土曜日, 10月 29, 2011

福島・会津若松の土壌汚染

ふくしま集団疎開裁判」はこの7月、ECRR(欧州放射線リスク委員会)科学議長のクリス・バズビー博士を日本に招いて、福島や東京などで講演会と記者会見を開催しました。その際、バズビー博士は講演会で訪れた会津若松市の土壌を持ち帰りましたが、その分析測定結果を報告していただいたので、ここに掲載します。

原子炉にしか存在しない放射性元素ウラン235の存在を示唆するこのデータを見ると、やはりという感じは否めません。

**************************

福島第一原発から100kmにある会津若松市の表土サンプルの高/低解像度ガンマスペクトロメーター分析結果が示す原子炉からのウラン汚染の存在

グリーン・オーディット・バズビー研究所 英国・アベリィストウィ

クリス・バズビー博士

2011年7月、会津若松市内の日本キリスト教団若松栄町教会の駐車場の脇から私自身が表土(厚 み約 1 cm、約 200 g)を採取した。会津若松は福島第一原発の西方100 kmにある。ロシア製 SOSNA ツインチェンバー・ガイガーカウンターを用いて計測した地上 10 cm でのバックグラウンド放射線 量(自然放射線を含む)は 0.5~0.7 μSv/h であった。

分析用に持ち帰った採取表土の一部分はストロンチウム90の分析用に送り、残りは低解像度な らびに高解像度のガンマスペクトロメーターで長時間測定した。

その結果、以下に示すとおり多数の核種が存在した。図 1 は、ウラン娘核種トリウム234とトリウム231 に関連する低エネルギー領域での集中を示す高解像度スペクトラムである。表 1 は、検出された放射性核種とその線量を示す。

サンプルのJPG

この会津若松の土壌サンプルのスペクトラムから、セシウム 134 とセシウム 137 の存在が示され た。アメリシウム 241 とネプツニウム 239 は両者ともこの測定時間内での近似検出限界である 10Bq/kg 以下だったために検出されなかった(表2)。

サンプルのJPG

結論

セシウム 137 特有の線量は 8,000Bq/kg をわずかに超えるものだった。これは表土の厚さ 1cm に ついて 128kBq/m2 の表面汚染があることを示している。またこれは、7 月に現地でポータブル型 MCA2 インチ・ヨウ化ナトリウム検出器によって検出されたセシウム 137 の測定値 130kBq/m2 にほぼ一致 する。これに加え、ほぼ同量のセシウム 134 があり、合わせて 260,000Bq/m2 になる。このことから 理論的に、放射線量として 0.83μSv/h が導かれるが、これはガイガーカウンターによる実際の測 定値と近似するものである。

ここで興味深いことは、天然の土壌サンプルではあり得ないウラン 235 の崩壊娘核種であるトリ ウム 231 のピークが見られることである。天然のサンプル中ではウラン 238 とウラン 235 の比率は 138:1 である。しかしこのサンプルではほぼ 3:1 であるため、高濃度のウランがあることを示して いる。もちろん、ウラン 235 は福島第一原発 3 号炉の MOX 燃料の成分であるプルトニウム 239 の崩 壊生成物である。プルトニウム 239 はガンマスペクトロメーターでは検出できない。これらのピー クが弱いため(図 1)、この比率を基にこの結論を導くことには注意を必要とするが、ここでは余り にも多量のウランの存在が示されており非常に気がかりなことである。これをさらに確認するため にサンプルは質量分析(ICPMS)に送られることになっている。総ウラン濃度も非常に高く 112Bq/kg (予想値は約 10~20Bq/kg)である。ウラン汚染に関してはさらなる調査が必要である。

サンプルのJPG


2011年10月26日 訳:森田 玄 監修:生井兵冶

金曜日, 10月 14, 2011

マシュー君のメッセージ(50)

ウォールストリート占拠のJPG
(10月5日、アイダホ州ボイズ)

デモクラシーナウ」のメインホストであるエイミー・グッドマンが言っています。「平和を語るだけでは十分ではありません。それを信じなければいけないのです。でも、信じるだけでも十分ではありません。それに取り組まなければいけません。」

昨年12月18日にチュニジアの一人の女性がフェースブックで呼びかけた民主化運動から始まった”アラブの春”は、いまや世界中に飛び火しています。その様子をライブで伝えるサイト(http://www.occupytogether.org/actions/)もあります。アメリカではニューヨークから始まったOWS(ウォールストリート占拠)運動が全国的に勃発し始め、すでに4週間で全米1238市に広がっています。

私がいまいるハワイ島コナという小さな町でもこの土曜日にOWSデモが予定されているので、参加しようと思います。

この若者たちを中心にした世界的な運動が画期的なところは、まさに新しいデモクラシー(民主主義)の歴史的実験を経験していることです。まず、60年代の民主革命運動のような旗を振るリーダーがいません。また労働組合などの組織や宗教団体も中心になっていません。あらゆるレベルの若者たちが自由に意見を述べ、議論し、決定し、行動しているのです。そこには思想(イデオロギー)的背景は皆無です。そして何よりも、非暴力な行動に徹していることは注目に値します。

ウォールストリート占拠のJPG
(10月6日、テキサス州オースティン)

インタビューに、「なにかをしようと思って来たのではないわ。ただどうしても行かなければいけないと感じたから、とりあえずいくらかの小遣いとスリーピングバッグを持って来たのよ」と答える女の子に、私は何かとても明るい未来を感じてしまいます。

世界レベルで人々の意識が大きく変化しつつあるのは誰も疑うことはできないでしょう。

テレビや新聞は当初この運動を冷ややかに、あるいは若者たちの鬱憤(うっぷん)晴らしに過ぎないといったからかう調子で伝えていましたが、1カ月以上たった最近ではだいぶ態度も変わってきています。

”もしかしたら”、という雰囲気が全体に伝わって来ます。

この波と日本の反原発運動の波が重なる日も近いでしょう。

***************************

マシューのJPG

2011年10月10日

ガイアのメッセージ、”アラブの春”、止めようのない変化の勢い、反対ではなく賛成の気持に集中する、集合意識、道先案内人として知識を分け与える、黄金時代の暮らし、自己発見、惑星配置、第四密度以降の肉体、テレパシー初心者への導き

