何をもって幸せとするかは個人個人で変わるでしょうが、国ごとの幸福度となるとやはり統計的な数値に頼るほかありません。最近、イギリスのNew Economics Fundation (NEF)というところが国ごとの幸福度数を発表しました。
この数値は、国がその資源を、国民の長寿と肉体的健康と満足感のためにいかにうまく使っているか数値化したものだそうです。
それによると、なんと国民的幸福度第一位は南太平洋のバヌアツでした。それにくらべ、先進国のG8諸国はリスト下位に並んでいます。アメリカは178カ国中で150位、フランス128位、イギリス108位、そして日本は、ニュージーランドの次で95位です。
さてこの幸福度の算出法ですが、NEFによると、平均寿命と満足度を合わせた数値を、人口維持とエネルギー消費に必要な土地面積、「生態系面積」と呼ぶそうですが、で割ったものです。下にリストを載せました。
日本の場合、寿命や満足度はたぶん他の国よりも高いのでしょうが、如何せん、人口のわりに土地が狭くまたエネルギー消費も莫大なために生態系面積が大きく、幸福度41.7という数値になったのでしょう。当然のことに、貧困や疾病に歴史的に悩まされ、平均寿命が37歳というアフリカのジンバブエのような国は最下位になっています。島国が上位にたくさんありますね。豊富な生態系が人の(もちろんすべての生命の)幸福にとても大事ということです。
CONTENTMENT AROUND THE GLOBE:
Vanuatu: 68.2
Colombia: 67.2
Costa Rica: 66.0
Dominica: 64.5
Panama: 63.5
Cuba: 61.9
Honduras: 61.8
Guatemala: 61.7
El Salvador: 61.7
St Lucia: 61.3
Vietnam: 61.2
Bhutan: 61.1
Western Samoa: 61.0
Sri Lanka: 60.3
Antigua & Barbuda: 59.2
Philippines: 59.2
Nicaragua: 59.1
Kyrgyzstan: 59.1
Solomon Islands: 58.9
Tunisia: 58.9
Indonesia: 57.9
Tonga: 57.9
Tajikistan: 57.7
Venezuela: 57.5
Dominican Republic: 57.1
Guyana: 56.6
Seychelles: 56.1
China: 56.0
Thailand: 55.4
Peru: 55.1
Suriname: 55.0
Yemen: 55.0
Fiji: 54.5
Morocco: 54.4
Mexico: 54.4
Maldives: 53.5
Malta: 53.3
Bangladesh: 53.2
Barbados: 52.7
Malaysia: 52.7
Palestine: 52.6
Argentina: 52.2
Belize: 52.0
Trinidad & Tobago: 51.9
Chile: 51.3
Paraguay: 51.1
Jamaica: 51.0
Nepal: 50.0
Mauritius: 49.6
Mongolia: 49.6
Uruguay: 49.3
Ecuador: 49.3
Uzbekistan: 49.2
Grenada: 49.0
Austria: 48.8
India: 48.7
Brazil: 48.6
Iceland: 48.4
Switzerland: 48.3
Italy: 48.3
Iran: 47.2
Ghana: 47.0
Bolivia: 46.2
Netherlands: 46.0
Madagascar: 46.0
Cyprus: 46.0
Algeria: 45.9
Luxembourg: 45.6
Bahamas: 44.9
Papua New Guinea: 44.8
Burma: 44.6
Belgium: 44.0
Slovenia: 44.0
Oman: 43.9
Germany: 43.8
Croatia: 43.7
Lebanon: 43.6
Taiwan: 43.4
Haiti: 43.3
Syria: 43.2
Spain: 43.0
Hong Kong: 42.9
Saudi Arabia: 42.7
Gambia: 42.5
Cambodia: 42.2
Albania: 42.1
Jordan: 42.1
New Zealand: 41.9
Japan: 41.7
Congo: 41.6
Egypt: 41.6
Turkey: 41.4
Denmark: 41.4
Brunei Darussalam: 41.2
Georgia: 41.2
Korea: 41.1
Bosnia/H'govina: 41.0
Senegal: 40.8
Azerbaijan: 40.7
Gabon: 40.5
Libya: 40.3
United Kingdom: 40.3
Laos: 40.3
Canada: 39.8
Ireland: 39.4
France: 36.4
USA: 28.8
Russia: 22.8
Estonia: 22.7
Ukraine: 22.2
Dem. Rep. Congo: 20.7
Burundi: 19.0
Swaziland: 18.4
Zimbabwe: 16.6
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金曜日, 7月 14, 2006
月曜日, 7月 10, 2006
7月10日ブライアン・ウィルソン(つづき)
我々の最初のホロコーストに加え、建国初期の農業と産業の基盤つくりのために無理やり奴隷として連れてこられたアフリカ人たちの犠牲、そして20世紀になって経済市場と資源獲得のためのアメリカ軍による200近い公然の軍事介入、そして何千もの秘密軍事作戦による大殺戮を考えると、「アメリカ文明の栄光」を今日のものにしているホロコーストが実際には3つあることがわかる。
奴隷貿易によってアフリカの人口は5000万人減少したとされている。そのうちの少なくても3分の2は捕獲時に抵抗したり、恐ろしい輸送状況の中で殺された。また、アメリカの軍事介入によって第三世界の2000〜3000万人が殺されたとされている。
世界中の国々の人びとが独立宣言(自治独立の宣言)の精神を引き継ごうとすると、それはまさにベトナムが1945年にやろうとしたことだが、我々の政府はいっさい聞き耳を立てず、それどころか独立を勝ち取ろうとする彼らの努力を挫くために原爆を落とすまではしないまでも、出来る限りのしたことは銘記すべきだ。我々のアメリカとはこのような土台になりたっているのだ。なんというカルマだろう!
我々の共和国建立は、西部開拓を力づくで成功させ、それまで先住民たちが住んでいた領土を安全に確保し経済開発を行うため、強大な国家政府が必要だと主張する上層階級の人間達によって密かに達成された。我々の建国の父たちは人民など代表していないのだ。もしこの憲法が全国民の投票によるものであったら、圧倒的に否決されただろうと信じる歴史家もいる。このようなわけで、それ以降、選挙に献金する者たちの利益を優先する経済システム(これはひとつの贈賄である)を保持するという、金権政治家による政治体制ができあがってしまった。アメリカ政府というのは名前だけの民主主義である。我々の政府は、労働者、マイノリティー、女性、貧困者といった人びとの窮状に真剣に目を向けることなどなかった。
これらの有権者つまり市民のもろもろの権利や福利は、多大な抑圧と、得られたものもやがて失われるという恐れを乗り越えて得られたものばかりだ。それは国民の健康や地域文化、エコロジーへの予算を考慮することなどまずない、より多くの利潤を求める身勝手な寡頭政治によって徹底的に押えつけられてきた。
西欧人が資本主義と呼ぶものは、小さな企業家が地域共同体の中でお互いの需要と力を平和に協調させていく分散型ネットワークというアダム・スミスが考えていたものとはまったく違うものだ。いま我々にあるのは、欲を基本とする残酷な社会システムだ。それではアメリカに住む多くの人びとや他の国々の人びとに公平な暮らしをもたらすことはできない。それは、軍隊や傭兵あるいは政府の経済制裁という暴力的方法による世界中の人々と天然資源の信じられないような搾取を必要とする。
それは、一般国民が、税の抜け道、補助金、契約、あたらさまな公的資金援助などのかたちで、とくに軍産複合体の大企業と金融機関の利益を保証するという利己的な腹黒い福祉政策で育っている。それに加えて、我々の寡占資本主義の下での効率には本当の生産コストと配給コストはまったく考慮されていない。うまい具合に、巨大なエコロジカルコストと人間消耗コスト(どちらも我々の真の財産である)が忘れられている。もしこれらのコストが考慮されれば、この体制システムは瞬時に崩壊するだろう。現実を正直に観察すると、我々が資本主義、今やネオリベラル、グローバル資本主義と呼ぶこの経済システムが、大々的な搾取を正当化するまやかしの仮定のうえに成り立っていることがわかる。現実を正直に観察すると、我々の政治システムは、民主主義ではなく実質的寡占政治によって建設されそれが今日にいたっていることがわかる。
それで、私が国旗を見て独立宣言のことに思いを馳せると、アメリカ合衆国の代わりに、アメリカ企業国家が見える。帝国主義に人間性を奪われそして殺されて行った世界中の人々の血と骨が見える。とてつもなく強大な暴力で守られた巨大な欺瞞のシンボルが見える。吐き気がし、また恥ずかしいことだ。ここに書いている私の意見は、何人かの親しい友人たちの中でさえ歓迎されることはないだろう。しかし私がいま理解している現実を無視は出来ない。実証できる現実を無視した、大衆向けレトリックを用いた操作によって隠ぺいに成功している歴史上かつてない信じがたいほどの虚偽の中に、我々は生きていると思う。本当に驚くべきことだ。いつの日か、我々が見て見ぬ振りをやめ、自己の罪を認め、跪いて許しを請うことができるだろう。そして、世界と我々自身のからだ、心、魂、文化にもたらした信じがたい苦痛と苦悩を感じ始めて声を出して泣くだろう。そう私は期待する。
奴隷貿易によってアフリカの人口は5000万人減少したとされている。そのうちの少なくても3分の2は捕獲時に抵抗したり、恐ろしい輸送状況の中で殺された。また、アメリカの軍事介入によって第三世界の2000〜3000万人が殺されたとされている。
世界中の国々の人びとが独立宣言(自治独立の宣言)の精神を引き継ごうとすると、それはまさにベトナムが1945年にやろうとしたことだが、我々の政府はいっさい聞き耳を立てず、それどころか独立を勝ち取ろうとする彼らの努力を挫くために原爆を落とすまではしないまでも、出来る限りのしたことは銘記すべきだ。我々のアメリカとはこのような土台になりたっているのだ。なんというカルマだろう!
我々の共和国建立は、西部開拓を力づくで成功させ、それまで先住民たちが住んでいた領土を安全に確保し経済開発を行うため、強大な国家政府が必要だと主張する上層階級の人間達によって密かに達成された。我々の建国の父たちは人民など代表していないのだ。もしこの憲法が全国民の投票によるものであったら、圧倒的に否決されただろうと信じる歴史家もいる。このようなわけで、それ以降、選挙に献金する者たちの利益を優先する経済システム(これはひとつの贈賄である)を保持するという、金権政治家による政治体制ができあがってしまった。アメリカ政府というのは名前だけの民主主義である。我々の政府は、労働者、マイノリティー、女性、貧困者といった人びとの窮状に真剣に目を向けることなどなかった。
これらの有権者つまり市民のもろもろの権利や福利は、多大な抑圧と、得られたものもやがて失われるという恐れを乗り越えて得られたものばかりだ。それは国民の健康や地域文化、エコロジーへの予算を考慮することなどまずない、より多くの利潤を求める身勝手な寡頭政治によって徹底的に押えつけられてきた。
西欧人が資本主義と呼ぶものは、小さな企業家が地域共同体の中でお互いの需要と力を平和に協調させていく分散型ネットワークというアダム・スミスが考えていたものとはまったく違うものだ。いま我々にあるのは、欲を基本とする残酷な社会システムだ。それではアメリカに住む多くの人びとや他の国々の人びとに公平な暮らしをもたらすことはできない。それは、軍隊や傭兵あるいは政府の経済制裁という暴力的方法による世界中の人々と天然資源の信じられないような搾取を必要とする。
それは、一般国民が、税の抜け道、補助金、契約、あたらさまな公的資金援助などのかたちで、とくに軍産複合体の大企業と金融機関の利益を保証するという利己的な腹黒い福祉政策で育っている。それに加えて、我々の寡占資本主義の下での効率には本当の生産コストと配給コストはまったく考慮されていない。うまい具合に、巨大なエコロジカルコストと人間消耗コスト(どちらも我々の真の財産である)が忘れられている。もしこれらのコストが考慮されれば、この体制システムは瞬時に崩壊するだろう。現実を正直に観察すると、我々が資本主義、今やネオリベラル、グローバル資本主義と呼ぶこの経済システムが、大々的な搾取を正当化するまやかしの仮定のうえに成り立っていることがわかる。現実を正直に観察すると、我々の政治システムは、民主主義ではなく実質的寡占政治によって建設されそれが今日にいたっていることがわかる。
それで、私が国旗を見て独立宣言のことに思いを馳せると、アメリカ合衆国の代わりに、アメリカ企業国家が見える。帝国主義に人間性を奪われそして殺されて行った世界中の人々の血と骨が見える。とてつもなく強大な暴力で守られた巨大な欺瞞のシンボルが見える。吐き気がし、また恥ずかしいことだ。ここに書いている私の意見は、何人かの親しい友人たちの中でさえ歓迎されることはないだろう。しかし私がいま理解している現実を無視は出来ない。実証できる現実を無視した、大衆向けレトリックを用いた操作によって隠ぺいに成功している歴史上かつてない信じがたいほどの虚偽の中に、我々は生きていると思う。本当に驚くべきことだ。いつの日か、我々が見て見ぬ振りをやめ、自己の罪を認め、跪いて許しを請うことができるだろう。そして、世界と我々自身のからだ、心、魂、文化にもたらした信じがたい苦痛と苦悩を感じ始めて声を出して泣くだろう。そう私は期待する。
7月8日子犬たち、さよなら
早くも先週蒔いた大豆が芽を出し始めました。さてこれから鳩対策に頭を悩ますことになります。大豆は小豆のように種から芽がでるのではなく、種そのものが地中から盛り上がって芽になります。それが鳩の大好物。狙われたらあっと言う間にすべて食べられてしまうのです。その対策として、畑全体をネットで覆う方法がありますが、広いのでこれは無理。しかたなく麦ワラを敷いて刈った草をかぶせてカモフラージュ作戦にしました。さてこれで賢い山鳩たちをだませるかな。せっかくいい感じになってきたトウモロコシはカラスにやられてしまいました。ガッカリ!
