターが聞きつけて来て、どうせ練習するならそれでCDをつくりましょうよ、ということで出来たのが6/25ビクターから発売された「The New Frontiers sing The Kingston Trio」です。

The New Frontiers JPG


じつは、吉川くん自身の新しいCD「HOOTENANNY with CHUEI YOSHIKAWA」発売記念コンサートが6月29日原宿であり、僕たちもゲスト出演しました。ほかにもなつかしいゲストが招かれていて、白鳥英美子・マイカちゃんやマイク真木さん、麻田浩さんのモダンフォーククゥワルテット、モダンフォークフェローズなどと40年ぶりの再会で、昔の雰囲気そのままの本当に楽しい会でした。

ぼくたち、ニューフロンティアーズが再結成したという噂がどこかにまわったのか、出演依頼があり、来週の12日にも新宿の厚生年金ホールでゲスト出演することになりました。

どうやらこれから演奏活動も忙しくなりそうな案配です。

(ニューフロンティアーズのCDは、グローバルピースキャンペーンストアでご注文できます。)

水曜日, 7月 02, 2008

マシュー君のメッセージ(6)

先日、私とゆみが、マシュー君のお母さんのスージーさんと電話で話す機会を得ました。(これはきくちゆみのPodcastで聴けます・第2部)。とても気さくで快活な方です。会話が弾んで2時間もいろいろと話したんですが、マシュー君の本はもう9カ国語に訳されて出版されているそうです。なんと最初に翻訳された国はルーマニアです。ところで、スージーさんの声があまりに若々しいので、歳を聞いてびっくり。75歳だそうです。考えてみるとマシュー君なんて気さくに呼んでいますが、今の歳にすればもう45歳なんですね。

スージーさんに、どうしてマシューという名前をつけたんですか、と訊ねたら、本人が付けたと言うんです。?? 話しをきくと、当時マシュー君のお父さんとはうまくいっていなく、じつはマシュー君が産まれたときにはお父さんとはすでに別れていて、精神的にも物理的にも最悪の状況のなかでマシュー君は産まれたそうです。それで名前も考える余裕がなかった。産まれたばかりの赤ちゃんを初めてスージーさんが抱き上げた瞬間、「マシュー」と自然に呼びかけたそうです。

2012年に一体何が起こるのか。今回のマシュー君のメッセージは”神”が直接そのことを語りかけています。とは言っても”神”がマシュー君の言葉を借りて語っていることになっています。本文にもでてきますが、”多次元知性の集合体”などという理解を超える存在については、正直、想像すらできません。どうやら魂とは個々に存在すると同時にどこか違う次元で宇宙のあらゆる存在とつながっているようです。

この中で驚かされるのは、ドームハウスが注目を浴びるだろうというくだりです。私はオレゴンドームというアメリカのメーカーのディーラーを長年やっていますが、まさか”神”がそんなことを言うとは思っていませんでした。ドームハウスは、もちろんその耐久性と快適な空間が素晴らしいですが、エネルギー的にも熱効率に優れ、クーラーなし、冬でも小さなストーブひとつで24時間Tシャツで過ごせるというものです。森林の保護のことも出てきますが、ドームハウスは柱がなく、間伐材だけを使っているので、まさにエコ・ハウスと言えます。

デービック王国という表現がありますが、これは自然の精霊世界のことを示すようです。また、クジラやイルカが地球上でもっとも霊的に進化した存在だと言ってますね。あのクジラの巨大なからだは意味があったんですね。それにしても、いまだに調査捕鯨という白々しい名目で南氷洋でクジラを毎年数千頭も殺している日本の水産庁役人と政治家たちの精神構造は悲しいかぎりです。いまグリーンピースがその密売クジラ肉を明るみに出したら、逆に証拠品の窃盗罪でスタッフが逮捕されてしまいました。友人の星川淳事務局長が昨年著した『日本人はなぜ世界で一番クジラを殺すのか』(幻冬舎・2007年3月)はぜひ読んでもらいたい本です。巷ではグリーンピースがテロ集団だというレッテル貼りが横行しているようですが、とんでもない話しです。これも闇勢力の影響かも知れません。事実をもっとよく知って欲しいですね。

* * * * * * * * * * * * * * * *

そして、神は言った・・それから私が言った・・そして神が言った・・・”2012年”

