金曜日, 1月 29, 2010

ハワード・ジン:如何に戦争なしに正義の戦いをするか?

ハワード・ジンささんのJPG

昨日、アメリカの歴史学者で平和活動家のリーダーであったハワード・ジンが亡くなりました。ここに追悼の意を表します。

ハワード・ジンは、彼のもっとも有名な著書『民衆のアメリカ史』(A People's History of the United States)でそれまで学校では教えなかった本当のアメリカ史をアメリカ国民に伝えることで、重要な歴史的視野の変換を一般に与えました。ジンの一生は、戦争の醜さ、悲惨さを訴えると同時に、それを変えるのは人々のパワーであることを主張し貫いた平和活動であったと言えるでしょう。

私は、10年ほど前に彼の住むボストンでいっしょにランチをご馳走になったことがありましたが、容姿から想像したとおり、じつに温和な紳士という印象で、どこにあの体制側から恐れられている反抗パワーが潜んでいるのかと不思議に思われたほどです。昨年彼のバイオグラフィーと言えるDVD(Howard Zinn: You can't be neutral on a Moving Train)(未邦訳)が出ましたが、ジンの徹底した民衆の立場に寄り添った反抗精神にはこころを動かされます。アメリカを代表する知識人で平和主義者のひとりにノーム・チョムスキーがいますが、チョムスキーがあくまでも「静」のアカデミックだとすれば、ジンは「動」のアカデミックと言えるでしょう。


今朝のエミー・グッドマンの「デモクラシー・ナウ」で、追悼特集番組を放送していましたので、そこから彼の過去の講演の一部を紹介します。

ハワード・ジンは第二次世界大戦に2年間半空軍の爆撃手として参戦しています。これはそのときのことを回想しているところです。当時は23歳でした。

ハワード・ジン:私たちは爆撃作戦はもう終わったと思っていました。戦争は終結する寸前でした。1945年4月のことですが、(欧州)戦争は1945年5月に終結したと覚えています。これは戦争が終わる数週間前の話です。だれもが戦争はすぐ終わると思っていました。私たちの軍はフランスからドイツに侵攻していました。でも、フランスの大西洋岸に面したロヤンという小さな町付近にまだドイツの小隊がいたんです。それで空軍は彼らを爆撃することにしました。1,200機の重爆撃機編隊です。その一つに私がいました。この小さなロヤンの町上空に飛んでナパーム弾を落しました・・ヨーロッパ戦線で初めてのナパーム弾の使用でした。

私たちがやったことで何人の人々が殺され、何人が負傷したのか、私たちは知りません。でも、私はほとんどの兵士たちのように、何も考えず、ただ機械的に、私たちは正義の側だ、やつらは間違っている側だ、だから好きなようにしていいのだ、それでいいのだと思ってそれをやりました。そして、その後になって、戦争が終わってからすぐ後で、ジョン・ハーシーのヒロシマを読んで、ヒロシマサバイバー(生存者)たちのことを、その人たちがどんな体験をしたかを読んで、その時になって初めて爆撃が人間に与える影響について考えるようになったのです。爆弾を落とされる地上の人間たちにとってそれがどういう意味なのか、その時初めて考え始めたのです。私は爆撃手として3万フィートの上空にいて、叫びも聞こえず、血も見えないからです。それが近代戦争というものです。

近代の戦争では、兵士は発砲し、爆弾を落とします。彼らには、発射している相手の人間たちに何が起こるのか何の考えもありません。すべて遠くから操作されるからです。そうやって恐ろしい惨劇が起こるのです。そして私はこう思います。あの空爆を思い出して、そしてヒロシマのこと、そして市街地への他のすべての空爆、ドイツと日本の市街地の大勢の市民たちの殺害、一晩で10万人が殺された東京大空襲、これらがすべて私に、戦争は、たとえ第二次世界大戦のようなファシズムに対する正義の戦争であっても、いかなる基本的な問題解決にはならないことを気づかせてくれたのです。それはどちら側の人間にもすべてに常に有害なものです。私たちはそれをイラクで見ています。そこでは兵士たちのこころが、求められていない土地にいる占領軍であることで毒されているからです。そのことがもたらす結果は酷いものです。
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そしてこれはほんの2ヶ月前の11月にボストン大学で行った最後の講演の一つからです。

ハワード・ジン:私たちが何を言われようと、どんな独裁者がいようと、どの国境が侵されようと、どんな抑圧があろうと、独裁者や抑圧の前に何もしないというのではありません。違います。問題解決に戦争以外の方法を見つけようと言っているのです。なぜなら、戦争は間違いなく・・避けようがなく・・大勢の人々を無差別に大量殺戮するからです。あらゆる戦争は子どもたちに対する戦争だからです。



ですから、たとえば、ただサダム・フセインを取り除けばいいのではありません。私たちがサダム・フセインを排除しましたね。その過程でサダム・フセインのために犠牲になっていた多くの人々も殺しました。専制独裁者に対する戦争をしたら、あなたたちは誰を殺すのですか。あなたたちは独裁者の犠牲者たちを殺すんです。とにかく、このことはすべて・・これはすべて戦争について考え直す機会を与えてくれました。そして、今私たちは戦争しているんですよね?イラクでアフガニスタンで、そしてパキスタンでも。私たちはそこにロケットを送ってパキスタンの罪のないひとびとを殺しているんです。ですから、私たちはそれを受け入れてはいけないんです。