1. マシューです。この宇宙領域にいるすべての魂たちからこころからのご挨拶をします。僕の母が秋分の日のメディテーションに参加し、聖なる金白色に輝く地球のビジョンをこころに描いていると、「どうか私の言葉を記録してください」という声が聞こえました。以下のメッセージをあなたたちと分かち合うのは僕たちの大きな歓びです。
____________________

私はガイアです。あなたたちが地球と呼ぶ惑星の魂です。あなたたちと同じように、私も気が重くなったり、晴れ晴れと感じたりできるのです。長い間私は泣いていました。私のこころが粉々に壊れていたからです。私の人々がお互いに憎しみ合っていました。私のからだは血でまみれていたのです。私はもう泣いていません。なぜならうれしいことがたくさん、感謝することがたくさんあるからです。

私の光はまだ完全にパワーを取り戻していません。私のからだはまだバランスを回復していません。それは私の子どもたちにまだお互いを憎んでいる者たちがいるからです。その者たちには愛がありません、憐れみがありません、そして調和と敬う気持がこころに流れていれば、違いがあるからこそ素晴らしいという理解がないのです。

でも、私はとてもうれしいのです。なぜならかつてこの宇宙で誰もしたことのない旅をしているからです。私は家に帰るところです。そして私がしっかりと迅速に前進する手助けをしてくれている光を掲げているあなたたちは私と一緒に旅をしています。私たちが供にしているこの旅を超えるものを想像できますか?私たちのアセンション以上にワクワクするものを想像できますか?私にはできません。

私は今日、あなたたちすべてに私からのお礼を伝えたいとあなたに話すことを求めました。たくさんの魂たち、転生して参加できる数の3倍もの中から、あなたたちは選ばれたのです。このようなレベルの光の奉仕作業はこれまで行われたことはありません。この宇宙でこれまでで最高の壮大なショーに私たちは参加しているのです。私は謙虚な気持とともに、素晴らしい仕事ぶりに計り知れない満足感も味わっています・・コンティニュアム(時空連続体)では、私たちの仕事は完了しています。

私たちの旅がつづくにつれ、たくさんの驚くような素晴らしいことがあなたたちと私たちのこの世界を待ち受けています。あなたたちはもうすでにその多くを知らされていますから、それを想像して楽しみにしていてください。でももうすぐやってくる素晴らしい時代に実際に暮らすことがどんなものかは、あなたたちには想像もできないでしょう。

この宇宙にいるすべての存在たちがこの成り行きをいま見守っているのです。あなたたちは知っていましたか?そのような巨大な観衆は想像すらできません。あらゆる光の魂たちが私たちに声援を送っています。ですから、神からの喝采に値する経験のような素晴らしいショーをこれからも見せてあげましょう。私のこころはあなたたちと供にあります。あなたたちへの私の愛は満ちあふれるばかりです。
____________________

2. ガイアのあなたたちへのメッセージは僕たちにとっても格別貴重なものです。僕たちはこの愛する魂に最高の敬意を払います。それはこの宇宙全域にいるほかのすべての光の存在たちも同様です。僕たちは、彼女の代々の住民たちが耐えられないほどの精神的と肉体的な苦しみを彼女にもたらした長い暗黒の時代のあいだの彼女の揺るがない勇気と彼らへの無条件の愛を知っています。彼女が言ったように、彼女のからだがまだバランスを回復していないことを僕たちは知っていますが、彼女の精神がいま高揚しているのも知っています。その光景を見るのは本当にうれしいです。

3. 僕たちはまた別の素晴らしい美しい光景が見えます・・あなたたちの精神です。あなたたちはたくさんの重大な変化がいま起きていることの証拠を長い間待っていましたね。もしあなたたちが地球のアセンションという視点からいま起きていることを見れば、これまでの我慢が報われていることが分かるでしょう。けれども、ほとんどの人たちが第三密度の眼で、彼らの経験とこれまで見てきた、あるいは教えられてきた世界歴史に照らし合わせて出来事を捉えているのは当然のことです。

4. 例えば、多くの人々が諸外国による”アラブの春”への介入を自分たちの利益のため・・石油資源の支配そして軍と多国籍企業の権益拡大・・だと見ています。たしかに貪欲で利権に飢えた人間たちはそのような思惑があるでしょうが、それは高次のレベルの目的ではなく、そのような結果にはならないでしょう。抑圧的な法律のくびきを投げ捨てようと闘っている人々に支援が与えられましたが、それはただ、助けがないと勇気ある闘士たちの使命が宇宙で命じられた通りにうまく果たされないからです。彼らの既得権益に対する蜂起を促している啓示と彼らを援助する決定は、地球が通り過ぎているエネルギー領域の波動に対するポジティブな反応です。

5. そのエネルギーの指向流(ストリーマー)は、世界変革に向う止めようのない勢いをもったたくさんな流れの一つにすぎません。ほかには世界経済がありますが、それはいま瀬戸際にあって、すでにイルミナティの思うようにはならなくなっています。国民の要求によって、大変革が必要な政府はそうなっています。そして新しい統治機関が必要とされる安定化のためにはたらいています。アメリカ合衆国では、ウォールストリート占拠運動が拡大しています。国内と国際的な紛争に対して平和的な話し合いを強調する声が増しています。クリーンなエネルギーと環境保護政策、そしてこれまで国民が変化は無理だと諦めていた不正を終わらすことを求める署名用紙が世界を駆け巡っています。地域社会のリーダーたち、各グループ、家族たちが困っている人たちの支援をしています。物品と仕事を交換することが、多くの困難な状況を乗り越え対処する助けになっています。

6. このような活動すべての根底には、自分たちは”普通の人”と思っている人たちが目を見張るような仕事をしていることがあるのです。たぶんその人たちの中で世界中と宇宙で起きつつあることを理解している人はわずかでしょう。でも大多数の人々はただこころからわき上がる声にしたがって、すべての領域の腐敗と不平等に反対して行動しているのです。そして気づいた人たちが大勢の人々のために歩く道を開いています。