神:いいかな、スージー、日ごとに世間に広まっているこの話題について話そうか。あなたたちのカレンダーでいう2011年の最後の日が過ぎて2012年になったら何が起こるのか?多くの者のこころに浮かんでいることは崇高なことからばかばかしいことまでいろいろだが、後者のほうがとても早く広まっているので、そこから始めることにしよう。

あなたがたの世界が終わることはないよ。地球は惑星というからだに住む永遠の魂だ。そして、今あなたたちの宇宙の隣人たちからの光が注がれているおかげで、破滅の間際から逃れて、本来の健康的で美しい星に戻りつつあるところだ。これからもずっと長くそうありつづけるだろう。

”ばかばかしい予言”があまりにも多い中で、2012年に期待できる”崇高な”こととはなんだろう?それは、どこにでも起きることすべてに言えることだが、ひとりひとりの選択と決断次第だ。確かなことは、地球といっしょにより高い次元に旅するあなたたちは約束された黄金時代に生きるだろうということだ。私のマシュー(私自身)が何回もメッセージで、これから2012年までの移行の間に起こる変化と試練を詳しく説明しているが、あなたたちがこころから喜んでむかえるだろう驚くような世界の変化がある。

スージー、ここにあなたの得意な仕事が必要だ。マシューのメッセージの中からこれに関する部分をみつけて、それらを整理編集し、余計なものは除き、反復を避けて情報がうまく流れるようにするのだ。いっしょにやってくれるかな?

スージー:お望みならもちろんです。でも、ちょっと知りたいのですが、どうしてご自身でこれをお話にならないのですか?

神:あなたが不思議に思うのも無理はないよ,スージー。マシューの言葉を好んで選ぶのは、あなたのこの”統合神”に戻ることなのだ。それはこの宇宙のあらゆる個々の魂の不可分な集合体だ。あなたにとって、この多次元知性の集合体は計り知れない存在だ。だれにでもそうだよ。わかったかな。

かなり最近まで地球に生きていて、いっしょに暮らしていた地球の魂たちと愛でつながっていて、地球の黄金時代への旅をよく理解すると同時に、生命がどうなるのかについて信頼のおける話しができる高い進化の魂から情報が来るようにしたかったのだ。あなたの愛する息子以外に最適な魂を考えられないんだ、そうだろう?

スージー:神様、なんでもお見通しですから、わたしの母性遺伝子まで面倒みてくれたわけですね。

神:そうだよ、ここで”母親”という切り札を使わない手もないだろう。やってくれと頼んだ仕事が大変なのは分かっているよ。この”2012年についてのエッセイ”ができたら、「愛する子よ、ありがとう」と言うほかに、もう少し言い足したいことがあるかもしれない。

* * * * * * * * * * * * * * * *

マシューのJPG

2012年についてのエッセイ

マシュー

2012年を闇の終わりの始まり・・世界の終末など心配しなくてもよい・・と考えているひとたちは、その重要性を取り違えている。もっと簡単に言えば、2012年は地球がその黄金時代に入ることを告げる前触れなのだ。そして今からその時までの間は、これまでの生き方がすべての自然と完全に調和して生きるように変わる移行時期だ。

宇宙にあるものはすべてそれぞれの振動数で振動している波動エネルギーだ。地球がかつてもっとも健康だったとき・・そのうちあなたたちも分かるだろう、いまは忘れているだけだ・・その生命体はすべて調和して振動していた。地球が60年以上前に死にそうになったとき、調和しているものはまったくなく、自然のバランスが失われていた・・地球自身を含めて、あらゆる生命を維持するのに充分な光がほとんどなかったからだ。いま起きていることは、宇宙の安定勢力の助けによる、あなたたちの世界の変容だ・・地球の再生とバランスの回復・・それが2012年に完結する。

しかしその年は予言で言われていたような”絶対的時間”ではなくなっている。それは、直線的時間が消滅していっているので、あなたたちのカレンダーが大規模な移行変化が完了するときを正確に伝えることができなくなっているからだ。あなたたちが時間がどんどん早くなっていると感じるのは、今いるエネルギー場がより高くなってきている影響だ。そこでは、地球が時空連続体に入って行くにつれ・・もっと正確に言えば、意識が無時間という永遠と無限の現実世界を把握するにつれて・・すべてが加速されているのだ。

地球がより高い第4次密度の波動に入っていくにつれ、光がより速く、より強く地球に注ぎ込み、それだけ速くあなたたちの”時間”が進む。だから、ちょうど今の瞬間では、あなたたちのカレンダーの1週間は、12、3年前の1週間にくらべて半分以下の時間で過ぎているために、2012年は現在のカレンダーが示しているよりもずっと速く来ることになる。

