5月21日、東京でBeGood Cafeに出演しました。プロデューサーのシキタ純さんから、BeGood Cafeを今年からもっと社会性の高い方向に持って行きたいので、ついては海外情報のようなものを定期的にやって欲しいと依頼されたからです。結局、ワールドレポートというタイトルで10分のセクションをいただいて日本のメディアでは流れないような海外最新情報を語ることになりました。とは言っても、世界のニュースを10分間で話せるわけはなく、今回はアメリカの政局を中心にして、ブッシュ政権の支持率低下と反ブッシュの動き、NSA(国家安全保障局)の電話盗聴事件、同性愛結婚問題などを手短に説明しました。コンピュータ・マスターのダミアンが映像とサウンド製作をやってくれたので見応えのあるリポートになったと思います。ブッシュ大統領を弾劾しようという動きは以前からありますが、歌手のニール・ヤングの「大統領を弾劾しよう」という最近発表された曲が、ニューヨークタイムズの論説でも取り上げられるほど話題になっているので、まずこれを聴いてもらいました。
歌詞はこんな感じです。
Let’s Impeach The President!
http://www.neilyoung.com/
「大統領を弾劾しよう!」
大統領を弾劾しよう
嘘を口実に戦争を始め、権力を濫用し、我々の金を垂れ流した
犯罪人を雇い、ホワイトハウスは闇に隠れている
兵士を戦争に送り出す理由のために、事実を曲げた
市民をスパイし、あらゆる法を犯し、コンピュータと電話を盗聴させた
宗教を選挙に利用して、国を人種別に分け隔て
黒人は無視されたままだ
大統領を弾劾しよう
ニール・ヤングが昔いっしょに組んでいたグループ、Crosby, Stills, Nash & Youngがこの夏再結成して全米ツアーを行うそうです。ニールはどちらかというと保守的な共和党支持者だったのですが、イラク戦争開始以来だんだん考えが変わって、ある日旅先で何気なく手に取った新聞に負傷したアメリカ兵士たちが改造されたボーイングジェット機内の病室で治療されている写真を見て「切れて」しまいました。もうこれ以上ブッシュに大統領を続けさせてはいけない、と作曲したのがこの歌です。
最後はビートルズの曲の替え歌「決定者」で締めくくりました。元曲はMagical Mystery Tourアルバムの「I am the Walrus」です。ルイス・キャロルの「不思議な国のアリス」をヒントにジョン・レノンが作詞作曲されたとされるこの曲をじつにうまく替えていると思います。
The Decider By Paul Hipp
http://decider.cf.huffingtonpost.com/
「決定者」
俺は俺、ラム公(ラムズフェルド)はラム公、イラクは自由だ、みんな一緒だ
チェニーが鉄砲撃てば世界は大騒ぎ,俺が嘘をつけばさ
嘘なんだよ
自分の脳みそに陣取って、最後の日を待っているのさ
企業はオイルマネーで大儲け
俺は法の上さ、何が正しいか悪いかは俺が決める
卵頭の俺が最高指揮官、決定者、ククーカチューだ
バグダッドの警官が幼い犠牲者を並べてる
弾丸が飛んで殺されたんだ、お母さんの叫びが聞こえるかい
俺は嘘つきさ
金持ちたちに減税、貧乏人にはなにもなし
ホワイトハウスの庭に座って神に祈るのさ
いろいろ考えているのさ
脳みそだけがないだけさ
痛烈なブッシュ批判ソングですね。今度のBeGood Cafeは6月18日です。