それは最初アメリカで昨年の秋から顕著になりました。ミツバチが忽然と姿を消す現象があちこちで発生し、いまでは全米の半数の州で問題になっているのです。西海岸の商業用飼育ミツバチの60%がすでに無くなり、東海岸では70%にもなっています。さらにヨーロッパ(ドイツ、スイス、スペイン、ポルトガル、イタリー、ギリシャ、イギリス)も大きな打撃を受けているようです。
その本当の理由は、まだ誰も分かりません。ダニ、寄生虫、温暖化、遺伝子組み換え植物なども考えられましたがどれも説得力がありません。
これは4月16日のインデペンデンス紙(英国)が報道した記事です。
それによると、ミツバチがいなくなるのは、なんと携帯電話の電波が原因だというのです。
つまり、電磁波が原因だというのです。
じつは、この時期はミツバチの分蜂が盛んになるのですが、我が家には例年ならうるさいほど飛び回っているミツバチの姿さえほとんど見かけません。最初は、気温がまだ低いせいなのかなと思っていましたが、それにしても昨年から急激に群れが減っているのは異常です。
そしてこの記事を読んで合点がいきました。この1〜2年のあいだに携帯電話の発信塔がそこら中に立ち始めたのです。この近くにも昨年ついに立ってしまいました。ミツバチ群が姿を消した時期とぴったり重なるのです。鴨川で養蜂をやっている友人の桑原くんに訊ねたら、やはり数が減っていると言っていました。
ドイツの研究では、以前から高圧電線の近くではミツバチが異常な行動を起こすことが知られていました。じっさい、巣箱の近くに携帯電話を置いておくとミツバチは決して巣に戻らないそうです。すでに90年代に電磁波の影響に関する研究をアメリカ政府と携帯電話会社の依頼で行ったジョージ・カーロという科学者は「今では電磁波が原因だと確信している」そうです。
電磁波の危険性については、以前から多くの科学者たちから警告がなされてきていますが、もちろん政府と業界は危険性は「科学的」に実証されていないと切り捨て、その結果として今全国で例の発信塔がニョキニョキと立ち並ぶという恐ろしい状況になっているわけです。日本にも「電磁波なび」という、市民グループがつくったサイトがあるのを最近みつけました。そこで、電磁波の安全性は科学的実験で実証されているという業界の実験内容を見て唖然としました。細胞に電磁波を40日間浴びせてもなんの異常が起きなかったから人体にも「安全」だと主張しているのです。この研究者と会社は本当に電磁波の安全性がそんな杜撰な実験で実証できるとこころから信じているのでしょうか。
ミツバチの突然の世界的な消滅はもっと深刻な問題に発展する可能性が大きいです。農業植物の受粉はほとんどミツバチの働きによるものだからです。それがなくなったらいったいどうなるのでしょう?
・・・・とここまで書いて、今日なにげなく朝日新聞を手に取ったら、「天声人語」でこのミツバチ大量失踪事件のことが書いてあるではありませんか。ところがその原因は不明として、インデペンデンス紙記事の電磁波の影響ではないかということは書いていませんでした。天声人語の書き手は、この記事のことを知らないはずがありません。ただ、書けなかったのでしょう。電磁波の危険性を少しでもほのめかせば、その余波は大きく、大問題になることは間違いないからです。この人は怖くて書けなかったのですね。
ところが、ふと朝日の同じ1面の上段に目をやると、そこには大きく「送電線の磁界規制へ/経産省・国際基準と連動」と書いてあるではありませんか。送電線など電力設備の周りに生じる磁界について、経産省はWHOなどの基準に合わせて規制する、というものです。これは、言葉を濁しているものの、はっきり言えば、電磁波の人体への影響が各国で問題になりつつあることで、政府も重い腰を上げざるを得なくなったということです。
ミツバチが人間に身を挺して危険を訴えているのですね。
木曜日, 4月 26, 2007
日曜日, 4月 08, 2007
4月8日クロ塗り
今日は雨上がりの素晴らしい春日でした。午前中に杏菜を近くのグラウンドに送って行くと、入り口が満開の桜並木になっていて、通る人を花のトンネルで包み込むような感じで、すごい贅沢な気持ちにさせてくれました。
午後は、しばらく放ったりかしになっていた田んぼでクロ塗りにとりかかりました。田んぼの壁面を土で塗り込めて水止めしますが、房州ではそれをクロ塗りと言います。代掻きをやって柔らかくなった土を鍬ですくうようにして塗り込んで行きます。毎年この作業をやるのが今の時期で、木々の若芽や若葉が陽の光に輝く美しい風景を堪能しながら
のクロ塗りはまさに至福のときです。
稲作りを始めてかれこれ10数年になります。畑で野菜を育てるのも、土や花や虫たちと一緒になって、自然と戯れるという平和な境地になれますが、田んぼで稲をつくる場合は、そのひとつひとつの作業すべてが自然の奥深くと繋がる感覚になれるのです。稲作りと言うとひとびとはどのように収量を増やすかという議論になってしまいがちです。もちろんたくさん穫れることには越したことはありませんが、稲作りはもっと奥の深い、スピリチュアルと呼んでもいい神聖な境地に導いてくれるのです。そんなクロ塗りから始まる一連の田んぼつくりの妙味は、やってみないと分からないでしょう。
午後は、しばらく放ったりかしになっていた田んぼでクロ塗りにとりかかりました。田んぼの壁面を土で塗り込めて水止めしますが、房州ではそれをクロ塗りと言います。代掻きをやって柔らかくなった土を鍬ですくうようにして塗り込んで行きます。毎年この作業をやるのが今の時期で、木々の若芽や若葉が陽の光に輝く美しい風景を堪能しながら
のクロ塗りはまさに至福のときです。
稲作りを始めてかれこれ10数年になります。畑で野菜を育てるのも、土や花や虫たちと一緒になって、自然と戯れるという平和な境地になれますが、田んぼで稲をつくる場合は、そのひとつひとつの作業すべてが自然の奥深くと繋がる感覚になれるのです。稲作りと言うとひとびとはどのように収量を増やすかという議論になってしまいがちです。もちろんたくさん穫れることには越したことはありませんが、稲作りはもっと奥の深い、スピリチュアルと呼んでもいい神聖な境地に導いてくれるのです。そんなクロ塗りから始まる一連の田んぼつくりの妙味は、やってみないと分からないでしょう。
木曜日, 4月 05, 2007
4月5日バハカリフォルニア
メキシコ領バハカリフォルニアは未開発の自然溢れる素晴らしい地域で、そこにあるサン・イグナシオ・ラグーン(潟湖)は絶滅が危惧されるコククジラ(Gray Whale)の繁殖場として知られています。ここはコククジラが子どもを産む地球で最後の残された聖域なのです。
一昨日、アメリカの大きな環境団体である天然資源保護委員会(Natural Resources Defense Council/NRDC)からうれしいニュースが届いていました。メキシコ政府がこのラグーンを含む109,000エーカー(1億3千万坪)という広大な土地を保護地域として提供することを決定したというのです。この団体は絶滅が危惧される動物を保護する運動で世界的に知られていますが、長年のコククジラ保護運動がやっと実ったわけです。これでクジラたちもひとまず一安心。
バハカリフォルニアは以前あることで関わり私にもとても馴染みのあるところなのです。
1990年ころ、私はゴルフ場問題グローバルネットワークという文字通りの国際環境団体の世話人をやっていて、日本はもとより海外のゴルフ場開発問題に関わっていました。おかげで、東南アジアやハワイ、アメリカ、ヨーロッパを旅し自然豊かな地域を訪れ、観光開発問題に取り組む活動家や知識人、そして自然と共存している地域の人たちと交遊できたことは一生の財産になっています。
ある日、ロスアンゼルスのプロ・エステロスという環境団体から1通の手紙をもらいました。「メキシコのバハカリフォルニアに日本の鹿児島にある岩崎産業というディベロッパーが、広大な土地を買収しメガゴルフリゾートを開発しようとしている。当地は生態系の聖域で、その広大なエスチュアリ(河口潟)は渡り鳥の貴重な生息地で、とくにラグーンはコククジラの繁殖場でもある。もし、ここが開発されたらそれは全生態系にとって壊滅的な結果をもたらすであろう。私たちはメキシコ政府をはじめ国際的にこの開発計画を止めるために運動しているが、どうか日本人にもこのことを知ってもらい協力してほしい」という内容でした。たまたまロスアンゼルに行く用事があったので、この環境団体の人たちと会って詳しい情報を手に入れることができました。もちろんバハカリフォルニアのことを知ったのはそれが初めてでした。たまたま兄がメキシコ在住だったので、現地やメキシコ政府側の状況なども調べてもらうことができました。
当時の日本はバブル経済で、まさにネコも杓子も土地投機に狂騒していた時代でしたね。私はさっそくゴルフ場開発問題に関わっている鹿児島の仲間にこの岩崎産業という会社を調べてもらい、同時に新聞社やニュースレターにこの情報を流しました。驚いたことに、この会社は奄美大島でゴルフ場開発をしようとしてすでに現地で大騒ぎになっていることがわかりました。いわゆる悪質な乱開発業者だったのです。なんとか朝日新聞の記者が記事にしてくれました。しかし、当時は日本列島総リゾート開発ブームで、なんとゴルフ場開発計画だけでも1000カ所もあったのです。じつは私が住む鴨川市でも5カ所のゴルフ場とマリーナ建設計画が持ち上がっていて(私が環境問題に関わるようになったきっかけがこれでした)、全国そのような似たり寄ったりの状況でしたので、バハカリフォルニアのことは実際にはそれほど人びとの関心を呼ぶことはなかったようでした。あの時代は、今から思うと、環境を守るよりも、バブル経済でいかにお金を儲けるかということの方にひとびとの心が捉えられていたようです。やがてバブル経済が弾け、幸いなことにこの岩崎産業がどうやら経営的に危機に陥ったようで、奄美大島とバハカリフォルニアの開発計画から手を引きました。
実は今回のニュースで知ったことですが、その後あの三菱がここに大製塩工場を建設しようとしていたのです。つまり日本企業が10数年間もの間、この世界で唯一残されたコククジラの生息地を脅かし続けていたのです。日本人がまだまだエコノミックアニマルと思われているのは仕方ないでしょうね。
バハカリフォルニアは以前あることで関わり私にもとても馴染みのあるところなのです。
ある日、ロスアンゼルスのプロ・エステロスという環境団体から1通の手紙をもらいました。「メキシコのバハカリフォルニアに日本の鹿児島にある岩崎産業というディベロッパーが、広大な土地を買収しメガゴルフリゾートを開発しようとしている。当地は生態系の聖域で、その広大なエスチュアリ(河口潟)は渡り鳥の貴重な生息地で、とくにラグーンはコククジラの繁殖場でもある。もし、ここが開発されたらそれは全生態系にとって壊滅的な結果をもたらすであろう。私たちはメキシコ政府をはじめ国際的にこの開発計画を止めるために運動しているが、どうか日本人にもこのことを知ってもらい協力してほしい」という内容でした。たまたまロスアンゼルに行く用事があったので、この環境団体の人たちと会って詳しい情報を手に入れることができました。もちろんバハカリフォルニアのことを知ったのはそれが初めてでした。たまたま兄がメキシコ在住だったので、現地やメキシコ政府側の状況なども調べてもらうことができました。
当時の日本はバブル経済で、まさにネコも杓子も土地投機に狂騒していた時代でしたね。私はさっそくゴルフ場開発問題に関わっている鹿児島の仲間にこの岩崎産業という会社を調べてもらい、同時に新聞社やニュースレターにこの情報を流しました。驚いたことに、この会社は奄美大島でゴルフ場開発をしようとしてすでに現地で大騒ぎになっていることがわかりました。いわゆる悪質な乱開発業者だったのです。なんとか朝日新聞の記者が記事にしてくれました。しかし、当時は日本列島総リゾート開発ブームで、なんとゴルフ場開発計画だけでも1000カ所もあったのです。じつは私が住む鴨川市でも5カ所のゴルフ場とマリーナ建設計画が持ち上がっていて(私が環境問題に関わるようになったきっかけがこれでした)、全国そのような似たり寄ったりの状況でしたので、バハカリフォルニアのことは実際にはそれほど人びとの関心を呼ぶことはなかったようでした。あの時代は、今から思うと、環境を守るよりも、バブル経済でいかにお金を儲けるかということの方にひとびとの心が捉えられていたようです。やがてバブル経済が弾け、幸いなことにこの岩崎産業がどうやら経営的に危機に陥ったようで、奄美大島とバハカリフォルニアの開発計画から手を引きました。
実は今回のニュースで知ったことですが、その後あの三菱がここに大製塩工場を建設しようとしていたのです。つまり日本企業が10数年間もの間、この世界で唯一残されたコククジラの生息地を脅かし続けていたのです。日本人がまだまだエコノミックアニマルと思われているのは仕方ないでしょうね。
金曜日, 3月 23, 2007
3月24日クシニッチがブッシュ弾劾?