では、どうしてその年が全世界の歴史のうえで重要性を持つのだろう?それには天体軌道周期とそれがあなたたちの惑星に与える影響、そしてまた完全なる明瞭さで創られた生命デザインが関係している。それは今の地球人類をはるかに凌ぐスピリチャリティ(霊性)と知性をもったより高度のユニヴァーサル・マンを計画した高い進化の存在によって創られている。

より高い密度への帰還へのチャンスが以前の軌道周期の際にも何回かあったのだが逃してしまった。今回ふたたびエネルギー場が最適な配列になっているときに、進化した宇宙人たちの援助を得て、地球が以前の波動レベルに昇りたいという希望がかなえられるのだ。地球で起きることは全宇宙にも影響する。だからあなたたちの住む惑星の闇の時代が光のなかに融和し、あなたたちが宇宙の家族の一員として本来あるべき場所にもどることが、それらの進化した文明社会人(宇宙人)にとっても非常に大事なことなのだ。

その道のりには著しい、あなたたちには想像できないような変化がたくさん起こるだろう。その変化によって今までの暮らしが世界中の自然とすべて完璧に調和するように変容し、そのようになって宇宙に流れ出すのだ。地平線の彼方にある素晴らしい世界は、これまでのあなたたちのシステムに根ざすものではないまったくない・・だからこそ、あなたたちが新しい世界を創造しているのだ。すでに影響を及ぼしている神性なる波動がひきつづきあなたたちひとりひとり、そして人類全体を祝福するだろう。

黄金時代には、怖れ、慾、侮辱、暴力のもとであるネガティヴ(否定的)なことが なくなり、地球全体の波動がすべて愛に変わる。”愛”とは”光”と同じエネルギーであり、単に違う表現にすぎない。それは創造主の純粋なるエッセンスであり宇宙の究極的パワーである。このエネルギーが魂を構成するものであり、こころを開き、こころを照らす鍵になるものだ。それがかつてないほどの莫大な量で地球に降り注いでいる。闇が消えて行くにつれ、愛が争いと専横に代わって平和と協調をもたらすだろう。愛が、自分のグループがほかのグループよりも優れているといった浅はかな優越感を消してくれるだろう。愛が、他人を支配し自由にできると考えるひとびとのこころを目覚めさせ、また、そのような犠牲になっているひとびとのこころを癒すだろう。つまり、”愛”があなたたちの世界を変えているパワーなのだ。

闇の拠点が急になくなるわけではないが、暴力、不平等、乱用、偽りが蔓延っていた長い時代にくらべれば、この変化は稲妻のようなものだ。ほんの僅かな光がたまにちらっと差し込むだけの闇が支配してきた長い何世紀もの時のながれと、強力に光が増しているこの数十年のスピードをくらべれば、その変化の速さにおどろくだろう。

この変化を進めるためには地球外生命体の助けが必要であったし、これからも必要である。私たちが話したり、場合によっては直接かれらからメッセージが届いたりすることもあるが、かれらのことはほとんどあなたたちには知られていない。しかし、この宇宙でもっとも強力でもっとも経験ある光の勇者たちがあなたたちのなかにいて、できるだけ多くの地球の住民が地球といっしょに高次の霊的レベルに行けるよう見えないところで実質的な変化を導く仕事をしている。このことから、あなたたちの惑星が、宇宙からいかに愛されまた大切にされているか、そしてあなたたちがいかに愛され大切に思われているか分かるだろう。

あなたたちは地球の安寧をこころから望み、宇宙の法に則って、ほかの文明社会のひとびとの助けを求め招いたが、人類が広範囲にもたらしてきた傷を癒すことの困難に直面していたことも創造主がその援助を認めたことの理由である。しかし、それはあなたたちがやることなのだ。なぜならそれはあなたたちの故郷であり、この変化に参加するべくわざわざここを選んでやってきたからなのだ。だからこそ、何百万ものひとびとが暴力の断絶と環境破壊阻止のための活動に立ち上がり、また金銭的な支援をしているのだ。