7. あらゆる改革運動の参加者たちによって生まれたエネルギーが、それらの活動を気持や精神から応援している人々全員のエネルギーと一緒になって、これまでになく明るく輝く光となって観察できます。これは本当にうれしいことですが、重大な変化が疑いもなく進行中であるからといって、あなたたちがしっかりと光を保ちつづけることが必要ではなくなったわけではありません。あなたたちの光は絶対に必要で貴重であり・・不可欠で・・それはこれまでと変わりありません。

8. ネガティビティ(破壊的エネルギー)に根ざした状況に果敢に反抗しているすべての人たちの願いのエネルギーは光に溢れているので、それは地球の可能性のエネルギーの場にそのように記録されます。多くの参加者たちは怒り、欲求不満、恨みが動機となっています。それはたしかに理解できるのですが、そういった状況への彼らの思いと感情のエネルギーは可能性のエネルギー場にはネガティビティとして記録されます。その結果として、人々のその活動から生まれるエネルギーが”同じ”エネルギーを引き寄せ、彼らが反対しているものをかえって長引かせることになっています。

9. あなたたちの世界にいま変化を求めて野火のように浄化しながら急速に広がっているたくさんの運動にあなたたちと僕たちがワクワクしていますが、誰もがそう感じているわけではありません。やっかいなイルミナティは、彼らが不正に蓄えた想像を絶するほどの巨大な富を何としても守ろうとしているだけでなく、同じ頑強さで、バラバラになった権力にしがみついてなんとしても手放そうとはしないでしょう。絶えまなく送られている光を彼らが執拗に拒否するために、彼らは自分たちが創造した闇の中に生きています。でもそのために彼らがまもなく認めざるを得ないことが見えなくなっているのです。それは彼らの努力が無駄だということです。彼らの時代は終わったのです。

10. ほかにも光を受け入れることに強情に抵抗している者たちがいます。彼らは古いビジネスの流儀で成功したために、いまでは彼らが社会的、職業的、金銭的な成功だと考えている外見だけの価値と浅薄さにはまっています。ずっと昔に自分のスピリチュアルな面とのつながりを失ってしまったために、彼らはその居心地よいライフスタイルを妨げるような変化には抵抗するでしょう。

11. このように、しばらくの間は数多くのソース(発信源)からのネガティビティ(破壊的エネルギー)が、あなたたちの世界に起こるあらゆることを創造する地球住民たちの思考、感情、行為の強力なエネルギー場である集合意識に入って行くでしょう。

12. 過去数千年にわたって、その集合意識は闇が簡単に地球上の生命を支配するがままにしてきました。7、80年前、その集合意識が揺れ始めたのです。はるか彼方の宇宙文明人たちから送られたきた莫大な量の光によって人々に新しい考えと感情が沸きあがって来たからです。次第に彼らは受容と従順から”当局”の知識と真意を疑うようになりました。それが自分たちの人生の運命を向上させよう、同じ想いの人たちを支えようという決断に成長して行きました。それらの自然な段階的成り行きすべてが、人々をこの意識的な気づきと行動の時点にまでもたらすのには必要だったのです。

13. 長い間の停滞した状態に劇的な変化をもたらしている高い波動エネルギーが、かつてないほどに人々の気持を開いています。けれども、多くの人たちは思考と感情のパワーの知識といったようなスピリチュアル(霊的)な明晰性にはまだ到達していません。彼らは、嫌なことばかりに気を取られているかぎり、本当に望むものは叶えられないことに気づいていません。

14. 多くの読者の方々から僕の母に質問が来ています。
自分の使命を知らずにどうやって地球を助けることができますか?
あなたたちの中でリーダーになるために来た人はほとんどいません。何百万のあなたたちは教師として、道を導く人として来たのです。あなたたちが光を生きることで、あなたたちが発するエネルギーが周りの魂たちに触れ、その意識を突ついて疑問を持たさせるのです。答えを求めて来る人たちと知識を分かち合ってください。これは説教とか布教といったものではありません。それでは反発するだけでしょう。人が興味を示す程度に合わせて情報を提供するのです。ネガティブではなくポジティブに考え、感じることがどれだけ重要であるか言い過ぎることはありません。

15. こころにビジョンを描く方法は引き寄せの法則よりもよく知られているかもしれません。もしもう戦争を欲しないのなら、平和をこころに集中しなさい、といった例を挙げるのも役に立つでしょう。政府の腐敗をこれ以上なくしたいのなら、叡智と道義的誠実さをもった指導者をこころに集中するのです。貧困をなくしたかったら、溢れ出る豊かさをこころに集中するのです。

16. もちろん、想像する、絵に浮かべる、ビジョンをもつ、思う、という言葉もこころの集中と同じ効果があります。そして人が欲することに沿ってなにをこころに描いたらよいか示してあげるのも役に立つでしょう。例えば、誰にでもよい暮らしとして、たくさんのあらゆる年齢と人種の健康そうな人々が笑顔で美しい公園を散歩し、色あざやかな遊び場では子どもたちが笑っている様子を想像してみてください。生き生きとした野菜畑と食べ物が置かれたテーブル、木々と花をつけた灌木、元気な生徒たちで溢れる学校と大学のある豊かな隣近所を想像してください。

17. 自然環境の保護と傷ついた大地と海の再生には、クリスタルのように透き通った空と海と、砂漠が以前そうだった森林に覆われた緑の大地の地球を想像してください。

18. あなたたちはすべての動物たちに人間的な扱いをして欲しいと思っています。では、あらゆる種の動物たちが草原で草を食べ、お互いと人間たちと平和に交わっている様を想像してください。

19. 個人が興味を示す程度に合わせて、それらや数知れないほかの素晴らしいことはすべて地球の黄金時代の一部であること、そしてその時代を創造しているのは地球人類の集合的概念、願い、行為だということを伝えてください。

20. クリーンで安全なエネルギー源、公平公正な法律、安定した世界経済と世界の豊かな資源の公正な分配、新しい交通、通信そして建設手段があるでしょう。

21. あらゆる国のインフラが健全に再整備されるでしょう。国から国への旅行には何の制限もなくなるでしょう。働きたい人にはだれでも仕事が与えられ、より多くの休暇が全員に与えられるでしょう。課税は公平に行われ、給料と賃金も同じように公平に支払われるでしょう。あなたたちの世界の正しい歴史と宇宙の法則が教えられるでしょう。あらゆるレベルの教育が誰にでも手の届くようになり、博物館、ギャラリー、劇場、コンサート、スポーツ大会の入場料も手頃な価格になるでしょう。テクノロジーは急速に進歩するでしょう。