昨年11月のアメリカ中間選挙で野党民主党が大躍進し、これでブッシュ政権もいよいよ死に体かと期待されたのですが、多くのひとたちの予想に反して、肝心の民主党自身がフラフラとブッシュ政権との直接対決を避けるようなことばかりやるのでがっかりしている、というのが大方の見方です。
ブッシュ大統領とチェイニー副大統領を弾劾しようという声はだいぶ前から議会内でも上がっていて、とくにこんど議会司法委員会の委員長になったジョン・コンヤーズ議員などはその最先端でがんばっています。ところが民主党のペロシ議長が弾劾はあり得ないと中間選挙の直後早々に宣言してしまったので、それで弾劾運動は腰砕けのような感じになっていました。
ところが、一昨日おどろいたことに、あのデニス・クシニッチが「こうなったら戦争を阻止するには、ブッシュたちを弾劾するしか方法がないのかもしれない。どうだろう、みなさんの意見を聞かせてくれ」と呼びかけたのです。
すると、シンディ・シーハンがすぐ以下のような公開書簡をデニスに送りました。(それを訳しました。)
*************************
親愛なるデニス
世界に多大な死と破壊をもたらすことになった「恐怖と畏怖」から4周年記念日にこの手紙を書いています。
わたしたちは、あなたがイラクへの侵略と占領に反対してとった勇気ある行動とイランへの侵攻を止めようとしている努力に感謝します。
3月15日の議会で、あなたはイランへの先制攻撃がいかに間違っているか、いくつかの理由を正しくあげて、さらなる軍事行動も辞さない構えのブッシュ政権を阻止するためには、「弾劾」しかないかもしれないと発言しました。
イラン侵略は避けるべきだと言うあなたのあげた理由は、ジョージ・ブッシュたちがイラクへの不法で社会的倫理に反する侵略と破壊的占領に対して弾劾されるべきという理由とまさに同じです。
弾劾をこの110回議会の最初の優先議題にすべき理由は重々ご承知でしょう。
戦争開始以来5年目にあたり、何十万人が死に、国は破滅状態であるのに、われわれの憲法と人間性に反する犯罪には終わる気配もありません。
じっさい、ブッシュ政権は暴力をさらにエスカレートし、議会にそのためのさらなる大きな予算を要求しています。
この国とこの惑星の関心ある私たち市民は、あなたに一刻も早く弾劾法案を議会に提出して、この統治するだけで奉仕しない政府を阻止することを要請します。
ブッシュ政権の罪を逃れている犯罪のために、アメリカ合衆国は世界中で憎まれ非難されています。この過ちを正し、アメリカをふたたび希望と尊敬をもって迎えられる国にするには、わずかな機会しかありません。
アメリカ国民と世界があなたに期待しています。どうか期待を裏切らないでください。
シンディ・シーハンと関心ある市民たちより
ブッシュ大統領とチェイニー副大統領を弾劾しようという声はだいぶ前から議会内でも上がっていて、とくにこんど議会司法委員会の委員長になったジョン・コンヤーズ議員などはその最先端でがんばっています。ところが民主党のペロシ議長が弾劾はあり得ないと中間選挙の直後早々に宣言してしまったので、それで弾劾運動は腰砕けのような感じになっていました。
ところが、一昨日おどろいたことに、あのデニス・クシニッチが「こうなったら戦争を阻止するには、ブッシュたちを弾劾するしか方法がないのかもしれない。どうだろう、みなさんの意見を聞かせてくれ」と呼びかけたのです。
すると、シンディ・シーハンがすぐ以下のような公開書簡をデニスに送りました。(それを訳しました。)
*************************
親愛なるデニス
世界に多大な死と破壊をもたらすことになった「恐怖と畏怖」から4周年記念日にこの手紙を書いています。
わたしたちは、あなたがイラクへの侵略と占領に反対してとった勇気ある行動とイランへの侵攻を止めようとしている努力に感謝します。
3月15日の議会で、あなたはイランへの先制攻撃がいかに間違っているか、いくつかの理由を正しくあげて、さらなる軍事行動も辞さない構えのブッシュ政権を阻止するためには、「弾劾」しかないかもしれないと発言しました。
イラン侵略は避けるべきだと言うあなたのあげた理由は、ジョージ・ブッシュたちがイラクへの不法で社会的倫理に反する侵略と破壊的占領に対して弾劾されるべきという理由とまさに同じです。
弾劾をこの110回議会の最初の優先議題にすべき理由は重々ご承知でしょう。
戦争開始以来5年目にあたり、何十万人が死に、国は破滅状態であるのに、われわれの憲法と人間性に反する犯罪には終わる気配もありません。
じっさい、ブッシュ政権は暴力をさらにエスカレートし、議会にそのためのさらなる大きな予算を要求しています。
この国とこの惑星の関心ある私たち市民は、あなたに一刻も早く弾劾法案を議会に提出して、この統治するだけで奉仕しない政府を阻止することを要請します。
ブッシュ政権の罪を逃れている犯罪のために、アメリカ合衆国は世界中で憎まれ非難されています。この過ちを正し、アメリカをふたたび希望と尊敬をもって迎えられる国にするには、わずかな機会しかありません。
アメリカ国民と世界があなたに期待しています。どうか期待を裏切らないでください。
シンディ・シーハンと関心ある市民たちより
火曜日, 3月 20, 2007
3月20日親業
きょうは、杏菜ちゃんの卒園式でした。ほんのこの前入園式をやったとおもっていたら、もうこんなに成長していたのですね。この数年、毎日送り迎えをしてきた私も卒園式です。
毎朝起きると台所の寒暖計を見るのが日課ですが、このところ毎日零度以下です。3月ってこんなに寒かったのでしょうか。地球温暖化が叫ばれていますが、確かにそうかもしれません。この2月は異常に暖冬だったそうですね。先週アメリカから帰って驚いたのは、いつもは冬になると必ず枯れてしまう庭のレモングラスが青々と茂っているではありませんか。昨年蒔いた小麦もなにか例年に比べると、背が高いようです。今日桃のつぼみがもうふくらんで明日にでも開花しそうになっているのに気づきました。
温暖化問題については、賛否両論があって科学的データの取り方でまったく異なる結果が出てしまいます。地球規模の温度変化測定はじっさい非常に難しいことだそうです。確かに北極の氷山は融けて来ていますが、南極では逆に増えているそうなんです。ただ確実に言えることは、地球規模で気候変動が起きていることだけは確かなようです。
さて、2ヶ月も留守するともちろんやる仕事がたくさん溜まっていて、それこそなにから手を付けていいものやら途方に暮れている状態。毎冬来てくれる留守番役のアコちゃんが、薪をたくさん用意してくれていたのでこれは大助かりです。
田んぼに水を入れる前に、周りの杉の木を切らなければいけないので、これが仕事始め。大家さんがたぶん30年前くらいに植林した杉が大きくなって田んぼの周囲を暗くしているからです。チェーンソーだとものの1分も掛からずに切り倒せてしまいます。何本も切って行くと、さすがになにか罪悪感を感じてしまうので、ときどき休んで、木に話しかけながらやっています。山の急な斜面ですから、足場が悪く、気をつけないと危険な仕事です。
さて、この日曜日は、友人で親業シニアインストラクターの瀬川文子さんの講演を鴨川の城西大学キャンパスに聴きに行きました。親業というのは、親とこどものコミュニケーションを効果的にとっていくための親のトレーニングと言っていいでしょう。
瀬川さんの話しには、身につまされるような非常にためになる言葉がちらばめてありました。親業は親とこどものコミュニケーション技術ですが、もちろんそれだけではなく、夫婦や他人とのコミュニケーションにも同じように適応できます。
私たちはなにかこども(相手)の行為を見て嫌だ、困ったと感じたとき、それをこども(相手)の問題だとして、反応しますね。「まあ、どうしてこんなことをするのか」と、まず怒りがきます。でも、それはよく考えると困っていて嫌だと思っているには、私本人なのですね。それを「ダメ!」とか「なぜするのか」というように言ってしまうと、その瞬間こどもとのコミュニケーションは途絶されてしまうのだそうです。
そこで大事なのは、相手の行動によって、私がどのように影響を受けるのか、そして、これが最も大切ですが、私がどのような気持ちになっているのかを伝えることだと言うのです。あなたがどうこうしたから、のではなく、私がどう感じているのかを伝えることで、つまり怒りの前の感情ですが、こどもが安心して心をひらきコミュニーションが途絶えることなく続いて行くのだそうです。
要点は、いかにこどもとの会話をつづけるかがポイントだそうです。こどもに命令、説教、提案、理屈、脅迫、非難、ほめる、激励、尋問、ごまかす、などという対応をするとその瞬間コミュニケーションが止まってしまいます。
それではどうしたらいいのかと言うと、それが実に簡単なことで、相手の言ったことを繰り返す、だけでいいのだそうです。
こどもが、「こんなにたくさん宿題できないよ」と悩みを訴えて来たら、「勉強するのがあなたのするべきことでしょう」など頭ごなしに意見や命令などするのでなく、「そう、たくさん宿題がでちゃったんだ」とそのまま返してやるのです。
するとこどもは、話しを聴いてもらえると思って安心しほっとします。そしてなにが次に起きるかと言うと、聞いてもらえることで、こどもは自分の悩みを整理しやすくなり、こころが落ち着いてきて、自ら解決の糸口をみつける力を発揮できるようになるそうです。
「うん、でもなんとかやってみるよ」というふうに、こどもは自分で解決法を考えられるのです。
悩みの答えは、悩みそのものの中にあるのです。子どもが安心して親と会話する中で自然と解決法がこどもに見えてくるのですね。
そこには、たぶん、こどもの能力を信頼するという気持ちも必要でしょう。
瀬川さんは、子連れのご主人と結婚されたので、いわゆる継母だったわけです。もう思春期の娘を突然もつ母親役を演じることになって、彼女は精一杯母親として出来る限りのことをやったつもりですが、娘さんは反発し、完全な親子断絶になって口もきかなくなってしまいました。瀬川さんは愛情が足らなかったのではないかと深刻に悩んだそうです。そして幸いなことに親業と出会うことで、親子のコミュニケーションがとれるようになり、それ以来人も羨むようななんのわだかまりもない親子関係が維持できているそうです。
瀬川さんは、じつは愛情が足りなかったのではなくて、愛情を伝えるコミュニケーションのスキルが足りなかったのだと後で気づいたそうです。そして、過去と相手は変えられないが、自分と未来は変えれることにも気づいたそうです。
こどもはいろいろな悩みを抱えるものです。それを忍耐強く聴いてあげることが大事だと言います。
我が子たちを観察していると、感情は一過性だとつくづく思います。そこを思いやって肯定的な感情表現をしてやると、こども(相手)は即変化して行きます。
「そうしてくれるとパパは助かるよ。うれしいな!」というふうに。
そういえば、日本の男性はいかに感情表現が下手か思い知らされます。
誰もが、心の悩みを聞いてくれる相手を求めているのだと思います。この親業は人間関係を上図にはかっていくための貴重なテクニックです。平和省プロジェクトでも瀬川さんの話しをしてもらいたいですね。
毎朝起きると台所の寒暖計を見るのが日課ですが、このところ毎日零度以下です。3月ってこんなに寒かったのでしょうか。地球温暖化が叫ばれていますが、確かにそうかもしれません。この2月は異常に暖冬だったそうですね。先週アメリカから帰って驚いたのは、いつもは冬になると必ず枯れてしまう庭のレモングラスが青々と茂っているではありませんか。昨年蒔いた小麦もなにか例年に比べると、背が高いようです。今日桃のつぼみがもうふくらんで明日にでも開花しそうになっているのに気づきました。
温暖化問題については、賛否両論があって科学的データの取り方でまったく異なる結果が出てしまいます。地球規模の温度変化測定はじっさい非常に難しいことだそうです。確かに北極の氷山は融けて来ていますが、南極では逆に増えているそうなんです。ただ確実に言えることは、地球規模で気候変動が起きていることだけは確かなようです。
さて、2ヶ月も留守するともちろんやる仕事がたくさん溜まっていて、それこそなにから手を付けていいものやら途方に暮れている状態。毎冬来てくれる留守番役のアコちゃんが、薪をたくさん用意してくれていたのでこれは大助かりです。
田んぼに水を入れる前に、周りの杉の木を切らなければいけないので、これが仕事始め。大家さんがたぶん30年前くらいに植林した杉が大きくなって田んぼの周囲を暗くしているからです。チェーンソーだとものの1分も掛からずに切り倒せてしまいます。何本も切って行くと、さすがになにか罪悪感を感じてしまうので、ときどき休んで、木に話しかけながらやっています。山の急な斜面ですから、足場が悪く、気をつけないと危険な仕事です。
さて、この日曜日は、友人で親業シニアインストラクターの瀬川文子さんの講演を鴨川の城西大学キャンパスに聴きに行きました。親業というのは、親とこどものコミュニケーションを効果的にとっていくための親のトレーニングと言っていいでしょう。
瀬川さんの話しには、身につまされるような非常にためになる言葉がちらばめてありました。親業は親とこどものコミュニケーション技術ですが、もちろんそれだけではなく、夫婦や他人とのコミュニケーションにも同じように適応できます。
私たちはなにかこども(相手)の行為を見て嫌だ、困ったと感じたとき、それをこども(相手)の問題だとして、反応しますね。「まあ、どうしてこんなことをするのか」と、まず怒りがきます。でも、それはよく考えると困っていて嫌だと思っているには、私本人なのですね。それを「ダメ!」とか「なぜするのか」というように言ってしまうと、その瞬間こどもとのコミュニケーションは途絶されてしまうのだそうです。
そこで大事なのは、相手の行動によって、私がどのように影響を受けるのか、そして、これが最も大切ですが、私がどのような気持ちになっているのかを伝えることだと言うのです。あなたがどうこうしたから、のではなく、私がどう感じているのかを伝えることで、つまり怒りの前の感情ですが、こどもが安心して心をひらきコミュニーションが途絶えることなく続いて行くのだそうです。
要点は、いかにこどもとの会話をつづけるかがポイントだそうです。こどもに命令、説教、提案、理屈、脅迫、非難、ほめる、激励、尋問、ごまかす、などという対応をするとその瞬間コミュニケーションが止まってしまいます。
それではどうしたらいいのかと言うと、それが実に簡単なことで、相手の言ったことを繰り返す、だけでいいのだそうです。
こどもが、「こんなにたくさん宿題できないよ」と悩みを訴えて来たら、「勉強するのがあなたのするべきことでしょう」など頭ごなしに意見や命令などするのでなく、「そう、たくさん宿題がでちゃったんだ」とそのまま返してやるのです。
するとこどもは、話しを聴いてもらえると思って安心しほっとします。そしてなにが次に起きるかと言うと、聞いてもらえることで、こどもは自分の悩みを整理しやすくなり、こころが落ち着いてきて、自ら解決の糸口をみつける力を発揮できるようになるそうです。