最初の改革は政府からだ。いま進行中の変化に気づいていない多くのひとたちは、政府の政策によって地球が破滅の瀬戸際にまで追いやられていると思っている。光の使者たち(ライトワーカー)の中でさえもこの危機的な世界状況で何が起こるのか心配しているひとがいる。いままで馴染んできたものからまったく異なるシステムを想像することさえ難しいのだから、必要な改革がどんなものになるのか、その混乱ぶりを心配するのは当然だろう。どうか知ってもらいたい。霊的に優れ、各分野の統治に精通した信頼おける魂たちが、腐敗した専横的な政府指導者たちが追いやられるとすぐに、舵をとり秩序を回復するよう用意ができている。

アメリカ政府内の大々的な”入れ替え”によって戦争は終わり、国内外での紛争も終結するだろう。また専制的なほかの国々の支配者たちもその地位を奪われ、その結果、内戦、大量虐殺、また長いことつづいている紛争がなくなるだろう。

過去生でかつて地球に暮らした多くの優秀な指導者たちが迫っている未曾有のこの時期に、やり残した仕事を完成させるために選んでこの惑星に戻って来ている。ほかはあなたたちの”宇宙家族”たちだ。その多くはあなたたちの祖先たちだが、かれらはこの移行時期に援助しようと進んで選んで来ている。かれらは”乗っ取る”ために来ているのではない。それどころか、あなたたちの世界の平和、公正、安寧への思い,感情、行動に応えてやってきているのだ。

まじかに迫っている変化はあなたたちが望んだことであり魂レベルのビジョンなのだ。そうでなければ、それは起こりえない。もうすこし未来を見れば、過去10~20年の間に霊的に進化した明晰さと古代の叡智を供えた魂たちが現れてきており、かれらは当然指導的立場につくことになるだろう。 

お金は商業にとって基本的なものであるだけでなく、権力の集中のためにはそれ以上に重要なものだから、世界的な経済改革が国の指導者たちが代わることと同じようにきわめて重要だ。報じられている経済というのは現実とはほど遠い神話にすぎない。世界経済がいかにうわべだけで腐敗しているか、幾世代に渡って世界経済を牛耳ってきた闇のグループ、イルミナティによって証券取引が操作されていることを知る者はわずか一握りしかいない。かれらはそのような支配と高利の銀行ローンや不正な麻薬取引きから巨大な富を築き、その金を使って政府を買収し、国を破産させてその天然資源を略奪し、何十億のひとびとの暮らしを最低限の状態に抑えつけている。また、戦争当事者の両方に金を貸し、その戦争をけしかけまた継続させることで莫大な利益をあげている。

こんなことはつづけられないし、またつづかないだろう。良心のかけらもない不公平なお金の分配は世界から消えるだろう。この切り替えプロセスがどのようなものになるか詳しいことは言えないが、大まかなことは言える。正直で知識豊かなひとたちがそのプロセスを管理するので、混乱は最小限に抑えられ、世界中の富が公平に分配されることは確かだ。

イルミナティが不正に悪どく蓄積した資産は分配され、世界中の天然資源の搾取も終わるだろう。その権力の根源こそかれらをして政府の政策や金融政策そして自分たちの多国籍企業を支配することを可能にさせたものだから、そのような腐敗した支配も終結するだろう。最貧国が抱える巨大な債務は、かれらの絶望的な状況が招いたものだが、その原因を探るとイルミナティの仕業とその影響であることがよくある。借りた資金はその国の独裁者に行くだけで、国民はその恩恵を受けないのだ。しかし、そのような負債は帳消しにされ、国民に直接援助が与えられるだろう。国境の多くは天然資源を欲しがる戦勝国が勝手に決めたのものだ。それが”持たざるもの”をつくったが、かれらはもともと”持てるもの”だった。魂の中の愛があらゆる争いを終えるときには、すべてのひとが”持てるもの”になる。そこでは国境が紛争のもとになることはもはやなくなるだろう。

世界でもっとも財政的に健全な国だと誤って思われているアメリカ合州国の金庫は、ここしばらく空になっている。イルミナティが支配する連邦準備金制度(FRS)とその収税代行業者である税務庁(IRS)による不正行為がその主な要因である国家債務は、いまのシステムが崩壊するときには管理できるような状況になるだろう。いろいろな通貨、とくに米ドルは、それを支えるものがない・・毎日何十億ものドルやほかの通貨が取引きされているが、それは単に情報がコンピュータからコンピュータに通過しているのにすぎない。それらは実際の価値をはるかに越える金額なのだ。”新らしい”通貨本位制は、貴金属が交換の本位基準であった昔のかたちに戻ることになろう。”昔風の”バーター制度が国やコミュニティレベルでの商業取引の素晴らしい方法として復活するだろう。

