チベットのラマ僧ジャムゴン・ミファム・リンポチェ
世界各国の政府を見回して気づくことは防衛省(国防省)が必ずあることです。つまり防衛のための軍隊を統治する組織だと言ってもいいでしょう。ですから自衛隊があります。でも、残念なことにその反対、つまり平和を促進する政策をつくり実行する省庁がないのです。あらゆる政策は”力”(あるいは軍事力)がその背景にあることが前提になっていて、それが当たり前になっているのが世界の政治の現状です。平和の概念をもっと積極的に政策として立案し、法制化し、実施する省庁のアイデアは第一次世界大戦の後からヨーロッパを中心に起こりました。現在までそれはソロモン諸島とネパールに実現され、先月コスタリカ議会は司法平和省を正式に設置する法案を承認し、コスタリカが世界で3番目の平和省のある国になりました。アメリカでは、民主党のデニス・クシニッチ下院議員が実際に現在”平和省設立法案”をオバマ政権の議会に提出しています。すでに、400数十人の議員のうち70名の議員がその議案の支持署名をしているのです。
アメリカの平和省設立運動に呼応して、国際的なネットワーク組織、「平和省グローバルアライアンス」が設立され、私たちも日本での運動組織として「平和省プロジェクト・JUMP」を2006年に立ち上げました。そして、2007年には第三回平和省地球会議が千葉来更津のアカデミアパークで開催されました。
いま、第4回平和省地球会議(グローバルアライアンスサミット会議)がここコスタリカの首都サンホセで開かれていて、私も参加しています。詳しい情報はきくちゆみのブログで毎日更新されていますので、ぜひごらん下さい。会議の模様は毎日インターネットで同時中継されていて、どなたでもチャットを使って参加できます。
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