「うん、でもなんとかやってみるよ」というふうに、こどもは自分で解決法を考えられるのです。
悩みの答えは、悩みそのものの中にあるのです。子どもが安心して親と会話する中で自然と解決法がこどもに見えてくるのですね。
そこには、たぶん、こどもの能力を信頼するという気持ちも必要でしょう。
瀬川さんは、子連れのご主人と結婚されたので、いわゆる継母だったわけです。もう思春期の娘を突然もつ母親役を演じることになって、彼女は精一杯母親として出来る限りのことをやったつもりですが、娘さんは反発し、完全な親子断絶になって口もきかなくなってしまいました。瀬川さんは愛情が足らなかったのではないかと深刻に悩んだそうです。そして幸いなことに親業と出会うことで、親子のコミュニケーションがとれるようになり、それ以来人も羨むようななんのわだかまりもない親子関係が維持できているそうです。
瀬川さんは、じつは愛情が足りなかったのではなくて、愛情を伝えるコミュニケーションのスキルが足りなかったのだと後で気づいたそうです。そして、過去と相手は変えられないが、自分と未来は変えれることにも気づいたそうです。
こどもはいろいろな悩みを抱えるものです。それを忍耐強く聴いてあげることが大事だと言います。
我が子たちを観察していると、感情は一過性だとつくづく思います。そこを思いやって肯定的な感情表現をしてやると、こども(相手)は即変化して行きます。
「そうしてくれるとパパは助かるよ。うれしいな!」というふうに。
そういえば、日本の男性はいかに感情表現が下手か思い知らされます。
誰もが、心の悩みを聞いてくれる相手を求めているのだと思います。この親業は人間関係を上図にはかっていくための貴重なテクニックです。平和省プロジェクトでも瀬川さんの話しをしてもらいたいですね。
土曜日, 3月 10, 2007
3月9日イラン問題
アメリカのブッシュ政権がイランとの戦争を準備しているとさまざまな論評が飛び交っていますが、今日のガーディアン紙に掲載されたノーム・チョムスキーの記事に興味ある視点が書いてありました。
ブッシュ政権とメディアは、イランのアフマディネジャド大統領を悪の権化のように非難しています。例えば、彼がイスラエルは存在すべきではないと言ったという記事が大きくセンセーショナルに西側メディアでは報道されています。
ところが、イランの大統領という立場は、私たちが一般に考えている大統領とは、ずいぶん違うことを理解しないといけません。これはイスラム教国家の政治文化を理解しないと分からないことですが、イスラム教では、アラーの神の教えを日常社会に実践することがもっとも崇高な生き方とされています。イスラム社会では政教分離などという思考はありません。したがって、政府とは、それ(神の教え)を手助けする機関であって、もっとも権威を持つのはイスラム教の最高組織なのです。
現在その最高位にいるアヤトラ・アリ・カメネイ師が最高権力者と言っていいでしょう。そのカメネイ師が、イスラエルがパレスティナとの紛争問題に国際的なコンセンサス案を受け入れるのであれば、イスラエルとアラブ諸国との関係正常化に務めると、イスラエルの存在を認める発言を公式にしているのです。
ところが、西側のメディアはいっさいこのことは報道しないで、アフマディネジャド大統領の挑発的な言葉ばかりを取り上げています。
これらの相反する発言は、イランの政治内情を考えれば推測できることですが、たぶん経済不振で国内問題を抱えるイラン政府は国民に対してはタカ派的スタンスを取らざるを得ないのではないでしょうか。政治外交レベルと宗教外交レベルの二枚舌外交でバランスをとっているのでしょう。イラン人はなかなかしたたかです。
事実イランは2003年に、経済制裁を課して敵視外交をつづけるアメリカ政府に対し、核問題やイスラエル・パレスティナ問題などすべての懸案事項に対して交渉をする用意があるとワシントンにアプローチしているのです。ところが、ブッシュ政権はこの提案を握り潰してしまいました。
2004年には、今度はEUがイランとの交渉で、イランが核濃縮プロジェクトを放棄する代わりに、EUは、アメリカ・イスラエルのイラン攻撃を阻止するという一種の安全保障協定を取り決めました。しかし、あきらかにアメリカの圧力でこの約束は反古にされ、イランは核濃縮を再開してしまいました。
チョムスキーは、イランの核兵器開発を本当に避けたいと思うのなら、このEUとイランとの取り決めをワシントンに納得させ、実質的な外交交渉のテーブルにつかせることが大事だと締めくくっています。そうすることで、イランが国際経済の仲間入りを果たすことができると。
ブッシュ政権とメディアは、イランのアフマディネジャド大統領を悪の権化のように非難しています。例えば、彼がイスラエルは存在すべきではないと言ったという記事が大きくセンセーショナルに西側メディアでは報道されています。
ところが、イランの大統領という立場は、私たちが一般に考えている大統領とは、ずいぶん違うことを理解しないといけません。これはイスラム教国家の政治文化を理解しないと分からないことですが、イスラム教では、アラーの神の教えを日常社会に実践することがもっとも崇高な生き方とされています。イスラム社会では政教分離などという思考はありません。したがって、政府とは、それ(神の教え)を手助けする機関であって、もっとも権威を持つのはイスラム教の最高組織なのです。
現在その最高位にいるアヤトラ・アリ・カメネイ師が最高権力者と言っていいでしょう。そのカメネイ師が、イスラエルがパレスティナとの紛争問題に国際的なコンセンサス案を受け入れるのであれば、イスラエルとアラブ諸国との関係正常化に務めると、イスラエルの存在を認める発言を公式にしているのです。
ところが、西側のメディアはいっさいこのことは報道しないで、アフマディネジャド大統領の挑発的な言葉ばかりを取り上げています。
これらの相反する発言は、イランの政治内情を考えれば推測できることですが、たぶん経済不振で国内問題を抱えるイラン政府は国民に対してはタカ派的スタンスを取らざるを得ないのではないでしょうか。政治外交レベルと宗教外交レベルの二枚舌外交でバランスをとっているのでしょう。イラン人はなかなかしたたかです。
事実イランは2003年に、経済制裁を課して敵視外交をつづけるアメリカ政府に対し、核問題やイスラエル・パレスティナ問題などすべての懸案事項に対して交渉をする用意があるとワシントンにアプローチしているのです。ところが、ブッシュ政権はこの提案を握り潰してしまいました。
2004年には、今度はEUがイランとの交渉で、イランが核濃縮プロジェクトを放棄する代わりに、EUは、アメリカ・イスラエルのイラン攻撃を阻止するという一種の安全保障協定を取り決めました。しかし、あきらかにアメリカの圧力でこの約束は反古にされ、イランは核濃縮を再開してしまいました。
チョムスキーは、イランの核兵器開発を本当に避けたいと思うのなら、このEUとイランとの取り決めをワシントンに納得させ、実質的な外交交渉のテーブルにつかせることが大事だと締めくくっています。そうすることで、イランが国際経済の仲間入りを果たすことができると。
金曜日, 3月 09, 2007
3月8日ハワイの歴史
ハワイの滞在もあと数日になりました。ハワイがどのようにアメリカに合併されたのか、その真相を知る人はアメリカや地元ハワイでもあまり多くありません。最近出版された"Overthrow"(ステファン・キンザー著)という本がその詳しい過程を教えてくれています。
19世紀末まで、ハワイ諸島(当時はサンドウィッチ諸島と呼ばれていた)がハワイ王朝が支配する独立国だったことはよく知られています。そこにアメリカのニューイングランド地域から、キリスト教布教にたくさんの宣教師(ミッショナリー)たちがやって来ました。彼らとその子どもたちは、ハワイ先住民たちがやっていたサトウキビ栽培が大きな利益を生むことに目をつけ、巨大なプランテーションを作り上げて、アメリカに輸出することで巨大な富を築きました。
ところが1980年代はじめにアメリカが砂糖輸入に高関税を課したため、ハワイの砂糖は事実上売れなくなってしまい、プランテーションのオーナーたち(宣教師たち)は財産を失う危機に瀕し大騒ぎになりました。
そこで彼らはワシントンに出向き、ときのベンジャミン・ハリソン大統領に直訴して、ハワイ王朝への反乱を支持するよう取り付けました。ハワイに戻った「革命支持者たち」(プランテーション宣教師たち)は、アメリカ大使とアメリカ海軍と示し合わせて、王政の政情不安定という口実を唱えて勝手に新政府宣言を行い、ハワイ市民の安全擁護のためという理由で海兵隊を招き入れてしまいました。当時のハワイ王朝の女王が対抗手段を取る前に、アメリカ政府は即このハワイ新政府を承認してしまったため、事実上ハワイ王朝政府は消滅し、ハワイはアメリカ軍に擁護されたプランテーションのオーナーたちが牛耳る新しい独立国となったのです。
しかし、この革命騒ぎの真相がワシントンに明らかにされたことから、連邦議会は強引にハワイをアメリカ合衆国の植民地にするハリソン大統領のハワイ併合法案を却下してしまいます。ハワイはその後数年間独立国として存在せざるを得ませんでした。というのは、次の民主党グローバー・クローブランド大統領が反帝国主義者でハワイ併合に反対して協定を破棄してしまったからです。そして,次の共和党大統領マッキンレーの代になると、フィリピンを取ろうとするアメリカが、スペイン・アメリカ戦争を始めていて、ハワイはカリフォルニアとフィリピンとの中間に位置する重要軍事拠点とみなされ、革命事件から5年経ってやっとハワイは併合されることになります。
この"Overthrow"(転覆)という本は、アメリカが関わった政府転覆の仕方には、ひとつのパターンがあることを主張しています。それは、通常考えられている、軍が何らかのかたちで介入して、あとからアメリカのビジネスが入って行くと言うのではなく、その逆だと言っています。ハワイ、キューバ、フィリピン、グアテマラ、チリ、ホンデュラス、南ベトナム、アフガニスタン、イラク、パナマ、イラン,プエルトリコを例にとってアメリカがどのように外国政府を転覆させてきたか、その構造を分析し、その結果として、それがどのように世界情勢に影響を与えてきたか述べています。
19世紀末まで、ハワイ諸島(当時はサンドウィッチ諸島と呼ばれていた)がハワイ王朝が支配する独立国だったことはよく知られています。そこにアメリカのニューイングランド地域から、キリスト教布教にたくさんの宣教師(ミッショナリー)たちがやって来ました。彼らとその子どもたちは、ハワイ先住民たちがやっていたサトウキビ栽培が大きな利益を生むことに目をつけ、巨大なプランテーションを作り上げて、アメリカに輸出することで巨大な富を築きました。
ところが1980年代はじめにアメリカが砂糖輸入に高関税を課したため、ハワイの砂糖は事実上売れなくなってしまい、プランテーションのオーナーたち(宣教師たち)は財産を失う危機に瀕し大騒ぎになりました。
そこで彼らはワシントンに出向き、ときのベンジャミン・ハリソン大統領に直訴して、ハワイ王朝への反乱を支持するよう取り付けました。ハワイに戻った「革命支持者たち」(プランテーション宣教師たち)は、アメリカ大使とアメリカ海軍と示し合わせて、王政の政情不安定という口実を唱えて勝手に新政府宣言を行い、ハワイ市民の安全擁護のためという理由で海兵隊を招き入れてしまいました。当時のハワイ王朝の女王が対抗手段を取る前に、アメリカ政府は即このハワイ新政府を承認してしまったため、事実上ハワイ王朝政府は消滅し、ハワイはアメリカ軍に擁護されたプランテーションのオーナーたちが牛耳る新しい独立国となったのです。
しかし、この革命騒ぎの真相がワシントンに明らかにされたことから、連邦議会は強引にハワイをアメリカ合衆国の植民地にするハリソン大統領のハワイ併合法案を却下してしまいます。ハワイはその後数年間独立国として存在せざるを得ませんでした。というのは、次の民主党グローバー・クローブランド大統領が反帝国主義者でハワイ併合に反対して協定を破棄してしまったからです。そして,次の共和党大統領マッキンレーの代になると、フィリピンを取ろうとするアメリカが、スペイン・アメリカ戦争を始めていて、ハワイはカリフォルニアとフィリピンとの中間に位置する重要軍事拠点とみなされ、革命事件から5年経ってやっとハワイは併合されることになります。
この"Overthrow"(転覆)という本は、アメリカが関わった政府転覆の仕方には、ひとつのパターンがあることを主張しています。それは、通常考えられている、軍が何らかのかたちで介入して、あとからアメリカのビジネスが入って行くと言うのではなく、その逆だと言っています。ハワイ、キューバ、フィリピン、グアテマラ、チリ、ホンデュラス、南ベトナム、アフガニスタン、イラク、パナマ、イラン,プエルトリコを例にとってアメリカがどのように外国政府を転覆させてきたか、その構造を分析し、その結果として、それがどのように世界情勢に影響を与えてきたか述べています。
日曜日, 3月 04, 2007
3月3日ホーポノポノ
ハワイ島コナにいます。
ここは火の神ペレがいるところ。そのお膝元のボルケーノに先週行きました。ハワイ先住民に伝わる癒しの秘術ホーポノポノを教えているDr. ヒュー・レンさんと会うためです。
レンさんはもともと精神科医で、精神医療を必要とする犯罪者の州立病院で働いていました。
「私は大学や病院で25年間精神学を勉強してきました。しかし、ショックなことに、実際にそれらの知識や技術は、現実の病院の囚人たちにはまったく意味を成さなかったのです。そして、ハワイの伝統的な癒し、ホーポノポノを教えるカフナ・シメオナに出会い、人生が一変したのです」
なにが起こったのでしょう。レンさんがホーポノポノを始めてから奇跡が起きたのです。つぎつぎと犯罪者たちが精神的に立ち直り、一人去り二人去りして、ついにはその病院が閉鎖されてしまったのです。
現われたレンさんはどうみても日本人にしか見えません。温和な言葉付きでユーモアにも溢れています。
「いま起きているすべてのことはあなたが起こしているんです。あなたにすべて責任があるんです。ですから、すべてを引き受けなさい。ただ、"I'm sorry. I love you."と言えばいいんです。あとは「永遠なるもの」がすべてうまくいくようにやってくれます」と語りはじめました。
「魂はだれでも純粋無垢。だから誰にでもそこに神を見なければいけません。汝の敵を愛するんです」
ホーポノポノのホームページには、以下のように書いてあります。
**************************
Dr. イハレアカラ・ヒュー・レンさんの言葉
ホーポノポノは本当はまったくシンプルです。
太古ハワイ人にとって、問題は考えにありました。
でも、考えそのものは問題ではありません。では、何が問題なのでしょう?
