月曜日, 7月 31, 2006

7月30日地球温暖化

どうやら梅雨も終わりという感じです。気温は下界では30度を越しているようですが、我が家は24度。ここに住んで本当によかったなあ、と思う季節です。今日は大豆の差し苗と田んぼの草取りをしました。この時期にはアブがブンブン飛んでくるので、気をつけないと刺されます。まあ、ハチのようには痛くはありません。アブを払いながらの田んぼの草取りはちょっと面倒です。いまのことろ稲の分けつと成育はまあまあです。梅雨が長引いているお陰で、田んぼにはいっぱい水が溜まりました。あと2週間以内にもう一度しっかり雨が降ってくれると理想的です。このままいけば昨年並みの収穫が見込めるでしょう。4月に田植えを終えている農家の田んぼでは、すでに穂が出そろって早いところはもう黄色くなっているのもあるくらいです。

地球温暖化が最近とみに話題になっています。その温暖化の元凶とされるのが二酸化炭素の排出量で、京都議定書でも各国政府が排出量を守ることが骨子になっています。アメリカではゴア前副大統領が、いま話題の温暖化をあつかった映画(An Incovenient Truth)に出演し、世界中をまわって温暖化の脅威を喧伝しています。メディアもすっかり温暖化は二酸化炭素が原因という説に落ち着いたようです。

しかし、温暖化問題に疑問を唱える科学者も大勢いることも事実です。まず、本当に地球が温暖化しているのかという疑問があります。何万年というレベルで過去から地球の温度変化を見ると、じつは小氷河期に向っていることが明らかです。また、地球レベルで温度が上がっているのか、下がっているのか知ることは極めて困難なことのようです。確かに日本やアメリカ、欧州などでは年々平均気温が上がっているようですが、地域によっては逆に寒くなっているところもあるのです。

Global Warming14 GIF


さらに、温暖化が二酸化炭素による温室効果によるものなのか、という疑問があります。じつは、過去の地球レベルでの温度変化と二酸化炭素の量の関係をみると、確かに相関関係がはっきりと見られるのですが、その関係は温度が変化するとそれに連れて二酸化炭素の量が変化するというのです。つまり、地球温度が上がると二酸化炭素濃度が上がるわけです。その逆ではないということです。そうすると、二酸化炭素が温暖化の元凶だという主張の根拠がなくなってしまいます。いわゆる温室効果によって温暖化が起きると言うことには疑問があるわけです。

Global Warming14 GIF


さらに、人間社会が排出する二酸化炭素の量が、果たして地球レベルの二酸化炭素の総量に対してどれくらいのものだろう、という問題があります。じつは、人間達がいくら産業や自動車の排ガスなどで二酸化炭素を垂れ流したとしても、自然界が排出する量に比べたら微々たるものだという研究結果があります。それによると人間の出す量は自然界全体の1%にも満たないというのです。たとえば、火山がひとつ爆発すればその排出する二酸化炭素の量は莫大で人間達の出す量など比べ物にならないそうです。

でも、もちろん、だからといって私たちが二酸化炭素をじゃんじゃん垂れ流してもいいというわけではないことは自明です。

水曜日, 7月 19, 2006

7月19日デニス・クシニッチ

中東地域の危機的紛争にブッシュ大統領はなにもしようとしません。デニス・クシニッチ議員は、ブッシュ大統領に停戦を双方に呼びかけるよう要請する決議を今日議会に提出します。以下その決議文とデニスの議会演説です。

原文:

http://www.truthdig.com/report/item/20060718_truthdig_exclusive_kucinich_bush/

************************************

デニス・シニッチ下院議員(民主党/オハイオ選出)は、ブッシュ大統領がイスラエルとレバノン間の紛争行為の停止を関係者全員に訴え、アメリカ合衆国が関係諸国と同時交渉するよう申し入れる決議を水曜日に議会に提出する。