現在の経済の多くを支えている基盤が大規模に変化することで、雇用も変わるだろう。しかし、波動が高まるにつれ、あなたたちのスピリチュアルな明晰性が高まり、脳の活動能力が増すので、国々の協調と自然とのハーモニーを支えるエネルギー場への移行は喜びにあふれるものになるだろう。石油や天然ガスの採取や採鉱、伐採による夥しい環境破壊とそれによる汚染は終わり、大気や土壌、水系中のあらゆる種類の毒性物質は排除されるだろう。森林は自然のバランスの回復に必要なレベルまでに再生される。同様に非常に重要なことは、動物がかぞえられるほどに減少している地域の生態系の保存と拡張であり、そして絶滅しかかっている海洋生物をふたたび繁殖できるように海洋の健康をとりもどさなければいけない。これらの目標を達成すると同時に、貴重な陸地からコンクリートの侵入を防ぎ、自然エネルギーを利用する計画もできている。すでに開発されているが抑えられているテクノロジーやあなたたちの宇宙家族によって提供されるであろうはるかに進んだテクノロジーによって、汚染は除かれ、再生可能エネルギーや新しい交通手段、新しい建築材、そして非常にすぐれた食料生産手段がもたらされる。それらの変化が驚くべきスピードで起こるので、あなたたちのこころが踊ることだろう。

植物とともに広範囲に使用されることになる自然建築材には粘土や葦、ワラ、熱帯トウ(籐)、表層石が含まれるが、これらはすべて人類との合意確認のうえで使用される。

あなたたちは宇宙人が全能かのように思っているかもしれないが、その知性レベルには低いものから高いものまで数えきれないほどある。しかし、集合意識から除かれるものはひとつとしてない。より個人的なレベルで言えば・・もっと正確に言えばだが・・”もの”にも”魂”を考えれば、この宇宙の全体性のなかでの相互関係が見えてくるだろう。

どのような環境でもその波動が高くなれば、それだけその中のすべての生命の理解度は高くなる。そのように、意識が広がれば、同時にあなたの世界のすべての自然の存在がそれぞれの目覚めのレベルに成長していくのだ。成長のはやい食用作物、花、綿やほかの繊維植物、薬用植物、トウ(籐)、草、あらゆる種類の樹木が必要に応じて成長し、そのエネルギーをあなたたちが使えるように提供することに同意するだろう。今のように材木をたくさん使うことはないが、木と人間との聖なる関係から、樹木は、短い期間たぶんこれから50年間は、建物のインテリア部材や家具として使われることをよろこんで選ぶだろう。これらのすべての自然素材の重要性を認識すること、それらがあなたたちのために進んでその命を提供してくれることを知って、それに感謝することが、すべてのひとびとの自然な行為になるだろう。そして同様に、あなたたちが自然と考えているすべての存在の美と繁栄と密接につながっているデービック王国を知りその宝を知るだろう。

豊かな国々にある食料とほかの生活必需品は、世界的な生産体制が確立するまで貧しい国々に分配される。ひとびとの食生活も、すべての動物のいのちを敬うことを学ぶことから、肉や海産物から植物食に変わって行くだろう。 食料用の家畜は飼育の停止と自然な変化移行によって減少するだろう。植物が主食品となるので、遺伝子組み換えされた有害成分はすべて排除されるだろう。

野生動物たちは本能的にその数を過剰に増やさないことを知るだろう。また肉食のものたちは植物王国に食物を求めるだろう。いくつかの動物種で生まれているアルビノ(白子)にはスピリチュアルな意味と過渡期という意味がある。あなたたちは白を平和のイメージに結びつけているが、そのような珍しい現象が起きていることは動物界でこれから予想される変化を象徴するものだ。それは、弱肉強食の食物連鎖が終わり、かつてあった人類をふくむすべての生物種が平和に共存する関係を取り戻すことなのだ。考えられないような異なる種の生物どうしが仲良くなる事例や、母親が異種のこどもを育てるようなことさえ起きてくるが、これも地球が本来のパラダイスであったところに戻る徴候でもある。しかし、このなかで非常に重要なことは、動物たちをだいじにして、人間たちのせいでなっているかれらの悲惨な状況を軽減させようという気持ちが多くのひとびとのこころに生まれることだ。