私たちは平和運動が一緒になるようにすべきです。本当に、いくつかの平和団体が合同するようにすべきです。最初はこじんまりして、なにか頼りないように見えるかもしれません。でも運動とはそうやって始まるんです。そうやってベトナム反戦運動は始まりました。まったく無力だと、パワーのないと思っていた一握りの人たちで始まったのです。でも、覚えておいて下さい。トップにいる人たちのパワーは下にいる人々の服従がなければあり得ないのです。人々がいったん服従することを止めた途端、彼らはパワーを失うのです。労働者たちがストライキをすれば、巨大な企業もパワーを失います。消費者が不買運動をすると、巨大なビジネス組織も頭を下げます。ベトナムで多くの兵士がしたように、多くの脱走兵がしたように、ベトナムで上級兵に対する暴力的反抗行為が数多くあったように、B-52パイロットたちが爆撃命令を拒否したように、多くの兵士たちが戦闘を拒否すれば、戦争はつづけられないのです。そうですよ。人々にパワーがあるんです。もし人々が組織をつくり、反対運動をし、大きな力のある運動を起こせれば、彼らが変化を起こせるのです。私がいいたいことはそれだけです。ありがとうございました。
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でも、アメリカの主要マスコミのハワード・ジンに対する評価は低かったようです。それもそうですね、彼は権力体制に抵抗するいわゆるディセント(Dissent)に徹していましたから、基本的には権力体制擁護というか、その体制そのものであるマスコミからは敬遠されていたのは当然です。たとえば、ニューヨークタイムズは予測される約1,200名の著名人の死亡広告をすでに準備しているのですが、それにはハワード・ジンは入っていなかったそうです。それで、急遽AP通信の死亡記事を載せたのですが、それにはそれこそ体制側の歴史学者であるアーサー・シュレージンジャーの「(ハワード・ジン)は私のことを危険な反動主義者と思っていることは知っています。彼は私にとって重要視する存在ではありません。論客であって、歴史家とは言えないでしょう」という言葉を引用しているほどです。

デモクラシー・ナウでゲストのナオミ・クラインはそのことについてこう言っています。

ナオミ・クライン:彼にはニューヨークタイムズなど必要ないと思います。高名な歴史学者もいらなかった。彼はみんなのお気に入りの先生だったんです。人生を変えてしまうような先生だった。それこそ何百万の人々の人生を。私たちはそのみんながお気に入りの先生を失ったんです。でも、ハワード・ジンのやったことは、単に彼が教えたことがナショナリズムや英雄的人物についての従来の幻想を打ち砕いたというのではありません。それは、人々に自分自身を信じること、そしてそのパワーが世界を変えることを伝えたことです。ですから、あらゆる素晴らしい教師がしたように、彼はその教えをすべて残して逝ったんです。私たちはだれでもハワードのように少しでもなるように努めるべきだと思います。

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ありがとう、ハワード。

月曜日, 1月 25, 2010

輸入ワクチン?

一昨日の読売新聞社会面に「輸入ワクチン大量在庫へ/初回配布希望200回」という小さな見出しがありました。それによると、「2月から出荷が始まる新型インフルエンザの輸入ワクチンについて、第1回出荷分(474万回分)の配分を希望した都道府県は山梨県だけで、配分希望も200回分だけだったことが22日、厚生労働省の調査で分かった。当面はほとんどの輸入ワクチンが国の在庫となる見通し。」とあります。さらに、「輸入ワクチンは、国が欧州の2社から計約1126億円で計約9,900万回分を購入する契約を結んでおり、2月3日にノバルティス社(スイス)所製の234万回分、同5日にグラクソ・スミスクライン社(英国)製の240万回分がそれぞれ各自治体へ初出荷される予定だった。・・・一方、国内の患者数は7週連続で減少。最新の1週間(11〜17日)の新規患者数は1医療機関当たり8.13人で、40都道府県で前週を下回った。」と書いてあります。

あれだけ大騒ぎした豚(H1N1)ウイルスインフルエンザ騒ぎはいったいどこに行ってしまったのでしょう?

どうやら2009年に世界中で吹き荒れたこの問題は、何百万回分の豚インフルエンザワクチン接種を各国がつぎからつぎと取りやめた結果、あえなくたち消えになったようです。製薬会社が政府とマスコミとグルになって仕組んだこのでっち上げ作戦は。

真相は、製薬会社が一儲けのために、”世界的なパニック”を起こそうと世界保健機構(WHO)に働きかけて大流行宣言させ、それを政府とマスコミが後押ししたらしいのです。すでに、責任追求がヨーロッパ議会で政治問題化しています。

そもそも、これまで私も言及しましたが、H1N1豚インフルエンザは別に特別危険なものではありません。ですから、レベル6の世界的流行病などに最初からされる理由などないのです。ただ単にワクチンを大量に売るための大々的売り込みキャンペーンだったわけです。しかも、そのワクチンは元から効果がないことが専門家や医療関係者たちの間では”常識”になっているのです。それどころかワクチン接種によって取り返しのつかない被害を受けたり、さらには死亡した例も数多く報告されているのはみなさんもご存知でしょう。私の周りでも、そのような被害を被った人たちがいます。

それにしても、製薬会社にしては”してやったり”でしょう。世界中の政府からすでに注文契約を済ましているのですから。誰がそのつけを払うのか?もちろん、私たち国民です。しかも、造ってしまったワクチンは長期間貯蔵できませんから、すべて廃棄処分です。ちなみに読売新聞の記事にもあるグラクソスミスクライン社は2009年度の下四半期だけで14億ドルのワクチンを売りさばいています。

9,900万回分のワクチン代1,126億円が無駄になることの責任を一体誰がとるんでしょうか?マスコミは連日紙面のトップ記事で大騒ぎしておきながら、今はただだまっているのでしょうか。

もういい加減一般市民も賢くならないといけませんね。

土曜日, 1月 23, 2010

企業にも人権?