22. それらのすべての向上化とあなたたちの世界の暮らしを計り知れないほどに高める多くのことが、集合意識の中で具体化しつつあります。現実的な話をすれば、それらはいま計画中あるいは実行される段階にあります。
(黄金時代の暮らしについては、2008年7月のメッセージにある”2012についてのエッセイ”に詳しく書かれています。)

23. さらにもっと深遠な経験があなたたち一人ひとりを待っています。神、あなたたちがこの宇宙の崇高な存在をほかのどのような名前で呼んでいるとしても、との永遠のつながりを感じるようになるでしょう。そしてあなたたちは兄弟姉妹なのですから、僕たち宇宙ファミリーのふさわしい位置につくでしょう。

24. あなたたちはコンティニュウム(時空連続体)の中に生きる経験をすることになります。そこではあらゆる転生が同時に起きているのです。そして地球とエネルギーレベルが適合する世界との間を行き来するでしょう。霊体の魂たちや肉体をもつ宇宙文明人たちと自由にテレパシー通信するようになります。そしてあなたたちは自分の思うことを形に表わせるようになります。

25. あなたたちがすごいパワーをもった多次元的存在であること、そしてそのすべての知識と才能はあなたの魂の持ち物であることを知るでしょう。難しい秘伝的な修行や外部教育などは必要ありません・・それらの自己発見は、あなたたちが光をしっかりと生きてスピリチュアルに進化するにつれて自動的にもたらされます。

26. ではなにが黄金時代にはなくなるのかを言いましょう。恐れ、あらゆる種類の汚染、宗教的教義、暴力、死刑と刑務所、男性優位、社会的身分制度、あらゆる生命体への残虐行為、マインドコントロールと偏狭な精神、欲望、嫉妬心、妬み、欺き、偏見、腐敗、有毒な化学物質と薬品、政治演説と役所仕事、むやみな破壊、病気、怒り、冷酷さ、差別、手前勝手と利己主義、不正直さ、軍事思考、兵器、依存症、ポルノ、ホームレス、奴隷貿易、メディアコントロール、独占企業などです。

27. 第三密度世界に蔓延(はびこ)ってただあなたたちの気持を喜ばせているだけのそれらの行動、性格と状況はもうすぐ消滅すると僕たちは言っているのです・・それらの低い波動エネルギーは間近にせまっている第四密度世界では存在できないからです。そこで、もしあなたたちがたくさんの人々に苦しみをもたらしているそのような態度や状況にこころを悩ませていたら、あなたたちが願うことだけを考え、そして行動するようにしてください・・愛、調和、親切さ、思いやり、健康、豊かさ、お互いの尊敬、寛大さ、助け合い、歓び、協力、正直さ、許し、感謝、恐れないこと、などです。

28. 愛・・あるいは同じエネルギーの光・・のパワーであなたたちの集合意識がつくられるようになったら、あなたたちの暮らしと世界はどんなに素晴らしいでしょう!

29. では、あなたたちが気になっているほかの問題について話しましょう。まず、日本の破損した原子炉からの放射能の長期的影響、遺伝子組み換え食品、ワクチン接種、さまざまな汚染の有毒物質についてはどうか心配しないでください。光を吸収しているすべての人たちの細胞は、クリスタル(結晶)構造に変化しつつあります。それによって、からだとこころと精神の健康的な機能を損なう低い波動エネルギーのものはすべて”破棄”されるのです。

30. 前のメッセージで、僕たちはこれから起こるたくさんの予測や前兆について話しました。では、いま起き、あるいは再び浮上しているほかの状況で新たに不安を招いていることについて話しましょう・・これらはどれも現実に起きません。追い出した腐敗政権と変わらない抑圧的な軍事クーデター、何千人の強制収容所への貨車護送、生物兵器戦争、戒厳令発布のためのエイリアン侵略のホログラフィック・ディスプレイ、人工的な地球物理学的災害による何千マイルの沿岸破壊、食料危機による富める者たちの食品買いだめと残った世界中の人々の飢餓、飲料水の支配などです。

31. 覚えておいてください、計画とその目的とする結果を実際に実を結ばせることとはまったく別です。人類の双対性がその最終場面を演じ終える間は、小競り合い、無差別暴力、政治的論争、貧困はつづくでしょう。でも地球が来年の末に第三密度から抜け出ることを妨げるものは何もありません。その間、たくさんの人々が地球を去ることになるでしょう・・魂の合意で選んだ条項を満たすすべての人たち、光を拒否するすべての人たち、そして来るべき計り知れない変化に順応したり、現れてくる真理を信じるよりも、むしろ地球を離れることを選ぶたくさんの人たちです。それらの人々すべてには、スピリチュアル(霊的)と知的な成長を得るために必要なだけの機会が与えられるでしょう。

32. イルミナティが支配する研究所、車両、兵器、倉庫、住居のある2カ所の巨大な地下基地が破壊されたことはあなたたちも聞いているかもしれません。でもこれは安全なテクノロジーによるもので、核兵器によるものではありません。またイルミナティ陣営内の何人かが権力から外されましたが、殺すわけではありません。防衛と攻撃との両方の手段として、光の勢力は危険な後遺症をまったく与えない光のパワーとテクノロジーを使っています。彼らはイルミナティの計画をよく知っていて、もし遠隔装置で大きな橋を爆破するといった計画があれば、それを未然に阻止する権限が与えられています。それは創造主の自由意志の法の違反ではないかと思われるかもしれませんが、そうではありません・・それは地球の自由意志を尊重しているのです。9・11以降、彼女はそのようなスケールのテロはもうさせないことを選びました。そして神の許可を得て、僕たちの宇宙ファミリーがたくさんの企てを未遂に終わらせることに成功しています。