同一決議

大統領が、中東地域に於ける現在の危機に際して暴力の即時停止を関係国すべてに呼びかけ、アメリカ合衆国が関係諸国と無条件で同時交渉に入るよう要請することを、下院議員(上院同一)たちによって決議する。



議会は、大統領に対して、

(1)要請する。

(A)中東地域の現在の危機に際してすべての関係国に暴力の即時停止を呼びかけること

(B)合衆国外交官が関係国と無条件で同時交渉に入ること

(C)その同時交渉を進めるために高レベル外交官を派遣すること


(2)イスラエル、パレスチナ代表、レバノン、イラン、シリア、ヨルダン、エジプト各国政府からの代表を含む全関係国の会議を早急に開始すること


(3)関係国会議の間、国境を越える小競り合いを避けるために、南部レバノンに国際平和協力隊を派遣することを支持すること

(クシニッチ議員による演説、7月18日下院議会にて)

議長殿、われわれは確信をもって戦争を遂行しているが、平和への道を見失っている。もし、われわれが存続を望むのなら、このパラドックスを解決する必要がある。戦争を起こし、また戦争を支持することは、死への密かなる憧憬であり、恐ろしい自滅願望である。

平和の創造には憐憫の鏡が必要である。それは、自己を、あらゆる苦しみ、あらゆる希望をもって、相手の立場に置き換えること、そして、怖れではなく、われわれの深い愛から行動することである。

21世紀のテロリズムに対する戦いは、20世紀の対共産主義闘争の様相を呈し始めている。それは仮想敵の創造、生け贄、夥しい破壊である。われわれがむやみに戦争に邁進するだけ、対テロ戦争が誤りの戦争になってきた。

われわれは平和創造の力を試すこともいまだ始めていないので、生け贄を強奪するものに成り下がっている。戦争を始め、戦争を傍観し、戦争に驚愕し、自己制御不能になっているのだ。

われわれは最強の国家である、しかし自らのために保持する力もないし、同盟国に与える余裕も無く、原因と結果の法則(因果律)からの例外になっている。世界の運命はバランスの上に成り立っている。われわれが戦争でなく平和を、死ではなく生を意識的に選択しないかぎり、そのバランスは相互確証破壊(MAD)に向って傾いて行っている。

(訳文責:森田 玄)

7月19日世界の危険な潮流

ブッシュ大統領という人物はどこまで本気でどこまで冗談なのか分からない人です。ロシアでG8会議が開かれていましたが、その記者会見でブッシュが「イラクにデモクラシーと宗教の自由がもたらされたが、同じようなことがロシアでも起こることを望む」と発言したら、すかざずプーチン大統領が「正直なところ、我々はイラクのようなデモクラシーだけはご免だ」とやり返し、記者団がみな大笑いしました。

ブッシュは、もしかすると本当にイラクにデモクラシーがもたらされていると信じているのかもしれません。そうでなければあのような発言を堂々と国際社会にするでしょうか。

イラク戦争前夜の2003年1月、ブッシュは反フセイン派のイラク人政治亡命者たちとサダム・フセイン後のシナリオについて会議をしていました。ところが、イラク人たちはブッシュがスンニ派やシーア派という言葉をよく知らないことに驚いたそうです。