昨日、アメリカの最高裁判所が民主主義の根幹にも関わる非常に重大な判決を下しました。市民連合対連邦選挙委員会の裁判で、裁判官が5対4の僅差で、これまで制限されていた企業や組合などの組織による選挙運動への資金支援を無制限に許可することを認めたのです。

消費者運動のリーダーであるラルフ・ネーダーは、”腐敗している我々の選挙システムをさらに完全に企業が支配することになり、すでに弱体化している我々の民主主義の基盤を揺るがすものだ。とんでもないことだが、企業はすでに政治活動委員会(PAC)を使って従業員や株主たちに献金を募って選挙候補者に圧力をかけたり金を握らせたりしている。この判決で、今や企業はその圧倒的な資金力を、すでに企業による選挙献金であふれている中にさらに注ぎ込むことができる。”と批判しています。

これはまた、憲法で保障されている” 米国憲法修正第1項・「言論の自由」”という基本的人権を企業にも認めるかという論議にたいする決定でもあります。つまり、この判決によって企業にも政治的発言、政治的関与が認められたわけです。こんにちでもロビーイングによって莫大な影響力をワシントンで展開しているアメリカの巨大な石油会社やウォールストリートの金融企業が、さらに直接政治に関わって来ることを意味します。同時に、一般市民やNGOの声はますますワシントンから遠のいていくでしょう。

ところで、企業とは一体なんでしょう?

「企業とは、営利を目的として一定の計画に従って経済活動を行う経済主体(経済単位)である。家計、政府と並ぶ経済主体の一つ。国や地方公共団体が保有する企業を公企業、そうでない企業を私企業という。通常は企業といえば私企業を指す。日常用語としての「企業」は多くの場合、会社と同義だが、個人商店も企業に含まれるので、企業のほうが広い概念である。
広義の企業は、営利目的に限らず、一定の計画に従い継続的意図を持って経済活動を行う独立の経済主体(経済単位)を指す。」(ウィキペディア)

要するに経済活動を行う人間たちが創造した集合体ですね。

日本には法人という呼び方もあります。これは、「生物学的にヒトである自然人ではないが、法律の規定により「人」として権利能力を付与されたものをいう」そうです。今回の判決は企業に「人」としての政治的権利能力をも認めたということでしょう。

日本では、たとえば経団連が巨額の選挙資金を特定候補に注ぎ込むというような例はまだないと思いますが、遅かれ早かれ今回のアメリカでの判決による影響が日本の政治状況にも及ぼすことが案じられます。

グラニーDのJPG

もちろんアメリカの市民団体は今回の判決に民主主義の危機を感じています。これまでの政治運動は、いかに企業の影響を防いで、市民の声を政治に反映させるかということに尽きるからです。以前ワシントンで開かれた全米平和省会議に行ったとき、たまたま民主党大会で会った有名なグラニーD(100歳!)は、そのようなアメリカの市民運動を代表する人格者ですが、「10年前(当時は90歳でした)私はカルフォルニアからワシントンまで歩いて、選挙改革法案への支持を訴えました。それは、私たちの民主主義が少数の富める者たちによって抑え込まれているからです。私たちはそれに対して何かしなければなりません。私は講演やインタビューを何百回もし何千人に話しかけてきました。そして国中の至る所で人々が現在の政治状況にうんざりしている事実に心を動かされました。さて、最高裁判所が水門を開いて企業資金のつなみを政治にまで及ぼすことを認めました。もし私たちが民主主義を守りたいのなら、新しい公正な裁判所になるまで、新しい方向の運動を始めなければなりません。」と訴えています。

ますます市民たちと自己の儲けだけを追求する企業との対決という世界状況になってきたようです。

金曜日, 1月 22, 2010

匿名さんからの投稿

今日、匿名の方から以下のような投稿をいただきましたので、私なりの考えを書いてみます。
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『私は日本の製薬会社で新薬の研究をしています。新薬の開発は非常に難しく、さらに長い年月を要します。しかし、患者様のQOLを改善することを望み、希望を持ちながら研究しています。しかしもしもマシュー君の言うような病気のない時代がくるとすれば、今私が行っている研究はまったく意味を為しません。なぜならもし有用な新薬を開発できたとしても承認されるまでに10年近くかかるからです。また、日々化学薬品を浴びていること、動物実験に非常に多くの動物の命を犠牲にしていることが、アセッションに向けて良くない方向性であるような気がしています。今後の自分の仕事について悩んでいる毎日です。』

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匿名さんへ、

まず、病気で苦しんでいる人たちを救いたいというあなたの真摯な気持ちを素直に素晴らしいと思います。そして同時に、新薬開発という非常に困難な仕事に取り組んでいることも理解します。私たちは、この世界になにかやるべきことをしに、過去に積んだネガティブなエネルギーを解決するために来ているのだと考えると、”何かに悩む”ことの意味は、自分の魂が信号を送っているということかもしれません。

私は最近、非暴力コミュニケーション(NVC)という言わば平和なこころとか平和的な関係性を求めるための勉強を始めています。これから述べることは、まったく私個人の解釈であるNVCであることをお断りしておきます。

”何かに悩む”ということは、NVCの観点から言えば、自分のやっていることが本当のニーズ、つまりこころのレベル、あるいは魂のレベルで求めていることと食い違っているからだと解釈するのです。言い換えると、頭で考えていることとこころが求めていることがちがっていると言う意味です。では、どうしたら自己のニーズを探せるのでしょう?