33. 動物たちは間違いなく”天国に”行きます。でもそれは彼らが魂をもっているからではなく、彼らが魂たちだからです。ある程度の意識をもつものはすべて魂です。それは大宇宙のあらゆるものの生命力である創造主の愛と光のエッセンスから創造されているからです。またほかの魂のように、動物たちも進化します。

34. 惑星地球と一緒に第四密度に旅する人たちはすべて”今の”ままの肉体でそうするでしょう。”新たな”肉体を与えられるわけではありません。でも老いた肉体は段階的に再生し、若返り・・元気を回復するでしょう。どのような病気のからだも次第に癒されるでしょう・・これには盲目、難聴、思考力低下、慢性的痛み、変成疾患が含まれます・・そして失った手足や歯の段階的な再生も起こります。現在行っている投薬は当面必要とされる短い期間は同じ方法で決められるでしょう。あなたたちの旅の間に、あらゆる人々は肉体的、精神的、感情的に最高の健康を回復するでしょう。

35. 地球のアセンションを信じるか否かは、からだがアセンションの行程にしたがって継続的により軽いエネルギー領域に入って行くことと、地球上のテクノロジーの誤用によって発生する低いエネルギーとの両方によって影響を受けるかどうかとは関係ありません。あらゆる肉体が影響を受けます。でもその影響は現在の健康状態、アセンションプロセスの気づき、そして世界中の混乱状況に対する反応によって異なります。光を吸収することは、からだのバランスを比較的整え、調子が悪くならないようにする助けになります。宇宙のこの希有な時期、とくに地球が第四密度に接近する最後の段階では、感情的と心理的なはたらきにも同じことが言えます。

36. あらゆる種類の汚染は、あなたたちの宇宙ファミリーがあなたたちの科学者とエンジニアたちに教える高度なテクノロジーと共に、長い間抑圧されたり誤用されてきたあなたたちの世界で開発されたテクノロジーを使って迅速に除去することができます。

37. 地球外生命体のすべてがみな友好的というわけではありません。けれども、あなたたちの空にいま飛び回っている宇宙船乗組員の宇宙文明人たちはすべてそうです。惑星地球で暮らしている光を受け入れないほかの文明社会からの存在たちは、かれらの肉体が地球が向っている波動エネルギーレベルでは生き残れないので、やがて離れるでしょう。そうです、前のアトランティスの住人たちがその文明を襲った破局的破壊の再来を防ぐ手伝いをするために戻って来ています。これらの魂たちも霊界と肉体をもった文明社会での数多くの転生から積み上げた叡智と指導力に長けています。

38. あなたたちの太陽系内での惑星配置は行動と態度に計り知れない影響を与えますが、それは特に惑星と太陽が並列に並んだときがエネルギーの急上昇時期になります。そのエネルギー上昇は、太陽系内の地球の加速運動のために、より大きな振動数で起きています。彼女が第四密度にすっかり入ってしまえば、もう邪魔するネガティビティ(破壊的エネルギー)がないので、はっきりと安定感が感じられるようになるでしょう。地球と衝突したり、何か目だった影響を与えるほど接近する天体などありません。

39. この大変な時期の道案内として占星図を使うのはどうですかと訊ねた人たちには、スピリチュアル(霊的)に進化し、知識豊かな占星術師がつくった占星図であれば役に立つでしょう、と答えます。大事な決定の案内に外部からの情報だけに頼ったり、あなたたちの魂からのメッセージを無視することは賢いことではありません。第三から第四密度への魂の進化の重要な側面は、魂と意識との結合であり、あなたたちが魂の合意で選択したことをいつでも思い起こさせるためにあるのです。

40. テレパシー通信は、それぞれの個人に相応しい時期に開かれるものなので、その通信回路を開く”手引き”を教えることはできません。そのタイミングはあなたたちが異なるようにみな異なります。僕たちは初心者の通信者が注意することをすでに言ってありますが、より高い波動エネルギーが広まっているためにテレパシー回線が周波数を増して開きつつあるので、その案内をもう一度喜んで言いましょう。

41. いつでも通信を記録したり会話する前に、キリストの光(訳注:創造主の愛の顕現)の加護を求め、光の存在だけがあなたたちとコンタクトしてよいと要求してください。病気や感情的、精神的にストレスがあったり、恐れや怒りがある場合は通信しようとしてはいけません・・それらの状態はどれもあなたたちのエネルギーレベルを低下させ、低いレベルの存在たちがあなたたちにコンタクトすることを容易にさせます。初めは自己不信になるのは当然です。それもまた低いレベルの存在たちを招くことになります。相手の情報について不安を感じたり、不快な感じがしたら、接続をやめて、リラックスしたら改めて試みてください。練習すれば自信がついてきます。でも謙虚な気持をもってやってください・・自己中心の低い波動エネルギーは間違いなく闇とつながるからです。

42. あなたのカレンダーの2012年の暮れ頃に地球が第四密度に入るときにはあらゆる闇はいなくなっているでしょう。でも地球の黄金時代のすべての素晴らしいことがその入口にあるわけではありません。あなたたちの世界全体に驚くような出来事がつぎつぎと展開して行くでしょう。それにはあなたたちがこの転生で知っていた愛する魂たちとほかの転生で覚えている愛する魂たちとの歓ばしい再会があります。ガイアが言っているように、「たくさんの驚くべき素晴らしいことがあなたたちとこの私たちの世界を待ち受けているのです」。
___________________________________

愛と平和を
スザンヌ・ワード著

原文:Matthew's Message
訳文責: 森田 玄

(転載自由。出典を明記してくださるとありがたいです。)

月曜日, 10月 10, 2011

生命の無限のゲーム

ポール・ホーケンのJPG

環境問題研究家のポール・ホーケンからのインスピレーションを呼び起こすような文章を紹介しましょう。

生命の無限のゲーム

ポール・ホーケン

あなたたち一人ひとりは驚くべき存在です。いまあなたには1000兆の細胞があります。1000の100兆倍です。それらの細胞のうち約900兆は人間のものではありません。それらはウイルスやバクテリアそして微生物です。皮肉なことですが、人間をつくっているものは人間ではないのです。それらがそこにいてくれるお陰で、あなたはフルーツのように数日で腐らずに済んでいるのです。ですからそれらのただ乗りのものたちに感謝しなければなりません。でもここであなたにあることを経験してもらいたいのです。と言うのは、あなたのからだの中では毎秒セプティリアン(10の24乗)のことが起きているからです。これは1に24個の0がつく数です。このセプティリアンという数字を想像するもうひとつの方法は、いま知られている宇宙にあるすべての星と惑星を足した数の10倍と言えばいいでしょう。

ではあなたに質問です。あなたはそれを感じられますか?本当にですよ。1セプティリアンの体内での相互作用を。

それが生命と呼ばれるものです。あなたは感じられるのです。ただ私たちは話に忙しく、その感覚を無視しているのです。

もう一つ質問です。誰がそれをやっているのですか?