それは、私たちの考えはすべて人や場所や物事のつらい過去を背負っているからです。
知性だけではその問題を解決することはできません。知性はただ管理するだけだからです。
物事を管理することは問題解決にはなりません。それらを無くしたいのです。
ホーポノポノを行うと、聖なる存在がそのつらい考えを浄めてくれるのです。
あなたが人や場所や物事を浄めるのではありません。
あなたが、その人や場所や物事に関わるマイナスのエネルギーを中和させるのです。
ホーポノポノの最初のステップはそのエネルギーの中和作用です。
すると素晴らしいことが起きます。
そのマイナスエネルギーが中和されるだけではありません。
それは帳消しされて、新しい出直しになるのです。
仏教ではこれを「虚空」と呼びます。
そして最後のステップは、聖なる存在にその「虚空」を光で満たしてもらうことです。
ホーポノポノでは、何が問題か誤りか知る必要はありません。
肉体的、精神的、感情的に、どのようであれ、いま経験している問題に気づいていればいいのです。
それに気づいていれば、すぐクリーニングを始めることがあなたの責任です。
それは、「ごめんなさい。どうか許してください」と、そのマイナスエネルギーが浄化されるまで言い続けるのです。
******************************
レンさんに会って以来、その言葉がいつも頭を巡っています。
するとあるアフリカの部族の風習が書かれた記事が目に留まりました。
*****************************
南アフリカのバベンバ族の癒し方
ある者が無責任な行為や不正を犯すと、その者は村の真ん中にひとり何も繋がれずに置かれる。
村人はあらゆる仕事や行事を中止し、大人も子どもも、すべて村の真ん中に集まり、問題を起こした者を囲んで大きな輪をつくる。
そして、村の者たちは年齢に関係なくひとりひとり、大きな輪の中心にいる問題を起こした者に対して、その者がそれまでの人生で行ったすべてのよい行為を、大きな声で述べ立てる。
思い出せるかぎりの出来事や経験をあらゆる細部にわたって正確に話すことが求められる。
その者のすべての善行、優しさ、勇気さが注意深く事細かに述べられる。
その者の成し遂げたことや良い面について、誇張したりねじ曲げることは許されない。
すべての村人が、問題の者について思い出せるかぎりのあらゆる良いことを完全に述べ終わるまでこの儀式は終わらず、ときおり何日も掛かることもある。
儀式が終わると、部族の輪が外されて喜びの儀式がとり行われる。
問題を起こした者は、象徴的にまた実質的に部族に迎え入れられる。
*******************************
まだやっとスピリチュアルな世界を覗き始めているところです。
ここは火の神ペレがいるところ。そのお膝元のボルケーノに先週行きました。ハワイ先住民に伝わる癒しの秘術ホーポノポノを教えているDr. ヒュー・レンさんと会うためです。
レンさんはもともと精神科医で、精神医療を必要とする犯罪者の州立病院で働いていました。
「私は大学や病院で25年間精神学を勉強してきました。しかし、ショックなことに、実際にそれらの知識や技術は、現実の病院の囚人たちにはまったく意味を成さなかったのです。そして、ハワイの伝統的な癒し、ホーポノポノを教えるカフナ・シメオナに出会い、人生が一変したのです」
なにが起こったのでしょう。レンさんがホーポノポノを始めてから奇跡が起きたのです。つぎつぎと犯罪者たちが精神的に立ち直り、一人去り二人去りして、ついにはその病院が閉鎖されてしまったのです。
現われたレンさんはどうみても日本人にしか見えません。温和な言葉付きでユーモアにも溢れています。
「いま起きているすべてのことはあなたが起こしているんです。あなたにすべて責任があるんです。ですから、すべてを引き受けなさい。ただ、"I'm sorry. I love you."と言えばいいんです。あとは「永遠なるもの」がすべてうまくいくようにやってくれます」と語りはじめました。
「魂はだれでも純粋無垢。だから誰にでもそこに神を見なければいけません。汝の敵を愛するんです」
ホーポノポノのホームページには、以下のように書いてあります。
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Dr. イハレアカラ・ヒュー・レンさんの言葉
ホーポノポノは本当はまったくシンプルです。
太古ハワイ人にとって、問題は考えにありました。
でも、考えそのものは問題ではありません。では、何が問題なのでしょう?
それは、私たちの考えはすべて人や場所や物事のつらい過去を背負っているからです。
知性だけではその問題を解決することはできません。知性はただ管理するだけだからです。
物事を管理することは問題解決にはなりません。それらを無くしたいのです。
ホーポノポノを行うと、聖なる存在がそのつらい考えを浄めてくれるのです。
あなたが人や場所や物事を浄めるのではありません。
あなたが、その人や場所や物事に関わるマイナスのエネルギーを中和させるのです。
ホーポノポノの最初のステップはそのエネルギーの中和作用です。
すると素晴らしいことが起きます。
そのマイナスエネルギーが中和されるだけではありません。
それは帳消しされて、新しい出直しになるのです。
仏教ではこれを「虚空」と呼びます。
そして最後のステップは、聖なる存在にその「虚空」を光で満たしてもらうことです。
ホーポノポノでは、何が問題か誤りか知る必要はありません。
肉体的、精神的、感情的に、どのようであれ、いま経験している問題に気づいていればいいのです。
それに気づいていれば、すぐクリーニングを始めることがあなたの責任です。
それは、「ごめんなさい。どうか許してください」と、そのマイナスエネルギーが浄化されるまで言い続けるのです。
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レンさんに会って以来、その言葉がいつも頭を巡っています。
するとあるアフリカの部族の風習が書かれた記事が目に留まりました。
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南アフリカのバベンバ族の癒し方
ある者が無責任な行為や不正を犯すと、その者は村の真ん中にひとり何も繋がれずに置かれる。
村人はあらゆる仕事や行事を中止し、大人も子どもも、すべて村の真ん中に集まり、問題を起こした者を囲んで大きな輪をつくる。
そして、村の者たちは年齢に関係なくひとりひとり、大きな輪の中心にいる問題を起こした者に対して、その者がそれまでの人生で行ったすべてのよい行為を、大きな声で述べ立てる。
思い出せるかぎりの出来事や経験をあらゆる細部にわたって正確に話すことが求められる。
その者のすべての善行、優しさ、勇気さが注意深く事細かに述べられる。
その者の成し遂げたことや良い面について、誇張したりねじ曲げることは許されない。
すべての村人が、問題の者について思い出せるかぎりのあらゆる良いことを完全に述べ終わるまでこの儀式は終わらず、ときおり何日も掛かることもある。
儀式が終わると、部族の輪が外されて喜びの儀式がとり行われる。
問題を起こした者は、象徴的にまた実質的に部族に迎え入れられる。
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まだやっとスピリチュアルな世界を覗き始めているところです。
木曜日, 3月 01, 2007
2月28日アリアス大統領
1948年に憲法で軍隊を破棄した国ということで、戦争や内紛の歴史に彩られる他の南アメリカ諸国とはコスタリカは確かに一線を画していると言えます。同じ平和憲法を保持しているのに、どうして日本とこうも違うのでしょう。それは日本の場合、新憲法が制定されてすぐ実質上の軍隊である自衛隊が創設され、当然撤退するはずだったアメリカ軍がアメリカの戦略上の理由からそのまま居座ってしまっているからです。日米軍事同盟を日本が固守するかぎりそれは変わらないでしょう。
コスタリカに来てよく耳にしたことは、コスタリカ人がとてもPassiveつまりおとなしい国民だということ。また気づいたことは、この国には英雄が存在しません。どの国にもかならず国民的英雄の銅像があちこちあっていやでも目につくのですが、コスタリカにはどこにも見当たらないのです。それは取り立てて目立つことを非常に嫌うとともに、誰かが特出することもよく思わない、という国民性があるからだとラスール・ファンデーションのリタさんが言っていました。そういう国が、70年代と80年代の内乱と紛争が吹き荒れた中南米の国際情勢にいかに巻き込まれずに平和にくぐり抜けて来れたのでしょうか。それこそ非暴力による紛争解決の鍵なのでしょう。とくに隣国ニカラグア内戦の際は、ニカラグア反政府軍(コントラ)を後押しするアメリカ政府がコスタリカに基地を作ろうといろいろ圧力を掛けて来たのですが、コスタリカ政府はきっぱりと”憲法に則って”拒否しました。このおとなしい国民のどこにそんな気概が隠されていたのか驚きです。
当時その平和外交を国際的に展開したのが後にノーベル平和賞を受賞したアリアス大統領です。その類いなる指導力を買われて現在再び大統領に選ばれています。日本を出る時は、さぞアリアス大統領は絶対的な国民の人気を集めているのだろうと思っていました。ところが、驚いたことにコスタリカではまったく不評なのです。期待していたのにまったく裏切られたという声があちこちで聞かれました。どうやらその理由は、最近アリアス大統領が積極的に進めようとしているアメリカとの自由貿易協定のようです。もしそれが調印されたらコスタリカの文化経済に打撃的な影響を及ぼし、独立性が脅かされるというので、国民の大半が反対しています。
アリアス大統領は現在でも国連を舞台に非武装・軍縮外交を積極的に進めています。もちろん、それは自国の平和憲法を実践している実績があるからこそできることで、実質骨抜きにされた平和憲法をもつ日本が、同じ平和外交をやろうとしても確かに説得力がないでしょう。でも、そのアリアス大統領がどうして国民の大半が反対している自由貿易協定をアメリカと強引に結ぼうとしているのでしょうか。私はそこに、彼が置かれている立場上の苦渋の選択があるのではないかと想像しています。平和と経済を天秤にかけているのではないかと。実際コスタリカには豊かな熱帯林があるだけで、これといった資源も産業もありません。(そのわりには車が多いのには驚きですが、あとで聞いたらみんな見栄で無理して買っているそうです。自動車は100%の関税が掛かるので超贅沢品)そのような貧しい国はおしなべて観光業つまりツーリズム、そしてコーヒーといった換金作物で経済を支えているのが通常です。そしてメディアが決して取り上げないことがあります。それはアメリカ軍基地の存在です。貧しい第三世界の国々を見渡すと、ほとんどの国にアメリカの軍基地があります。言い換えれば、アメリカ軍に土地を提供することで経済が成り立っているところが多いのです。世界のどこを見渡しても、貧しい国は軍事基地とツーリズムでなんとかやっているのが通常です。軍事産業とツーリズムはそのように密接につながっています。でもコスタリカは平和憲法上それができません。アリアス大統領の苦渋の選択はそんなところではないでしょうか。きっとすごいアメリカ政府からの圧力があるんだと思います。基地をとるか、経済をとるか。
さて、改憲問題に揺れる日本のことを思うとこころが重たくなりますが、コスタリカでアリアス大統領の妹さんのセシリアさんに会いました。憲法9条が無くなってしまうかもしれないという日本の事情を伝え、なんとかアリアス大統領に日本に来てもらって国会で演説してもらえないかと訊ねると協力しましょうと言ってくれました。実現するよう祈りましょう。
コスタリカに来てよく耳にしたことは、コスタリカ人がとてもPassiveつまりおとなしい国民だということ。また気づいたことは、この国には英雄が存在しません。どの国にもかならず国民的英雄の銅像があちこちあっていやでも目につくのですが、コスタリカにはどこにも見当たらないのです。それは取り立てて目立つことを非常に嫌うとともに、誰かが特出することもよく思わない、という国民性があるからだとラスール・ファンデーションのリタさんが言っていました。そういう国が、70年代と80年代の内乱と紛争が吹き荒れた中南米の国際情勢にいかに巻き込まれずに平和にくぐり抜けて来れたのでしょうか。それこそ非暴力による紛争解決の鍵なのでしょう。とくに隣国ニカラグア内戦の際は、ニカラグア反政府軍(コントラ)を後押しするアメリカ政府がコスタリカに基地を作ろうといろいろ圧力を掛けて来たのですが、コスタリカ政府はきっぱりと”憲法に則って”拒否しました。このおとなしい国民のどこにそんな気概が隠されていたのか驚きです。
