日曜日, 8月 07, 2005

8月7日

昨日は広島原爆60周年記念日でした。日本の無条件降伏は原爆がなかったらなかったというのが、戦後から一貫してアメリカで一般に信じられていることです。そして100万人のアメリカ兵の命が救われたと。でも真実はそうなのでしょうか。はたして原爆が終戦に必要だったか、これもやはり「プロパガンダ」の臭いがします。日本側からすれば、実際には、多数の市民が犠牲になった原爆よりもその3日後のソ連の参戦の方がはるかにショックだったのです。北方のソ連が中立でいてくれればなんとか本土で持ちこたえられるというのが、戦争継続派の主張だったわけですが、その根拠が崩れてしまったのです。100万人のアメリカ兵が原爆で助かったという話も、事実は、この数字を最初に発表したマックジョージ・バンディが1947年にハーパー誌に「戦争長官のヘンリー・スティムソンに頼まれて架空の数字をあげた」と告白しています。また、原爆製造計画「マンハッタンプロジェクト」の科学主任のロバート・オッペンハイマーは「もう負けている敵に落とされた」と1945年11月に述べました。トルーマン大統領がソ連による日本占領を防ぐために原爆を使ったことは明らかです。8月3日のポツダム会議で日本が和平を求めていることは各国が承知していたのですから。でも、こういう歴史的事実はすべてマスコミから消され、原爆投下を正当化することのみが残りました。そして、核開発が疑問視されることなく今日まで続いているのです。

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