もしあなたがそれらの1000兆の細胞をコントロールしようとしたら、どうなるでしょう?

あなたは死ぬでしょう。

あなたがいま感じているのが生命です。

それは無限のゲームです。ゲームには2種類あって、有限なものと無限なものがあります。生命は無限のゲームを発明しました。人類は有限のゲームを発明しました。

有限のゲームには厳しいルールがあり、勝者と敗者があります。

それらはCEO、銀行、ウォールストリート、MBA(経営学修士)、政治、アメリカ大統領とか呼ばれます。そして常に敗者がいます。

持続可能性と修復は無限のゲームをやることです。無限のゲームでは、ゲームの進行を妨げるようなものがあれば、いつでもそのルールを変えられます。あなたが止めようとしても、ゲームを止めようと思う人はだれもいません。

無限のゲームは先払いです。つまり将来の金庫に貯めておくのです。

それは、家族、子どもたちと筏(ラフト)に乗ってコロンビア川下りをすること、ハックルベリー・フィン遊びと呼ばれます。サンバとかヒップホップのような語り歌、物語り、ツリーシッティング(樹上占拠)とか呼ばれます。

これらは、気持の優しい人たちが私たちの未来と私たちの子どもたちそして私たちの惑星地球を支えるためにしている限りない方法なのです。

**********************

ポール・ホーケンは、”持続可能なビジネス”を始め、様々なレベルでの持続可能性を追求しているアメリカの環境問題研究家、起業家、作家です。

火曜日, 10月 04, 2011

放射線と子どもたちの心臓病

Updated GIF
放射能被曝による健康障害について、政府はもとより医学界や放射線の専門家たちはガンと白血病に注目しています。たしかにガンと白血病という深刻な病気を引き起こす要因であることは広島・長崎の被曝者そしてチェルノブイリ事故の被曝者のデータから明らかにされています。これは国際機関であるIAEA(国際原子力機関)、そしてそれが影響力を持つWHO(世界保健機構)も認めています。連日のマスコミ報道もまずガンということがなによりも焦点になっていますね。

しかし、これは恣意的、政治的に誘導されている見方だとヨーロッパに本部を置くECRR(欧州放射線リスク委員会)は主張しています。

原子力産業は背後に軍を抱える世界最大の産業であることから、その政治的影響力は絶大です。本来なら独立した民間機関であるIAEAやICRP(国際放射線防護委員会)も原子力産業の庇護のもとにあると言って間違いないでしょう。

ですから、放射能の危険性についてIAEAやICRPの指針は基本的に原子力産業擁護にならざるを得ません。つまり、なるべく放射能からの人体への影響を少なく評価するのがこの世界では以前から当たり前になっています。経済性のため、お金のためなら多少人間の犠牲が出ても仕方がないというのです。

日本政府や電力会社そして医学界も公にはそうはっきりとは言いませんが、いま彼らがやっていることを見れば自明なことです。

ガンと白血病ばかりを放射能の最大の影響としている政府やTEPCOや学界、そしてそれを報道するマスコミの主張は、広島・長崎とチェルノブイリによるガンと白血病の発症が極めて少なかったということに基づいているからです。ですから、今回の福島原発事故によるガンと白血病も人々が心配するほど起こらないというわけです。

しかし、そもそもIAEAやICRPの広島・長崎とチェルノブイリの健康被害データは信用できないとECRRは主張しています。実際はもっと深刻な影響が出ているのだと。2009年米国科学アカデミーはチェルノブイリ事故による世界の死者数は100万に達すると発表しました。これはわずか死者数千人とする政府側とはその差があまりにも際立っています。

もうひとつ、なぜ政府や原子力産業や諸機関がガンと白血病だけに注目し、ほかの病気はほとんどないと主張しているのか、その理由があります。

それは、被曝した人たちはガンや白血病を発症する前に心臓病で亡くなっている事実があることを認めたくないからです。

チェルノブイリ事故によって最も汚染されたベラルーシ出身で元ゴメル医療センター代表のユーリ・バンダシェフスキー教授は、子どもたちに心臓発作が頻繁に起きていることに気づき、それが放射線核種のセシウム137が原因であることを突き止め、ベラルーシ政府に早急な対策を講じるように求めました。ところが2001年、逆にバンダシェフスキー教授はまったく関係のない脱税罪で逮捕され8年の刑を宣告されました。これに対して不当な投獄から教授を救おうとアムネスティインターナショナルが国際的なキャンペーンを張り、またECRRのメンバーが欧州議会に働きかけて、欧州議会がバンダシェフスキー教授にパスポートを特別に発行することを決議した結果、2005年にやっと彼は釈放されました。

2009年のECRRギリシャ・レスボス会議でバンダシェフスキー教授は論文を発表し、その際エドワード・ラッドフォード記念賞を授与されています。

放射線被曝と心臓病との深刻な関係を示したこの論文は以来ECRRの内部資料とされ一般には公開されていませんでしたが、福島原発災害による深刻な健康被害が予想されるために、ECRRは今回この論文を急遽公表することにしました。