アメリカの権力のおごり(アロガンス)と無知が近年世界の暴力的混乱の起因になっていることは多くが指摘していることです。

アメリカの論客で作家のトム・エンゲルハートは、「軍事力信仰という原理主義が近年の著しい傾向だ。ブッシュ政権はひとつの原理主義政権として登場した。それはキリスト教原理主義という意味ではない。じっさいカール・ローブ、ラムズフェルド、チェイニーなどはキリスト教原理主義者とは言えない。しかし、彼らは全員軍事力の効用をひとえに信じている。かつて歴史上ないほどの強大な軍事力とそれを支えるハイテクノロジー、それに軍産複合体と巨大な軍事予算によって衝撃と畏怖の体制を築き上げた。彼らはその巨大な軍事力で世界を望みどおりにできると確信した。それから、あの今世紀のパールハーバーと言われる「911」が起こった。突然にして彼らの前に恐れおののく民衆が現われ、彼らに追い風が吹く。すべてが可能になった。神が導いたのだ。そして、予防戦争という神聖なブッシュドクトリンを作り上げ、軍事力を2002年の国家安全保障戦略の中で最高優先とした。同時に大統領は2002年の一般教書演説で「危機が迫っているときに、私は黙って待ってはいない。アメリカは、世界でもっとも危険な政権に世界で最も危険な兵器でわれわれを脅すようなことはさせない」と書いています。

ところがその後はどうなったかと言うと・・・・

世界はますます暴力が蔓延る危機的な状況になっています。イスラエル、レバノン、パレスチナ、イランそして北朝鮮。ブッシュ政権の単独行動主義とは結局武力以外の何ものでもなく、ペンタゴン主導で世界を軍事力のみで関係づけて来たけれど、しかしいまや戦力不足に落ち入り、袋小路にはまっています。中東情勢の悪化はアメリカの指導権の低下を端的に表しています。今まで軍事力外交だけでやってきたつけがまわってきたわけです。

アメリカの圧倒的武力による軍事政策が世界に与えた影響は計り知れません。ブッシュ政権以前のアメリカの軍事介入はそれなりに極秘に、公でも国際的な認知のもと(少なくとも国連主導型という形式をとって)に行われてきました。しかし、いまや世界中が紛争を武力で解決するという、非常に危険な兆候になっているようです。

日本の軍事化も言うなれば、世界の潮流に乗っているわけです。非常に危険な潮流に。それが世界の終末に向っていることを、誰もがうすうす知っているはずなのに。その流れを食い止めるパワーを人類がいつ獲得できるでしょうか。祈ることしかないのでしょうか。

金曜日, 7月 14, 2006

7月14日幸福度

何をもって幸せとするかは個人個人で変わるでしょうが、国ごとの幸福度となるとやはり統計的な数値に頼るほかありません。最近、イギリスのNew Economics Fundation (NEF)というところが国ごとの幸福度数を発表しました。

この数値は、国がその資源を、国民の長寿と肉体的健康と満足感のためにいかにうまく使っているか数値化したものだそうです。

それによると、なんと国民的幸福度第一位は南太平洋のバヌアツでした。それにくらべ、先進国のG8諸国はリスト下位に並んでいます。アメリカは178カ国中で150位、フランス128位、イギリス108位、そして日本は、ニュージーランドの次で95位です。

さてこの幸福度の算出法ですが、NEFによると、平均寿命と満足度を合わせた数値を、人口維持とエネルギー消費に必要な土地面積、「生態系面積」と呼ぶそうですが、で割ったものです。下にリストを載せました。

日本の場合、寿命や満足度はたぶん他の国よりも高いのでしょうが、如何せん、人口のわりに土地が狭くまたエネルギー消費も莫大なために生態系面積が大きく、幸福度41.7という数値になったのでしょう。当然のことに、貧困や疾病に歴史的に悩まされ、平均寿命が37歳というアフリカのジンバブエのような国は最下位になっています。島国が上位にたくさんありますね。豊富な生態系が人の(もちろんすべての生命の)幸福にとても大事ということです。

CONTENTMENT AROUND THE GLOBE:

Vanuatu: 68.2

Colombia: 67.2

Costa Rica: 66.0

Dominica: 64.5

Panama: 63.5

Cuba: 61.9

Honduras: 61.8

Guatemala: 61.7

El Salvador: 61.7

St Lucia: 61.3

Vietnam: 61.2

Bhutan: 61.1

Western Samoa: 61.0

Sri Lanka: 60.3

Antigua & Barbuda: 59.2

Philippines: 59.2

Nicaragua: 59.1

Kyrgyzstan: 59.1

Solomon Islands: 58.9

Tunisia: 58.9

Indonesia: 57.9

Tonga: 57.9

Tajikistan: 57.7

Venezuela: 57.5

Dominican Republic: 57.1

Guyana: 56.6

Seychelles: 56.1

China: 56.0

Thailand: 55.4

Peru: 55.1

Suriname: 55.0

Yemen: 55.0

Fiji: 54.5

Morocco: 54.4

Mexico: 54.4

Maldives: 53.5

Malta: 53.3

Bangladesh: 53.2

Barbados: 52.7

Malaysia: 52.7

Palestine: 52.6

Argentina: 52.2

Belize: 52.0

Trinidad & Tobago: 51.9

Chile: 51.3

Paraguay: 51.1

Jamaica: 51.0

Nepal: 50.0

Mauritius: 49.6

Mongolia: 49.6

Uruguay: 49.3

Ecuador: 49.3

Uzbekistan: 49.2

Grenada: 49.0

Austria: 48.8

India: 48.7

Brazil: 48.6

Iceland: 48.4

Switzerland: 48.3

Italy: 48.3

Iran: 47.2

Ghana: 47.0

Bolivia: 46.2

Netherlands: 46.0

Madagascar: 46.0

Cyprus: 46.0

Algeria: 45.9

Luxembourg: 45.6

Bahamas: 44.9

Papua New Guinea: 44.8

Burma: 44.6

Belgium: 44.0

Slovenia: 44.0

Oman: 43.9

Germany: 43.8

Croatia: 43.7

Lebanon: 43.6

Taiwan: 43.4

Haiti: 43.3

Syria: 43.2

Spain: 43.0

Hong Kong: 42.9

Saudi Arabia: 42.7

Gambia: 42.5

Cambodia: 42.2

Albania: 42.1

Jordan: 42.1

New Zealand: 41.9

Japan: 41.7

Congo: 41.6

Egypt: 41.6

Turkey: 41.4

Denmark: 41.4

Brunei Darussalam: 41.2

Georgia: 41.2

Korea: 41.1

Bosnia/H'govina: 41.0

Senegal: 40.8

Azerbaijan: 40.7

Gabon: 40.5

Libya: 40.3

United Kingdom: 40.3

Laos: 40.3

Canada: 39.8

Ireland: 39.4

France: 36.4

USA: 28.8

Russia: 22.8

Estonia: 22.7

Ukraine: 22.2

Dem. Rep. Congo: 20.7

Burundi: 19.0

Swaziland: 18.4

Zimbabwe: 16.6

------------

月曜日, 7月 10, 2006

7月10日ブライアン・ウィルソン(つづき)

我々の最初のホロコーストに加え、建国初期の農業と産業の基盤つくりのために無理やり奴隷として連れてこられたアフリカ人たちの犠牲、そして20世紀になって経済市場と資源獲得のためのアメリカ軍による200近い公然の軍事介入、そして何千もの秘密軍事作戦による大殺戮を考えると、「アメリカ文明の栄光」を今日のものにしているホロコーストが実際には3つあることがわかる。


奴隷貿易によってアフリカの人口は5000万人減少したとされている。そのうちの少なくても3分の2は捕獲時に抵抗したり、恐ろしい輸送状況の中で殺された。また、アメリカの軍事介入によって第三世界の2000〜3000万人が殺されたとされている。

世界中の国々の人びとが独立宣言(自治独立の宣言)の精神を引き継ごうとすると、それはまさにベトナムが1945年にやろうとしたことだが、我々の政府はいっさい聞き耳を立てず、それどころか独立を勝ち取ろうとする彼らの努力を挫くために原爆を落とすまではしないまでも、出来る限りのしたことは銘記すべきだ。我々のアメリカとはこのような土台になりたっているのだ。なんというカルマだろう!