クジラたちは、巨大なからだで海に住み、そこで、はるかかなたの宇宙文明人たちから地球に向けて発せられる光エネルギーを吸収し、しっかりと固定するというスピリチュアルなミッション(使命)をもっているが、それはまもなく成就されるだろう。クジラとイルカは、生物種としては、あなたたちの惑星上で霊的また知的にもっとも高度に進化した種であるが、その魂が肉体を離れる時は本来の光エネルギーの場に昇って行くだろう。でもかれらは愛のエネルギーで、あなたたちの惑星に恩恵を与え続けるだろう。

”地球温暖化”や”エルニーニョ”として一般に知られている現象は、地球全体が本来の温暖な気候に回帰する自然のプロセスの一環である。地球がこれをやり遂げるにつれて、氷河は解け、広大な砂漠が農地に変わり、熱帯雨林が広がり、気温差が著しく減少する・・そして最後には、世界中どこでも快適に居住できるようになるだろう。いま寒帯地域や熱帯地域に住んでいる人たちはじきになじむだろう。しかし、極地帯のいくつかの動物種が姿を消すのは仕方ないだろう。その周辺にいるものは移り住むことで生き残れる。影響を受ける生物種は、生殖を止めることやいつ移動すべきかを本能的に知るだろう。

現在の世界人口そして予想される世界人口に反して、あなたたちの人口は減少しているし、急激ではないが出生率も現象しつづけるだろう。自然界のバランスにはもう疫病が必要なくなるので、病気の原因とか伝染性といった要因が存在しなくなる。また有毒化学物質や処方薬の一般使用もなくなる。医学治療は、もう治療が必要なくなるので、劇的に変化するだろう。なぜなら、肉体が非常に長い寿命を持つことになり、あらゆる病の不安から解放されるからだ。新しい教育システムと教科書によって実際の世界史と宇宙惑星の歴史が学ばれ、明らかにされる真理にしたがって宗教が真のスピリチャリティ(霊性)にとって替わられるだろう。

これらは、いま起きている、そしてこれから起こるもっとも重要ないくつかの変化だ。それはすべて上から下へ流れるように、地球生命体のあらゆる側面に浸透してゆき、それらを高める効果を示すだろう。黄金時代・・”第2版”エデンの園・・は、精神の愛とハーモニー、静穏さ、美に輝くだろう。それらが、あなたたち自身が神であることを思い出し気づくなかで、あなたたちの真の姿なのだ。

さて、この麗しい世界にはどんなもっと”実際的”なものが期待できるか話してみよう。都会生活は、基準以下の建造物の解体やかつて素晴らしかったが朽ち果ててしまった建築物の復元で、精神にとって今日よりもはるかに充実したものになろう。それにはこのようなものがふくまれる。多くの小さな公園や色とりどりの遊園地、野菜農園や花園、近くの図書館、コンサートホール、博物館、地域のアートを集めたギャラリーの増設。あらゆる年齢層と興味に応じられるエンターテーメントとリクリエーションのセンター。そして動物たち。野獣だと思われていたものも自由に歩き回っているだろう。

また、新しい交通手段と富のより公平な分配によって、都会人が田舎に自由に出かけたり、また遠くまで旅行できるようになる。日常生活に飽き、つかの間のオアシスを求めるひとたちが増えてくるので、田舎では“B&B宿”(朝食付き民宿)が大繁盛するだろう。でも、都会にいま住んでいる多くの人は、森があり閑静な生気を呼び戻すようなエネルギーのなじんだ郊外に移り住むことを好むかもしれない。また、開拓者たちの新しいうねりのように、あるひとたちはいまは居住不能な地が甦るにつれそのようなところに移り住もうと思うかもしれない。静かに休める海でハウスボートに住みたいと思うひとたちもいるだろう。

建築物はイマジネーションと選択によるものだけに限られるが、かといって見にくい建物はなく目的に適わないものもないだろう。ジオデシックドーム(ドームハウス)といった、長い間地球人たちが否定されてきた快活さを反映するような想像力に富む建築デザインが人気を得るようになるだろう。これまでのテクノロジーと新しいテクノロジーによって、今あるコンクリートやスティール、硬性および弾性プラスチックと同様な強度と外観の建築材が生産され、自然素材と上質材と変わらない品質の加工製品と一緒に広く使用されることになるだろう。ガラスも今の組成とは変わるが同様に生産される。室内にいるときは自然にできるだけ近くにいたいとあなたたちが思うだろうからだ。