まず、ECRR科学議長バズビー博士の福島の人たちへの緊急声明ビデオです。



そして、バズビー博士から送られてきたバンダシェフスキー論文を解説する「福島の子どもたちの放射線被曝と心臓発作」を紹介します。

文中の図2.8「ベラルーシの死因構成、2008年」を見れば、心臓病による死が53%でガンはわずか14%であることが分かります。


バズビー博士は、福島の子どもたち全員にECG(心電図)テストを早急に実施し、不整脈のある子どもは直ちに汚染ない地域に避難させるべきだと忠告しています。

***************************************

福島の子どもたちの放射線被曝と心臓発作

クリス・バズビー

放射線被曝はガンと白血病を引き起こすと一般に考えられています。それは現在の放射線防護システムのリスクモデルが被曝による最終結果として予想しているものです。そのように、被曝した人が何年も経ってからガンを発症するのです。高線量では深刻な決定論的影響があり、結果として死に至ることが認められています。私は放射線核種のセシウム137の内部被曝による非ガン性影響について話したいと思います。これは、原子炉から出る寿命の長い主な汚染物質のひとつで、チェルノブイリのフォールアウト(放射性降下物)と福島からの汚染に存在していました。この物質に子どもたちが慢性的に被曝するときの影響と、それがどのように心臓の発達障害をもたらすのかについて考察したいと思います。
 
まず、これについて推測する必要はありません。データがあるからです。ユーリ・バンダシェフスキー教授がチェルノブイリ事故汚染によるベラルーシ地域の子どもたちの汚染被曝の影響について広範囲な研究を行っています。彼は、セシウム137平均体内負荷量が40Bq/kg以上の子どもたちが、不整脈、心不全(狭心症)、心臓発作などの致命的な心臓疾患に罹ったことを実証しました。以下の図1は、彼がその貴重な研究に対してエドワード・ラッドフォード記念賞を授与された2009年欧州放射線リスク委員会レスボス会議に寄与されたバンダシェフスキー論文からのものです。それによれば、約20Bq/kgを越えるレベルの汚染被曝をした子どもたちに、ECG(心電図)検査による不整脈が現れているのが分かります。

体内セシウム137のJPG
(図1)体内セシウム137濃度と不整脈(ECG修飾)のない子どもの数(バンダシェフスキー)


この研究のお陰で、彼はベラルーシ政府によって数年間刑務所に送られてしまいました。EUからの大きな圧力と、そしてEUが彼のパスポートを発行した後に、やっと彼は解放されました。

私はこの問題がどのように起こるのか、そのメカニズムについて簡単に説明したいと思います。


子どもの心臓モデル


ICRP(国際放射線防護委員会)の参考人体データによれば、5歳児の心臓質量は220gで、その組織細胞だけでは85gです。心臓は重要な器官で、そのはたらきは驚くべきものです。人間の一生を通して休みなく血液を送り出さなければいけません。心筋細胞はからだで最もエネルギーを費やす細胞で、疲れることなく、人間の平均寿命の間に30億回以上も休みなく収縮運動を繰り返します。人間の心臓ポンプの30億回にも昇る鼓動活動によって、7000リットルの血液が、無意識に、10万マイルの血管を通して毎日送り出されているのです。
心臓の筋肉細胞数は3 x 109個あるとされています。そのシリンダー状の寸法は約100-150μの長さで 20-35μの直径です。それらは1年に約1%の速さでしか再生されないので、心臓発作を経験した人なら皆ご存知のように、その細胞が傷つくことは非常に深刻なことです。

人間の心臓中に3 x 109 個の細胞があるとすると、細胞質量が85gの子どもの心臓の細胞密度はKg当たり3.5 x 1010になります。

セシウム137核種が筋肉に濃縮されることは長年にわたって知られています。50Bq/kgのセシウム137がこの心臓の筋肉細胞に入るとしましょう。これはセシウム137のベータ粒子から50の飛跡に当たり、たぶんその娘核種のバリウム137mのガンマ線崩壊から1秒間に20の飛跡もあるでしょう。これは合計70の飛跡/秒になります。それぞれの飛跡は約400個の細胞を攻撃します。セシウム137の汚染地域に住む慢性的にこのレベルの汚染を受ける子どもたちの場合、1年間の飛跡数は単純にKg当たり70x 60x60x24x365 = 2.2 x 109 になります。これは1個の放射線電子飛跡にヒットされる細胞数がKg当たり8.8 x 1011ということです。

このモデルでは、私たちはすべての心臓細胞が一つの放射線飛跡によって約25回ヒットされることがすぐわかります。もしこれらの飛跡のたった1%で細胞が死ぬとしたら、子どもの心臓はその機能の25%を失うことになります。その細胞がすべて死んでしまうからです。細胞の壊死は、老人の場合と同様に、伝導性の問題をもたらし、心臓不整脈と心臓発作が結果として起きて来ます。留意しなければいけないのは、心臓の筋肉は非常にゆっくりと以外は再生できないことです。実際、心臓細胞は再生しないものと元々考えられていました。60年代の大気核実験による炭素14が心臓中にあることが発見されたことで、1年で1%の細胞の再生があることが分かったのです。ですから、心臓はからだの非常に重要な器官であることが分かります。その細胞が破壊されると修復できないのです。チェルノブイリの子どもたちが心臓病に掛かり死んで行くのはそのためです。ベラルーシの成人人口が心臓病に掛かり死んで行く理由です。(図2、3:バンダシェフスキー2011)

ベラルーシ共和国の心臓病推移のJPG
(図2)ベラルーシ共和国の心臓病推移

ベラルーシの死因構成、2008年のJPG
(図3)ベラルーシの死因構成、2008年

福島

最近、福島の放射線汚染によって子どもたちに心臓発作が起きていると私たちは聞きました。従ってこれは予想されたことで、心筋中のセシウム137やほかの放射線核種による内部汚染の結果です。この発症の重大性を考え、ECRR委員会は2009年レスボス会議でのバンダシェフスキー論文を発表することにしました[http://www.euradcom.org]。

福島の汚染地域居住者について

これらの考察によって、汚染地区でセシウム137を飲食・呼吸している子どもたちに、臨床調査とECG(心電図)検査を行うことが急務です。心臓異常があるとされる子どもたちは全員直ちに汚染のない地域に避難させるべきです。もし心臓疾患がある子どもたちが見つかれば、すべての子どもたちを避難させることが緊急課題であるべきです。