匿名さんは、たぶん具体的な方向、つまり仕事上のアドバイスを期待しているのだと思います。でも、それは頭脳による意識的な解決法であって、そのレベルで答えを求めてもたぶん決して期待するような”こころの平和”は訪れないと思います。なぜなら、そこには自己の本当のニーズがないからです。

それを自己の意識とこころとの和解と言います。そこで重要なファクターが感情です。感情は意識や思考とは関係なく、自然と起きてくるものだからです。今のあなたは、多分、多少いら立っていて、悲しく、不満で、もしかしたら怒っているかもしれません。それはそれで構いません。どうか決してその感情をいいとか悪いとか判断しないでください。自己のニーズが満たされないからそういった感情が起こるのですから、そのニーズが何か見つけてその通りにしてあげればいいのです。

あなたのニーズがこころの平和であることは間違いありませんね。では、何があなたにその平和をもたらすのか、探索してみましょう。

そこで、仕事のことや将来のことなど、とりあえず出来るだけ忘れて、自分の感情だけにこころを集中してみて下さい。ネガティブな感情はそのままにして・・自分がもっとも嬉しくなる情景や人間、または無条件に”ありがたい”と思えるようなこと・・好きな人、大好きな海や空や夕焼け、恋人や家族など・・を思い浮かべるのです。

思い浮かべたら、つぎに、そのような気分で活動している自分を想像してみてください。

そのとき、あなたは何をしていますか?

もし、それが明瞭にこころに浮かんだら、今日からそれに向かって歩み始めてみたらどうでしょう。きっと、納得の行く結果が待っていることでしょう。

木曜日, 1月 21, 2010

マシュ−君のメッセージ(29)

遅くなりましたが、読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。

正月はハワイ・コナにある小田まゆみさんのジンジャーヒル農園で過ごしていました。デトックス・ワークショップでローフードのみの食事が連日つづきます。おかげで去年から溜まっていた”毒素”がすっかりからだから抜けた気分です。でも街に出ると、いつもは賑わうモールは人出もまばらで、閉じてしまった店が並んでいます。映画館に行ったら、ホリデーシーズンなのにほとんど観客がいない状態。想像以上にアメリカの経済はどん底だなあという感想でした。

2010年ははたしてどのような変化を私たちの暮らしに、そして地球にもたらすのでしょう。

インドのガンジーの言葉に、 "You must be the change you want to see in the world." 「世界に望む変化にあなた自身がなりなさい」というのがあります。これはすべては自分から始まると理解できますし、またすべてはワンネスという考えにも通じることですね。マシュー君が文中、「地球のあらゆる”街角”で人々が、自分たちが世界に望む変化そのものに”なる”パワーを発見するのを見るのは、僕たちにとって大きな喜びです」と言っています。

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マシューのJPG

2010年1月11日

地球温暖化、地球の再生、第三密度の原因と結果、経済、ノルウェーの渦、テレビによるETの存在発表、魂が地球を離れる理由、暴力、2012年以降の娯楽、脳と魂の関係

1. こんにちは、マシューです。この宇宙領域にいるすべての魂たちに代わってメッセージを送ります。今世紀も10年代に入っていますが、やはり世界経済がもっとも大きな問題として人々の頭を離れないようです。でも、それとほとんど変わらないのが、よく”地球温暖化”と言われる問題です。この論議を呼んでいる問題は、行き詰まった経済情況とは分けて考えられないだけでなく、どんなに双対性があなたたちの世界に影響を与えているかという最も顕著な例なのです・・それは自己だけの利益に対して、多くの人々と地球自身の利益を考えるということです。

2. 気候変動は自然の循環的現象であり人為的なことが原因ではないと主張している科学者たちは、この惑星が今日あるような人類が創り出した有毒汚染物質で苦しんでいることはかつてなかったという事実を無視しています。たしかに大きな気候変動は過去にも何度かありましたが、それは地球人類の行いによって造られたネガティビティ(破壊的エネルギー)を地球が解放する必要があったためです。でも、地球温暖化問題のどちら側の科学者たちもその原因と結果については知りません。氷河の融解や記録的な気温について警告を発している人たちは、真摯なこころからこれからの世代を想ってそうしているのですが、汚染をコントロールすべきだという主張を鼻であしらう人たちは汚染物質をもたらすようなことをたくさん行っている自分勝手な人間たちを進んで助けているわけです。そのような汚染源に加えて、意図的なケムトレイルからの有毒雨やごみ処分場の有毒廃棄物そして危険な状態で保管されている放射性物質があるのですから、どう控えめに言ってもこれは人類の怠慢ですし、最悪に言えば犯罪的な汚染行為であることはまったく明らかなことです。