今日は、最後に残った2匹の子犬をそれぞれ埼玉と横浜の方が引き取りにくる日です。畑は荒らす、苗は喰いちぎる、庭で小麦を干すとおしっこはする、で被害が相当なもので、これでホッとしますが、生まれた5月からこれまで育ててきたわけですからなにか寂しい気もします。
今日、ネットで送られてきたビデオ作品です。おもわず笑ってしまいました。
http://www.darlugo.com/?id=321&ext=1
とげとげしい世の中。笑いが救いです。
今日は、最後に残った2匹の子犬をそれぞれ埼玉と横浜の方が引き取りにくる日です。畑は荒らす、苗は喰いちぎる、庭で小麦を干すとおしっこはする、で被害が相当なもので、これでホッとしますが、生まれた5月からこれまで育ててきたわけですからなにか寂しい気もします。
今日、ネットで送られてきたビデオ作品です。おもわず笑ってしまいました。
http://www.darlugo.com/?id=321&ext=1
とげとげしい世の中。笑いが救いです。
金曜日, 7月 07, 2006
7月7日ブライアン・ウィルソン
7月4日はアメリカ独立記念日でした。日本でいうと天皇誕生日みたいな感じでしょうか。アメリカではこの日、家族でピクニックというのが相場で、私もよく誘われて公園に行ったものです。そして、反戦活動家で友人のブライアン・ウィルソンの誕生日でもあります。「戦争中毒」の出版人であるフランク・ドレルがブライアンを敬愛していて、私たちにブライアンを数年前紹介してくれました。ふたりともベトナム帰還兵であり、その戦争体験が平和活動の原点になっています。ブライアンは80年代に平和行動隊を組織して、アメリカの中南米での軍事介入に反対して断食や座り込みなどの反戦活動を盛んにやっていました。1987年9月1日、中南米への不法な武器輸送に抗議して線路に座り込み、引かれ、両足を失いました。このあたりは、ブライアンの本「レッグス」に詳しく書かれています。「テロリストは誰?」の最後にもブライアンは登場していますね。フランクがブライアンの文章を独立記念日に送ってくれたので訳してみました。

「私にとっての国旗とは」
S. ブライアン・ウィルソン 2000年7月4日
(原文 http://www.counterpunch.org/willson0704.html)
たぶん私は7歳のときだった思う。7月4日に町中が祝っているのはどうやら自分の誕生日ではないらしいと気づいたのは。パレードやピクニックや花火ありで興奮の1日だったし、とくに自分のためのパーティとプレゼントがあったからだ。若い頃は、はるか遠くの英国による王政植民地支配に逆らって、我々の建国の父たちが独立宣言に署名したという歴史的な日に生まれたことを大いに誇らしく思っていた。ニューヨーク州北部の小さな農村で、独立パレードにアメリカ国旗を誇らしげに振っていた自分をおぼえている。それから何年も、アメリカ国旗がパレードで通り過ぎるときや国歌奏そうとともにそれが風にたなびくのを見るたびにぞくぞくしたものだ。世界の歴史でも、もっとも偉大な国に生まれ、神に祝福されるなんて幸運なんだろう。
それから何年か経って、ベトナムで軍の「星条旗」新聞を読み、始めて国旗とそれが意味するところのことについて考え、違和感を持ち始めた。それは、アメリカのどこかで国旗を燃やして逮捕されたというニュースだった。つい最近まで、ベトナムのデルタ地帯の小さな村がナパーム弾で焼き尽くされ、たくさんの若い男女や子どもたちが生きながら焼き尽くされる惨状を目撃していた。私は疑問に思った。どうして故郷から1万マイル離れた無実の人間達を焼き殺すのは問題なく、その村人たちをナパーム弾で焼き尽くす国の象徴である布切れを燃やすことがいけないのだろう。冷戦下の共産主義との戦いという言葉にはなにか大きな誤りがあった。それで我々の国が戦争をする理由について疑いを持つようになった。アメリカ神話という大きな虚偽が、国旗という衣の下に不正に保存されている。
自分が教育されてきた文化の説明と実際の体験した現実との間にあるこの明らかに認識できる不協和を処理するのに何年も掛かった。自己の現実を解釈する際なにかとんでもない間違いを冒しているのか、あるいは、文化の説明がひどい歪曲されているかのどちらかを受け入れなければならなかった。うーむ。これはジレンマだった。前者を受け入れれば、リラックスしてアメリカ人であることを誇りに思えただろう。後者であれば、深刻な自己喪失に落ち入りノイローゼになっていただろう。しかし、どんなに頑張っても、自分の良心が絶えず訴える声を無視することはできなかった。
私は、アメリカや世界の歴史を丹念に調べることから真剣に考え始めた。ニューヨーク州西部のセネカインディアン部落の近くに住んでいた10代のころ、よくセネカインディアンの知合いが、どうやって「白人がふたつの舌で話す」かというジョークを耳にしたことがあった。そのときは面白い話としか思っていなかった。しかしそれから、私はこの国がどのように出来たのか発見することになった。1600年代に我々のヨーロッパ人祖先がここに到着する以前に、何百万もの人間、そう人間だ、が住む数百の国々が全土にあった。アメリカ合衆国は先住諸国と400以上の協定を結んだがすべて無視した。やがてこれらの先住民たちは組織的に排除された。これがアメリカで最初の真のホロコーストである。
独立宣言を読み返してみると、以前は気づかなかった文章が目に入った。「英国国王は我々の中に反乱を起こさせようと扇動し、辺境の地に住む残酷で野蛮なインディアンたちを戦うようそそのかしてきた。彼らのよく知られた戦いの掟は、年齢や性別や状況に関わらず無差別に殺すというものである」正しい歴史は、我々の建国の父たちが自由を実験する場所に定めた土地そのものが暴力と欺瞞で盗み取ったことを明らかにしている。そのやり方は、皮肉にも、建国の父たちが先住者たちを非難した極悪非道そのものだった。いろいろ調べてみると、私のヨーロッパ祖先たちが先住アメリカ人たちを尊敬に値する人間とは見ていなかったどころか、卑しい、非人間的な生き物で絶滅すべきものと考えていたことが明白になった。
西半球のコロンブス以前の先住民人口は少なくとも1億人とみなされている(リオグランデ川以北では800〜1200万人)。1900年までに、これがその約5%までに減少した。第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争とアメリカ軍に服し、退役後自分の祖先がネイティブアメリカンであることを知ったセネカ・インディアンの友人が、あるとき言った。「俺はアメリカ国旗を血で汚れた栄光と呼ぶんだ。赤は血、白は殺された先祖たちの骨」
(つづく)

「私にとっての国旗とは」
S. ブライアン・ウィルソン 2000年7月4日
(原文 http://www.counterpunch.org/willson0704.html)
たぶん私は7歳のときだった思う。7月4日に町中が祝っているのはどうやら自分の誕生日ではないらしいと気づいたのは。パレードやピクニックや花火ありで興奮の1日だったし、とくに自分のためのパーティとプレゼントがあったからだ。若い頃は、はるか遠くの英国による王政植民地支配に逆らって、我々の建国の父たちが独立宣言に署名したという歴史的な日に生まれたことを大いに誇らしく思っていた。ニューヨーク州北部の小さな農村で、独立パレードにアメリカ国旗を誇らしげに振っていた自分をおぼえている。それから何年も、アメリカ国旗がパレードで通り過ぎるときや国歌奏そうとともにそれが風にたなびくのを見るたびにぞくぞくしたものだ。世界の歴史でも、もっとも偉大な国に生まれ、神に祝福されるなんて幸運なんだろう。
それから何年か経って、ベトナムで軍の「星条旗」新聞を読み、始めて国旗とそれが意味するところのことについて考え、違和感を持ち始めた。それは、アメリカのどこかで国旗を燃やして逮捕されたというニュースだった。つい最近まで、ベトナムのデルタ地帯の小さな村がナパーム弾で焼き尽くされ、たくさんの若い男女や子どもたちが生きながら焼き尽くされる惨状を目撃していた。私は疑問に思った。どうして故郷から1万マイル離れた無実の人間達を焼き殺すのは問題なく、その村人たちをナパーム弾で焼き尽くす国の象徴である布切れを燃やすことがいけないのだろう。冷戦下の共産主義との戦いという言葉にはなにか大きな誤りがあった。それで我々の国が戦争をする理由について疑いを持つようになった。アメリカ神話という大きな虚偽が、国旗という衣の下に不正に保存されている。
自分が教育されてきた文化の説明と実際の体験した現実との間にあるこの明らかに認識できる不協和を処理するのに何年も掛かった。自己の現実を解釈する際なにかとんでもない間違いを冒しているのか、あるいは、文化の説明がひどい歪曲されているかのどちらかを受け入れなければならなかった。うーむ。これはジレンマだった。前者を受け入れれば、リラックスしてアメリカ人であることを誇りに思えただろう。後者であれば、深刻な自己喪失に落ち入りノイローゼになっていただろう。しかし、どんなに頑張っても、自分の良心が絶えず訴える声を無視することはできなかった。
私は、アメリカや世界の歴史を丹念に調べることから真剣に考え始めた。ニューヨーク州西部のセネカインディアン部落の近くに住んでいた10代のころ、よくセネカインディアンの知合いが、どうやって「白人がふたつの舌で話す」かというジョークを耳にしたことがあった。そのときは面白い話としか思っていなかった。しかしそれから、私はこの国がどのように出来たのか発見することになった。1600年代に我々のヨーロッパ人祖先がここに到着する以前に、何百万もの人間、そう人間だ、が住む数百の国々が全土にあった。アメリカ合衆国は先住諸国と400以上の協定を結んだがすべて無視した。やがてこれらの先住民たちは組織的に排除された。これがアメリカで最初の真のホロコーストである。
独立宣言を読み返してみると、以前は気づかなかった文章が目に入った。「英国国王は我々の中に反乱を起こさせようと扇動し、辺境の地に住む残酷で野蛮なインディアンたちを戦うようそそのかしてきた。彼らのよく知られた戦いの掟は、年齢や性別や状況に関わらず無差別に殺すというものである」正しい歴史は、我々の建国の父たちが自由を実験する場所に定めた土地そのものが暴力と欺瞞で盗み取ったことを明らかにしている。そのやり方は、皮肉にも、建国の父たちが先住者たちを非難した極悪非道そのものだった。いろいろ調べてみると、私のヨーロッパ祖先たちが先住アメリカ人たちを尊敬に値する人間とは見ていなかったどころか、卑しい、非人間的な生き物で絶滅すべきものと考えていたことが明白になった。
西半球のコロンブス以前の先住民人口は少なくとも1億人とみなされている(リオグランデ川以北では800〜1200万人)。1900年までに、これがその約5%までに減少した。第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争とアメリカ軍に服し、退役後自分の祖先がネイティブアメリカンであることを知ったセネカ・インディアンの友人が、あるとき言った。「俺はアメリカ国旗を血で汚れた栄光と呼ぶんだ。赤は血、白は殺された先祖たちの骨」
(つづく)
日曜日, 7月 02, 2006
7月2日小麦・大豆
先週の梅雨休みに、お日様が顔を出したくれたので、コンバイン機はあきらめて昔風の足踏み脱穀機で小麦の脱穀を済ませました。杏菜と真生が束を運んでくれたので大助かりです。そしてビニールを庭に広げて天日干し。ここでハプニングがありました。子犬たちがおしっこを小麦にしてしまったのです。泣く泣くその辺りを捨てました。さて、収量ですが、心配していた通り日照不足のため実の入りが悪かったようで、約20キロ。当初の予想40キロの半分でした。さてと、久しぶりにアオバ小麦のパンが食べられます。
小麦を刈ったあとは大豆を蒔きます。一昨日、東京からグリーンピースの撮影チームがやってきました。たまたまニュージーランドで知り合った夫妻も滞在していたので、こどもたちといっしょに総勢8人で大豆を蒔きました。おかげであっという間に終了。大豆は去年穫れた青大豆です。来年の味噌つくりの原料になります。
梅雨といえば梅。そう今年も梅干しつくりをしました。庭の木からおいしそうな梅がぼたぼた落ちてきています。今回は20キロ漬けてあります。
やっとキュウリや茄子が穫れ始めています。トマトは30本も植えてありますが、まだ実が青いようです。オクラがみんな雨で溶けてしまいました。スイカもいつのまにか消えていました。
何年やっても野菜つくりは難しいもんです。
小麦を刈ったあとは大豆を蒔きます。一昨日、東京からグリーンピースの撮影チームがやってきました。たまたまニュージーランドで知り合った夫妻も滞在していたので、こどもたちといっしょに総勢8人で大豆を蒔きました。おかげであっという間に終了。大豆は去年穫れた青大豆です。来年の味噌つくりの原料になります。
梅雨といえば梅。そう今年も梅干しつくりをしました。庭の木からおいしそうな梅がぼたぼた落ちてきています。今回は20キロ漬けてあります。
やっとキュウリや茄子が穫れ始めています。トマトは30本も植えてありますが、まだ実が青いようです。オクラがみんな雨で溶けてしまいました。スイカもいつのまにか消えていました。
何年やっても野菜つくりは難しいもんです。
金曜日, 6月 23, 2006
6月23日サラ・マクラクラン

サラ・マクラクランというアメリカのグラミー賞シンガーソングライターを知っていますか。そういう私自身はじめて彼女を知ったのですが。なかなかの美人アーティストですよ。ハスキーな声がいいですね。往年のジュディ・コリンズを思い起こしました。もっともゆみはジュディ・コリンズを知りませんが。私はその昔、ハリウッドで音楽・ビデオ制作会社をやっていたことがありますが、ミュージックビデオの制作というのはべらぼうなお金がかかります。最近ではビデオ画質がずいぶんと良くなってきているようですが、やはり奥行きと微妙な陰影のフィルム撮影にはかないません。それでふつうは35mmフィルムで撮り、あとでビデオに移すという作業をします。ロケーションセットをはじめ、プロダクションにはたくさんの人とプロセスが関わるので、当然その経費はすごいものになります。サラの新曲"World On Fire"(燃える世界)のミュージックビデオ制作には15万ドル(1500万円)も掛かるんです。そこでサラは、そんなビデオはいらない。家で簡単に撮ればいい。というわけで制作費たった15ドルのミュージックビデオをつくりました。そして、その浮いた経費15万ドルをどうしたでしょう。
ぜひ観てください。
http://music.aol.com/videos/sarah-mclachlan-world-on-fire
以下はその訳です。
このビデオの何がよくないの?