放射線リスク評価の意味

放射線リスクの疫学的研究の評価項目(エンドポイント)としてガンと白血病にことさら注目するのは、年齢に対するガン発症率が心臓と循環系発症率では異なる傾向があるので、間違った方法です。この問題は放射線犠牲者の遡及調査を行えば明白なのですが、この方法を使う人たちはまだこのことを考慮に入れてないので、リスク係数の開発と実証ができていません。例としては、核実験兵士、ラジウムとトロトラスト被曝患者です。明白な論点は、心臓発作で死ねばガンは発症しないということです。この症候群は図3のベラルーシでも明らかですから、福島での場合は健康管理に於いて非常に重要になります。バンダシェフスキーによって明確に示されている内部核種被曝による広範囲な非特異性老化の影響が、たくさんの死をもたらす結果になることが危ぶまれます。これは図4にあるように、ベラルーシ人口がチェルノブイリ以後にマイナス人口置換になったことに示されています。

ベラルーシ共和国人口指数、1950-2004のJPG
(図4)ベラルーシ共和国人口指数、1950-2004(バンダシェフスキー2011)

2011年9月9日
クリス・バズビー
訳:森田 玄




以下は、バンダシェフスキー教授の論文「チェルノブイリ事故による放射性物質で汚染されたベラルーシの諸地域における非ガン性疾患」です。田中泉さんが訳してくださいました。


子どもを守れ!ふくしま 郡山集会10/15

ふくしま集団疎開裁判の会の呼びかけです。

****************************************

2011年10月1日土曜日

子どもを守れ!ふくしま 郡山集会(仮称)
――14人の子どもを守る疎開裁判がふくしまの子どもを守る――
   裁判所に私たちの思いを伝えましょう!
   JR郡山駅西口広場 10月15日(土)午後1時集合

 全国のみなさん、3月11日からまもなく7か月、無残な姿を世界にさらす東京電力福島第一発電所の危険な状況はいまだに収束に向かうどころか、まったく予断を許さず、環境に放出された膨大な量の放射性物質による汚染の途方もない拡大が日ごとに明らかになりつつあるありさまです。

 各種ヨウ素やセシウムの広域拡散に続いて、今ごろになってプルトニウムやストロンチウムの広域拡散のごく一端が公表されました。放射線による外部被曝に加え、空中に漂うチリの吸いこみ、飲み水や食べ物による内部被曝の深刻な実態も汚染地域住民の生活と健康に暗い影を投げかけています。

 まるでブラックボックスのような食品流通機構などを通じて、内部被曝の危険は全国に広がりつつあるのではないでしょうか。行き場のない放射性汚泥やがれき、除去残土なども違法に運搬・投棄される恐れもあるはずです。

 市民生活が底知れぬ危険にさらされている一方で、政・官・財・学・メディア一体となった安全キャンペーンが相変わらず繰りひろげられています。9月30日にはあろうことか、事故原発20キロ圏に隣接する福島県5市町村にまたがる避難準備区域が、破壊されたインフラの復旧もなされず、放射能除染も実施されないまま指定解除されました。これは、都市経済圏を形成する福島県中通り地方のチェルノブイリ事故「移住強制区域」「移住権利区域」に匹敵する放射能汚染地帯の住民を放置する棄民政策意志の表れといっても過言ではないでしょう。

 その時、生命・健康を最も脅かされ、最も被害を蒙るのは放射能に対し感受性が高い胎児、乳幼児、そして子どもたちです。今すぐ健康障害が出ないとしても、未来に、少なからぬ確率で彼等に健康障害が発生するのは確実です。このような時、人権侵害を防止する使命を果すのが「人権の最後の砦」と言われる裁判所です。6月、郡山市の14名の子どもたちは、裁判所が原点に帰り「人権の最後の砦」としての使命を果すことを求め、福島地裁郡山支部に、郡山市を相手に年1ミリシーベルト以下の安全な場で教育を実施するよう求める裁判(「(通称)ふくしま集団疎開裁判」)を申し立てました。

 時あたかも、この裁判の判断がまもなく下されようとしています。
 この切迫した状況のなか、準備期間もじゅうぶんでないまま、わたしたちは下記のとおり郡山10月行動に打って出ることを決意しました。というのは、裁判所はいま、裁判の原点に帰り「人権の最後の砦」としての使命を果すのかどうかという試練の前に立っているからです。
 もし、裁判所が勇気を奮って初心を貫いたなら、14人の子どもの命を守るだけではなく、福島県の子どもたちの命を守る判断となるでしょう。そして、この裁判所の勇気と初心を支えるのは、この疎開裁判の正しさを支持する全国、全世界の無数の皆さんの存在にほかなりません。
 10月15日、疎開裁判の正しさを支持する皆さんの声を裁判所に届けて、多くの市民が「人権の最後の砦」である裁判所と共にあることを示そうではありませんか。この日、皆さん一人一人の参加と声が14人の子どもたちの裁判の行方を決めます。そして、皆さん一人一人の参加と声が福島県の子どもたちの行方も決めます。
 どうか、全国のこころあるみなさんのご賛同、ご支援、ご参加をお願いいたします。
                記
名称: 「子どもを守れ!ふくしま 郡山集会」(仮称)
場所: JR郡山駅西口広場
日時: 2011年10月15日(土) 13:00~15:00

・ のぼり、バナー、プラカード、ポスター、ゼッケンなどを用意して集合。
・ 音楽ライブ♪ メッセージ、宣言に思いを込めて、デモに・・・!
・ 雨天決行! 雨具、それに被ばく対策! 各自ご用意ください。
・ 子ども・妊産婦の参加は、申しわけありませんが、ご遠慮ください。
(注意:上記内容はすべて仮のものです。10月6日に開かれる実行委員会で正式決定されます)

主催:「子どもを守れ!ふくしま 郡山集会」実行委員会 (仮称)
    連絡先:080-3195-0229(黒田) 090-2608-7894(駒崎)
共催:脱原発福島ネットワーク
   ハイロアクション福島原発40年実行委員会
   子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
   ふくしま集団疎開裁判の会
   会津放射能情報センター(放射能から子どものいのちを守る会・会津)
   兵庫県南部大地震ボランティアセンター
   はっぴーあいらんど☆ネットワーク
   食政策センター ビジョン21
   福島原発事故からいのちと食を守るネットワーク
   こども東葛ネット
   動的平衡基金
  (9月30日現在。現在、全国から募集中です)
                           文責:井上利男・柳原敏夫