我々の共和国建立は、西部開拓を力づくで成功させ、それまで先住民たちが住んでいた領土を安全に確保し経済開発を行うため、強大な国家政府が必要だと主張する上層階級の人間達によって密かに達成された。我々の建国の父たちは人民など代表していないのだ。もしこの憲法が全国民の投票によるものであったら、圧倒的に否決されただろうと信じる歴史家もいる。このようなわけで、それ以降、選挙に献金する者たちの利益を優先する経済システム(これはひとつの贈賄である)を保持するという、金権政治家による政治体制ができあがってしまった。アメリカ政府というのは名前だけの民主主義である。我々の政府は、労働者、マイノリティー、女性、貧困者といった人びとの窮状に真剣に目を向けることなどなかった。

これらの有権者つまり市民のもろもろの権利や福利は、多大な抑圧と、得られたものもやがて失われるという恐れを乗り越えて得られたものばかりだ。それは国民の健康や地域文化、エコロジーへの予算を考慮することなどまずない、より多くの利潤を求める身勝手な寡頭政治によって徹底的に押えつけられてきた。

西欧人が資本主義と呼ぶものは、小さな企業家が地域共同体の中でお互いの需要と力を平和に協調させていく分散型ネットワークというアダム・スミスが考えていたものとはまったく違うものだ。いま我々にあるのは、欲を基本とする残酷な社会システムだ。それではアメリカに住む多くの人びとや他の国々の人びとに公平な暮らしをもたらすことはできない。それは、軍隊や傭兵あるいは政府の経済制裁という暴力的方法による世界中の人々と天然資源の信じられないような搾取を必要とする。

それは、一般国民が、税の抜け道、補助金、契約、あたらさまな公的資金援助などのかたちで、とくに軍産複合体の大企業と金融機関の利益を保証するという利己的な腹黒い福祉政策で育っている。それに加えて、我々の寡占資本主義の下での効率には本当の生産コストと配給コストはまったく考慮されていない。うまい具合に、巨大なエコロジカルコストと人間消耗コスト(どちらも我々の真の財産である)が忘れられている。もしこれらのコストが考慮されれば、この体制システムは瞬時に崩壊するだろう。現実を正直に観察すると、我々が資本主義、今やネオリベラル、グローバル資本主義と呼ぶこの経済システムが、大々的な搾取を正当化するまやかしの仮定のうえに成り立っていることがわかる。現実を正直に観察すると、我々の政治システムは、民主主義ではなく実質的寡占政治によって建設されそれが今日にいたっていることがわかる。


それで、私が国旗を見て独立宣言のことに思いを馳せると、アメリカ合衆国の代わりに、アメリカ企業国家が見える。帝国主義に人間性を奪われそして殺されて行った世界中の人々の血と骨が見える。とてつもなく強大な暴力で守られた巨大な欺瞞のシンボルが見える。吐き気がし、また恥ずかしいことだ。ここに書いている私の意見は、何人かの親しい友人たちの中でさえ歓迎されることはないだろう。しかし私がいま理解している現実を無視は出来ない。実証できる現実を無視した、大衆向けレトリックを用いた操作によって隠ぺいに成功している歴史上かつてない信じがたいほどの虚偽の中に、我々は生きていると思う。本当に驚くべきことだ。いつの日か、我々が見て見ぬ振りをやめ、自己の罪を認め、跪いて許しを請うことができるだろう。そして、世界と我々自身のからだ、心、魂、文化にもたらした信じがたい苦痛と苦悩を感じ始めて声を出して泣くだろう。そう私は期待する。

7月8日子犬たち、さよなら

早くも先週蒔いた大豆が芽を出し始めました。さてこれから鳩対策に頭を悩ますことになります。大豆は小豆のように種から芽がでるのではなく、種そのものが地中から盛り上がって芽になります。それが鳩の大好物。狙われたらあっと言う間にすべて食べられてしまうのです。その対策として、畑全体をネットで覆う方法がありますが、広いのでこれは無理。しかたなく麦ワラを敷いて刈った草をかぶせてカモフラージュ作戦にしました。さてこれで賢い山鳩たちをだませるかな。せっかくいい感じになってきたトウモロコシはカラスにやられてしまいました。ガッカリ!