たった15ドルしかかかっていません
15万ドルあれば100万人以上の人になにかできる
ロスアンゼルスのセットでプロダクションアシスタント1人1日200ドルかかる
エチオピアだったら、それで100人のこどもを1学期学校に入れられる
オフィス電話代480ドルで
アフガニスタンの10の教室に教材をそろえられる
1日分のメーク・ヘア代5000ドルで
アフガニスタンの女の子145人を1年間学校に送れる
撮影セットの音響設備費500ドルで
バングラディッシュの家50軒を修理できる
べつに私たちはお金をほしいわけではありません
セットの撮影器具代1150ドルで
ネパールの救急自転車を5台買える
ミーティング、税金、組合費経費9500ドルで
西アフリカの避難民キャンプにいる18万人に教育と現実逃避のための映画スクリーンを贈れる
アフリカ,ガーナのシングルマザー、週7日毎日16時間労働で2つの仕事をしている
息子の学校の年間教育費200ドルのため
夜はオレンジを1個2セントで売る
いつもは50個くらい売れる、それで1ドル
ケニヤ、カンボジア、ニジェール、アンゴラで
2時間分のフィルム代10200ドル=6カ国で6つの井戸をつくる費用
プロダクション監督代3500ドルで
シェラレオネの戦争孤児70人の教育と生活援助ができる
ロスアンゼルスのロケーション1日分食事代3000ドルで
インド、カルカッタのストリートチュールドレンの10950食分を賄える
スタジオ代5400ドルで
アフガニスタンの未亡人100人が自立できる
カメラとアート制作費15000ドルで
地域コミュニティ全域の電気、灌漑、ビジゼス用の発電機を買える
ロケーションセットの電気係1日分の費用2625ドルで
世界中の村々の食料と収入源になる家畜を買える
インドでは40%が貧困ライン以下の生活をしている。
15000ドルで、救急車1台購入できる
これ1台で15万人を治療できるだろう
これは撮影のスタイリング費に相当する
1200万人が白内障で失明しているが容易に治療できる
80%がヘルスケアのない地域に暮らしている
フィルム編集者費用2500ドル=タンザニアのストリートチュールドレン100人の年間学校経費
編集とポストプロダクション費用11000ドルで
ストリートチュールドレンの病院をまる1年間経営できる
1500ドルで、児童兵士7人に自立更正の職業訓練を与えられる
3500ドルで、おばあさん10人を引き取ることができる
奨学金
監督と助手費用16500ドルで
南アフリカの孤児院をまる1年間運営できる
ケニヤ、キンベラに東アフリカ最大のスラムがある
1平方マイル(2.6平方キロ)に80万人が暮らしている
1平方マイルはニューヨークのセントラルパークの広さ
プロデューサーに7500ドルかかる
これで、5000人の患者の6ヶ月分の薬が買える
この子は飢えているけれど、食べ物が吸収できない
制作会社経費22500ドルで
キンベラに12部屋の治療院ができる
そして、15万ドルはすべてこれらに使われた
水曜日, 6月 21, 2006
6月21日麦刈りとBeGood Cafe
冬小麦(11月に蒔く麦)は、収穫が翌年の梅雨時に重なるので昔からお百姓さんの悩みの種でした。脱穀するためにはよく天日乾燥しなければいけません。しかも赤子の手も借りたい田植えの時期とも重なるからです。去年蒔いたアオバ小麦は、日照不足にもめげず順調に穂がつき、いい色になったと思ったら梅雨に入ってしまいました。アコちゃんの助けを借りて、一昨日昨日となんとか天気の具合を見計らって刈取りを済まし、ハーベスタで脱穀しようとしたら、実がまだ湿気っていて脱穀できません。それで急遽納屋に運び込み、梅雨明けまで待つことにしました。よほど雨が続かない限り黴びることはないでしょう。ひとまずこれで一安心。毎年小麦の収穫には苦労させられます。
それにしても、5月の長雨と日照時間不足は野菜や果樹の成育に予想以上のダメージを与えています。昨日ふと桃の木を見たら実がほとんど落ちていました。楽しみにしていたのにがっかり。トマト、きゅうり、茄など成長が止まってしまっています。いつもはものすごい勢いで蔓をのばしているはずのカボチャが今年はさっぱりです。それと、もうひとつ気になることがあります。ミツバチがいないのです。いったいどこに行ってしまったのでしょう。
先週は、オーストリアから911事件・100万ドルコンテストで有名なジミー・ウォルターがゲストで来ていたので、まったく田んぼは手が付かず、やっと月曜から苗とり・田植えを再開し、きょうほとんど完了のところまでこぎつけました。あとは、小さな苗床用の田が残っているだけです。
日曜日(18日)は、代官山のBeGood Cafeで2回目の「ワールドレポート」をやってきました。ダミアンが忙しいところをなんとか間に合わせて映像を作ってくれました。最初は、アメリカのメディアがいかにコントロールされているか、三大ネットワークのひとつNBCがGE(ジェネラル・エレクトリック)の子会社であることを参考に話しました。GEは世界最大の核兵器産業会社です。戦争で儲けているのです。当然アメリカのイラク戦争に批判的なニュースはあまり流さないでしょう。アメリカの地域はシンクレアという非常に保守的なテレビ放送会社が60もの放送局を独占して、政府よりのニュースを毎日流しています。ラジオはクリア・チャネルというこれも保守系の放送会社が1200もの地方局をコントロールしています。ニューヨークで100万人の反戦デモがあっても、国民には知らされないわけです。
そのような企業のメディア・コントロールに対して、草の根の市民メディアが大活躍しています。ニューヨークの古い消防署を改造した放送局から世界に毎朝1時間発信しているのがエイミー・グッドマンの「デモクラシーナウ」です。すべて一般市民からの寄付で経営しているので、主要メディアでは流れて来ない本当の情報を知ることができます。アメリカではケーブルテレビで放映されていて、日本ではインターネットで観られます。エイミー・グッドマンの仕事は想像を越える影響を世界に与えていると思います。日本でも早くできないでしょうか。
そして、もうひとりの人物の話題をとりあげました。いまラテンアメリカに民主化と統一の嵐が吹いています。その渦の中心がベネズエラ大統領ヒューゴ・チャベス です。ラテンアメリカはアメリカ合衆国の裏庭などと比喩されるほど、第二次大戦以降はアメリカの徹底的な支配下にありました。アメリカは武力と経済制裁を使って、民主的な政権やリーダーが現れるとつぶしてきました。CIAの秘密工作作戦です。いままでに何人もの政治家や活動家、宗教家たちがそのように暗殺や失脚させられ、民主化と独立の芽をつまれてきました。(このへんのことは「テロリストは誰?」に詳しく説明されています)チャベスが高い国民の支持を得て選挙で当選したときもアメリカはこれを阻止するために秘密工作を仕掛けましたが失敗しました。チャベスをこれまでに南米の英雄にしている背景には石油があります。ベネズエラは世界第三位の産油国でラテンアメリカ最大の石油輸出国なのです。チャベスは石油生産を国営化して、安くラテンアメリカ諸国に売っているのです。ガソリン高騰で困っているアメリカは石油輸入をベネズエラに多く依存しているので、あまりチャベスと敵対関係になるわけにはいきません。でも昨年8月、キリスト教原理主義者のパット・ロバートソンが「チャベスを暗殺するべきだ」と公言して物議をかもしました。ベネズエラの国営石油会社PDVSAはアメリカにCITGOというガソリンステーションを全米に経営していて、ほかのところよりも安くガソリンを売っています。また、チャベスはアメリカの貧しい人たちに灯油を破格の値段で提供するプログラムもやっていて、ブッシュ政権にとってはまったくいまいましい存在になっています。チャベスは公然とアメリカからの政治経済的な離脱と独立を提唱し、実際その影響でボリビア、ブラジル、ウルグゥアイ、ペルーなどどんどん社会主義的な政権がラテンアメリカに誕生してきています。アメリカの武力と経済制裁というふたつの力が効力を失いつつあるのは、なんといっても石油というファクターがあるからです。ラテンアメリカ最大の産油国ベネズエラはこれらの国々に安く石油を提供することで経済的に民主化独立の支援をしているのです。ただ、現在アメリカはかつてないほどラテンアメリカに軍事力を投入してきており、クレージーなブッシュ政権はなにをするかわからないので目が離せません。
それにしても、5月の長雨と日照時間不足は野菜や果樹の成育に予想以上のダメージを与えています。昨日ふと桃の木を見たら実がほとんど落ちていました。楽しみにしていたのにがっかり。トマト、きゅうり、茄など成長が止まってしまっています。いつもはものすごい勢いで蔓をのばしているはずのカボチャが今年はさっぱりです。それと、もうひとつ気になることがあります。ミツバチがいないのです。いったいどこに行ってしまったのでしょう。
先週は、オーストリアから911事件・100万ドルコンテストで有名なジミー・ウォルターがゲストで来ていたので、まったく田んぼは手が付かず、やっと月曜から苗とり・田植えを再開し、きょうほとんど完了のところまでこぎつけました。あとは、小さな苗床用の田が残っているだけです。
日曜日(18日)は、代官山のBeGood Cafeで2回目の「ワールドレポート」をやってきました。ダミアンが忙しいところをなんとか間に合わせて映像を作ってくれました。最初は、アメリカのメディアがいかにコントロールされているか、三大ネットワークのひとつNBCがGE(ジェネラル・エレクトリック)の子会社であることを参考に話しました。GEは世界最大の核兵器産業会社です。戦争で儲けているのです。当然アメリカのイラク戦争に批判的なニュースはあまり流さないでしょう。アメリカの地域はシンクレアという非常に保守的なテレビ放送会社が60もの放送局を独占して、政府よりのニュースを毎日流しています。ラジオはクリア・チャネルというこれも保守系の放送会社が1200もの地方局をコントロールしています。ニューヨークで100万人の反戦デモがあっても、国民には知らされないわけです。
そのような企業のメディア・コントロールに対して、草の根の市民メディアが大活躍しています。ニューヨークの古い消防署を改造した放送局から世界に毎朝1時間発信しているのがエイミー・グッドマンの「デモクラシーナウ」です。すべて一般市民からの寄付で経営しているので、主要メディアでは流れて来ない本当の情報を知ることができます。アメリカではケーブルテレビで放映されていて、日本ではインターネットで観られます。エイミー・グッドマンの仕事は想像を越える影響を世界に与えていると思います。日本でも早くできないでしょうか。