全員の一致した意思から、どこにもごみや目障りなものはいっさい存在しないだろう。どこに住んでいてもまた旅行しても、その土地の電柱は仕方のない存在だが、せっかくの景色を台無しにしてほしくはないだろう。それで、電柱は取り除かれ、配線が必要な場所は地下に埋められる。また電線を必要としないほかのエネルギー源が直接入ってくるようになるだろう。テレパシーが一般的な通信手段になるが、遠方との声による通話も今のように大事になるだろう。しかし、いま用いられている有害な無線方式はなくなるだろう。新しい交通手段によっていまの燃料と高速道路の必要性が変わるので、広大なコンクリート舗装道路網は徐々に廃止される。

不正な法律と政策は改められ、世界中の教育は宇宙の真理を正確に反映するようになるだろう。教科書の執筆、印刷、配給が、コンピュータ化された授業とあいまって迅速におこなわれる。 生まれながら教える準備がある魂は自分が選んだその使命に本格的にとりかかるだろう。

あなたたちを待っているこれらのことや他の素晴らしい暮らしの変化は本当に今の生活から見れば途方もないものだが、あなたたちが経験する最大の変化は人類の内部に起きることだ。それは愛と高次の意識が”奇跡”を再創造することだ。

それは、地球の魂とニルヴァーナの魂がまたふたたび肉体界と霊界との間を行き来するようになることだ。第三密度による制限によってこころが閉ざされるまでは、そのような旅は普段に当たり前だった。また、ひとりぼっちの存在だと思っていたことから、この宇宙のあらゆる存在につながっていることに気づくようになることだ。地球外文明の人たちを兄弟姉妹のように、じつは実際そうなのだが、受け入れることだ。すべての国と文化のひとびとが平和で協力的、親切、霊的に高く、快活で優しくなり、人生から不安や争いがなくなることだ。

さて、このことも言っておかなければいけないが、いまからその世界までの移行は試練の連続でもあるだろう。それを言わなければ、あなたたちの期待に反することになり、真実でも賢明なことでもない。そうしないと、試練をうまく乗り越える変わりに、地球がアセンションの旅をどんどん進めるにつれて弱気になってしまうだろう。だが、あなたたちにはそれに対する智慧と力強いスピリットと個性があるので充分用意ができている。さもなくばわざわざ選んで参加することもなかったし選ばれることもなかっただろう。

戦争とそのほかの暴力、不正、虚偽、腐敗は、その原動力になっているエネルギーがなくなるまでつづくだろう。闇の勢力は、それはネガティヴな思考の巨大エネルギーの場だが、すでに銀河系のこの領域から去っている。しかし、そのエネルギーの影響を受けた触手が残っていて、もっとも影響されやすい魂を支配したり、もっとも明るく輝いている魂を攻撃しようと最後のあがきをしている。

さらに、いまこの惑星上により強さを増している波動によって人間のすべての特徴が顕著に現れてきている。その増大が、闇の影響を受けている者たちがますます敵対心や慾、暴力にはしったり、苦しんで救いを必死に求めているひとたちへの無関心となって現れている。

だから、まだ闇の小競り合いがすべて終わっているわけではないが、立ち上がるひとのすべてから勇気をもらってほしい・・それは闇が終わるのはもうそれだけ真近いということだからだ。その勢いが燃え尽きるところまで来ていると知って喜んでいいのだ。なぜなら光のままに生きているあなたたち全員がそれを早く終わらせる助けをしているからだ。

お金の流れをコントロールすることが、闇の輩たちが最後に考えるよくある手段だ。それをできるかぎり自分たちの手のうちにおこうとするだろう。植物で言えば、”主根が腐って”がたがたになって、支えてきた巻きひげも壊れているのだ。しかし、すべてなくなるまでは、経済的な混乱によって多くの暮らしが影響されるだろう。覚えておきなさい、引き寄せの法則によってあなたたちは自分で豊かさを創造するパワーをもっていることを。そして持っているものを分け与えることが人生にそれ以上の豊かさを引き寄せるベストな方法だということを。

平和と調和が地球に行き渡るまでに、じつに多くの魂がいまと同じような病気や飢餓、戦争などの暴力行為による怪我そして自然災害などの原因で去ることになるだろう。そうやって人口は減少しつづける。それらの死は非常に痛ましいことのように見えるかもしれないが、それらの魂は前世での約束を超えるような苦難を経験することによって、飛躍的な魂の成長を遂げるのだ。もし別の地球での転生を選べば、そこに住むひとたちがお互いに愛し合う素晴らしい輝ける世界が再生されていると知っていながら、かれらはニルヴァーナに喜んで戻っていくだろう。