今日は、最後に残った2匹の子犬をそれぞれ埼玉と横浜の方が引き取りにくる日です。畑は荒らす、苗は喰いちぎる、庭で小麦を干すとおしっこはする、で被害が相当なもので、これでホッとしますが、生まれた5月からこれまで育ててきたわけですからなにか寂しい気もします。

今日、ネットで送られてきたビデオ作品です。おもわず笑ってしまいました。
http://www.darlugo.com/?id=321&ext=1
とげとげしい世の中。笑いが救いです。

金曜日, 7月 07, 2006

7月7日ブライアン・ウィルソン

7月4日はアメリカ独立記念日でした。日本でいうと天皇誕生日みたいな感じでしょうか。アメリカではこの日、家族でピクニックというのが相場で、私もよく誘われて公園に行ったものです。そして、反戦活動家で友人のブライアン・ウィルソンの誕生日でもあります。「戦争中毒」の出版人であるフランク・ドレルがブライアンを敬愛していて、私たちにブライアンを数年前紹介してくれました。ふたりともベトナム帰還兵であり、その戦争体験が平和活動の原点になっています。ブライアンは80年代に平和行動隊を組織して、アメリカの中南米での軍事介入に反対して断食や座り込みなどの反戦活動を盛んにやっていました。1987年9月1日、中南米への不法な武器輸送に抗議して線路に座り込み、引かれ、両足を失いました。このあたりは、ブライアンの本「レッグス」に詳しく書かれています。「テロリストは誰?」の最後にもブライアンは登場していますね。フランクがブライアンの文章を独立記念日に送ってくれたので訳してみました。



「私にとっての国旗とは」
S. ブライアン・ウィルソン  2000年7月4日
(原文 http://www.counterpunch.org/willson0704.html)

たぶん私は7歳のときだった思う。7月4日に町中が祝っているのはどうやら自分の誕生日ではないらしいと気づいたのは。パレードやピクニックや花火ありで興奮の1日だったし、とくに自分のためのパーティとプレゼントがあったからだ。若い頃は、はるか遠くの英国による王政植民地支配に逆らって、我々の建国の父たちが独立宣言に署名したという歴史的な日に生まれたことを大いに誇らしく思っていた。ニューヨーク州北部の小さな農村で、独立パレードにアメリカ国旗を誇らしげに振っていた自分をおぼえている。それから何年も、アメリカ国旗がパレードで通り過ぎるときや国歌奏そうとともにそれが風にたなびくのを見るたびにぞくぞくしたものだ。世界の歴史でも、もっとも偉大な国に生まれ、神に祝福されるなんて幸運なんだろう。

それから何年か経って、ベトナムで軍の「星条旗」新聞を読み、始めて国旗とそれが意味するところのことについて考え、違和感を持ち始めた。それは、アメリカのどこかで国旗を燃やして逮捕されたというニュースだった。つい最近まで、ベトナムのデルタ地帯の小さな村がナパーム弾で焼き尽くされ、たくさんの若い男女や子どもたちが生きながら焼き尽くされる惨状を目撃していた。私は疑問に思った。どうして故郷から1万マイル離れた無実の人間達を焼き殺すのは問題なく、その村人たちをナパーム弾で焼き尽くす国の象徴である布切れを燃やすことがいけないのだろう。冷戦下の共産主義との戦いという言葉にはなにか大きな誤りがあった。それで我々の国が戦争をする理由について疑いを持つようになった。アメリカ神話という大きな虚偽が、国旗という衣の下に不正に保存されている。