そして、もうひとりの人物の話題をとりあげました。いまラテンアメリカに民主化と統一の嵐が吹いています。その渦の中心がベネズエラ大統領ヒューゴ・チャベス です。ラテンアメリカはアメリカ合衆国の裏庭などと比喩されるほど、第二次大戦以降はアメリカの徹底的な支配下にありました。アメリカは武力と経済制裁を使って、民主的な政権やリーダーが現れるとつぶしてきました。CIAの秘密工作作戦です。いままでに何人もの政治家や活動家、宗教家たちがそのように暗殺や失脚させられ、民主化と独立の芽をつまれてきました。(このへんのことは「テロリストは誰?」に詳しく説明されています)チャベスが高い国民の支持を得て選挙で当選したときもアメリカはこれを阻止するために秘密工作を仕掛けましたが失敗しました。チャベスをこれまでに南米の英雄にしている背景には石油があります。ベネズエラは世界第三位の産油国でラテンアメリカ最大の石油輸出国なのです。チャベスは石油生産を国営化して、安くラテンアメリカ諸国に売っているのです。ガソリン高騰で困っているアメリカは石油輸入をベネズエラに多く依存しているので、あまりチャベスと敵対関係になるわけにはいきません。でも昨年8月、キリスト教原理主義者のパット・ロバートソンが「チャベスを暗殺するべきだ」と公言して物議をかもしました。ベネズエラの国営石油会社PDVSAはアメリカにCITGOというガソリンステーションを全米に経営していて、ほかのところよりも安くガソリンを売っています。また、チャベスはアメリカの貧しい人たちに灯油を破格の値段で提供するプログラムもやっていて、ブッシュ政権にとってはまったくいまいましい存在になっています。チャベスは公然とアメリカからの政治経済的な離脱と独立を提唱し、実際その影響でボリビア、ブラジル、ウルグゥアイ、ペルーなどどんどん社会主義的な政権がラテンアメリカに誕生してきています。アメリカの武力と経済制裁というふたつの力が効力を失いつつあるのは、なんといっても石油というファクターがあるからです。ラテンアメリカ最大の産油国ベネズエラはこれらの国々に安く石油を提供することで経済的に民主化独立の支援をしているのです。ただ、現在アメリカはかつてないほどラテンアメリカに軍事力を投入してきており、クレージーなブッシュ政権はなにをするかわからないので目が離せません。
日曜日, 6月 11, 2006
6月12日アメリカ軍基地問題
土曜日の夜、NHK-TVで「米軍基地について考えたことはありますか」という討論生番組があったので、早々と子どもたちを寝かしつけて観ました。ゲストの額田防衛庁長官が、いかに政府が沖縄住民などのことを配慮して基地縮小政策を進めているかと熱弁するのですが、圧倒的な「基地はいらない」という声に、その官僚的なことばはむなしく聞こえていました。驚いたことは、視聴者からのアンケートでこれからの日本のとるべき指針として「平和外交」がほかの「日米同盟強化」と「独自防衛」を抜いて圧倒的に多かったことです。やはり一般の人は軍事化には反対なんだと気を強くしました。ただ聴いていて非常にやきもきしたことがあります。米軍基地が必要と不必要という議論以前の問題です。いったいアメリカの基本的対外政策を日本人ははたしてどの程度知っているのでしょう。
アメリカは第二次大戦以降200以上の海外軍事行動に関与しています。そのほとんどは最近のアフガニスタン、イラク戦争のように先制攻撃をしかけての侵略戦争です。しかも、その相手はすべてアメリカにとっては赤子の手をひねるような第三世界諸国ばかり。その現実的目的はアメリカの利害や既得権を守るためですが、おもてむきには自由と民主主義という「大義」のためです。でもアメリカの軍事介入によって民主化された国などひとつもありません。むしろ、傀儡政権を樹立させ独裁者を擁護してきたのが事実です。(日本も自由民主党という傀儡政権があります)これらの詳しいことはフランク・ドリルの作品「テロリストは誰?」を観て頂ければ納得するでしょう。困ったことに、これらの軍事作戦のほとんどが秘密裏に行われたので世界の人びと(アメリカ市民を含め)が知らないのです。保守共和党支持で愛国者の代表だったベトナム帰還兵フランクもまったく知らなかったと述懐していました。私たちの眼からうろこを出させてくれたのは、ジョエル・アンドレアス著のコミック「戦争中毒」でした。アメリカでこのふたつの作品に出会ったのが、アメリカの対外政策の本質を問うきっかけになったのです。
NHKの会場にいた参加者がもし戦争中毒を読んでいたらきっと発現内容が違っていたことでしょう。そうであれば、「米軍基地を考えたことがありますか」ではなく、「なぜ米軍基地があるのですか」という問いになったでしょう。
日本はアメリカの占領政策で自由と民主主義を根付かされてもらった、ということになっていますがはたしてどうでしょうか。強大なアメリカ軍を常に全国に駐留させているこの列島に、本当の自由と民主主義が存在しているのでしょうか。小田実が「自由と民主主義だけではだめなんです。それに平和主義がなければ」と言っています。経済的繁栄を自由と民主主義に取り違えているのではないでしょうか。私は、平和主義という言葉を一歩進めて「非暴力」というべきだと思います。平和の名の下にアメリカも日本も侵略戦争をしてきたのですから。
アメリカは第二次大戦以降200以上の海外軍事行動に関与しています。そのほとんどは最近のアフガニスタン、イラク戦争のように先制攻撃をしかけての侵略戦争です。しかも、その相手はすべてアメリカにとっては赤子の手をひねるような第三世界諸国ばかり。その現実的目的はアメリカの利害や既得権を守るためですが、おもてむきには自由と民主主義という「大義」のためです。でもアメリカの軍事介入によって民主化された国などひとつもありません。むしろ、傀儡政権を樹立させ独裁者を擁護してきたのが事実です。(日本も自由民主党という傀儡政権があります)これらの詳しいことはフランク・ドリルの作品「テロリストは誰?」を観て頂ければ納得するでしょう。困ったことに、これらの軍事作戦のほとんどが秘密裏に行われたので世界の人びと(アメリカ市民を含め)が知らないのです。保守共和党支持で愛国者の代表だったベトナム帰還兵フランクもまったく知らなかったと述懐していました。私たちの眼からうろこを出させてくれたのは、ジョエル・アンドレアス著のコミック「戦争中毒」でした。アメリカでこのふたつの作品に出会ったのが、アメリカの対外政策の本質を問うきっかけになったのです。
NHKの会場にいた参加者がもし戦争中毒を読んでいたらきっと発現内容が違っていたことでしょう。そうであれば、「米軍基地を考えたことがありますか」ではなく、「なぜ米軍基地があるのですか」という問いになったでしょう。
日本はアメリカの占領政策で自由と民主主義を根付かされてもらった、ということになっていますがはたしてどうでしょうか。強大なアメリカ軍を常に全国に駐留させているこの列島に、本当の自由と民主主義が存在しているのでしょうか。小田実が「自由と民主主義だけではだめなんです。それに平和主義がなければ」と言っています。経済的繁栄を自由と民主主義に取り違えているのではないでしょうか。私は、平和主義という言葉を一歩進めて「非暴力」というべきだと思います。平和の名の下にアメリカも日本も侵略戦争をしてきたのですから。
月曜日, 5月 29, 2006
6月1日 BeGood Cafe
歌詞はこんな感じです。
Let’s Impeach The President!
http://www.neilyoung.com/
「大統領を弾劾しよう!」
大統領を弾劾しよう
嘘を口実に戦争を始め、権力を濫用し、我々の金を垂れ流した
犯罪人を雇い、ホワイトハウスは闇に隠れている
兵士を戦争に送り出す理由のために、事実を曲げた
市民をスパイし、あらゆる法を犯し、コンピュータと電話を盗聴させた
宗教を選挙に利用して、国を人種別に分け隔て
黒人は無視されたままだ
大統領を弾劾しよう
ニール・ヤングが昔いっしょに組んでいたグループ、Crosby, Stills, Nash & Youngがこの夏再結成して全米ツアーを行うそうです。ニールはどちらかというと保守的な共和党支持者だったのですが、イラク戦争開始以来だんだん考えが変わって、ある日旅先で何気なく手に取った新聞に負傷したアメリカ兵士たちが改造されたボーイングジェット機内の病室で治療されている写真を見て「切れて」しまいました。もうこれ以上ブッシュに大統領を続けさせてはいけない、と作曲したのがこの歌です。
最後はビートルズの曲の替え歌「決定者」で締めくくりました。元曲はMagical Mystery Tourアルバムの「I am the Walrus」です。ルイス・キャロルの「不思議な国のアリス」をヒントにジョン・レノンが作詞作曲されたとされるこの曲をじつにうまく替えていると思います。
The Decider By Paul Hipp
http://decider.cf.huffingtonpost.com/
「決定者」
俺は俺、ラム公(ラムズフェルド)はラム公、イラクは自由だ、みんな一緒だ
チェニーが鉄砲撃てば世界は大騒ぎ,俺が嘘をつけばさ
嘘なんだよ
自分の脳みそに陣取って、最後の日を待っているのさ
企業はオイルマネーで大儲け
俺は法の上さ、何が正しいか悪いかは俺が決める
卵頭の俺が最高指揮官、決定者、ククーカチューだ
バグダッドの警官が幼い犠牲者を並べてる
弾丸が飛んで殺されたんだ、お母さんの叫びが聞こえるかい
俺は嘘つきさ
金持ちたちに減税、貧乏人にはなにもなし
ホワイトハウスの庭に座って神に祈るのさ
いろいろ考えているのさ
脳みそだけがないだけさ
痛烈なブッシュ批判ソングですね。今度のBeGood Cafeは6月18日です。
土曜日, 5月 27, 2006
5月27日 オーママの誕生日
1864年11月21日 アブラハム・リンカーン大統領
リンカーンにはすべて見えていたのですね。それから142年経って、要するに、なにも変わっていないということです。戦争とマネーパワーは、かたちこそ変化し、規模が増大しただけで、中身は当時とそっくり。リンカーンが今生きていたら何と言うでしょう。
私の母を子どもたちはオーママと呼びます。オーママは1914年(大正3年)5月24日に生まれました。今日は、誕生日祝いということでみんなで梅の花という豆腐料理屋で会食しました。92歳まで元気に生きてくれてありがたいことです。ところでオーママが生まれた1914年は第一次世界大戦が始まった年で、日本では大正デモクラシーが盛んだった頃です。日本経済は戦争景気で多いに伸び、企業は大きくなったが、大インフレで貧富の差は拡大し、各地で労働争議が頻発し、労働組合運動などが始まります。しかし、結局デモクラシーと言っても名ばかりで、天皇制を絶対とする国体論の前に、なし崩し的に右翼イデオローグに押さえつけられ、そのまま二・二六事件を経て、軍部独走・独裁、太平洋戦争へと突き進むわけです。
オーママの話。
「みんな戦争は嫌だったよ。たくさん死んだし。息子が戦死したのを誇らしいと言うお母さんがいたけれど、そんなことはないと思うよ。自分の子どもが死ねば悲しいのは母親なら誰でもそうなんだから」
(日本人は優秀民族だから、朝鮮や中国に攻め込んで彼らを救ってやるんだという気持ちもあったのでは?)