当時その平和外交を国際的に展開したのが後にノーベル平和賞を受賞したアリアス大統領です。その類いなる指導力を買われて現在再び大統領に選ばれています。日本を出る時は、さぞアリアス大統領は絶対的な国民の人気を集めているのだろうと思っていました。ところが、驚いたことにコスタリカではまったく不評なのです。期待していたのにまったく裏切られたという声があちこちで聞かれました。どうやらその理由は、最近アリアス大統領が積極的に進めようとしているアメリカとの自由貿易協定のようです。もしそれが調印されたらコスタリカの文化経済に打撃的な影響を及ぼし、独立性が脅かされるというので、国民の大半が反対しています。
アリアス大統領は現在でも国連を舞台に非武装・軍縮外交を積極的に進めています。もちろん、それは自国の平和憲法を実践している実績があるからこそできることで、実質骨抜きにされた平和憲法をもつ日本が、同じ平和外交をやろうとしても確かに説得力がないでしょう。でも、そのアリアス大統領がどうして国民の大半が反対している自由貿易協定をアメリカと強引に結ぼうとしているのでしょうか。私はそこに、彼が置かれている立場上の苦渋の選択があるのではないかと想像しています。平和と経済を天秤にかけているのではないかと。実際コスタリカには豊かな熱帯林があるだけで、これといった資源も産業もありません。(そのわりには車が多いのには驚きですが、あとで聞いたらみんな見栄で無理して買っているそうです。自動車は100%の関税が掛かるので超贅沢品)そのような貧しい国はおしなべて観光業つまりツーリズム、そしてコーヒーといった換金作物で経済を支えているのが通常です。そしてメディアが決して取り上げないことがあります。それはアメリカ軍基地の存在です。貧しい第三世界の国々を見渡すと、ほとんどの国にアメリカの軍基地があります。言い換えれば、アメリカ軍に土地を提供することで経済が成り立っているところが多いのです。世界のどこを見渡しても、貧しい国は軍事基地とツーリズムでなんとかやっているのが通常です。軍事産業とツーリズムはそのように密接につながっています。でもコスタリカは平和憲法上それができません。アリアス大統領の苦渋の選択はそんなところではないでしょうか。きっとすごいアメリカ政府からの圧力があるんだと思います。基地をとるか、経済をとるか。
さて、改憲問題に揺れる日本のことを思うとこころが重たくなりますが、コスタリカでアリアス大統領の妹さんのセシリアさんに会いました。憲法9条が無くなってしまうかもしれないという日本の事情を伝え、なんとかアリアス大統領に日本に来てもらって国会で演説してもらえないかと訊ねると協力しましょうと言ってくれました。実現するよう祈りましょう。
土曜日, 2月 10, 2007
2月9日
中南米コスタリカ首都サンホセのちょっと郊外にあるサンタアンナという小さな町の宿に来ています。山肌のうっそうとした熱帯雨林の中に建てられているすべて木造りのこのマラニョンというホテルはオーガニックで有名だと説明されました。つまり環境にもやさしいホテルというわけです。零下5〜6度だったワシントンDCからこの国へ着いたのですから、もちろんからだは喜んだのですが、なによりもここの大自然とそれに寄り添うように生きているコスタリカ人の雰囲気に、いっぺんに馴染んだと言うのが本当のところです。なんだか鴨川に帰ったような村のたたずまいが懐かしい感じです。
3面がガラス張りの部屋から遠くに山並が見えます。空は真っ青。気持ちよい風がすきまから吹き込んできます。まわりはバナナ、マンゴー、アボカド、パパイヤなどの緑と花でいっぱい。そこをハチドリが鋭い鳴き声で飛んで行きます。昨日はサンホセ中心部に出てレンタカーを借り、にぎわう街を歩きました。最初は普通車を予約していたのですが、地元の人が田舎の道は穴がいっぱいあって車の下をこすっちゃうよと言うものですから、結局スズキ・ジムニという4輪駆動車になりました。ちょっとショックアブザーバーが疲れているようですがまあこんなところでしょう。9日間で保険も込みで375米ドルです。
コスタリカでもっとも感激した食べ物はパイナップル。これまで食べたどのパイナップルよりも味が濃く思わずサラ一杯食べてしまいました。野菜、といっても乾期で数は限られているようですが、どれも新鮮で美味しい。アメリカのサラダはなんとなく物足りなかったのですが、コスタリカの野菜はエネルギーが溢れているといった感じ。
ゆみちゃんは別にスペイン語を習ったわけでもなく、若い頃ちょっとスペインを旅行したくらいなのに、コスタリカ人とぺらぺらしゃべっているんです。これはじつは本人もびっくりしているくらいで、どういうわけかスペイン語がすっと頭に入ってくると言うのです。スペインを旅していたとき、ああここにいつかいた、というDe Javu経験があったそうですが、おかげで大助かりです。なんしろ通訳代が節約できるから。
話は、アメリカでのことに飛びますが、ワシントンDCを離れる最後の日。朝6時のマイアミ行きのフライトだったため、その晩はほぼ徹夜で、朝3時に子どもたちを起こし(もっとも杏菜はなんとか起きましたが真生は眠りから醒めず抱いて)てタクシーに乗せるまでがまず大変でした。前夜から雪が降り出していて道路は真っ白。タクシーはのろのろと慎重に動いて行きます。雪になったため温度が上昇したのか幸い凍っていないのでそれほどスリップする様子はありません。ゆっくりと運転する運ちゃんの「こどもは大変だよねえ。どこからだい?」という会話からはじまって「俺はカメルーンから出稼ぎに来たんだよ。こどもは10人だ」にびっくり。よく聞いてみると奥さんが3人いると言います。「アフリカじゃねえ、かみさんが一人だけなんていうのは馬鹿にされちゃうんだよ。俺のとうさんには20人のこどもがいたよ」「もっともアメリカでも2〜3人ワイフをもっているじゃないかい。秘密にね」「アフリカでは子どもも大人もみんな一緒に仲良く暮らしているよ」
そしてもっともこのアフリカから来たタクシーの運ちゃんにびっくりしたのは、なんとデニス・クシニッチを知っているというのです。普通のアメリカ人でさえもしらないのに。しかも私たちが参加した平和省会議のことも、ゲストのディーパック・チョプラまでも知っているのです。ゆみちゃんは話のなりゆきにびっくり、この運ちゃんはよほどのインテリだと、早速インタビューする価値ありだとコンピュータを取り出しました。
というわけで空港までの雪道ハイウェイーをのろのろ走りながら大笑いの道中になりました。
「カメルーンの田舎はすべて自給自足だよ。そして村の真ん中にかならず大きな木があるんだ。その幹にちいさな小屋がある。食べ物があまったら村人はそこに置いていくんだ。食べ物がない人のためにだ。そうやってみんな助け合って暮らしているのがアフリカだ。それに比べてアメリカ人はどうだい?狂っているとしか言えないね。それも根本的なところで」
運ちゃんの話はどれも納得することばかり。アメリカに来てもっとも感動する場面だったかもしれません。住所ももらったのでいつかカメルーンに行こうという話になりました。
さて、今日はこれからモンテズマというビーチに向います。そこに1週間滞在する予定で、そこからいろいろ探索しようというわけです。平和憲法を持つ軍隊のないコスタリカ。そうはいっても隣のコスタリカから難民が流入して犯罪などいろいろと問題になっているようです。経済問題も大変そうです。副大統領との会見を予定していたのですがどうやら難しいらしいので、とりあえず、この国をできるだけ見て回ることにしましょう。
3面がガラス張りの部屋から遠くに山並が見えます。空は真っ青。気持ちよい風がすきまから吹き込んできます。まわりはバナナ、マンゴー、アボカド、パパイヤなどの緑と花でいっぱい。そこをハチドリが鋭い鳴き声で飛んで行きます。昨日はサンホセ中心部に出てレンタカーを借り、にぎわう街を歩きました。最初は普通車を予約していたのですが、地元の人が田舎の道は穴がいっぱいあって車の下をこすっちゃうよと言うものですから、結局スズキ・ジムニという4輪駆動車になりました。ちょっとショックアブザーバーが疲れているようですがまあこんなところでしょう。9日間で保険も込みで375米ドルです。
コスタリカでもっとも感激した食べ物はパイナップル。これまで食べたどのパイナップルよりも味が濃く思わずサラ一杯食べてしまいました。野菜、といっても乾期で数は限られているようですが、どれも新鮮で美味しい。アメリカのサラダはなんとなく物足りなかったのですが、コスタリカの野菜はエネルギーが溢れているといった感じ。
ゆみちゃんは別にスペイン語を習ったわけでもなく、若い頃ちょっとスペインを旅行したくらいなのに、コスタリカ人とぺらぺらしゃべっているんです。これはじつは本人もびっくりしているくらいで、どういうわけかスペイン語がすっと頭に入ってくると言うのです。スペインを旅していたとき、ああここにいつかいた、というDe Javu経験があったそうですが、おかげで大助かりです。なんしろ通訳代が節約できるから。
話は、アメリカでのことに飛びますが、ワシントンDCを離れる最後の日。朝6時のマイアミ行きのフライトだったため、その晩はほぼ徹夜で、朝3時に子どもたちを起こし(もっとも杏菜はなんとか起きましたが真生は眠りから醒めず抱いて)てタクシーに乗せるまでがまず大変でした。前夜から雪が降り出していて道路は真っ白。タクシーはのろのろと慎重に動いて行きます。雪になったため温度が上昇したのか幸い凍っていないのでそれほどスリップする様子はありません。ゆっくりと運転する運ちゃんの「こどもは大変だよねえ。どこからだい?」という会話からはじまって「俺はカメルーンから出稼ぎに来たんだよ。こどもは10人だ」にびっくり。よく聞いてみると奥さんが3人いると言います。「アフリカじゃねえ、かみさんが一人だけなんていうのは馬鹿にされちゃうんだよ。俺のとうさんには20人のこどもがいたよ」「もっともアメリカでも2〜3人ワイフをもっているじゃないかい。秘密にね」「アフリカでは子どもも大人もみんな一緒に仲良く暮らしているよ」
そしてもっともこのアフリカから来たタクシーの運ちゃんにびっくりしたのは、なんとデニス・クシニッチを知っているというのです。普通のアメリカ人でさえもしらないのに。しかも私たちが参加した平和省会議のことも、ゲストのディーパック・チョプラまでも知っているのです。ゆみちゃんは話のなりゆきにびっくり、この運ちゃんはよほどのインテリだと、早速インタビューする価値ありだとコンピュータを取り出しました。
というわけで空港までの雪道ハイウェイーをのろのろ走りながら大笑いの道中になりました。
「カメルーンの田舎はすべて自給自足だよ。そして村の真ん中にかならず大きな木があるんだ。その幹にちいさな小屋がある。食べ物があまったら村人はそこに置いていくんだ。食べ物がない人のためにだ。そうやってみんな助け合って暮らしているのがアフリカだ。それに比べてアメリカ人はどうだい?狂っているとしか言えないね。それも根本的なところで」
運ちゃんの話はどれも納得することばかり。アメリカに来てもっとも感動する場面だったかもしれません。住所ももらったのでいつかカメルーンに行こうという話になりました。
さて、今日はこれからモンテズマというビーチに向います。そこに1週間滞在する予定で、そこからいろいろ探索しようというわけです。平和憲法を持つ軍隊のないコスタリカ。そうはいっても隣のコスタリカから難民が流入して犯罪などいろいろと問題になっているようです。経済問題も大変そうです。副大統領との会見を予定していたのですがどうやら難しいらしいので、とりあえず、この国をできるだけ見て回ることにしましょう。
水曜日, 1月 31, 2007
1月30日ロスにて
長寿の秘薬
『最近、警察は永遠に若さを保てるという「長寿の秘薬」を売っている男を逮捕した。
警察が調べると、この男は過去に4回も同様な薬事詐欺行為で捕まっていた事が判明した。
1794年、1856年、1928年、1983年に・・・・・?』
アメリカ人はジョークが大好きですね。毎日こんな話をお互いやりあって喜んでいる、まあ陽気な国民です。
この日曜日の反戦デモも、これがそうなの?と思えるほど参加者が趣向を凝らした衣装や気の効いたプラカードで思いっきり楽しんでいる風でした。これなら誰でも参加したいと思えます。ワシントンでは約30〜50万人も参加したそうです。私たち家族は、ひさしぶりに再開した友人家族と現地で合流して、1時間のサンフランシスコ・デモ行進をしました。1万人ほどいたようです。ちょうど3年前にも、同じ場所でイラク参戦反対のデモに参加したのですが(このときは25万人)、真生はまだ2歳で乳母車を押しての行進でした。ですから子どもたちも慣れたもので文句も言わず行進を楽しんでいましたが、さすがに最後の方は疲れて抱っこになってしまいました。
今回のアメリカへの旅で感じるのは、国民がおしなべて反戦になっていることです。3年前にくらべれば大きな違いです。いままでノンポリで政治的なことには無関心という主婦たちが、ブッシュは間違っていると言い始めています。国民の意見と政府がこれほど乖離してきたことは、近年稀ではないでしょうか。