3. 僕のメッセージをよく読んでいるあなたたちは、地球が本来の姿であるエデンに復帰するときには、極地や熱帯地域の厳しい気温が移行して、最後には世界中が温暖な気候になることを知っていますね。この事実はあなたたちの科学者たちには知られていませんし、世界の人々もほとんど知りません。でも、地球上のあらゆる人がいま起きつつあることを知ったとしても、地球の汚染を止め、彼女に与えて来た広範囲な被害を修復するという全人類としての責任が消えるわけではありません。他の宇宙文明人たちもこの途方もない事業に喜んで手を貸そうと言っています。でも、これはあなたたちの住処(すみか)である惑星地球ですから、あなたたちが自ら率先してやらなければなりません。

4. そして、あなたたちはそうしているではありませんか。最近のコペンハーゲン会議では重要なことはほどんど決まりませんでしたが、無数の魂たちの中にある光が彼らを奮い立たせ、人々は様々な数多くの保存と修復活動に携わり始めています。これらには、先住植物の植生に被害を与えている軽卒にもたらされた侵入植物を除く活動をしている人たちから、露天採鉱企業にそれが荒廃させてきた土地の再生を命じる法律、鉱石採掘企業に処理工程の用水の無害化を命じる法律、そして森林伐採企業に動物の生態系保護を命じる法律などが含まれます。多くの人々が進んで、傷ついたり親を失った野生動物を救い出し回復させてから野生に戻したり、動物園の動物たちに野生の自然環境を造ってあげたり、動物たちを絶滅種に加えたり、密猟者たちに動物保護の教育をして他の方法で稼ぐことを教えたり、ペット動物を去勢することを始めています。

5. またつねに強さを増している光が、フリーエネルギーとほかのテクノロジーの開発を長い間抑え込んで来た利己的な勢力を露にしつつあります。まもなくそれらに”光があたる”ようになるでしょう。そして、あなたたちの宇宙家族たちの高度に進んだテクノロジーと一緒になって、土壌、水、大気の洗浄と浄化に用いられるでしょう。それらがあなたたちの交通手段や医療、食料生産、建設、製造、通信を一変させるでしょう。つまり、地球が完全に第三密度から抜け出るときには、あなたたちが馴染んでいる暮らしが根本的に、そして素晴らしく変化するのです。

6. 第三密度の人類がおしなべて抱えている双対性が、あなたたちの世界のあらゆる生命に恵みを与えるであろう新しいアイデアの導入を妨げて来ました。今や、地球は高い波動レベルに到達しているのですから、そのような長い間支配して来た腐敗したシステムは完全に崩壊しています。”人々のパワー”が地球上のいたるところで開花しているのです。地球の健全さと美を回復させるための様々な環境対策と相まって、新しい形のビジネスが盛んになってきています。リサイクルと”環境にやさしい”運動は当たり前になっていますし、家庭菜園や市民農園は大人気です。それまで一人ひとりで持っていた道具や設備を分け合って使うようになり、物や仕事の交換がお金にとって変わって来ています。そして不能で腐敗した役人たちを替える動きが大きくなっています。地球のあらゆる”街角”で人々が、自分たちが世界に望む変化そのものに”なる”パワーを発見するのを見るのは、僕たちにとって大きな喜びです。

7. ここで、双対性について、それを理解する努力、そしてどうしてそれがそれほどにも長く地球人類の一部になっているのかについてもう少し話しましょう。世紀を重ねるごとに、そして世代から世代へと”人間性”を定義づけようと試みてきた結果、双対性は、宗教における神を畏れる人々に対する罪人、アートと文学における悪魔対天使、哲学における性格の強さに対する弱さ、社会科学における環境からの性格と言うように解釈されてきました。古い言い方であれば、人々を”神のようだ”とか”悪”だと表現し、より最近の表現では、すべての人間は両者を潜在的に持っていると言います。実際には、そのどちらの性格も持っている可能性はありますが、その”良い/悪い”という双対性のどちらかになることが定められているわけではありません。

8. 第三密度は闇の勢力の天下です。そこでのエネルギーの流れは暴力、怒り、どん欲、情欲、妬み、不誠実、不正、権力と支配欲に満ち満ちています。生前に、魂はそれまでの転生で身につけて作り上げて来たネガティブ(破壊的)な特質をすべて克服することを選びます。しかし、いちど重たい肉体に戻るとそれは忘れられてしまい、そしてまた再び、魂が同様に選び、そして忘れてしまった環境的影響の中での自由意志による選択にしたがって性格が形づけられるのです。スピリチュアルな成長に必要なバランスある学びを達成するためには、魂は何百回以上もの転生を繰り返して、双対性のネガティブ性から抜け出して、そのもっともポジティブな領域に進化して行くのです。そこは愛、平和、寛容、調和、敬い、親切さのエネルギーに満ちています。

9. あらゆる経験が加速される宇宙でも稀なこの時期には、魂たちは第三密度の低い波動から進化し、肉体を持って地球と供により高いエネルギーの次元に移行できるチャンスが与えられています。悲しいことですが、誰もがこのチャンスを利用しているわけではありません。だからこそ双対性が今でも根強くあるのです。地球のアセンションは確実なことなので、これによってアセンションがいささかでも阻害されることはありませんが、光を吸収してスピリチュアルな目覚めと叡智の成長のために第三密度の限界を永遠に離れる代わりに、ネガティブな行為を選びつづけている魂たちのためのせっかくの”良い”目的地が危うい状態になっています。