「そうねえ。小さい時からそう教育されていたから」
「あれは苑子(姉)をおぶって汽車で水戸に向う途中だったわ。空襲をうけて汽車のボイラーに大きな穴が空いて止まってしまったの。当時は休暇で家に帰る軍人が必ず車両に1、2人は乗っていたのよ。列車は高いでしょう。その軍人さんがひとりひとり抱きかかえて降ろしてくれて、さあ、あの林に逃げ込みなさいと言ってたわ」
「東京にもどったらすっかり風景が変わってたの。四谷の家は無くなってた」
オーママのような生の戦争体験を語れる日本人がどんどんいなくなってしまっています。治安維持法や特高の怖さは身をもって経験した人でないと分からないかもしれません。今度はゆっくりオーママの話しを聞きに行ってきます。
木曜日, 5月 25, 2006
5月25日
今年は稲苗の成育がいまひとつ芳しくありません。4月〜5月と雨降り続きで日照時間不足と低温が祟って、発芽率も悪く、例年に比べ丈が伸びていないのです。この2、3日やっと5月晴れがつづいているので、なんとか持ち直してもらいたいものです。先週アメリカに1週間ほどでかけていたのですが、行く前に蒔いておいたニンジンやホウレンソウがほとんど発芽していないのでがっかり。またやり直しです。でも畑ではタマネギがたくさんりっぱに育ってくれて昨日うれしい収穫をしました。ソラマメも大量にできて、タマネギといっしょにスープにしたらまさに絶品。サツマイモとショウガを植えて、あとは黄色くなってきた小麦の収穫を待っているところです。
さて、アメリカでひさしぶりに現地のテレビや新聞・雑誌に接しました。地元紙(ホノルル・アドバタイザー)のトップは、地元出身の海兵隊員3人の写真が載っていて、イラクで死んだことを報じるニュースでした。日本ではこどもが殺されるニュースがトップですが、アメリカは戦死者なのです。すでに2004年のイラク侵攻以来2、500人以上の兵士が殺されているのですが、最近は殺される数が増えて毎日平均3人になっています。イラクには13万のアメリカ軍が駐留していますが、その75%がアメリカはイラクから1年以内に撤退すべきだと考えているという調査結果が最近ありました。(ブッシュの支持率グラフ/赤線は支持、黒線は不支持)
また25%は即撤退すべきだと言っているそうです。そしてこれまでに55万人のベテラン(帰還兵)がいるというので驚きました。そしてその半数以上が肉体的・精神的な障害を抱えているのにもかかわらず、軍人医療費予算カットで満足に治療を受けられない帰還兵がほとんどだそうです。このような厭戦気分を反映して、ブッシュ大統領の支持率は30%をすでに割っている状態です。テレビでは、そのブッシュ大統領に新しくCIA長官に任命された軍人のマイケル・ヘイドンに対する上院委員会の公聴会を写していました。このヘイドンは、911事件以降、NSA(国家安全保障局)の長官を務めていた人で、いまアメリカ中で問題になっているワイアータッピング(密かに何百万の市民の電話通話記録を調べていた)をやった張本人です。この人を今度はCIA長官に任命しようというのですからブッシュ政権も強引です。民主党議員の憲法違反ではないかという質問に、彼は自身たっぷりに「すべて大統領の命令でやったことで、まったく合法です」と答えていたのには驚きました。先週さらに明らかになったことは、政府に批判的なABCやニューヨークタイムズ、ワシントンポストなどのジャーナリストも盗聴の標的にされていたことです。しかし、これらはすべて対テロ戦争のためという口実で合法化(愛国者法)されているのです。さらにショックだったことは、新聞の論説によるとメディアがこの問題で怒り狂っている一方で、アメリカ国民はというと、むしろ対テロのためには市民の権利がそのくらい制限されても仕方ないと思っていることでした。これを読んで、いま日本で問題になっている共謀罪も、いっぱんの人たちは同じように必要悪と考えているのではないかと思わざるを得ませんでした。
もうひとつアメリカで話題になっていることがあります。チェイニー副大統領の娘であるメアリー・チェイニーが最近出版した本で自分がレスビアンであると公言したのです。これが同性愛結婚を合法化するかどうかという政治論争に油を注ぎました。チェイニーや共和党保守派はもちろん同性結婚を禁じる条項を憲法に明記すべきと言う主張ですが、秋に中間選挙を控えているブッシュ政権はこれを選挙アジェンダにしたくないのが本音なので、いまのところ黙っています。アメリカではすでに同性愛者(ゲイ)という存在は社会でひろく認められているのが現実です。もちろん保守的な南部では事情が異なりますが(ハワイの友人チャッキーはゲイですが、彼の故郷ルイジアナでゲイだと公言することはトンデモナイことだそうです)、同性愛の社員には通常の家族手当やベネフィットを支給する企業が増えてきていると聞きました。ところで、チェイニー副大統領は、娘の告白に、「お前は私の娘だ。愛しているよ。お前が幸せならいいんだよ」と言ったそうです。
ますます混迷を深めるアメリカといった感想でした。
さて、アメリカでひさしぶりに現地のテレビや新聞・雑誌に接しました。地元紙(ホノルル・アドバタイザー)のトップは、地元出身の海兵隊員3人の写真が載っていて、イラクで死んだことを報じるニュースでした。日本ではこどもが殺されるニュースがトップですが、アメリカは戦死者なのです。すでに2004年のイラク侵攻以来2、500人以上の兵士が殺されているのですが、最近は殺される数が増えて毎日平均3人になっています。イラクには13万のアメリカ軍が駐留していますが、その75%がアメリカはイラクから1年以内に撤退すべきだと考えているという調査結果が最近ありました。
また25%は即撤退すべきだと言っているそうです。そしてこれまでに55万人のベテラン(帰還兵)がいるというので驚きました。そしてその半数以上が肉体的・精神的な障害を抱えているのにもかかわらず、軍人医療費予算カットで満足に治療を受けられない帰還兵がほとんどだそうです。このような厭戦気分を反映して、ブッシュ大統領の支持率は30%をすでに割っている状態です。
ますます混迷を深めるアメリカといった感想でした。
日曜日, 5月 14, 2006
5月14日
母の日の今朝、山々の新緑がひさしぶりに明るく輝いてきました。今日はお日様が出てくれるかな。真生といっしょに雨後に一斉に出てきた巨大な竹の子、というかもう2メートルくらいに伸びている竹を切り取る、間引き作業をしました。急な斜面でなかなか大変です。
教育基本法改正法案の審議が大詰めを迎えています。昨日にニュースでは民主党が「愛国心」についての対案を出したと報じていますが、ほとんどの主要メディアでは、あたかも教育基本法を変えることがすでに前提になっている論調です。でもちょっと待てよと言いたいです。改正を声だかに唱える政治家連中は現今の義務教育の現状をほんとうに知っているのでしょうか。小泉内閣になって以来小中学生の就学援助を受ける割合が40%も増えているそうです。愛国心どころの話しではありません。憲法で保障された、子どもたちが平等に教育を受ける基本的な権利が損なわれているのです。それこそ今問われなければいけないのは、国(政府)の責任問題ではないでしょうか。自分たちの怠慢を棚に上げて教育危機などと唱えるのはまさに噴飯ものです。こんな記事もあります。就学援助が70%という小学校で、子どもたちに「将来の夢」という作文を書かせたところ、三分の一が何も書けなかったというのです。(清水澄子/女のしんぶんより)義務教育に対する国の責任を放棄したままにしているこの政府は、どんな将来像を子どもたちに残そうとしているのでしょうか。
歴史は常に勝利者によって創られる。言い方をかえると、歴史は陰謀の歴史と言ってもいいかもしれません。時の政権・体制にとって都合悪い事実は隠蔽・歪曲されていると考えていいでしょう。
どうして日本はあのような無謀な戦争(太平洋戦争)を起こし、350万人の国民、アジアで2,000万人もの犠牲者を出して負けたのでしょうか。私たちは(少なくても私は)、戦前の国民はみんな騙されて、心にもないことを言わされていたのだと教え込まされてきました。しかし、立花隆は自著「天皇と東大」でこう語っています。「あの時代の資料を読みなれるにつれて、私にだんだんわかってきたことは、あの時代は,後世の我々が考えている以上に右翼的、国粋主義的であったということである。少数の右翼国粋主義者がそうだったというのではない。世の中一般の人びとのものの考え方、感じ方が、今の我々には想像を絶するほど、右翼的であったということだ。(中略)そういうことがわかってきたとき、私はあの戦争がなぜ起きたのかが実感的に本当にわかったと思った。」
「人びとのものの考え方、感じ方が、今の我々には想像を絶するほど、右翼的であった」とは、まさに私にも想像を絶することなのかもしれませんが、この本を読み進んで(やっとほぼ終わりに近づいています)、なんとなく当時の人たちのこころが推測できます。でも、もしかしたら、戦後もそれほど根本的には変わっていないのかもしれません。日本人の感性や考え方がそれほど変化しているとは、最近とくに思えなくなってきました。天皇崇拝や国粋主義という言葉に、私は反射的に拒否反応を示します。民主主義とは相容れないと教育されてきたからです。でも実際には天皇は国民の尊敬される象徴として、私たちの日常に毎日のように存在をアピールされているわけです。それから崇拝に至るみちは意外と近いのかもしれません。そのような危機感を抱かされるこのところの日本の状況です。
教育基本法改正法案の審議が大詰めを迎えています。昨日にニュースでは民主党が「愛国心」についての対案を出したと報じていますが、ほとんどの主要メディアでは、あたかも教育基本法を変えることがすでに前提になっている論調です。でもちょっと待てよと言いたいです。改正を声だかに唱える政治家連中は現今の義務教育の現状をほんとうに知っているのでしょうか。小泉内閣になって以来小中学生の就学援助を受ける割合が40%も増えているそうです。愛国心どころの話しではありません。憲法で保障された、子どもたちが平等に教育を受ける基本的な権利が損なわれているのです。それこそ今問われなければいけないのは、国(政府)の責任問題ではないでしょうか。自分たちの怠慢を棚に上げて教育危機などと唱えるのはまさに噴飯ものです。こんな記事もあります。就学援助が70%という小学校で、子どもたちに「将来の夢」という作文を書かせたところ、三分の一が何も書けなかったというのです。(清水澄子/女のしんぶんより)義務教育に対する国の責任を放棄したままにしているこの政府は、どんな将来像を子どもたちに残そうとしているのでしょうか。
歴史は常に勝利者によって創られる。言い方をかえると、歴史は陰謀の歴史と言ってもいいかもしれません。時の政権・体制にとって都合悪い事実は隠蔽・歪曲されていると考えていいでしょう。
どうして日本はあのような無謀な戦争(太平洋戦争)を起こし、350万人の国民、アジアで2,000万人もの犠牲者を出して負けたのでしょうか。私たちは(少なくても私は)、戦前の国民はみんな騙されて、心にもないことを言わされていたのだと教え込まされてきました。しかし、立花隆は自著「天皇と東大」でこう語っています。「あの時代の資料を読みなれるにつれて、私にだんだんわかってきたことは、あの時代は,後世の我々が考えている以上に右翼的、国粋主義的であったということである。少数の右翼国粋主義者がそうだったというのではない。世の中一般の人びとのものの考え方、感じ方が、今の我々には想像を絶するほど、右翼的であったということだ。(中略)そういうことがわかってきたとき、私はあの戦争がなぜ起きたのかが実感的に本当にわかったと思った。」
「人びとのものの考え方、感じ方が、今の我々には想像を絶するほど、右翼的であった」とは、まさに私にも想像を絶することなのかもしれませんが、この本を読み進んで(やっとほぼ終わりに近づいています)、なんとなく当時の人たちのこころが推測できます。でも、もしかしたら、戦後もそれほど根本的には変わっていないのかもしれません。日本人の感性や考え方がそれほど変化しているとは、最近とくに思えなくなってきました。天皇崇拝や国粋主義という言葉に、私は反射的に拒否反応を示します。民主主義とは相容れないと教育されてきたからです。でも実際には天皇は国民の尊敬される象徴として、私たちの日常に毎日のように存在をアピールされているわけです。それから崇拝に至るみちは意外と近いのかもしれません。そのような危機感を抱かされるこのところの日本の状況です。
火曜日, 5月 09, 2006
5月9日
3月に来日したアーネスト・スターングラス博士とローレン・モレさんの講演内容をウェッブにアップするため、翻訳などの準備をしているところです。グラフなどはコンピュータマスターのダミアンが手伝ってくれているので早々に完成することでしょう。さて、問題はもちろんその内容です。放射能の怖さはうすうす知っていましたが、ここまではっきりとデータを見せられるとまさに眼から鱗状態。正直言ってそれ以来ショックから立ち直れない毎日です。この問題をどう受け止めて行けばいいのか。何が私たちにできるのだろうか。これから生きて行くこどもたちにどんな未来を残せるのか。その問いを正面から突きつけられています。
参考に、ふたつの表をここに載せましょう。
表(1)これはアメリカの原子力発電所の稼働率と先天性甲状腺機能低下症との表です。左の縦軸は各年に新生児10万人のうち甲状腺障害を持って生まれてきた赤ちゃんの数(白丸)、右側の縦軸は原子力発電所の設備稼働率、つまり発電量(黒丸)です。1981年から2000年までのデータです。
表(2)
原子力発電所から環境に放出されるいわゆる死の灰には核分裂生成物質がありますが、放射性元素ストロンチウム90はその代表的なもので、その原子組成がカルシウムと似ているために人間の骨に蓄積します。スターングラス博士たちのグループは長年にわたって幼児の乳歯を集めてそれに含まれるストロンチウム90の調査をしてきました。左縦軸が原子力発電所の稼働率(発電量=太線)、右縦軸が乳歯2,600本中のストロンチウム90の値(細線)です。
これを見て単なる偶然だと済ませるひとはよほど能天気(脳天気?)ではないでしょうか。