ところが、ブッシュやチェイニーは強硬です。なんとしても戦争はつづけると言っています。一方で、ブッシュ政権を支えていた側近たちが、CIAエージェント漏洩事件の連邦裁判で追いつめられ真実を語り始めているので、いつ爆弾逮捕が起きてもおかしくない緊迫した状況にもなっています。さて、議会がどこまで政府を糾弾し行動できるのか、これから目を離せません。国民の関心を逸らすためにイラン攻撃をすることも考えられます。まあ、とんでもない大統領をもったものです。
明日は、注目のワシントンDCに行きます。アメリカ平和省会議に参加するのが目的ですが、もうひとつ、エディーという自然エネルギー研究者を訪ねることになっています。彼は永久磁石とレーザーを利用して永久エネルギー装置を開発中の天才です。
『最近、警察は永遠に若さを保てるという「長寿の秘薬」を売っている男を逮捕した。
警察が調べると、この男は過去に4回も同様な薬事詐欺行為で捕まっていた事が判明した。
1794年、1856年、1928年、1983年に・・・・・?』
アメリカ人はジョークが大好きですね。毎日こんな話をお互いやりあって喜んでいる、まあ陽気な国民です。
この日曜日の反戦デモも、これがそうなの?と思えるほど参加者が趣向を凝らした衣装や気の効いたプラカードで思いっきり楽しんでいる風でした。これなら誰でも参加したいと思えます。ワシントンでは約30〜50万人も参加したそうです。私たち家族は、ひさしぶりに再開した友人家族と現地で合流して、1時間のサンフランシスコ・デモ行進をしました。1万人ほどいたようです。ちょうど3年前にも、同じ場所でイラク参戦反対のデモに参加したのですが(このときは25万人)、真生はまだ2歳で乳母車を押しての行進でした。ですから子どもたちも慣れたもので文句も言わず行進を楽しんでいましたが、さすがに最後の方は疲れて抱っこになってしまいました。
今回のアメリカへの旅で感じるのは、国民がおしなべて反戦になっていることです。3年前にくらべれば大きな違いです。いままでノンポリで政治的なことには無関心という主婦たちが、ブッシュは間違っていると言い始めています。国民の意見と政府がこれほど乖離してきたことは、近年稀ではないでしょうか。
ところが、ブッシュやチェイニーは強硬です。なんとしても戦争はつづけると言っています。一方で、ブッシュ政権を支えていた側近たちが、CIAエージェント漏洩事件の連邦裁判で追いつめられ真実を語り始めているので、いつ爆弾逮捕が起きてもおかしくない緊迫した状況にもなっています。さて、議会がどこまで政府を糾弾し行動できるのか、これから目を離せません。国民の関心を逸らすためにイラン攻撃をすることも考えられます。まあ、とんでもない大統領をもったものです。
明日は、注目のワシントンDCに行きます。アメリカ平和省会議に参加するのが目的ですが、もうひとつ、エディーという自然エネルギー研究者を訪ねることになっています。彼は永久磁石とレーザーを利用して永久エネルギー装置を開発中の天才です。
土曜日, 1月 27, 2007
1月26日サンフランシスコ
アメリカに来て早いものでもう10日になります。いまはサンフランシスコ郊外のサンブルノという松林に囲まれた小さな町に滞在しています。比較的温暖なロスアンゼルスから車で海岸線を北上してやってきましたが、さすがにここは寒く、たぶん気温は8〜10度くらいでしょう。今日は朝から冷たい雨が降っています。
ここから西へ、サンフランシスコ湾を越えたところにローレンスリバモア核兵器研究所があります。最近、そこが驚くべき発表をしました。劣化ウランの爆発実験を野外でやるというのです。問題は、このニュースを誰も知らないことです。私は、長年放射能の危険性を訴えているジャーナリストのボブ・ニコルズにバークレーで会って知りました。彼が書く記事はほとんどサボタージュされてしまうそうです。核問題に関してはまったく知らぬ存ぜぬのアメリカのメディアがこの発表を記事にする事はありません。イラクや各地でたくさんの被害者を出している核兵器が、目と鼻の先で爆発実験されるというのに、その影響を確実に受ける700万のサンフランシスコ市民は何も知らされないのです。ボブは、サンフランシスコ選出のもっとも革新リベラルとされるバーバラ・リー下院議員にこのことを訴えましたが、いまのところ何の返事もないそうです。
なによりも驚かされるのは、サンフランシスコという大都市の郊外(車で30分)に核兵器研究所があるという事実、それがもう半世紀以上にわたって核物質を環境中にばらまいてきている事実、そして、誰もそのことを問題にしないという事実です。劣化ウラン問題を国際的に訴えているローレン・モレは、かつてこのリバモア研究所員でした。研究所の周りの放射線汚染を調べてびっくりしたそうです。リバモア市でも一時それが問題になったのですが、結局安全値以内ということになったそうです。
じつは今日ローレンスリバモア研究所を見学に行こうかなと思っていたのですが、ゆみがそんな危険なところはごめんだというのでやめにしました。
明日は、全米で反戦平和デモが計画されています。私たちもサンフランシスコ市内へ地下鉄で行きます。雨でなければいいのですが。ちょうど3年前同じ反戦デモに参加しました。25万人のデモです。アメリカはいまでも戦時下です。市民のほとんどはもう止めようと言っているのに、ブッシュ政権は2万3千人のイラク増兵を決めました。さて、明日はどのくらいの人が参加するでしょう。
ここから西へ、サンフランシスコ湾を越えたところにローレンスリバモア核兵器研究所があります。最近、そこが驚くべき発表をしました。劣化ウランの爆発実験を野外でやるというのです。問題は、このニュースを誰も知らないことです。私は、長年放射能の危険性を訴えているジャーナリストのボブ・ニコルズにバークレーで会って知りました。彼が書く記事はほとんどサボタージュされてしまうそうです。核問題に関してはまったく知らぬ存ぜぬのアメリカのメディアがこの発表を記事にする事はありません。イラクや各地でたくさんの被害者を出している核兵器が、目と鼻の先で爆発実験されるというのに、その影響を確実に受ける700万のサンフランシスコ市民は何も知らされないのです。ボブは、サンフランシスコ選出のもっとも革新リベラルとされるバーバラ・リー下院議員にこのことを訴えましたが、いまのところ何の返事もないそうです。
なによりも驚かされるのは、サンフランシスコという大都市の郊外(車で30分)に核兵器研究所があるという事実、それがもう半世紀以上にわたって核物質を環境中にばらまいてきている事実、そして、誰もそのことを問題にしないという事実です。劣化ウラン問題を国際的に訴えているローレン・モレは、かつてこのリバモア研究所員でした。研究所の周りの放射線汚染を調べてびっくりしたそうです。リバモア市でも一時それが問題になったのですが、結局安全値以内ということになったそうです。
じつは今日ローレンスリバモア研究所を見学に行こうかなと思っていたのですが、ゆみがそんな危険なところはごめんだというのでやめにしました。
明日は、全米で反戦平和デモが計画されています。私たちもサンフランシスコ市内へ地下鉄で行きます。雨でなければいいのですが。ちょうど3年前同じ反戦デモに参加しました。25万人のデモです。アメリカはいまでも戦時下です。市民のほとんどはもう止めようと言っているのに、ブッシュ政権は2万3千人のイラク増兵を決めました。さて、明日はどのくらいの人が参加するでしょう。
月曜日, 1月 15, 2007
1月15日沖縄
1月7日からの沖縄滞在も、あっという間に帰る日になってしまいました。ここでの楽しみはいろいろありますが、食い道楽の私たちにはなんといっても沖縄料理。普段は肉を食べる事はほとんどないのですが、じっくり野菜と煮込んで脂分を落とした豚肉料理には目がありません。ラフテー、てびち汁、ソーキ汁(そば)など沖縄独特の他では味わえない料理です。もちろんゴーヤ料理も大好物。沖縄は冬が野菜の旬なので、本土ではないものがここでは豊富に手に入ります。おかげでゆみも私もだいぶ体重が増えたようです。そうそう、ソーキとは沖縄語で肋骨のこと。沖縄の神話伝説を読むと、キリスト教聖書と同じ事が書いてあるのにびっくり。この世に男が最初に現われて、その肋骨のひとつから女が生まれて来たと。フランシスコ・ザビエルよりもっと前にキリスト教をこの島に伝えた人がいたのでしょうか。沖縄、とくに那覇の町を歩くと、教会がやたらと多いのにきづきます。それにひきかえ仏教寺院はほとんど目にしません。沖縄は神の国という意識がそうさせているのかもしれません。一昨日は、いつも那覇でお世話になるオペラシンガーの金城久美子の案内で、もっとも聖なる島とされている久高島に船で渡りました。ここは女性の神人たちによるさまざまな神事で有名です。久美子さん自身も久高島でスピリチュアルな経験を来るたびにすると言います。小さな島をみんなでレンタルした自転車でゆっくり回りました。穏やかな陽気のもと、植物の緑と海の青さそして珊瑚の砂の白さの絶妙な配色におもわず思考停止になります。ここが初めて神が地上に降りた、いわゆる天孫降臨の地だと言われるのももっともだと思いました。ありがたい命のエネルギーをいっぱいもらって船で那覇にもどりました。今回も沖縄の素晴らしい人たちに出会い、助けられ、楽しい旅ができました。ありがとう。さあ、これから寒い国へもどります。
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沖縄
金曜日, 1月 12, 2007
1月11日日本の教育費
1月7日の朝日新聞、日曜版の「あっと@データ」記事から。経済協力開発機構(OECD)が去年発表した、大学の学費など高等教育費の家計負担率を加盟国各国と比較した表が載っていました。ちょっと驚きです。というのは、どうやら私たちは、日本が歴史的に教育に国をあげて力を注いでいる国というイメージをもっていると思うからです。ところが、実際はどうでしょう。
加盟国の中でもっとも教育費の家計負担率が高いのが日本で60.3%なのです。そして2番目が韓国、次にアメリカ、オーストラリア、イタリア、イギリス、フランス、トルコ、デンマーク、ギリシャ(なんと100%公費で賄っている)となっていました。公費負担、つまり国が教育に掛ける割合は、日本は39.7%で最下位の韓国についで2番目。でも、ここ数年で公の負担率はさらに減りつづけているそうです。
教育財政支出削減で大騒ぎしているアメリカでさえ半分は公費です。国内総生産(GDP)比でも日本は0.6%で最低なのです。要するに、世界の標準から見て、日本ほど国が教育に不熱心なところはないのです。実質的には、国民の家計で教育が支えられているわけです。
国の将来を担う子どもたちの教育を公費で賄うのは当然というのが世界の常識です。ところが日本ではそれが無視され、そして誰も文句を言わない。なんと異常な国でしょう。
日本ほど私立大学が多いのはほかにないそうです。大学生の72.4%が私立大に通っています。専門学校も90%以上が私立で、結局、進学者の80%以上が学費の高い私立に通っているのです。
これで日本が世界有数の高い大学進学率を誇っているなどと自慢しているけれど、私たち国民(親たち)が乏しい家計から、泣く泣く子どものために学費を支払っているのが実態なのです。
あの教育基本法改正騒動はいったい何だったのでしょう。政府は実質的に世界最低の教育予算をさらに削って、子どもたちに国を愛する教育を指導するのだそうです。
こんなメチャクチャの教育政策に翻弄されている国民を情けないと思うべきなのでしょうか?
加盟国の中でもっとも教育費の家計負担率が高いのが日本で60.3%なのです。そして2番目が韓国、次にアメリカ、オーストラリア、イタリア、イギリス、フランス、トルコ、デンマーク、ギリシャ(なんと100%公費で賄っている)となっていました。公費負担、つまり国が教育に掛ける割合は、日本は39.7%で最下位の韓国についで2番目。でも、ここ数年で公の負担率はさらに減りつづけているそうです。
教育財政支出削減で大騒ぎしているアメリカでさえ半分は公費です。国内総生産(GDP)比でも日本は0.6%で最低なのです。要するに、世界の標準から見て、日本ほど国が教育に不熱心なところはないのです。実質的には、国民の家計で教育が支えられているわけです。
国の将来を担う子どもたちの教育を公費で賄うのは当然というのが世界の常識です。ところが日本ではそれが無視され、そして誰も文句を言わない。なんと異常な国でしょう。
日本ほど私立大学が多いのはほかにないそうです。大学生の72.4%が私立大に通っています。専門学校も90%以上が私立で、結局、進学者の80%以上が学費の高い私立に通っているのです。
これで日本が世界有数の高い大学進学率を誇っているなどと自慢しているけれど、私たち国民(親たち)が乏しい家計から、泣く泣く子どものために学費を支払っているのが実態なのです。
あの教育基本法改正騒動はいったい何だったのでしょう。政府は実質的に世界最低の教育予算をさらに削って、子どもたちに国を愛する教育を指導するのだそうです。
こんなメチャクチャの教育政策に翻弄されている国民を情けないと思うべきなのでしょうか?