10. イルミナティ上層部の人間たちは、例えば世界経済について言えば、第三密度の深い波動の中で活動しています。彼らは今でも腐敗したやり方と不正な法律を利用して想像を超える規模で金融と商業を操作しています。彼らは自分たちの銀行を巧みに操って巨大企業に成長させ、それらを拡散させてビジネス成長を促すかわりに、そこに自分たちの資金を溜め込んできました。株式市況を回復傾向のように見せかけているのは、単にコンピュータでイルミナティの莫大な資産を世界中であちこちに動かしているだけのことです。そうやって彼らの多国籍企業が競合企業を飲み込んだり、潰しています。彼らにはまた”秘密の”セックス産業と不正な麻薬産業があり、それが彼らの金庫を何十億も増やしているのです。

11. でも、いまその邪悪な世界的ネットワークの骨組があなたたちの目の前で崩れ始めているのです。主要マスコミを通して、”内部告発者”たちが不正な金融操作と企業行為を明らかにしている一方で、信用ある多くの分野の研究者たちが横行している不正行為に関する彼らの専門知識についてインタビューを受けています。このようにしてエネルギーが集中して、結局はそれがあなたたちの世界からイルミナティによる活動を追放することでしょう。そしてそのボロボロになった組織をつなぎ合わせようとする人間たちは遅かれ早かれ惨めな敗北を認めないわけにはいかないでしょう。

12. 世界中で大胆な改革が進行中だからといって、明日にでも連邦準備制度の廃止が発表されるかもしれないと思わないで下さい。でも、連邦準備制度の終わりは、貧困、戦争、病気、不正、残虐、抑圧をもたらしてきた他のすべての非人道的な闇の活動とともにやがて来るでしょう。そのような状況とそれらを生んだこころは地球が急速に接近しつつあるエネルギー次元の中では生存できないし、存在してもいません。あなたたちのリニアルタイム(線形時間)は時間のないコンティニウム(時空連続体)へとスピードを増して進んでいることを第一に考えて下さい。そこでは地球の黄金時代はすでに到達しているのです。

13. さて、数週間前にノルウェーの上空で起きた現象の発生源についていろいろ食い違う情報があることを何人かの読者が質問してきています。それは、僕たちやほかの地球外の存在たちが説明したように、ほかの宇宙文明人たちによって造られたのでしょうか、あるいは、急激な電圧上昇が検知されたという付近にあるHAARP(訳注:米軍がアラスカで展開している軍事プログラム『高周波活性オーロラ調査プログラム』)によるものでしょうか?僕たちに言わせれば、これはまったく異なる視点からの観察によって異なる結論がもたらされたということです。あらゆるものはエネルギーであり、したがって、あらゆるものは繋がっていることを思い起こせば、あなたたちの宇宙家族のテクノロジーによって発生した巨大なパワーがあなたたちの人工テクノロジーに比較的穏やかな反応をもたらしたので、ある人たちがあの壮大な表示現象を後者のせいにするのはよく理解できます。その説明がどのように理論的に見えても、渦のデザインとタイミングと場所が象徴するその深い意味を見逃しています。

14. 他の宇宙文明人の存在を公式に認める発表が差し迫っているのを知っている読者の方々が、その最新の進捗情況についてぜひ聞きたがっていることを僕たちは知っています。そこでハトンに頼んでこの件について話してもらうことにしました。

15. ハトン: ありがとう、マシュー。かなりいいところまで来ていると報告したいところですが、できないのです。地球のホリデー期間中は勢いが低迷するだろうことは分かっていましたし、なにか牽制工作が仕組まれる可能性も高いと思っていました。私たちはそれを見越してがっかりしたわけではありませんが、その牽制工作によってさらに騒動が大きくなってしまい、予想したよりも遅くなっています。

16. あのクリスマスの日の旅客機テロ事件は、私たちには防ぎようのないCIAの秘密作戦活動でした。あれは、あなたたちの世界全体を再び”世界テロ”に対する怒りで立ち上がらせるために仕組まれた完全なる策略です。おかげでそれがオバマ大統領の最優先事項になっています。保健医療法案と自国の失業率がどうにも遅々として動かないことで過去数ヶ月間没頭されていたのがまだ足りないかのようです。彼が議論の推進力でしたから、彼が再び以前のような早いスピードの勢いを取り戻すまでは、話し合いは建設的というよりも論争に終止することでしょう。

17. オバマの関与がなければ何の決定もできないことはかえって好都合なことです。彼は大々的に迅速な公開をしたほうがよいと考えていますが、他の主な関係者たちのほとんどはそのどちらにも神経質になっています。私たちは提言や勧告はできますが、あなたたちの代表たちに私たちの判断を押し付けるわけにはいきませんし、ましてやいかなる行動もとるわけにもいきません。なぜなら、それはよくても恣意的だと思われ、悪くすれば一方的だと思われるからです。ですから私たちは気長に待っています。あなたたちの代表たちがこのテレビ放映プログラムの重要な問題についてすべて合意に達するか、あるいは、神がその叡智をもってして、何を何時どうするべきか決めるまでは、私たちに出来ることは何もありません。