現代社会の混乱状態の原因に放射能の影響を指摘する人はまずいません。政府や原子力産業による徹底したPR作戦が功を奏して、原子力はクリーンだというイメージが人びとの頭にインプットされているからです。そして、それに反する声はことごとく押さえつけられていることもあります。糖尿病が放射能の影響であることは、放射線の専門家たちの間ではもう数十年前からの常識だったことを最近知りました。長年健康と病気について自然療法を研究してきた私にとっても非常にショックな話しです。私たちの親しい友人にも糖尿病に冒されインシュリン投与をしている人がいます。ジャパンタイムズの報道では国民のほぼ1割(約1,600万人)が患者である可能性があると言っています。こうなるともう国民病ですね。世界最長寿国で、世界に冠たる伝統健康食を有するこの国が、非健康食の代表と言われるアメリカの2倍の糖尿病を抱えていることなど、どうしてマスコミはいままで報道しないのでしょうか。医者は偏った食事とストレスが原因などど当たり障りの無い理由を繰り返しています。
スターングラス博士とモレさんの報告は、単にガンや糖尿病といった疾病にとどまらず、精神病や知能障害への影響も含んでいるのです。放射能の影響は年齢が若いほど顕著になりますから、もちろん胎児中にエックス線など浴びたら大変なことになるわけです。盛んに細胞分裂してからだが大きくなる成長期に放射能を浴びれば、当然それが異常増殖細胞などをつくりさまざまな病気の原因になるのです。最近問題になっている引きこもりや自閉症などの子どもたちの現象も、もちろん家庭や社会という社会環境の影響もあるでしょうが、放射能というファクター抜きには説明がつきません。
六ヶ所処理施設では3月以来、原子力発電所の1年分に相当する放射能を環境にばらまいていると言われています。単純に考えても、これは日本に原子力発電所が365カ所新しくできたことと同じになります。これだけでも十分ショッキングでありませんか。
スターングラス博士たちは、今必要なことは直ちに原子力発電所を止めさせること、そしてより安全で環境に優しい天然ガス発電にかえることだと主張しています。アメリカではすでにコネチカット州などで原子力から天然ガスに転換して稼働しているそうです。また、原子力発電所の設備をそのまま利用できるので、変換コストも大したことはないそうです。シベリアや樺太には天然ガスが大量に埋蔵されていると聞いていますから、エネルギー資源のない日本にはもってこいではないでしょうか。もちろん太陽光や風力などの自然エネルギー開発もどんどん進めていきましょう。
参考に、ふたつの表をここに載せましょう。
表(1)
表(2)
これを見て単なる偶然だと済ませるひとはよほど能天気(脳天気?)ではないでしょうか。
現代社会の混乱状態の原因に放射能の影響を指摘する人はまずいません。政府や原子力産業による徹底したPR作戦が功を奏して、原子力はクリーンだというイメージが人びとの頭にインプットされているからです。そして、それに反する声はことごとく押さえつけられていることもあります。糖尿病が放射能の影響であることは、放射線の専門家たちの間ではもう数十年前からの常識だったことを最近知りました。長年健康と病気について自然療法を研究してきた私にとっても非常にショックな話しです。私たちの親しい友人にも糖尿病に冒されインシュリン投与をしている人がいます。ジャパンタイムズの報道では国民のほぼ1割(約1,600万人)が患者である可能性があると言っています。こうなるともう国民病ですね。世界最長寿国で、世界に冠たる伝統健康食を有するこの国が、非健康食の代表と言われるアメリカの2倍の糖尿病を抱えていることなど、どうしてマスコミはいままで報道しないのでしょうか。医者は偏った食事とストレスが原因などど当たり障りの無い理由を繰り返しています。
スターングラス博士とモレさんの報告は、単にガンや糖尿病といった疾病にとどまらず、精神病や知能障害への影響も含んでいるのです。放射能の影響は年齢が若いほど顕著になりますから、もちろん胎児中にエックス線など浴びたら大変なことになるわけです。盛んに細胞分裂してからだが大きくなる成長期に放射能を浴びれば、当然それが異常増殖細胞などをつくりさまざまな病気の原因になるのです。最近問題になっている引きこもりや自閉症などの子どもたちの現象も、もちろん家庭や社会という社会環境の影響もあるでしょうが、放射能というファクター抜きには説明がつきません。
六ヶ所処理施設では3月以来、原子力発電所の1年分に相当する放射能を環境にばらまいていると言われています。単純に考えても、これは日本に原子力発電所が365カ所新しくできたことと同じになります。これだけでも十分ショッキングでありませんか。
スターングラス博士たちは、今必要なことは直ちに原子力発電所を止めさせること、そしてより安全で環境に優しい天然ガス発電にかえることだと主張しています。アメリカではすでにコネチカット州などで原子力から天然ガスに転換して稼働しているそうです。また、原子力発電所の設備をそのまま利用できるので、変換コストも大したことはないそうです。シベリアや樺太には天然ガスが大量に埋蔵されていると聞いていますから、エネルギー資源のない日本にはもってこいではないでしょうか。もちろん太陽光や風力などの自然エネルギー開発もどんどん進めていきましょう。
火曜日, 5月 02, 2006
5月2日
世の中が激しい勢いで変化しています。これに気づかない人はよほど呑気かあるいは達観しているのでしょう。そのなかで最近眼にとまった問題は、政府が押し進めようとしている教育基本法の改正(改悪?)です。いまなぜ改正する必要があるのでしょうか。ここに中央教育審議会という政府の諮問委員会による答申があります。これが改正案の基本的な理由になっているのです。
『今日,我が国社会は,大きな危機に直面していると言わざるを得ない。国民の間では,これまでの価値観が揺らぎ,自信喪失感や閉塞(そく)感が広がっている。倫理観や社会的使命感の喪失が,正義,公正,安全への信頼を失わせている。少子高齢化による人口構成の変化が,社会の活力低下を招来している。長引く経済の停滞の中で,多くの労働者が離職を余儀なくされ,新規学卒者の就職は極めて困難となっている。
このような状況を脱し,我が国社会が長期的に発展する礎(いしずえ)を築くために,戦後の我が国社会を支えてきた政治,行政,司法や経済構造などの基本的な制度の抜本的な改革が進められている。教育は,我が国社会の存立基盤である。現在あるいは将来の我が国社会が直面する様々な困難を克服し,国民一人一人の自己実現,幸福の追求と我が国の理想,繁栄を実現する原動力たり得るものは,教育をおいて他(ほか)にない。我が国社会が,創造性と活力に満ち,世界に開かれたものとなるためには,教育についても,これら一連の改革と軌を一にして,大胆な見直しと改革を推進していかなければならない。 』
これを読んで、いったいどうして教育基本法をわざわざ変える必要があるのかと疑問に思わざるを得ません。この答申では、『国民の価値観が揺らぎ、自信喪失感や閉塞感が広がっている。』として、それの解決には、政治経済などの改革とともに教育も改革しなければならないと主張しています。どうして教育も変えなければいけないのでしょうか。大体、「倫理観や社会的使命感の喪失』は現行の教育がよくないからだと言いたいのでしょう。そうかもしれません。でもそうだとしても、それは今の教育が本当に教育基本法に則ったものになっていないからであって、それを教育の場で実現させる義務を負っている政府・官僚の責任ではないでしょうか。つまり、自分たちの怠慢によって現在のような困難を導いておきながら、それを教育基本法という法律に責任転嫁しているにすぎないのです。
現行の教育基本法の抜粋を読んでみましょう。括弧内の文章は私の個人的意見・感想です。
○教育基本法
昭和二十二年三月三十一日
教育基本法
われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。
われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。
ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。
(素晴らしい前文ですね。これだけ人間性の高い法律は世界にも類がないでしょう。9条とともに日本の誇りです)
第一条(教育の目的) 教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。
第二条(教育の方針) 教育の目的は、あらゆる機会に、あらゆる場所において実現されなければならない。この目的を達成するためには、学問の自由を尊重し、実際生活に即し、自発的精神を養い、自他の敬愛と協力によつて、文化の創造と発展に貢献するように努めなければならない。
(この学問の自由がいま権力によって犯されようとしています)
第三条(教育の機会均等) すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならないものであつて、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によつて、教育上差別されない。
第四条(義務教育) 国民は、その保護する子女に、九年の普通教育を受けさせる義務を負う。
第五条(男女共学) 男女は、互に敬重し、協力し合わなければならないものであつて、教育上男女の共学は、認められなければならない。
第六条(学校教育) 法律に定める学校は、公の性質をもつものであつて、国又は地方公共団体の外、法律に定める法人のみが、これを設置することができる。
法律に定める学校の教員は、全体の奉仕者であつて、自己の使命を自覚し、その職責の遂行に努めなければならない。このためには、教員の身分は、尊重され、その待遇の適正が、期せられなければならない。
(本当です)
第七条(社会教育) 家庭教育及び勤労の場所その他社会において行われる教育は、国及び地方公共団体によつて奨励されなければならない。
国及び地方公共団体は、図書館、博物館、公民館等の施設の設置、学校の施設の利用その他適当な方法によつて教育の目的の実現に努めなければならない。
(いま地域で起きていることは、学校閉鎖や統合、幼稚園や保育園の予算削減(人員削減)など、まったく 国及び地方公共団体は、その義務をはたしていません)
第八条(政治教育) 良識ある公民たるに必要な政治的教養は、教育上これを尊重しなければならない。
法律に定める学校は、特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない。
第九条(宗教教育) 宗教に関する寛容の態度及び宗教の社会生活における地位は、教育上これを尊重しなければならない。
国及び地方公共団体が設置する学校は、特定の宗教のための宗教教育その他宗教的活動をしてはならない。
(戦前は東大の学生がそろって靖国神社参拝などしました。)
第十条(教育行政) 教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負つて行われるべきものである。
( 国及び地方公共団体の不当な支配がいま問題です。教育基本法改正はさらにこの支配を強化することになるのです。それは教育の根本理念である、教育の独立性、自由を奪うことになります)
教育行政は、この自覚のもとに、教育の目的を遂行するに必要な諸条件の整備確立を目標として行われなければならない。
以上
ここに書いてあることが本当に実施されたらそれこそ日本は素晴らしい、理想の国になるでしょう。いま、やるべきことは教育基本法を改悪して教育を官僚支配のもとにさらすことではなく、この現行の教育基本法をわたしたち親が大人が本当に責任をもって実践していくことではないでしょうか。
『今日,我が国社会は,大きな危機に直面していると言わざるを得ない。国民の間では,これまでの価値観が揺らぎ,自信喪失感や閉塞(そく)感が広がっている。倫理観や社会的使命感の喪失が,正義,公正,安全への信頼を失わせている。少子高齢化による人口構成の変化が,社会の活力低下を招来している。長引く経済の停滞の中で,多くの労働者が離職を余儀なくされ,新規学卒者の就職は極めて困難となっている。
このような状況を脱し,我が国社会が長期的に発展する礎(いしずえ)を築くために,戦後の我が国社会を支えてきた政治,行政,司法や経済構造などの基本的な制度の抜本的な改革が進められている。教育は,我が国社会の存立基盤である。現在あるいは将来の我が国社会が直面する様々な困難を克服し,国民一人一人の自己実現,幸福の追求と我が国の理想,繁栄を実現する原動力たり得るものは,教育をおいて他(ほか)にない。我が国社会が,創造性と活力に満ち,世界に開かれたものとなるためには,教育についても,これら一連の改革と軌を一にして,大胆な見直しと改革を推進していかなければならない。 』
これを読んで、いったいどうして教育基本法をわざわざ変える必要があるのかと疑問に思わざるを得ません。この答申では、『国民の価値観が揺らぎ、自信喪失感や閉塞感が広がっている。』として、それの解決には、政治経済などの改革とともに教育も改革しなければならないと主張しています。どうして教育も変えなければいけないのでしょうか。大体、「倫理観や社会的使命感の喪失』は現行の教育がよくないからだと言いたいのでしょう。そうかもしれません。でもそうだとしても、それは今の教育が本当に教育基本法に則ったものになっていないからであって、それを教育の場で実現させる義務を負っている政府・官僚の責任ではないでしょうか。つまり、自分たちの怠慢によって現在のような困難を導いておきながら、それを教育基本法という法律に責任転嫁しているにすぎないのです。
現行の教育基本法の抜粋を読んでみましょう。括弧内の文章は私の個人的意見・感想です。
○教育基本法
昭和二十二年三月三十一日
教育基本法
われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。
われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。
ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。
(素晴らしい前文ですね。これだけ人間性の高い法律は世界にも類がないでしょう。9条とともに日本の誇りです)
第一条(教育の目的) 教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。