地球の自然なまた必要な浄化プロセスとして地球物理的な出来事(自然災害)がつづくだろう。過去数千年にわたる人間と動物たちのいのちへの甚だしい軽視・・今でもつづいているのはまったく嘆かわしいことだ・・によって莫大な量のネガティヴなエネルギーが蓄積されている。地球物理的な現象によってこれが大幅に減少されてはいるが、その残余エネルギーは、いま現在も新しく創造されている分も含めて、放出されなければならない。

これが自然によるものか、人為的な現象なのかは問題ではない。このネガティヴなエネルギーを除くことが重要なのだ。これらの現象によって、地球がアセンションするにつれて増す波動と過酷さが弱められるが、その影響は、あなたたちの宇宙家族たちのちからで可能な限り軽減されつつある。かれらのテクノロジーですべての死や破壊を防ぐことはできないが、地震と火山噴火によってエネルギー放出を広大な地域に分散させ、また巨大台風を人口過疎な地域に誘導することで死亡者数や建物の損害を抑えている。

記録的な高低気温や干ばつ、洪水は地球全体が本来の穏やかな気候に移行する一環で、しばらくは困難なときがつづくだろう。じょじょに海岸線が水没するところもあるだろう。しかし不安を抱く必要はない。そのような地域のすべての住民たちには防災と保障対策が施されるだろう。アトランティス大陸とレムリア大陸が浮上するという推測があるのをわれわれは知っているが、それは起きないだろう。それらの広大な陸地はその時代の地球でのかれらの文明を支えていたのであって、それが戻る必要はない。しかし、その時代に生きていた魂が戻ってきていて、今日の人類のなかに入り、進行中の意識改革とスピリチュアルな再生を手助けしている。

”神の言葉”を教えている宗教は、そのうそを産んだ偽りをあからさまに見せられることになろう。あきらかにされる真理を信じようとしない人が大勢出てくるだろうが、それはあなたたちが直面する課題になる。なかには反キリストや異端者を打ち倒すことは神聖なる行為であり義務だと信じて流血の戦いをする者たちもあるだろう。そこに見るのは・・復讐する神をこしらえて幾世代にもわたって欺き、支配してきた者たち・・そして新しい啓示に少しでもこころを開くひとびとのショックや混乱、怒り、幻惑、そしてそうだ、たいがい怖れだろう。

かれらの疑問には思いやりをもって安全な逃げ場をつくっておいてあげなさい、そして最良の対応をできるように自己の直感に頼りなさい・・かれらをあなたたちが必要とするときがくるだろう。しかし、かれらの信仰・・人生の生きる目的であるかもしれない・・を支えてきたものがうそであることをかれらに信じさせる責任はあなたたちにない。もしその努力が報われたら喜びなさい。われわれも嬉しいだろう。でも、うまくいかなくても落胆しないでほしい。反抗する魂は、宇宙のほかの魂もすべてそうだが、それ自身の必要とされる最適な方法で進化の道程を歩みつづけるからだ。そして創造主の永遠無限なる愛がかれらの行く道を守って行くだろう。

では、あなたたち、愛する地球の家族に、手短に言おう。あなたたちが共同で創造している愛と平和と調和の世界が、もうすぐ目の前にきていることを全身全霊で知りなさい。宇宙のこの未曾有の時期に参加しようと選んできて、今まさにここにいることを思い出せば、こころが光で満たされ、あなたたちの旅が輝かしい冒険になるだろう。どのような場合でも幾百万の光の存在があなたたちと供にあり、待ちに待った地球の”2012年”黄金時代を迎え入れるときには、聖なる光の愛と加護があなたたちを包むであろう。
 
* * * * * * * * * * * * * * * *

神:スージー、われわれ傘下からありがとうを言うよ。あなたが見事にまとめてくれたマシューの愛溢れる、啓発の言葉に足すことは一言も考えられない。

スージー:ええ、彼が手伝ってくれたのは知っているでしょう?それでは神様、これであなたと私の役目は終わったんですね。

神:もちろん、かれが手伝ったことは知っているよ。私のかわいい子ども、あなたと私はまだまだ終わっていないよ。しかし、この章でのわれわれの仕事のことを言っているのだね。それにはこう言おう、「よくやった」。

* * * * * * * * * * * * * * * *
原文:Matthew's Message
訳文責:森田 玄