18. 地球のコースは定められています。それに間に合うようなスケジュールをもつのか、あるいは取り残されるのかは、地球人類次第であることを理解して下さい。あなたたちと供に、宇宙には私たちのような存在が大勢いるんですよというような警告が彼らには必要です。

19. 私に話す機会をくれてありがとう、マシュー。早く合意がとれて、”万事準備完了”になるといいですね・・全宇宙の光の存在たちも期待していますよ。

20. マシュー:ハトン、報告ありがとうございます。僕たちもこれが起こることを辛抱強く待っているところです。それは地球の人々にとって劇的な転機になるでしょう。地球の各国政府がついに地球以外に存在する”知的生命体”に関する真実を公表するだけでなく、この真実の告知は、多くの人々に知らされて来なかった他の情報について、揺るぎない疑問を呼び起こすことになるでしょう・・いわば、パンドラの箱を開くようなものです。

21. では少しここで双対性の問題に戻って、ハトンが、”地球のコースは定まっています。それに間に合うスケジュールを持つか、あるいは取り残されるかは地球の人々次第です”、と言ったことについて詳しく説明します。地球が第三密度を離れるために開いている宇宙に配置されていた”窓”が閉じようとしています。彼女(地球)と一緒に肉体を持って行きたいと願う人たちは、その予定までに第三密度を離れるのに充分な光をもたなければなりません。その究極の目的地への地球の行程は確定しています。彼女の住民である人類の行く先が問題なのです。はたして炭素基盤細胞からクリスタル基盤細胞に変換する光を吸収して、第四密度波動領域に肉体を持って生存できるようになるのでしょうか?

22. 双対性のネガティブ側にいる人たちが光を吸収するためには、暴力から平和なこころへ、どん欲から寛大さへ、堕落から誠実さへ、不正から公正さへ、怒りから分別さへ、抑圧から自由への転換が要求されます。彼らを権力ある地位に持ち上げていたネガティブ(破壊的)な行為を止めようとしない人たちの肉体は死ぬでしょう。そしてその魂は、その人たちが肉体生の間に造った同じエネルギーがある世界に行くことになります。

23. 今から惑星地球を離れる人たちが全員そのような理由でそうするのではありません。この動乱の時期にあなたたちを助けるために高度に進化した文明社会からやって来た魂たちは、ある者たちはウォークインとして、または地球人の家族として誕生し、彼らの使命を遂げてから自分たちの世界に戻って行くでしょう。多くの地球住民たちは第三密度でのカルマ学習を完了することを選んだ生前の魂の合意を全うすることでしょう。そして、スピリット(霊)となって転生した後、第四密度の世界で再び肉体を持って転生して行くでしょう。それがまた地球に戻るのではなければ、それはまた別の高度に進化した世界になるでしょう。人生の状況が、自分が選んで合意したものよりはるかに厳しいという理由で、魂レベルで早く離れることを要請する人たちもいます。その人たちは、霊界での転生で合意を完了してから、今度もやはり第四密度世界に肉体を持って転生していきます。宗教的教義の真理が明らかになると、魂レベルで離れることを選ぶ人が大勢いるでしょう。その後、彼らは第三密度世界に再び肉体を持って転生します。そこでまたもう一度、宗教の間違った教えについて真理が現れるまで彼らの信仰はそのままですが、彼らはもう一度こころを開いて真理を受け入れるチャンスを与えられるのす。

24. 双対性には”中道”があるとすれば、たぶんこのようなことでしょう。暴力っぽい娯楽が大好きな読者からの質問です。”そのようなものは2012年とそれ以降の世界では無くす必要がありますか?”。そして、”そのときには、私のような多くの人間にはどんな娯楽があるのでしょう? ”。最初の質問に手短に答えると、はいそうです。充分に答えるとすれば、あらゆる生命体に対する暴力がどのようなものであれ、それはあなたたちの有史以前のはるか昔から、地球が負わなければならない禍いの原因でした・・これがもとで、あなたたちの惑星地球が第五密度から第三密度に深く急降下する結果になったのです。そこで双対性が人々の集合意識に浸透していったのです。

25. 70数年前、はるかかなたの宇宙文明人たちが地球の惑星生命を救うために強い光を送り始めたころ、光を受け入れた人々の考え、感情、行動が光と同調するようになりました。暴力的な世界が耐えられなくなり、人々が暴力廃絶運動を始めると、それにしたがって集合意識も変化しました。

26. 暴力を無くすことはあなたたちのリニアル(線形)時間の中ではまだできていませんが、時空連続体ではもう既成事実なのです。ですから、暴力的な娯楽は命令で廃止されるのではなく、人々の望む合意として実現すると僕たちは言えるのです。あなたたちが光を吸収しつづけるに従って、あらゆる生命を敬う心が起こり、自然と”スポーツ”のために動物たちを殺すことや動物同志で戦わせることをしなくなるでしょう。闘牛も同じ理由から無くなります。平和で調和のある暮らしの歓びが、どのような形の暴力への興味も自然に消滅させるでしょう。それには人気のコンピュータゲームも含まれます。