自分が教育されてきた文化の説明と実際の体験した現実との間にあるこの明らかに認識できる不協和を処理するのに何年も掛かった。自己の現実を解釈する際なにかとんでもない間違いを冒しているのか、あるいは、文化の説明がひどい歪曲されているかのどちらかを受け入れなければならなかった。うーむ。これはジレンマだった。前者を受け入れれば、リラックスしてアメリカ人であることを誇りに思えただろう。後者であれば、深刻な自己喪失に落ち入りノイローゼになっていただろう。しかし、どんなに頑張っても、自分の良心が絶えず訴える声を無視することはできなかった。

私は、アメリカや世界の歴史を丹念に調べることから真剣に考え始めた。ニューヨーク州西部のセネカインディアン部落の近くに住んでいた10代のころ、よくセネカインディアンの知合いが、どうやって「白人がふたつの舌で話す」かというジョークを耳にしたことがあった。そのときは面白い話としか思っていなかった。しかしそれから、私はこの国がどのように出来たのか発見することになった。1600年代に我々のヨーロッパ人祖先がここに到着する以前に、何百万もの人間、そう人間だ、が住む数百の国々が全土にあった。アメリカ合衆国は先住諸国と400以上の協定を結んだがすべて無視した。やがてこれらの先住民たちは組織的に排除された。これがアメリカで最初の真のホロコーストである。

独立宣言を読み返してみると、以前は気づかなかった文章が目に入った。「英国国王は我々の中に反乱を起こさせようと扇動し、辺境の地に住む残酷で野蛮なインディアンたちを戦うようそそのかしてきた。彼らのよく知られた戦いの掟は、年齢や性別や状況に関わらず無差別に殺すというものである」正しい歴史は、我々の建国の父たちが自由を実験する場所に定めた土地そのものが暴力と欺瞞で盗み取ったことを明らかにしている。そのやり方は、皮肉にも、建国の父たちが先住者たちを非難した極悪非道そのものだった。いろいろ調べてみると、私のヨーロッパ祖先たちが先住アメリカ人たちを尊敬に値する人間とは見ていなかったどころか、卑しい、非人間的な生き物で絶滅すべきものと考えていたことが明白になった。


西半球のコロンブス以前の先住民人口は少なくとも1億人とみなされている(リオグランデ川以北では800〜1200万人)。1900年までに、これがその約5%までに減少した。第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争とアメリカ軍に服し、退役後自分の祖先がネイティブアメリカンであることを知ったセネカ・インディアンの友人が、あるとき言った。「俺はアメリカ国旗を血で汚れた栄光と呼ぶんだ。赤は血、白は殺された先祖たちの骨」

(つづく)

日曜日, 7月 02, 2006

7月2日小麦・大豆

先週の梅雨休みに、お日様が顔を出したくれたので、コンバイン機はあきらめて昔風の足踏み脱穀機で小麦の脱穀を済ませました。杏菜と真生が束を運んでくれたので大助かりです。そしてビニールを庭に広げて天日干し。ここでハプニングがありました。子犬たちがおしっこを小麦にしてしまったのです。泣く泣くその辺りを捨てました。さて、収量ですが、心配していた通り日照不足のため実の入りが悪かったようで、約20キロ。当初の予想40キロの半分でした。さてと、久しぶりにアオバ小麦のパンが食べられます。

小麦を刈ったあとは大豆を蒔きます。一昨日、東京からグリーンピースの撮影チームがやってきました。たまたまニュージーランドで知り合った夫妻も滞在していたので、こどもたちといっしょに総勢8人で大豆を蒔きました。おかげであっという間に終了。大豆は去年穫れた青大豆です。来年の味噌つくりの原料になります。

梅雨といえば梅。そう今年も梅干しつくりをしました。庭の木からおいしそうな梅がぼたぼた落ちてきています。今回は20キロ漬けてあります。

やっとキュウリや茄子が穫れ始めています。トマトは30本も植えてありますが、まだ実が青いようです。オクラがみんな雨で溶けてしまいました。スイカもいつのまにか消えていました。

何年やっても野菜つくりは難しいもんです。