第二条(教育の方針) 教育の目的は、あらゆる機会に、あらゆる場所において実現されなければならない。この目的を達成するためには、学問の自由を尊重し、実際生活に即し、自発的精神を養い、自他の敬愛と協力によつて、文化の創造と発展に貢献するように努めなければならない。
(この学問の自由がいま権力によって犯されようとしています)
第三条(教育の機会均等) すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならないものであつて、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によつて、教育上差別されない。
第四条(義務教育) 国民は、その保護する子女に、九年の普通教育を受けさせる義務を負う。
第五条(男女共学) 男女は、互に敬重し、協力し合わなければならないものであつて、教育上男女の共学は、認められなければならない。
第六条(学校教育) 法律に定める学校は、公の性質をもつものであつて、国又は地方公共団体の外、法律に定める法人のみが、これを設置することができる。
法律に定める学校の教員は、全体の奉仕者であつて、自己の使命を自覚し、その職責の遂行に努めなければならない。このためには、教員の身分は、尊重され、その待遇の適正が、期せられなければならない。
(本当です)
第七条(社会教育) 家庭教育及び勤労の場所その他社会において行われる教育は、国及び地方公共団体によつて奨励されなければならない。
国及び地方公共団体は、図書館、博物館、公民館等の施設の設置、学校の施設の利用その他適当な方法によつて教育の目的の実現に努めなければならない。
(いま地域で起きていることは、学校閉鎖や統合、幼稚園や保育園の予算削減(人員削減)など、まったく 国及び地方公共団体は、その義務をはたしていません)
第八条(政治教育) 良識ある公民たるに必要な政治的教養は、教育上これを尊重しなければならない。
法律に定める学校は、特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない。
第九条(宗教教育) 宗教に関する寛容の態度及び宗教の社会生活における地位は、教育上これを尊重しなければならない。
国及び地方公共団体が設置する学校は、特定の宗教のための宗教教育その他宗教的活動をしてはならない。
(戦前は東大の学生がそろって靖国神社参拝などしました。)
第十条(教育行政) 教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負つて行われるべきものである。
( 国及び地方公共団体の不当な支配がいま問題です。教育基本法改正はさらにこの支配を強化することになるのです。それは教育の根本理念である、教育の独立性、自由を奪うことになります)
教育行政は、この自覚のもとに、教育の目的を遂行するに必要な諸条件の整備確立を目標として行われなければならない。
以上
ここに書いてあることが本当に実施されたらそれこそ日本は素晴らしい、理想の国になるでしょう。いま、やるべきことは教育基本法を改悪して教育を官僚支配のもとにさらすことではなく、この現行の教育基本法をわたしたち親が大人が本当に責任をもって実践していくことではないでしょうか。
金曜日, 4月 28, 2006
4月28日
数年前、アメリカでふたりの若者が、MoveOnというインターネットを通して会員を募ることを始めました。これは、ネットで会員から集めた寄付金を使って政治的テレビコマーシャルを製作・放映することで市民の声を直接広めようという企画です。これが現在では330万人もの会員を擁するパワーフルな団体に成長しました。これまで、ブッシュ政権の政策をことごとく批判する広告を流してきました。昨日、送られてきたMoveOnは、今年11月に行われる中間選挙(いわゆるアメリカの総選挙)に向けてブッシュ政権を支えている共和党議員、それも影響力が大きい上院議員をひとりひとり集中的に批判する広告を出そうという案内でした。アメリカはメディアが強大な影響力をもつ国です。メディア、とくにテレビを握ったものが勝利する典型的なところと言っていいでしょう。そして大企業が政治家と組んでメディア支配をずっと続けてきました。そうやって政権に不利な情報は国民に知らせないのです。また反政府的な情報や意見は主要メディアで取り上げられることはまずありません。ですからMoveOnの企画は画期的でした。今回MoveOnでつくった共和党議員批判コマーシャルを試験的に共和党が制する選挙区で流したところ、あっという間に支持率が急降下し、逆に同選挙区の民主党議員の支持率が上がるという逆転現象が起きたのです。その結果に勇気づけられて、昨日の呼びかけはMoveOn会員に11月の中間選挙まで毎月15ドル寄付してくれないかというお願いでした。https://political.moveon.org/donate/tilnov.html?id=7418-2119821-4e7ykpVHgSeLenyd5eiMjQ&t=6の右側のVIDEOをクリックすればテレビ広告が見られます。アメリカ政局の鍵を握っているのは上院議会です。いまはブッシュ政権を支える共和党上院議員が圧倒的多数ですが、このうち16名を民主党議員に置き換えれば逆転するそうなのです。11月まで毎月15ドル、しめて120ドルでアメリカの政治が変わってくれるのなら安いものではありませんか。というわけで、さっそく昨夜寄付に賛同しました。ところが一夜明けた今朝のMoveOnニュースは、この24時間で124万ドルもの寄付が集まったと報告してきました。すごいですね。同じようなことが日本でもできないでしょうか。
木曜日, 4月 27, 2006
4月27日
このところ天候が気まぐれで農作業の予測がつかず苦労しています。2〜3日天気がつづかないと畑の土が乾かないので耕せません。そろそろ野菜の種まきの準備をしなければいけないのですが。昨日やっと苗床に籾蒔きをしました。籾は水が冷たいのか芽だしがいまいちです。ところが苗床を保温するビニールシートが途中で足らなくなりそうになったので、あわてて近くのコメリというホームセンターに行ったら無いのです。そこで、町まで出かけて農協ともうひとつのホームセンターに行ってら、もう扱っていないと言われてしまい、困りました。ホームセンター(カインズという)の若い店員は、苗床用シートを説明してもなかなか理解してくれませんでした。しかたなく、田んぼに戻って残り少ないシートでなんとかうまく苗床を被せることができました。それにしても、苗床シートが手に入らなくなったとは、ショックです。でも、それもそうですね。今時苗代を見かけることなど皆無ですから。となりのおじさんももう3年前にやめてしまいました。田植えはどこでも機械植えが当たり前になってしまいました。苗をわざわざ育てる農家も少なくなり、農協から購入する人がほとんどです。日本人が食べ物の中でもっともこだわる米をつくる行為が、どんどん管理化され人手を離れていきます。田植機に使う苗は、ほんとうにかぼそく、よくこんなひょろひょろで育つなあと思うくらいです。それにくらべると苗床で育てる稲の苗は頑丈で、見ただけで大丈夫という感じです。そういえば苗床シートを買ったのはもう5年くらい前かもしれません。さて、来年のために今のうちからシートを手配しておかなくては。でも、苗代作りという神聖な作業(それにとても楽しいのに)をこんなに簡単に捨ててしまっていいのでしょうか。
日曜日, 4月 23, 2006
4月23日
竹の子が毎日つぎつぎと土から出始めました。もう子どもたちはうんざり顔です。野良犬のクロがどうやら縁の下で赤ちゃんを生んだようで、数日前からミャーミャー声が聞こえます。どこからか白い野良犬が我が家のまわりに最近出現していたので、こうなることは薄々予感がしていたのですが、さてさてどうしたものでしょう?
今日は、そろそろ苗床の準備と思っていたら、あいにく朝からの雨。無精百姓の私は今日1日たまっているほかの仕事をやることにしました。
共謀罪(正式には「犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案(刑法の一部改正)」)という、かつての治安維持法を彷彿させる法案審議が始まろうとしています。だれでも犯罪行為を意図とする会話なり相談をすると、たとえそれが冗談や単なる空想でも、犯罪行為として逮捕されるという恐ろしい法律です。これが成立すると警察国家の体制が一挙に進むでしょう。しかし、法律というものは一部の過激な政治力でできるものではありません。それを支える世論があって初めて可能になるものでしょう。戦前の治安維持法にしても、その目的は影響力を持ち始めた共産党やその思想を取り締まるためでしたが、それは天皇の絶対統治体制をよしとする世論が圧倒的であった当時の事実があるからです。そう考えると、果たして今の世の中、国の治安や安全という問題に関して、どこまでの権力を国家に委ねても構わないと人びとは思っているのでしょうか。不安や恐怖が蔓延するいまの社会を背景に、このような法案自体が実際に国会で審議されること自体すでに人心はそこまで受け入れる用意があるのかもしれません。
陰陽論は宇宙のあらゆる事象に法則があることを教えています。それは、ものごとはすべからず陽から陰に進むということです。そして陰はかならず陽にとって替わられるという宿命があります。今の時代、世間を凌駕している力はもともと陽であったものが陰になったものです。人類の進化の歴史をみると、魚類が栄えていた時代にすでに原始両生類が発現しており、それらが陸に上がってきて両生類時代を築きます。しかし、すでにそこでもすでに原始爬虫類が出現していてやがて陸は爬虫類の天下になります。それも原始哺乳類の出現があってやがて哺乳類にとって替わられます。そして最後にホモエレクトスの出現があって人類の天下になりました。
その人類の歴史も、陽から陰に、さらにそれが新しい陽にとって替わられるということを繰り返してきています。どんな文明もそこに芽吹いた新しい力によって崩壊させられます。そのような視点でいまの世の中をみると、世界を牛耳っているパワーや体制はすでに陰の極みに達しているのかもしれません。すでに陽の力がどこかに現れていて、やがていまの体制にとって替わることになるのです。陰が極まると、つまり世界すべてがそれに染まってくると、自己腐敗や崩壊を起こすとされています。さて、私たちはいったいどこにいるのでしょう。
今日は、そろそろ苗床の準備と思っていたら、あいにく朝からの雨。無精百姓の私は今日1日たまっているほかの仕事をやることにしました。
共謀罪(正式には「犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案(刑法の一部改正)」)という、かつての治安維持法を彷彿させる法案審議が始まろうとしています。だれでも犯罪行為を意図とする会話なり相談をすると、たとえそれが冗談や単なる空想でも、犯罪行為として逮捕されるという恐ろしい法律です。これが成立すると警察国家の体制が一挙に進むでしょう。しかし、法律というものは一部の過激な政治力でできるものではありません。それを支える世論があって初めて可能になるものでしょう。戦前の治安維持法にしても、その目的は影響力を持ち始めた共産党やその思想を取り締まるためでしたが、それは天皇の絶対統治体制をよしとする世論が圧倒的であった当時の事実があるからです。そう考えると、果たして今の世の中、国の治安や安全という問題に関して、どこまでの権力を国家に委ねても構わないと人びとは思っているのでしょうか。不安や恐怖が蔓延するいまの社会を背景に、このような法案自体が実際に国会で審議されること自体すでに人心はそこまで受け入れる用意があるのかもしれません。
陰陽論は宇宙のあらゆる事象に法則があることを教えています。それは、ものごとはすべからず陽から陰に進むということです。そして陰はかならず陽にとって替わられるという宿命があります。今の時代、世間を凌駕している力はもともと陽であったものが陰になったものです。人類の進化の歴史をみると、魚類が栄えていた時代にすでに原始両生類が発現しており、それらが陸に上がってきて両生類時代を築きます。しかし、すでにそこでもすでに原始爬虫類が出現していてやがて陸は爬虫類の天下になります。それも原始哺乳類の出現があってやがて哺乳類にとって替わられます。そして最後にホモエレクトスの出現があって人類の天下になりました。
その人類の歴史も、陽から陰に、さらにそれが新しい陽にとって替わられるということを繰り返してきています。どんな文明もそこに芽吹いた新しい力によって崩壊させられます。そのような視点でいまの世の中をみると、世界を牛耳っているパワーや体制はすでに陰の極みに達しているのかもしれません。すでに陽の力がどこかに現れていて、やがていまの体制にとって替わることになるのです。陰が極まると、つまり世界すべてがそれに染まってくると、自己腐敗や崩壊を起こすとされています。さて、私たちはいったいどこにいるのでしょう。
水曜日, 4月 12, 2006
4月12日
ひさしぶりの投稿です。春はあまりにもすべてが早く変化するので、からだもこころも追いついていくのが大変。昨夜の嵐は予想以上で台風並みでしたね。今朝こどもたちを幼稚園に送りにいった先々で河川が氾濫していて、郵便局前は洪水状態で近寄れませんでした。こんなことはかつてなかったことです。わざわざ自然の形態を破壊してあらゆる水路をコンクリート堤にしてしまったつけがこういうときに回ってくるのですね。降った雨がいっきにコンクリート水路を通って流れてきたのです。山は自然のプールです。その保水性があるからこそどんな大雨でも洪水が防がれてきたのです。せっかく自然が与えてくれているものをお金を(税金)かけて捨てる人間の愚かさにはつくづく呆れます。桜はほとんど散ってしまいましたが、桃が例年のごとく見事に鮮やかにはたけを飾ってくれています。そのとなりに梨の花が白く色添えしてくれました。大雨も田んぼには、特に100%天水頼りのわが棚田には、恵みの雨です。午後雨が上がったら早速代掻きをしましょう。ことしは、昨年収穫した「はえぬき」種と地元の方から新たに頂いた「ちば28号/ふさこがね」種を7日から水浸けしています。秋にはニュージーランド(当地では春)で稲作りの指導に行くことになっているので、今年はまさに二期作になるかもしれません。