27. 2012年以降の娯楽について言えば、現在楽しまれている非暴力的なスポーツはそのまま残るでしょう。でも、今の”何が何でも勝つ”とか”やってしまえ”という態度は、個人や団体競技ではあり得ません。ハイカーやキャンパー、登山者、ダイバーたちには、今よりさらに美しい地域が探索できるようになるでしょう。広く行き渡った波動エネルギーによって脳の機能が高められるので、多くの人たちは知力を必要とするゲームに魅力を感じるようになるでしょう。読書は、近年テレビにその座を奪われてしまいましたが、元のように魅力ある存在に戻るでしょう。歴史の本には実際に起きた事が書かれ、科学の本には宇宙の知識が入っているでしょう。今日の暴力がなくても、劇場やテレビで素晴らしい映画が見れるでしょう。手持ち式の道具を使ったゲームも同様に興奮させるものになります。現在楽しまれている創造的な趣味活動はどれもそのまま継続するでしょう。また多くの人々が花や野菜のガーデニングに大きな歓びを見出すでしょう。今よりもあらゆる芸術活動がもっと評価されるようになり、文化的寄与が人気ある娯楽の選択肢になるでしょう。世界中を旅行することが誰にでも可能になり、大勢の人々がそうすることを選ぶでしょう。自然との調和が深くなって、ほとんどの人たちがお気に入りの場所での孤独を大切にするようになるでしょう。”暴力的娯楽”ファンの方々が余暇をどうして過ごそうかと思い煩うことなど地球の黄金時代にはありませんよ。

28. ポルノを”たまに”楽しんだり、ギャンブル、セックスパーティー、"社交ドラッグ”、浮気、"ブラックマジックにちょっと手を出すこと”は、スピリチュアルな進化を停滞させたり、地球と一緒に肉体を持ってアセンションすることを妨げるのでしょうか、と読者が訊いてきています。それらの行為を僕たちがこれまでスピリチュアルな成長のためのガイダンスとして示して来たものすべてと照らし合わせてみれば、その答えは”はい”だと分かるでしょう。そのような気分転換に夢中になる理由がなんであれ、それらはすべて非常に低い波動を発生し、それが意識と魂との間に障壁を形成します。そしてその中にある光を消してしまうのです。

29. 脳と魂との結びつきについての質問は願ってもないですね。その答えとして、僕の母へのイマカの説明を借りることにしましょう。僕と母とのテレパシー交信が16年前に開いた直後のことです。
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イマカ:考えは実質的なかたちを持っているので見ることができる。それは脈動するので、我々の注意を引くのだ。即座に、あなたたちの思考意図を認知するが、思考形態それ自身をまさに見られるのだ。

スザンヌ:私の脳だけが関係しているのかしら、それとも、それはなにか魂自身に備わっているものなの?

イマカ:この精神活動は、あなたたちがコンピュータを使って残したい言葉を記録するのと同じように、脳を道具として使う魂の領域だ。脳は道具に過ぎない。それはコンピュータのようなもので、それ自身では機能しないが、あなたたちがそれと交信するときだけ機能する。魂と脳は同じ活動関係にある。魂が脳に”スイッチを入れる”と、脳が魂の深い知識を刺激し、それを心の中に役立つ活動に変える。知識は脳の中には存在しない。それが魂によって入力される場合は別だが。知識は蓄積されるが、今の地球の転生でそれにアクセスするのはこの惑星の歴史で過去にあった多くの時期のようには容易ではない。はるか昔にネガティブな意図をもった存在たちによって押し付けられたバリア(障壁)によってその情報のほとんどがあなたたちの意識に気づかれないようにうまく隠されてきたからだ。
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30. お母さん、ありがとう。では、次の質問に行きましょう。新しい経済と金融システムをもたらす助けをするには、私たちは何に時間とお金を使って行けばいいのでしょう?世界経済というのは、あなたたちの世界にある他のすべてのものと同じで、それについての無数の思考形態による産物です。ポジティブな思考と行動によって、他のどのような状況でもよい結果がもたらされるように、それらも経済改革をもたらす効果の助けになります。

31. スピリチュアルな意味と実際的な意味で、あなたたちのお金を投資するもっとも良い方法は、仕事や収入や家がなかったり、病気などの窮状のために苦しんでいる人たちを助けることです。宇宙の引き寄せの法則によって、あなたたちがこころから与えるものが10倍になってあなたたちに戻ってくるでしょう。

32. 時間をどう使うかについては、まず困っている人たちを積極的に支援することに加えて、エネルギーの方向と言う意味で二つのアドバイスをします。今日の状況は叡智とスピリチュアルな完全性をもつ人々によってきっと解決されるだろうと信じることが、その解決に自分が手を貸したという満足できる自覚となって報われるでしょう。豊かさは通常はお金や物をたくさん所有することと思われています。そのような間違った人間の富の基準は変わるでしょうし、豊かさの概念も変わります。あらゆる人々が真に豊かになる世界を創造する手助けをするには、たくさんの人々が健康と幸せに輝いている姿を想像してください。そして、きれいな空、澄み切った水の川、池、海があるあなたたちの世界を。どこまでも広がる黄金の穀物。熟れた果物がたわわに実った果樹園。野菜がいっぱいの広大な農園、緑に覆われた牧場、花々が生き生きと咲く公園。人々と混じって草を食みぶらぶら歩くあらゆる動物たち。あなたたちが想い描く豊かな素晴らしい世界はすでにあることを知って下さい。

愛と平和を
スザンヌ・ワード
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スザンヌ・ワード著
原文:Matthew's Message
訳文責: 森田 玄

(転載自由。出典を明記してくださるとありがたいです。)