月曜日, 12月 25, 2006
12月26日人類のライフスタイル
今年の紅葉は見事です。とくに、紅葉(もみじ)がこれほど色鮮やかに緑から黄色そして深紅に変化して目を楽しませてくれたことはかつてなかったかもしれません。ときどき目を見上げるような枝振りのりっぱな紅葉に出会うともうほれぼれして、思わず車を止めて眺めいってしまうほどです。いやいや鴨川の初冬も素晴らしいと見直しました。でも、これって温暖化現象のはしりなのかも。
さて、我が家の道路はあいかわらずすごいことになっていて、この前も初めて訪れたひとが目の前の土のかたまりに絶句していました。市役所がパイプをつないで橋を作ってくれたのですが、それもだいぶ山崩れに押されて歪んでしまい、からだを斜めにしないと通れない状態です。困るのは、夜中遅く帰ってきたとき、しかもだいたい子どもたちはぐっすり車で眠ってしまっていますから、抱いて橋を渡って他の車に移すという大変な作業になります。きょうは朝からひどい雨、もう橋の下が濁流になっています。今夜から本降りになるとラジオがいってましたが・・・
日本の政治状況を深刻に悩んでいます。教育基本法改正(改悪)法案と防衛庁の省格上げ法案があっさりと国会を通過してしまったからです。このふたつは憲法に抵触するものだけに、国民とメディアの関心の無さには、驚きまたがっかりしました。法案が強行採決された翌日、朝日新聞はわずか3面にあまり大きくない記事を載せただけでした。こんなことでいいのでしょうか。いったいみんなは何を考えているのでしょう。もうこの国には自身で変えようというエネルギーがないのでしょうか。無関心でいられるはずがないと思うのですが。
それは、煎じ詰めると、ひとびとの生き方、ライフスタイルに行きつくではないかと思います。ハイテク、ハイコマーシャル、スーパー情報化社会にどっぷり漬かって、マネーゲームと格差社会に振り舞わせれたひとびとに、何かを協力し合って未来社会を創ろうなどという思い入れはもう期待できないのでしょう。
世界を観れば、来年は人類史上、画期的な年になるそうです。それは歴史上はじめて人類の大半が都市に住むことになるからです。世界の各地で人口が1000万を越えるメガ都市が多く出現しています。ほんの200年前には、ひとりの人間が一生のあいだに出会う人間の数は平均して200〜300人でした。それが今では毎朝東京駅で行き交う人の数といったらもう何万人になります。
19世紀以前、100万都市は世界でローマだけでした。近代都市で100万の人口を抱えた最初の都市は、1820年のロンドンでした。今日では、世界には414の100万(以上)都市があります。近代の都市人口の爆発的増加は、地球生態系と自然生息域の犠牲のうえに成り立っています。メガ都市の大人口を養い、その活動を維持するためには、莫大な地球エネルギーの消費が必要です。シカゴのシアーズタワーが1日に消費する電力は、近郊にある人口15万2千人の小都市の電力消費量に相当するそうです。人類は、地球上の純一次生産量、つまり太陽エネルギーが光合成で植物有機物質に変換される量、のほぼ40%を消費している計算になります。ほかの生物の分まで略奪しているわけです。
高層オフィスビルやレジデンス、それにガラス、セメントと人工照明と電子ネットワークシステムの陰で確実に失われて行くもの・・それは自然です。毎日50から100種の生物種が絶滅しています。1年間では18,000から55,000種です。2100年には地球上の3分の2の種が絶滅することになります。
もうこれ以上地球を汚し、資源や生物を搾取するばかりの都市人口集中化を止めないと大変なことになります。それには、これまで征服対象だった自然とどうやって向き合い、お互いが共存できるか真剣に問い直す事に人類種の運命がかかっているでしょう。
さて、我が家の道路はあいかわらずすごいことになっていて、この前も初めて訪れたひとが目の前の土のかたまりに絶句していました。市役所がパイプをつないで橋を作ってくれたのですが、それもだいぶ山崩れに押されて歪んでしまい、からだを斜めにしないと通れない状態です。困るのは、夜中遅く帰ってきたとき、しかもだいたい子どもたちはぐっすり車で眠ってしまっていますから、抱いて橋を渡って他の車に移すという大変な作業になります。きょうは朝からひどい雨、もう橋の下が濁流になっています。今夜から本降りになるとラジオがいってましたが・・・
日本の政治状況を深刻に悩んでいます。教育基本法改正(改悪)法案と防衛庁の省格上げ法案があっさりと国会を通過してしまったからです。このふたつは憲法に抵触するものだけに、国民とメディアの関心の無さには、驚きまたがっかりしました。法案が強行採決された翌日、朝日新聞はわずか3面にあまり大きくない記事を載せただけでした。こんなことでいいのでしょうか。いったいみんなは何を考えているのでしょう。もうこの国には自身で変えようというエネルギーがないのでしょうか。無関心でいられるはずがないと思うのですが。
それは、煎じ詰めると、ひとびとの生き方、ライフスタイルに行きつくではないかと思います。ハイテク、ハイコマーシャル、スーパー情報化社会にどっぷり漬かって、マネーゲームと格差社会に振り舞わせれたひとびとに、何かを協力し合って未来社会を創ろうなどという思い入れはもう期待できないのでしょう。
世界を観れば、来年は人類史上、画期的な年になるそうです。それは歴史上はじめて人類の大半が都市に住むことになるからです。世界の各地で人口が1000万を越えるメガ都市が多く出現しています。ほんの200年前には、ひとりの人間が一生のあいだに出会う人間の数は平均して200〜300人でした。それが今では毎朝東京駅で行き交う人の数といったらもう何万人になります。
19世紀以前、100万都市は世界でローマだけでした。近代都市で100万の人口を抱えた最初の都市は、1820年のロンドンでした。今日では、世界には414の100万(以上)都市があります。近代の都市人口の爆発的増加は、地球生態系と自然生息域の犠牲のうえに成り立っています。メガ都市の大人口を養い、その活動を維持するためには、莫大な地球エネルギーの消費が必要です。シカゴのシアーズタワーが1日に消費する電力は、近郊にある人口15万2千人の小都市の電力消費量に相当するそうです。人類は、地球上の純一次生産量、つまり太陽エネルギーが光合成で植物有機物質に変換される量、のほぼ40%を消費している計算になります。ほかの生物の分まで略奪しているわけです。
高層オフィスビルやレジデンス、それにガラス、セメントと人工照明と電子ネットワークシステムの陰で確実に失われて行くもの・・それは自然です。毎日50から100種の生物種が絶滅しています。1年間では18,000から55,000種です。2100年には地球上の3分の2の種が絶滅することになります。
もうこれ以上地球を汚し、資源や生物を搾取するばかりの都市人口集中化を止めないと大変なことになります。それには、これまで征服対象だった自然とどうやって向き合い、お互いが共存できるか真剣に問い直す事に人類種の運命がかかっているでしょう。
日曜日, 12月 03, 2006
12月4日ポロニウム210
24日からほんの数日ですが、サンフランシスコに格安チケットで行ってきました。折しも感謝祭ホリデーで、いつもは学生たちで賑わう滞在先のバークレーはしーんとしていました。木々がすっかり色づいてとても鮮やかに街を飾っていたのが印象的でした。もうすっかりクリスマスムードです。
当地の新聞サンフランシスコ・クロニクルでトップニュースになっていたのが、先週、世界を震撼させたロシアの元KGBスパイ、アレキサンダー・リトビネンコの暗殺事件です。さて、暗殺に使われたとされる放射性物質ポロニウム210についてはいろいろと議論が沸騰しています。NYタイムズにタバコに含まれるポロニウムについての記事がありました。それによると、この事件でもっともうろたえているのはアメリカのタバコ業界だというのです。じつは1960年代からすでに相当量のポロニウムがタバコに入っている事実をタバコ業界は知っていたというのです。昨日、放射線科学者のローザリー・バーテルが、ポロニウムはウラニウムとラドンガスの崩壊生成物で、リン酸塩と強い親和性があるので、リン酸化学肥料に多く含まれていると教えてくれました。タバコの葉には大気中の汚染物質を吸着する部分があるそうで、リン酸肥料(化学肥料)を多く使うタバコ栽培ではラドンガスを吸着しそれがポロニウムに崩壊すると考えられます。
実際にタバコにどのくらいのポロニウムが含まれているかというと、アメリカンタバコカンパニーが1968年に極秘調査した結果によると、タバコ1本につき.04pCi(ピコキューリー)のポロニウム210を吸うことになるといいます。フィルターはまったく役に立たない事もわかったそうです。当然ですが。
ところで、ポロニウムは、キューリー夫人が発見した最初の放射性物質で当初はラジウムと呼ばれていました。放射線量単位のキューリーはそこからきています。
これは非常に微量なようですが、半減期138日のポロニウム210は肺がんを起こすのに十分なアルファ粒子を放出するのでプルトニウムよりも危険だと言えます。
一日1箱半のスモーカーは、毎日約300回のレントゲン照射を胸に浴びていることになるそうです。本当かしら?
問題は、このNYタイムズ記事ではポロニウムがいったいどうやってタバコに混入したのかということに口を濁していることです。リン酸肥料に含まれているから土中から吸収されたと推測していますが、ローザリー・バーテルが指摘しているように、ウラニウムから崩壊したラドンガスがタバコの葉に吸収され、さらに崩壊してポロニウム210になったと考えられるのです。つまり、大気中のウラニウムが元凶なのです。ということは、この60年間、数多くの核実験と世界中の原発そして最近の戦争で使われた劣化ウラン兵器によって世界中で拡散したFallout(放射性降下物)が、まわりまわってタバコに入ったのです。このことは誰も口に出しませんね。本当の問題はタバコだけのことではないからです。
当地の新聞サンフランシスコ・クロニクルでトップニュースになっていたのが、先週、世界を震撼させたロシアの元KGBスパイ、アレキサンダー・リトビネンコの暗殺事件です。さて、暗殺に使われたとされる放射性物質ポロニウム210についてはいろいろと議論が沸騰しています。NYタイムズにタバコに含まれるポロニウムについての記事がありました。それによると、この事件でもっともうろたえているのはアメリカのタバコ業界だというのです。じつは1960年代からすでに相当量のポロニウムがタバコに入っている事実をタバコ業界は知っていたというのです。昨日、放射線科学者のローザリー・バーテルが、ポロニウムはウラニウムとラドンガスの崩壊生成物で、リン酸塩と強い親和性があるので、リン酸化学肥料に多く含まれていると教えてくれました。タバコの葉には大気中の汚染物質を吸着する部分があるそうで、リン酸肥料(化学肥料)を多く使うタバコ栽培ではラドンガスを吸着しそれがポロニウムに崩壊すると考えられます。
実際にタバコにどのくらいのポロニウムが含まれているかというと、アメリカンタバコカンパニーが1968年に極秘調査した結果によると、タバコ1本につき.04pCi(ピコキューリー)のポロニウム210を吸うことになるといいます。フィルターはまったく役に立たない事もわかったそうです。当然ですが。
ところで、ポロニウムは、キューリー夫人が発見した最初の放射性物質で当初はラジウムと呼ばれていました。放射線量単位のキューリーはそこからきています。
これは非常に微量なようですが、半減期138日のポロニウム210は肺がんを起こすのに十分なアルファ粒子を放出するのでプルトニウムよりも危険だと言えます。
一日1箱半のスモーカーは、毎日約300回のレントゲン照射を胸に浴びていることになるそうです。本当かしら?
問題は、このNYタイムズ記事ではポロニウムがいったいどうやってタバコに混入したのかということに口を濁していることです。リン酸肥料に含まれているから土中から吸収されたと推測していますが、ローザリー・バーテルが指摘しているように、ウラニウムから崩壊したラドンガスがタバコの葉に吸収され、さらに崩壊してポロニウム210になったと考えられるのです。つまり、大気中のウラニウムが元凶なのです。ということは、この60年間、数多くの核実験と世界中の原発そして最近の戦争で使われた劣化ウラン兵器によって世界中で拡散したFallout(放射性降下物)が、まわりまわってタバコに入ったのです。このことは誰も口に出しませんね。本当の問題はタバコだけのことではないからです。
水曜日, 11月 22, 2006
11月22日ディキシー・チックス
毎月一回、東京代官山で開かれるBeGood Cafeで「ワールドリポート」というコーナーを受け持っています。この日曜日(19日)は、アメリカでもっとも人気があるテキサス出身の女性ボーカルグループ、ディキシー・チックス(Dixie Chicks)の話題から始めました。驚いたことに会場の若いひとたちはほとんどディキシィー・チックスを知らないんです。彼らがどんなに大スターなのか、それはアーティストとしては最高のスーパーボールで国歌を歌う栄誉を2003年に与えられたからです。
これがそのときの映像:
2003年といえば、そう、そのあとアメリカがイラクを爆撃し侵入した年です。すると、ディキシィー・チックスはポップアーティストとしてはタブーとされることをやってしまいました。数万人の観衆を前に、「アメリカ大統領がテキサス出身なんて恥です」と言ったんです。それから、全米のメディアを含めあらゆるところから彼女らへのバッシングが始まったのです。まず、放送局が彼女たちの曲を流すのを止めました。ファンが電話リクエストしても掛けないのです。あるところでは、ラジオ局がディキシィー・チックスのCDを捨てるようにと町にそれ用のゴミ箱まで用意しました。彼女たちは一夜にして人気スターから売国奴と罵られるようになったのです。ところがおもしろいことに、それでもコンサートは超満員で、CDは売れつづけ、やっぱり1位になってしまったのです。先月、ディキシィー・チックスのドキュメンタリー映画「Shut Up And Sing」(だまって、歌え)が全米公開されましたが、アメリカのテレビ局はこの予告編広告放送を拒否したそうです。
これが「Shut Up And Sing」の予告編です:
この中で笑ってしまったのは、このくだりです;「赤十字が私たちの100万ドルの寄付を受け取ってくれないのよ。・・・そりゃそうだ、赤十字の名誉総裁がジョージ・ブッシュだもの」
この中間選挙で民主党が12年ぶりに議会を制しましたが、その票を左右したのが若い人の層だったという結果がでています。アメリカの若者たちが、ブッシュにはっきりとNOというメッセージを送ったのです。今の政治世界はアメリカも日本も腐りきっていますね。あまりにも露骨な金と権力の世界。それを変えるのは若いエネルギーでしょう。
そういう中で、3日前のエイミー・グッドマンのデモクラシー・ナウで登場した民主党議員デニス・クシニッチの言葉は、力強く説得力がありました。いまワシントンではイラクにさらに2万の増兵をすべきか議論になっているのですが、同じゲストの元上院議員ジョージ・マクガバンがアメリカはベトナム戦争の二の舞を避けるべきという意見に続いて、クシニッチはそもそも嘘で始めた戦争に大義などない、膨大な戦費をさらに増やすのではなく、疲弊している国内の教育、社会、医療、雇用などの問題に振り向けるべきだと主張しました。
民主党が議会の最大党となっても、そう簡単に政治は変わらないでしょう。でも、平和・反戦を一貫して訴えるクシニッチの存在は、これからかならず注目されていくと思います。大事なことは、アメリカには彼を支える国民がたくさんいるという事実です。
これがそのときの映像:
2003年といえば、そう、そのあとアメリカがイラクを爆撃し侵入した年です。すると、ディキシィー・チックスはポップアーティストとしてはタブーとされることをやってしまいました。数万人の観衆を前に、「アメリカ大統領がテキサス出身なんて恥です」と言ったんです。それから、全米のメディアを含めあらゆるところから彼女らへのバッシングが始まったのです。まず、放送局が彼女たちの曲を流すのを止めました。ファンが電話リクエストしても掛けないのです。あるところでは、ラジオ局がディキシィー・チックスのCDを捨てるようにと町にそれ用のゴミ箱まで用意しました。彼女たちは一夜にして人気スターから売国奴と罵られるようになったのです。ところがおもしろいことに、それでもコンサートは超満員で、CDは売れつづけ、やっぱり1位になってしまったのです。先月、ディキシィー・チックスのドキュメンタリー映画「Shut Up And Sing」(だまって、歌え)が全米公開されましたが、アメリカのテレビ局はこの予告編広告放送を拒否したそうです。
これが「Shut Up And Sing」の予告編です:
この中で笑ってしまったのは、このくだりです;「赤十字が私たちの100万ドルの寄付を受け取ってくれないのよ。・・・そりゃそうだ、赤十字の名誉総裁がジョージ・ブッシュだもの」
この中間選挙で民主党が12年ぶりに議会を制しましたが、その票を左右したのが若い人の層だったという結果がでています。アメリカの若者たちが、ブッシュにはっきりとNOというメッセージを送ったのです。今の政治世界はアメリカも日本も腐りきっていますね。あまりにも露骨な金と権力の世界。それを変えるのは若いエネルギーでしょう。
そういう中で、3日前のエイミー・グッドマンのデモクラシー・ナウで登場した民主党議員デニス・クシニッチの言葉は、力強く説得力がありました。いまワシントンではイラクにさらに2万の増兵をすべきか議論になっているのですが、同じゲストの元上院議員ジョージ・マクガバンがアメリカはベトナム戦争の二の舞を避けるべきという意見に続いて、クシニッチはそもそも嘘で始めた戦争に大義などない、膨大な戦費をさらに増やすのではなく、疲弊している国内の教育、社会、医療、雇用などの問題に振り向けるべきだと主張しました。
民主党が議会の最大党となっても、そう簡単に政治は変わらないでしょう。でも、平和・反戦を一貫して訴えるクシニッチの存在は、これからかならず注目されていくと思います。大事なことは、アメリカには彼を支える国民がたくさんいるという事実です。
木曜日, 11月 16, 2006
11月16日晩秋の畑仕事
昨日、やっと小麦を蒔くのを終えました。なんだかんだと雑用が多く、それにお客さんの出入りもあってなかなかできなかったのです。昨年穫れたアオバ小麦、大豆を穫ったあとです。これでパンを焼いてお客さんが感心し喜ぶ顔を見るのが楽しみのひとつです。そしてタマネギ苗とニンニクの植え付けも終了。タマネギは総計700本植えました。そして、今日はずっと前に収穫して軒下にほったらかしになっていた大豆を足踏み脱穀機で落としました。イノシシに大豆畑が荒らされて収量は絶望的だと思っていましたが、それなりに穫れたようです。もっとも当初の予定していた味噌用の分量にはほど遠い感じですが。ついでに小豆も収穫して、これはまあまあの出来、軒下にひとまず置いておいて、また天気の良い日にでもサヤをとりましょう。キヌサヤインゲンやスナックエンドウ、ソラマメなども植えました。そろそろ畑仕事もやることが少なくなってきました。今年は柿がひとつもなっていないのでちょっと寂しい畑ですが、柚はたんわり実っていました。もう早くも桃の芽が出始めていました。
今月はひさしぶりに新潟でハーモニクスヒーリングのワークショップがありました。せっかくだからと家族で出かけ、帰りは湯沢温泉に泊まりました。ちょうど山が紅葉に染まってじつに美しい景色だったので、ロープウェイで頂上に登って散策しました。折よく、絶好の天気に恵まれ、ちょっと肌寒い感じでしたが、はるか連峰を見渡せたのは幸運でした。
気の流れが滞る状態ーそれを病気といいます。その気の流れが滞っているところは、一種の緊張状態にあります。それをストレスともいいますね。もっとも、生きているということは、緊張と弛緩を瞬間瞬間に繰り返しているとも言えます。ただ、あまりに緊張状態がつづくとからだは弛緩できなくなってしまうのです。この弛緩をリラックス、つまり緩めることと言い換えてもいいです。ヒーリングとか癒しとは、つまり、緊張を弛緩させること、リラックスすることなのです。ところが、現代超科学テクノロジー文明の超スピード社会に適応できない現代人は、緊張の連続の生活を送っているといっていいでしょう。リラックスする余裕がないのです。からだの芯から緊張状態がつづいているのです。
私たちのヒーリング講座は、いかに長年溜まったストレス・緊張を解消していくか、ということに集約されます。怖いのは、緊張を除くために人はすぐ薬に手をのばすことです。たしかに便利で即効性があるので、その場の問題解消になりますが、それはあくまで対症療法で、あとで大きなツケがまわってきます。それは緊張を緩めているのではなく、緊張をほかのもので隠しているだけにすぎないからです。それは、アイロン療法や操体法といった簡単なヒーリングで解決できることをもっと多くのひとに知ってもらいたいです。
今月はひさしぶりに新潟でハーモニクスヒーリングのワークショップがありました。せっかくだからと家族で出かけ、帰りは湯沢温泉に泊まりました。ちょうど山が紅葉に染まってじつに美しい景色だったので、ロープウェイで頂上に登って散策しました。折よく、絶好の天気に恵まれ、ちょっと肌寒い感じでしたが、はるか連峰を見渡せたのは幸運でした。
気の流れが滞る状態ーそれを病気といいます。その気の流れが滞っているところは、一種の緊張状態にあります。それをストレスともいいますね。もっとも、生きているということは、緊張と弛緩を瞬間瞬間に繰り返しているとも言えます。ただ、あまりに緊張状態がつづくとからだは弛緩できなくなってしまうのです。この弛緩をリラックス、つまり緩めることと言い換えてもいいです。ヒーリングとか癒しとは、つまり、緊張を弛緩させること、リラックスすることなのです。ところが、現代超科学テクノロジー文明の超スピード社会に適応できない現代人は、緊張の連続の生活を送っているといっていいでしょう。リラックスする余裕がないのです。からだの芯から緊張状態がつづいているのです。
私たちのヒーリング講座は、いかに長年溜まったストレス・緊張を解消していくか、ということに集約されます。怖いのは、緊張を除くために人はすぐ薬に手をのばすことです。たしかに便利で即効性があるので、その場の問題解消になりますが、それはあくまで対症療法で、あとで大きなツケがまわってきます。それは緊張を緩めているのではなく、緊張をほかのもので隠しているだけにすぎないからです。それは、アイロン療法や操体法といった簡単なヒーリングで解決できることをもっと多くのひとに知ってもらいたいです。
水曜日, 11月 08, 2006
11月8日マイケル・ムーアからのメッセージ
どうやら今日のアメリカ中間選挙で野党の民主党が過半数を制したようです。直前まで、また投票機械の不正で共和党が何かやるんではないかと不安もありましたが、ひとまず一安心。さっそく、今さっき、マイケル・ムーアから感激の手紙が届きました。(以下抄訳です)
2006年11月8日
みなさん
やりましたね。私たちがやったんですよ。不可能が可能になった!アメリカ国民の大半が、ブッシュ与党を議会から見事に追い出したんです。そしてたぶん今日のうちに、上院でも同じ奇跡が起こるでしょう。
どちらにせよ、アメリカ国民がふたつのことをきっぱりと主張したんです:この戦争を止めること、そしてブッシュさんに我れらが愛するこの国をこれ以上破壊させないという。
この選挙はつまりそういうことだったんです。それだけですよ。本当に。そのメッセージはもうワシントンを揺るがしてます、そして混乱する世界に希望を与えてます。
さてこれからが本番なんです。しっかりこの民主党が正しい方向にいくように私たちの手綱を緩めないようにしないといけません。そうしないといつもとんでもない方に行ってしまうんです。ブッシュが戦争を始める手伝いをしたくらいなんですから。いまその過ちを正す時期です。
まあでも、今日ばかりは勝利を喜んでお祝いしましょう。他国に先制攻撃などもってのほかと考える人間たちにはなかなかない勝利ですよ。
みなさん、よくやりましたね。ほんとうにがんばった。今日、みなさんがアメリカの主流であることを確認できて本当に誇りに思います。今週は票集めによくぞ努力してくれました。
みなさんの中には、2003年2月の戦争開始直前にやった反戦大デモ行進以来ずっと頑張って来た人たちがいます。あのときは国の10〜20%しか私たちを支持する人がいなかった。あのときは孤独でつらかったね。暴言を吐かられた仲間もいた。
それが今や国の60%がわれわれと同じ立場だ。つまりみんな仲間だ。じつに愉快で、なにかおかしいけれど、希望が持てる感じだ。
この国の歴史上はじめて女性の下院議長が誕生するようだ。堕胎を禁止しようという保守のサウスダコタが負けた。
最低賃金引き上げ法案が通過したね。スキャンダルで失脚したトム・ディレイとマーク・フォーレイの後に民主党が入った。デトロイトのジョン・コンヤーズが議会司法委員会議長に選ばれるだろう。民主党のミシガン州知事がアムウェイ会長を破った。僕が住むミシガンの小さな町ではじめて民主党が入ったよ。
もっともっとあるよ。今日一日いいニュースがつづくだろう。うれしいねえ。これからは議会が国民の声を聞くようにさせなければね。
今日ついでになにかひとつやるんだったら、あなたのところの議員にメールか手紙を送って、この選挙の意味をはっきり伝えて欲しい:戦争を止める、そしてジョージ・ブッシュにこれ以上思いつきのことをやらせないようにすること。
おめでとう、ともう一度!さて、民主党を選んだからにはそれなりの仕事をやってもらわないとね。
勝利を祝して!
マイケル・ムーア
2006年11月8日
みなさん
やりましたね。私たちがやったんですよ。不可能が可能になった!アメリカ国民の大半が、ブッシュ与党を議会から見事に追い出したんです。そしてたぶん今日のうちに、上院でも同じ奇跡が起こるでしょう。
どちらにせよ、アメリカ国民がふたつのことをきっぱりと主張したんです:この戦争を止めること、そしてブッシュさんに我れらが愛するこの国をこれ以上破壊させないという。
この選挙はつまりそういうことだったんです。それだけですよ。本当に。そのメッセージはもうワシントンを揺るがしてます、そして混乱する世界に希望を与えてます。
さてこれからが本番なんです。しっかりこの民主党が正しい方向にいくように私たちの手綱を緩めないようにしないといけません。そうしないといつもとんでもない方に行ってしまうんです。ブッシュが戦争を始める手伝いをしたくらいなんですから。いまその過ちを正す時期です。
まあでも、今日ばかりは勝利を喜んでお祝いしましょう。他国に先制攻撃などもってのほかと考える人間たちにはなかなかない勝利ですよ。
みなさん、よくやりましたね。ほんとうにがんばった。今日、みなさんがアメリカの主流であることを確認できて本当に誇りに思います。今週は票集めによくぞ努力してくれました。
みなさんの中には、2003年2月の戦争開始直前にやった反戦大デモ行進以来ずっと頑張って来た人たちがいます。あのときは国の10〜20%しか私たちを支持する人がいなかった。あのときは孤独でつらかったね。暴言を吐かられた仲間もいた。
それが今や国の60%がわれわれと同じ立場だ。つまりみんな仲間だ。じつに愉快で、なにかおかしいけれど、希望が持てる感じだ。
この国の歴史上はじめて女性の下院議長が誕生するようだ。堕胎を禁止しようという保守のサウスダコタが負けた。
最低賃金引き上げ法案が通過したね。スキャンダルで失脚したトム・ディレイとマーク・フォーレイの後に民主党が入った。デトロイトのジョン・コンヤーズが議会司法委員会議長に選ばれるだろう。民主党のミシガン州知事がアムウェイ会長を破った。僕が住むミシガンの小さな町ではじめて民主党が入ったよ。
もっともっとあるよ。今日一日いいニュースがつづくだろう。うれしいねえ。これからは議会が国民の声を聞くようにさせなければね。
今日ついでになにかひとつやるんだったら、あなたのところの議員にメールか手紙を送って、この選挙の意味をはっきり伝えて欲しい:戦争を止める、そしてジョージ・ブッシュにこれ以上思いつきのことをやらせないようにすること。
おめでとう、ともう一度!さて、民主党を選んだからにはそれなりの仕事をやってもらわないとね。
勝利を祝して!
マイケル・ムーア
日曜日, 10月 29, 2006
10月24日奇跡
今日の「あなたが幸福でありますように」のケートさんからのメッセージです。
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「人生には二通りの生き方があるだけだ。ひとつは、奇跡などないという生き方。もうひとつは、すべては奇跡だとする生き方」 〜アルバート・アインシュタイン
「周りを見てご覧なさい。あらゆる場所に奇跡があるでしょう。小鳥たちの唄に、星たちの輝きに。つぼみが花になるのを見てご覧なさい。赤ちゃんが誕生する瞬間、その最初の泣き声の奇跡を聞いてご覧なさい。奇跡は見つけられるのを待っているんです。それを探すことを止めてはいけません。もっとだいじなことは、それを見つけることを止めないことです。そうすることこそ、貴方自身が奇跡であることを理解する道だからです。それに始めて気づく輝きの瞬間、なにか素晴らしいことが起こるでしょう」
************
奇跡は、じつは私たち自身の問題なんですね。ある人には奇跡でも、他の人にはそうでない。見方の問題です。そうならば、なるべくすべてを奇跡として受け入れる方が人生が奇跡になりますね。
話しは、ちょっと外れますが、アインシュタイン(1879~1955年)という人はよくも悪くも話題になる人のようです。相対性理論そのものは、フランスの数学者ポアンカレの数式をそっくりそのものを拝借したものだそうですし、アインシュタインの奥さんも有名な数学者で、じつは相対性理論の数式は奥さんが作ったものだそうです。それで、アインシュタインがノーベル賞をもらって多額の賞金を受け取ったのですが、それをそっくり奥さんにもっていかれたそうです。
苦い奇跡もあるんですね。
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「人生には二通りの生き方があるだけだ。ひとつは、奇跡などないという生き方。もうひとつは、すべては奇跡だとする生き方」 〜アルバート・アインシュタイン
「周りを見てご覧なさい。あらゆる場所に奇跡があるでしょう。小鳥たちの唄に、星たちの輝きに。つぼみが花になるのを見てご覧なさい。赤ちゃんが誕生する瞬間、その最初の泣き声の奇跡を聞いてご覧なさい。奇跡は見つけられるのを待っているんです。それを探すことを止めてはいけません。もっとだいじなことは、それを見つけることを止めないことです。そうすることこそ、貴方自身が奇跡であることを理解する道だからです。それに始めて気づく輝きの瞬間、なにか素晴らしいことが起こるでしょう」
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奇跡は、じつは私たち自身の問題なんですね。ある人には奇跡でも、他の人にはそうでない。見方の問題です。そうならば、なるべくすべてを奇跡として受け入れる方が人生が奇跡になりますね。
話しは、ちょっと外れますが、アインシュタイン(1879~1955年)という人はよくも悪くも話題になる人のようです。相対性理論そのものは、フランスの数学者ポアンカレの数式をそっくりそのものを拝借したものだそうですし、アインシュタインの奥さんも有名な数学者で、じつは相対性理論の数式は奥さんが作ったものだそうです。それで、アインシュタインがノーベル賞をもらって多額の賞金を受け取ったのですが、それをそっくり奥さんにもっていかれたそうです。
苦い奇跡もあるんですね。
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