世界政治の変化も大変なスピードで、これも追いついて行くのが大変。アメリカのブッシュ政権がイラン空爆に踏み切るか議論が沸騰しています。そのことで、私が好きなジャーナリスト、ウィリアム・リバーズ・ピットが、先の見えない不気味な不安感を今日のTruthoutに書いているので思わず訳してしまいました。
「どこまで彼らは狂っているか?」
ウィリアム・リバーズ・ピット 2006年4月11日
(原文)http://www.truthout.org/docs_2006/041106R.shtml
昨夜、ブッシュ政権のイラン攻撃計画の可能性についてボスと論争した。ニューヨーカー誌に載ったセーモア・ハーシュの記事に、彼はずいぶんとショックを受け落ち込んでいた。「やつらはやるつもりだ」と言う。
私はボスに言った。ブッシュ政権がやるとは思えない。そしてイラン攻撃がいかに馬鹿げているか、とくに核兵器使用なども含め、あらゆる理由を掲げて説明した。
イランには強力な軍隊がある。とくに音速の2倍以上で飛びイージス艦のレーダーをすり抜けるサンバーンミサイルを含むミサイル陣営があり、ペルシャ湾にいるアメリカ戦艦は簡単に標的にされるだろう。
イランと連結するイラク多数派のシーア派も呼応してただちに猛反撃するだろう。アメリカ国旗を掲げるものはすべて無差別に気違いのように攻撃してくるだろう。
イランと安全協定を結んでいるシリアも攻撃に参加するかもしれない。
イランと石油取引を最近はじめた中国も干渉してくるだろう。
イランの核開発をあるていど支持しているロシアも黙っていないだろう。
イギリスのブレア首相はイラン問題には関わりたがらないし、イタリアのベルスコーニも失職したようだ、スペインのアズナーはもういない。いまブッシュがそんなことをしたら孤立するだけだよ、と私はボスに言った。
通常兵器でさえそうなのだから、核使用などはとんでもない結果になる。地域を越えて拡大した大混乱は、なんとかタリバン関連の原理主義者たちの反乱を押さえ込んでいるパキスタンのムシャラフ政権の崩壊につながり、パキスタン自身の核兵器使用にもなる最悪のシナリオになる恐れがある。そうなればインドも自制心を失うだろう。
私の話しは説得力があったのだろう。ボスは気分をとり直して、その晩は別れた。10分後。ボスからメールで、NYタイムズに今日載ったポール・クルッグマンの記事が送られてきた。
それは「そう、彼はやるよ」という記事だった。そしてこう言っている;
『「でも彼はそこまでやらないだろう」とみなが思っていたからこそ、ブッシュはイラク戦争にアメリカを引き込むことができたのだ。しかも戦争の理由について何も説明なしに。アメリカ大統領が国民を騙して戦争を始めるなど多くのアメリカ人は信じたくない。常識あると自認する人は「彼はやるはずがない」と言う。しかし、イラク戦争がどうやって始まったかをその経緯を知れば、ブッシュ大統領がまた無計画で不必要な戦争を始める可能性を否定することは分別あることではない。それは考えが甘い。』
まいった。
戦争や死ということを考えると、「いったいこの人たちはどこまで狂っているのだろう」と自問せざるを得ないほどアメリカは相当ひどい状況にある。イランが核兵器を保有するにはまだ10年掛かるだろうというのが説得力ある通論だ。だから外交や経済での状況打開策はいくらでもある。イランを攻撃するもっともな理由などないが、悪い理由はいくつかある。
悪い理由の最大のものはもちろん、2006年中間選挙がせまっている中でイラン攻撃はワシントンの雰囲気を一掃することだ。今やブッシュ政権の人気は最低だ。このままいけば2007年1月には民主党のジョン・コンヤーズが議会司法委員会の議長になるかもしれない。しかも召喚状を持って。
いまのところイラク戦争のときのシナリオと違うのは、ブッシュ政権自身はイラン攻撃、とくに核兵器を用いての、は考えていないと強く否定していることだ。
ではどうしてこう腹の底に嫌な気持ちがあるんだろう。
イギリスのガーディアン紙の記事に、元CIA対テロ作戦部長の話しとして、ブッシュはイランへの軍事行動への踏ん切りがまだついていない、ブッシュ自身のこころとの戦いがある、それにまた大統領主席補佐官のカール・ローブが全面的に反対しているからだと書いてある。しかし、秘密作戦はすでに始まっていて、何人かは殺されているそうだ。
ブッシュのこころの戦いだって?何人かが殺されているって?この何でもありのめちゃくちゃ世界で、私はカール・ローブとは全面的に同意見だ。本当に怖いのはすべてがこの不確定さにあるからだ。理性ある人間ならそんな悲惨な行動には走らないだろう、しかし、我々がこの数年間に観てきたことは、この政権の運転ではその理性が後部座席に追いやられていることだ。
今朝、イラン女性が経営する近所の素晴らしいカフェでコーヒーを注文した。彼女に、国が攻撃されたらどうなるかとずばっと訊くと。そんなことは起きないと言った。「クルッグマンの記事は読んだわ。でも彼らがそんなことやるはずない。狂っていないかぎり」
そりゃそうだ。狂って辞めるまで行ってないのは残念だ。
(訳文責:森田 玄)
世界政治の変化も大変なスピードで、これも追いついて行くのが大変。アメリカのブッシュ政権がイラン空爆に踏み切るか議論が沸騰しています。そのことで、私が好きなジャーナリスト、ウィリアム・リバーズ・ピットが、先の見えない不気味な不安感を今日のTruthoutに書いているので思わず訳してしまいました。
「どこまで彼らは狂っているか?」
ウィリアム・リバーズ・ピット 2006年4月11日
(原文)http://www.truthout.org/docs_2006/041106R.shtml
昨夜、ブッシュ政権のイラン攻撃計画の可能性についてボスと論争した。ニューヨーカー誌に載ったセーモア・ハーシュの記事に、彼はずいぶんとショックを受け落ち込んでいた。「やつらはやるつもりだ」と言う。
私はボスに言った。ブッシュ政権がやるとは思えない。そしてイラン攻撃がいかに馬鹿げているか、とくに核兵器使用なども含め、あらゆる理由を掲げて説明した。
イランには強力な軍隊がある。とくに音速の2倍以上で飛びイージス艦のレーダーをすり抜けるサンバーンミサイルを含むミサイル陣営があり、ペルシャ湾にいるアメリカ戦艦は簡単に標的にされるだろう。
イランと連結するイラク多数派のシーア派も呼応してただちに猛反撃するだろう。アメリカ国旗を掲げるものはすべて無差別に気違いのように攻撃してくるだろう。
イランと安全協定を結んでいるシリアも攻撃に参加するかもしれない。
イランと石油取引を最近はじめた中国も干渉してくるだろう。
イランの核開発をあるていど支持しているロシアも黙っていないだろう。
イギリスのブレア首相はイラン問題には関わりたがらないし、イタリアのベルスコーニも失職したようだ、スペインのアズナーはもういない。いまブッシュがそんなことをしたら孤立するだけだよ、と私はボスに言った。
通常兵器でさえそうなのだから、核使用などはとんでもない結果になる。地域を越えて拡大した大混乱は、なんとかタリバン関連の原理主義者たちの反乱を押さえ込んでいるパキスタンのムシャラフ政権の崩壊につながり、パキスタン自身の核兵器使用にもなる最悪のシナリオになる恐れがある。そうなればインドも自制心を失うだろう。
私の話しは説得力があったのだろう。ボスは気分をとり直して、その晩は別れた。10分後。ボスからメールで、NYタイムズに今日載ったポール・クルッグマンの記事が送られてきた。
それは「そう、彼はやるよ」という記事だった。そしてこう言っている;
『「でも彼はそこまでやらないだろう」とみなが思っていたからこそ、ブッシュはイラク戦争にアメリカを引き込むことができたのだ。しかも戦争の理由について何も説明なしに。アメリカ大統領が国民を騙して戦争を始めるなど多くのアメリカ人は信じたくない。常識あると自認する人は「彼はやるはずがない」と言う。しかし、イラク戦争がどうやって始まったかをその経緯を知れば、ブッシュ大統領がまた無計画で不必要な戦争を始める可能性を否定することは分別あることではない。それは考えが甘い。』
まいった。
戦争や死ということを考えると、「いったいこの人たちはどこまで狂っているのだろう」と自問せざるを得ないほどアメリカは相当ひどい状況にある。イランが核兵器を保有するにはまだ10年掛かるだろうというのが説得力ある通論だ。だから外交や経済での状況打開策はいくらでもある。イランを攻撃するもっともな理由などないが、悪い理由はいくつかある。
悪い理由の最大のものはもちろん、2006年中間選挙がせまっている中でイラン攻撃はワシントンの雰囲気を一掃することだ。今やブッシュ政権の人気は最低だ。このままいけば2007年1月には民主党のジョン・コンヤーズが議会司法委員会の議長になるかもしれない。しかも召喚状を持って。
いまのところイラク戦争のときのシナリオと違うのは、ブッシュ政権自身はイラン攻撃、とくに核兵器を用いての、は考えていないと強く否定していることだ。
ではどうしてこう腹の底に嫌な気持ちがあるんだろう。
イギリスのガーディアン紙の記事に、元CIA対テロ作戦部長の話しとして、ブッシュはイランへの軍事行動への踏ん切りがまだついていない、ブッシュ自身のこころとの戦いがある、それにまた大統領主席補佐官のカール・ローブが全面的に反対しているからだと書いてある。しかし、秘密作戦はすでに始まっていて、何人かは殺されているそうだ。
ブッシュのこころの戦いだって?何人かが殺されているって?この何でもありのめちゃくちゃ世界で、私はカール・ローブとは全面的に同意見だ。本当に怖いのはすべてがこの不確定さにあるからだ。理性ある人間ならそんな悲惨な行動には走らないだろう、しかし、我々がこの数年間に観てきたことは、この政権の運転ではその理性が後部座席に追いやられていることだ。
今朝、イラン女性が経営する近所の素晴らしいカフェでコーヒーを注文した。彼女に、国が攻撃されたらどうなるかとずばっと訊くと。そんなことは起きないと言った。「クルッグマンの記事は読んだわ。でも彼らがそんなことやるはずない。狂っていないかぎり」
そりゃそうだ。狂って辞めるまで行ってないのは残念だ。
(訳文責:森田 玄)
金曜日, 3月 31, 2006
3月31日
今朝の台所の寒暖計を見てびっくり。2度でした。畑をみたら霜が降りているではありませんか。そして、今日、我が家に新たな家族がふえました。キットという生後2ヶ月の子猫をもらってきました。白と黒のまじった雄猫です。去年飼い猫のリモが死んで以来、ねずみが増えて困っていました。さてキットはねずみを捕まえてくれるかしら。
桃の花が咲き始めましたが、こんな寒さではなかなか畑も田んぼも仕事が本格的になりません。いまは去年仕込んだ堆肥を畝に鋤き込んでいます。それでも、冬を越した麦が青々と元気に育っていますし、タマネギ、空豆、絹さや、ガーリック、レタスなども順調です。そろそろ田んぼの代掻きをして苗代の準備をしなければいけません。ところが耕耘機(ロータリー)に水漏れがみつかって一大事。修理に2〜3万円もかかると言われて、どうするか思案中です。苗代程度なら小さなコマメちゃん耕耘機でなんとかなるかもしれません。稲の種まきは4月下旬です。そうそう今年はほうれん草が思いのほかよく育って毎日食卓におひたしになってくれています。
桃の花が咲き始めましたが、こんな寒さではなかなか畑も田んぼも仕事が本格的になりません。いまは去年仕込んだ堆肥を畝に鋤き込んでいます。それでも、冬を越した麦が青々と元気に育っていますし、タマネギ、空豆、絹さや、ガーリック、レタスなども順調です。そろそろ田んぼの代掻きをして苗代の準備をしなければいけません。ところが耕耘機(ロータリー)に水漏れがみつかって一大事。修理に2〜3万円もかかると言われて、どうするか思案中です。苗代程度なら小さなコマメちゃん耕耘機でなんとかなるかもしれません。稲の種まきは4月下旬です。そうそう今年はほうれん草が思いのほかよく育って毎日食卓におひたしになってくれています。
月曜日, 3月 27, 2006
3月27日
アメリカの平和省ウェブ(Peace Alliance)を観ていたら、クシニッチ議員が昨年9月にほかの議員と連名で連邦議会に平和省設立法案を提出した際の演説がありました。みじかいけれど素晴らしい演説なので訳してみました。
連邦下院議会記録 2005年9月14日
「平和と非暴力省」創設
(クシニッチ氏の要請により議会で1分間発言を許される。)
クシニッチ氏:議長殿、私たちの奥深い沈黙から、私たちひとりひとりの内にある平和を知るその場所から、私たちを世界と世界のこころにつなぐ私たちのこころそのものから、私たちは知っています。恐れが暴力を導くこと、暴力が戦争を導くこと、戦争がすべての破壊に導くことを。しかも私たちは恐れを欲していません、暴力も戦争も欲していません。ただ平和を欲しているのです。私たちは平和を欲するあまりそのためには何でもしようとさえ思っています。それで安心のために軍備に予算の半分も使っているのです。
こんな暴力による平和維持など続かないことも知っています。そのやりかたでは私たちの子どもたちに未来を与えることができないことも知っています。
ですから今日、「平和と非暴力」省の設立法案3760を提出して新しい出発にします。これは、絶望ではなく勇気と希望を選択するという数十人の議員たちの宣言です。私たちは新しいアメリカと新しい世界を創ろうと宣言するのです。
連邦下院議会記録 2005年9月14日
「平和と非暴力省」創設
(クシニッチ氏の要請により議会で1分間発言を許される。)
クシニッチ氏:議長殿、私たちの奥深い沈黙から、私たちひとりひとりの内にある平和を知るその場所から、私たちを世界と世界のこころにつなぐ私たちのこころそのものから、私たちは知っています。恐れが暴力を導くこと、暴力が戦争を導くこと、戦争がすべての破壊に導くことを。しかも私たちは恐れを欲していません、暴力も戦争も欲していません。ただ平和を欲しているのです。私たちは平和を欲するあまりそのためには何でもしようとさえ思っています。それで安心のために軍備に予算の半分も使っているのです。
こんな暴力による平和維持など続かないことも知っています。そのやりかたでは私たちの子どもたちに未来を与えることができないことも知っています。
ですから今日、「平和と非暴力」省の設立法案3760を提出して新しい出発にします。これは、絶望ではなく勇気と希望を選択するという数十人の議員たちの宣言です。私たちは新しいアメリカと新しい世界を創ろうと宣言するのです。
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